「悪を裁く」罪と悪 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
悪を裁く
渋すぎるキャスト、好きなジャンル
(ジャパニーズ)ノワール的な雰囲気漂う本作。
公開前からチェックしていましたが、2、3日ボーーーっと生きていたら
後2日で公開終了だと?!
え?早くない?!
焦って朝イチの回を予約。
急ぎたいのにこんな時に限って眉毛が上手く描けないo(`ω´ )o
ガタガタ眉毛でゼエゼエ着席。
本作は、
齊藤勇起監督自らが手掛けたオリジナルの脚本で挑んだ長編デビュー作だそう。
邦画を応援し隊・副隊長としましては贔屓しちゃいます♪
13歳の少年5人は幼馴染でサッカー部。練習に汗を流し、帰り道は自転車でふざけ合い笑い合っている、何処にでもいる中学生に見える。
(聡実君と同級生やんかぁ〜)
しかし、その中の1人春の家庭は荒んでいて、妹は幼くして亡くなっているとわかる。ゴミが散乱した部屋で、父親から暴力を振るわれ、母親からも責められていた。
さっきまでの春の笑顔を思い出して初っ端から辛すぎる。
親父もクソだが、母親も最低で、2人共マジ◯んでくれと思ったo(`ω´ )o
私も子の親になったからか、この手の描写については怒りの沸点が低くなる。序盤で既に怒りの感情が湧き上がる。
対して晃は刑事の父と母、姉妹と楽しげな食卓を囲んでいた。
その対照的なシーンにも心が痛む。
さっきまで2人共同じように笑い合っていた。
それなのに。。
ろくでもない名ばかりの親の元にいる悲劇。
春が不憫で仕方なかった。
あの固くなったご飯。捨てる事はせずお皿に移していたよね。
もしかしたら春が食べるのかな?
と想像し一瞬のシーンだったが泣いたよね
( ; ; )
そして妹の死因も。。なんて考えもよぎった。。
いつもの様に橋の上で待ち合わせをしている春と晃。
来るはずの正樹は現れず、程なくして河川敷で正樹の遺体が発見される。
春、晃、朔は、正樹を殺したのは
「おんさん」と呼ばれる男だと思い込み家に押しかける。
そこで男に襲われた3人は揉み合いになり、晃の決定打で男を殺害してしまう。春は自分が罪を被ると2人を追い払い、遺体と共に家に火を放つ。
春の悲惨な家庭環境から想像し、いつか自分は、父親を、母親を、殺してしまうだろう。
だからいずれはこうなるのだから。。と、2人を庇う事に何の躊躇もなかった姿が切なくて堪らなかった。
そして事件は幕を閉じたはずだった。。
時を経て、事件から22年後、刑事になった晃(大東君)は父の死をきっかけに町に戻り、春(高良君)
朔(石田卓也さん)と再会する。
共通の秘密、罪を背負った3人。
特に晃と朔は春に罪を背負わせた後悔と懺悔の気持ちを持ち続け生きていた。
朔は家業の農家を継ぎ、春は地元の不良少年達を集めて闇の仕事も請け負う建設会社を経営する社長になっていた。
(春の中学生時代を知っている身からすると(誰やねん)
あ〜、やっぱりそ〜なって、こ〜なるよねぇ〜、と落胆したのだが、生きる事を諦めないでいてくれた事に安堵した)
今では全く立場の違う3人。
生きる世界も違っていた。
そんな中、20年前と同じ河川敷で少年の遺体が発見される。
それぞれの心の奥にしまい込んでいた事件の扉が再び開いていく。。
半グレ・春、
ヤクザ・佐藤(ムラジュン)、町を牛耳る男・佐藤(浩市さん♡)が絡み、複数の事件が重なり合う。各々の信じる正義が違うので、それぞれの立場で「正義」を貫いていく過程と、春、晃、朔の運命の行方が見所。
そして田舎の町の恐ろしさも描いていた。
小さなコミニティーの中の暗黙のルール。
(「Village」っぽい)
この町は悪人と警察の結び付きが根強いようで(晃の父親も然り)犯罪を大目に見たり、見逃したり。。
面倒ごとは春(半グレ)に振って春もその見返りを得ていた。
笹原、佐藤の正義も、春の正義も
「この町のルール」として成立している所が恐ろしいと思った。
(「孤狼の血」っぽい)
町を出ていた晃。
彼の思う正義は通用するのか?
(ここが描ききれていなくて残念)
小林少年の死と20年前の事件の真相とは? 罪と向き合うとは?
罪の真実と正義の在り方を問う、二つの時代を行き来するミステリーで、楽しめましたが。。
ちょっと理解できなかった点が多かったよ
(°▽°)
①朔は秘密をばらされたと勘違いして正樹を殺害?
春、晃との再会をきっかけに、真相を知っている直哉も口止めの為に殺害?
②直哉は自責の念にかられ引きこもった?
正樹の遺体を朔と一緒に河川敷まで運んだ共犯?それを苦に自死?
上記の可能性は高いが、やっぱり自死ではない気がする。。
③小林少年は清水組の金を奪った事が理由で殺害された?と思わせておいて実はこれも朔が?!?!
ではなぜ遺体をあの場所に?
朔は春と晃に真相がバレるのを恐れた。
よって20年前の正樹の事件も直哉の仕業であったと思わせる為、同じく河川敷に遺体を放置して、二つの事件に関連性を持たせた?
そして直哉自死(と見せかけて)という結末で、自らの罪を背負わせた??
のか??
そーだろ?朔?!
悪はお前だったんか!!
そうだとすると、朔の事故はたぶん。
真相を知った春が、法では裁けない朔の罪を、あの少年を使って制裁を下したって事よね?!
どうなんでしょうか?('◉⌓◉’)
皆さん教えてw
謎が謎を呼ぶ展開や複数の事件、人間模様が絡んでくる様は見応えがあり楽しめましたが、、
投げっぱなしな箇所もあり、ともすると半グレの正義が正しいと勘違いされかねない読み取り方も出来るかも?と思ったり。。
登場人物が多いから難しいとはわかっているが、人物像をもっと深掘りして欲しかったかな。
上手いはずの高良君含め、みなさんの演技も何故か棒読みセリフのオンパレード。何で?!この違和感は何なの?!
私の耳がバカなのか、聞き取りにくいセリフもあり、集中力が途切れた。
「ウォンサン?」「ホンサン?」
外国の方??あ〜「おんさん」ww
ベテラン3人が出て来ると重みが増したので、何とか耐えられた(°▽°)
晃の先輩刑事勝也さん(金カム牛山さんw)こんな刑事さんいそう!でリアルな感じがしたのと、
春の父親母親、小林少年の母親
(ベッピンさんで魅力的だが、、お前もぉ〜!毒親で。。消えてくれ!)
には思いっきり胸糞な気分にさせられました。
よって高評価 d( ̄  ̄)
それから春の右腕的なあの彼
(けんたろうって呼ばれてた?)は誰なの??タイプ〜♡
あと、終始、大東君が粗品に見えてイヤだった(°▽°)
私が読み取れないのか、作品がごちゃついているのか(イチャモンか!w)
ちょっとてんこ盛り感はありますが、
齊藤監督にはこれからも注目していきたいと思いました。
うん。まずまず♪
共感ありがとうございます。
油断させてからの首筋一刺し! は不謹慎ながらスカッとしました。春が彼等を見捨てる訳ないので、モノホンになっていくんだろうなと思いました。
大東くん病気なの?というような風貌に!
「ミスティックリバー」(未見)を引用する方が多いですが、どんな作品でも川は不穏ですね「リバーランズスルーイット」であっても。
こんにちは!
シビ~は全然使って下さい!(笑)
正樹はおんさんと何して遊んでたんですかね?!(笑)
あくまでもストーリー上の設定って事で!じゃないと春、晃、朔はおんさん宅へは行かないので(笑)
でも、おんさん男好きそうでしたよね。何かイタズラしてる様に見えましたけど。
ゆきさんのレビューのお陰でモヤモヤがかなりスッキリしました。今後も読ませていただきます。私は脚本にやや課題ありと思いましたが、監督が意図してそうしたのであれば、術中にハマった気がします。もう少しだけ時間が長く、分かりやすさがあったら、ビレッジよりも面白く、日本アカデミー賞の候補に挙がる作品だと思いました。
何気に3桁レビュー超え、おめでとうございます!
そうか、自死した直哉に罪を着せた可能性も一応あるのか…(でも22年経って?)
本作は点の繋ぎ方や理由付けが上手くない印象でした。
佐藤らとの絡みがあったにせよ、春があの立場だと「噂が立つと生きづらい」という犯人の動機にも反するし。
家庭環境も、2人を庇う理由や深読み材料にはなっても、その後に有機的に生きてなかったり。
健太郎、名前のテロップが出たから「あれ、中学時代にいた?あれ?」ってなりました。笑