キック・ミー 怒りのカンザスのレビュー・感想・評価
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ムダにマッチョ
問題児に目を掛けたことで自身の進退を問われるスクールカウンセラーが、その問題児のトラブルに巻き込まれる話。
退学の同意書へサインをさせるべく彼との約束であった空手の稽古に付き合ったら、そこにギャングが現れて騒動が巻き起こっていく…というのはわかったけれど、何を観せたいのか何を言いたいのかチンプンカンプン。
発表会の裏でってのはコッポラ的演出ですか?
エンドロールの曲の歌詞があらすじの全てって…。
コメディだということはなんとなくわかるものの、ただドタバタしているだけで笑いどころもコミカルさも全然わからないし…これが伝わらないのは国民性の違いとかそういう問題じゃないですよね?
字幕にしても、詰め込みすぎて読みきるのがギリギリな部分もあったり、もうちょい意訳を上手く使って欲しいもんだ。
ビニール袋の内容物は
未体験ゾーンの映画たち2024。パンイチで夜の街を疾走するハゲ親父のヴィジュアルのインパクトに負けて鑑賞。インディペンデントらしい、色々ぶっ飛んだ怪作。情けない風体の主人公が次から次へとトラブルに巻き込まれて逃げ回るのが妙にドライブ感があり私は結構面白く観た。が、人を選ぶ作品でしょうね。
舞台のカンザスシティってミズーリ州とカンザス州とに跨った都市で、発展しているのはミズーリ側で、カンザス州カンザスシティ(KCK)は作品に描かれたようなちょっと危ない地域らしい。日本でいう「川向こう」の感覚か。
全編を通して「三本足のイヌ」が登場するがあれは何かのメタファーなのか?
上映後に監督生出演、主演男優リモート出演のトークショーがあり、色々面白い話が聞けた。
主人公の役者さんはもと麻薬捜査官で、監督が図書館に勤めていたとき黒澤明の「姿三四郎」のビデオを貸りにきたのが出会い。当時は潜入捜査中で長髪ヒゲ面で麻薬の売人にしか見えなかった由。
空手の有段者でKCKで道場(映画に出てきたチャゴ会館という名前)をやっているそうです。そういえば裸になるとガッチリ筋肉のついたいいガタイしてたもんな。
主人公が夜のKCKを逃走中に、なにかが入ったビニール袋を大量に立木にぶら下げている怪しい老人と遭遇するが、これは「ジェンケム」といって、発酵した汚物(糞尿など)から発生する有害ガスから成る、幻覚作用をもたらす合法ドラッグとのこと。
入ってくださァ゛〜いッ゙‼
スクールカウンセラーの男が、問題児を助けるつもりがはからずもチンピラ達と闘うハメになる物語。
治安の悪いカンザスシティの様子が多く描かれているが、ストーリーと直接関係はないし、コミカルタッチの風だが気の触れたチンピラやキャンピングカー内での出来事はシンプルに気色悪い。
バイオレンス的なグロさというよりは、とにかく絵面が汚い印象。
あと、実際にあぁいった感じの犬も多くいたりする地域のようですが、どういう気持ちで見たら良いのかわからない。愛情をもって撮影しました…と言われても。。
ユニークな作品であることは間違いないが、かなり人を選ぶ感じですかね。
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