マイ・ハート・パピーのレビュー・感想・評価
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動物保護センターのあたりは社会風刺?
韓国の犬映画
犬を里親に出すつもりが
だんだん増えていく状況になっていく予告編につられて見てしまった
ミンスが彼女にプロポーズをしたが
彼女が犬アレルギーということを知り
愛犬ルーニーに新しい里親を探そうとする
ミンスと従兄弟のジングクの二人で里親探しに出かける
ジングクはSNS(インスタグラム?)のインフルエンサーでフォロワー3万人くらいいるので
そこから探すらしい
SNSで犬の里親を探すのは韓国では普通なのか?
SNSで連絡をとって実際に会ってみるがうまくいかない
そして、親戚にルーニーを引き取ってもらおうとするが
逆に親戚の犬を引き取ってしまう
ひょんなことから捨て犬4匹を拾ってしまい
ミンスが捨て犬を動物保護センターに連れていくが雑種は引き取り手がいないという
ここら辺が社会風刺なんだろうか
引き取り手がいない犬は安楽死になることを聞いてしまい捨て犬を預けられない
今度はジングクが動物保護センターで説得しようとするが
逆に安楽死されそうになった犬をもらってきてしまう
最後に犬肉屋に売られていく犬を買い取って保護したことで
合計8匹になった
8匹になった犬をアミンに引き取ってもらおうとするが
アミンと話をして、結局はルーニーと彼女と一緒に暮らすことになる。
残りの7匹の犬はジングクが飼うことになる
犬カフェみたいになる感じだと思われる
個人的には犬好きなら見て損はない映画だと思う
ただ、コメディな描写も多かったが
動物保護センターの劣悪な環境がなどがあるので犬好きでも笑えるかどうか人を選ぶ。
少年が死んだ犬とルーニーが同じだと勘違いをして喧嘩になる場面は
唐突だったが面白かった
本当の「家族」
<映画のことば>
名前は、結構です。
名前を呼ばなくても、おやつをあげれば、寄って来ます。
どうせ。いつかは必ず死にますから、名前なんかは不要です。
死んだら、係の者が庭に埋めます。
犬たちが死んで、悲しむ必要が?
どうせ捨てられた犬たちです。
本来なら、死んでいました。
でも、今は幸せです。
それで充分ではないですか。
それ以上は、欲張りです。
家族のように接してほしいですか。
大切にできるのは、本当の家族だけです。
新しい家族ができて、元の家族を追い出すのは、本当の家族じゃない。
何があっても最後まで一緒にいるのが、家族です。
置いていくなら、どうぞ。
飢え死には、させません。
ソンギョと幸せな結婚生活を送るためには、断腸の想いで愛犬のルーニーを手放さなければならない。
ルーニーとの別れは切ないはずですけれども。
反面、ひそかに抗アレルギー薬を飲んでまで、ミンスと交際してきたソンギョの気持ちも酌まなければならない。
いうまでもなく、万端の舞台設定をして、出会いからちょうど1,000日目を期してのプロポーズで口説き落としたソンギョとの新婚生活は、もちろん、もちろん待望のもの。
映画の筋立てとしては「さて、ミンスの選択やいかに」といったところなのですけれども。
そもそもが、ルーニーとの「別れ」を段取らなければならない、ミンスの心中にしてみれば、決して楽しい行脚ではなかったはずです。今回の里親探しの旅は。
いかに、その先にソンギョとの新生活への楽しさ(期待)が待っているとしても。
全編を通じてコミカル要素が満載の本作ではありますけれども、そのことを思うと、やり切れない気持ちにもなってしまいます。
そして、ルーニーの引き取り手を探してジンスクと二人行脚を続けるうちに、ルーニーの里親が見つかるどころか、面倒をみなければならない犬たちが次々と増えてしまうー。
(しかも、ある犬については、わざわざお金を払ってまで!)
そんな犬たちの事情にも、胸が痛みます。
けっきょくのところ、「家族」であるルーニーと別れることはできないと悟ったミンスの心根を、ソンギョも、真正面から受け止めたということでしょう。この結末は。
そして、ミンスを想うソンギョの気持ちも、それだけの「厚み」があったということに他なりません。
まるで絵にかいたような(?)ハッピーエンドに、観終わって、心もほっこり。
充二分な佳作だったと評するのが適切と思います。評論子は。
<映画のことば>
ミンスは、優しくて、繊細で、とっても温かい人だと思う。
そうじゃなきゃ、ルーニーを引き渡したはす。この家も手放したと思う。
ミンスは、勇気のある人だと分かった。
だから、これからは何があっても、私たち家族を守ってくれる。
そう感じた。
犬好きじゃない人にも観てもらいたい。
笑いのツボが違うというか波長が合わないというか、笑えないし、泣くほど感動もしなかったけれど、観終わったあと優しい気持ちになれるほのぼのとした作品でした。
ロードムービーって、旅立つまでが少し長かったけど、きれいごとだけじゃなくて厳しい現実も教えてくれる。
犬好きの人だけでなく、犬好きじゃない人にも観てもらいたい。
犬は嫌いじゃないんだけど、犬好きの人の「うちのワンちゃんかわいいでしょ」っていうアピールと犬嫌いな人なんて信じられないっていう振る舞いが苦手。
この映画の主人公は愛犬だけじゃなくて、捨て犬や他の生き物にも優しいし、犬アレルギーの人のこともちゃんと理解してくれる。
良いコンビに、彼女も素敵でした。
イッッヌ!U^ェ^U
今でもSDPの
「5th WHEEL 2the COACH」
♪猫だーい好き 犬も好き イルカも好き あと人も好き〜♪を口ずさんでいますよ。
ちょいとゆるダサフライヤーの本作。大丈夫かな?と若干の不安ありで、スルー候補だったのですが、
《消耗品軍団》の前に時間が合ったので、鑑賞してきました。
ペットに関する社会問題を軸にはしていますが、コメディタッチで観やすく面白かったです
(^ ^)
ミンスは愛犬ルーニーと2人暮らし。
恋人のソンギョンにプロポーズしてOKをもらい、3人で新居に引っ越すつもりでいたのだが。。
何と!彼女は犬アレルギー!!
3人で暮らすのは無理だとなって、従兄弟のジングクとルーニーの里親探しをする事に。。ってお話しです。
まず、付き合う事になった時点でソンギョンはミンスに犬アレルギーだって言わないと(°▽°)
アレルギー、ナメてたら4にますよ
( ̄∇ ̄) とか、
ルーニー11歳なんでしょ。
もう老犬。結婚を後、数年遅らせるべきじゃん。自分でも言ってたじゃん。それ一択でしょ! とか、
アポ無し突撃ばかりなんだが。。
などなどのツッコミは無しで♪
ミンスがルーニーをクンクン♡
臭い確認!わかりますわかります。
犬って時々モーレツに臭いの何で?w
でも愛犬のニオイだと愛おしいの何で?w
うちは今はニャンがいるけど、私も毎日
「ねこ吸い」やってますw
(ニャンはほぼ無臭〜でつまらない)
健康的で、美味しく食べられるご飯を用意したり、常に話しかけてしまうのも、抜け毛がすごいのも、わかりみが深く観てました(^。^)
ルーニーに接するミンスの表情から愛おしさが溢れ出ていて、観ている私もニヤけていたと思いますw
しかし、そんな癒しの塊を里子に出さなければなりません。
おろろ〜〜ん!!(T . T)
私には無理ですが、、
百歩譲ってそんな状況になった時、やっぱり、その子が最期まで、幸せに安全に暮らせる事が1番!
里親選びは重要です!!
ミンスとジングクもルーニーの幸せを考えて里親候補に会いに行くのだが。。
思う通りには進みません。
それどころか、叔父の飼えなくなった黒ラブの面倒を見る事になったり、捨てられた子犬4匹!を見つけてしまったり。。
保護センターに頼るも、そこも、もういっぱい。
「安楽死」という言葉を聞いて、ミンスは子犬達を置いて来られず連れ戻る。
その際、この後安楽死予定だというパグを抱っこしてしまったジングクは、そりゃ、もう見捨てられない。
この子も連れ戻る。。
手放さないといけないのに、どんどん増えるワン達w
とどめは、宿泊先の主人に虐待されていたワンも買い取っていまう。
(犬鍋!(°▽°)
笑える要素を散りばめながらも、家庭の事情で面倒みれなくなったペットの問題、安楽死や虐待にも触れていて、心が痛みます。
何人かの里親候補に会うも上手くいかない。
最後の望みは、豪邸で保護犬を引き取り暮らす女性。みんなで済州島に迎う。
しかしその女性は病を患っていた。
その為か、まるで自分の事を言っているかのように「必ず死ぬから」と言って、犬達に名前すら付けないという。。
ここでミンスの愛犬家魂に火がついて、ワンの魅力を熱弁し、その愛くるしさと温もりに触れた女性が、ワンの素晴らしさに目覚め〜〜なんて展開にはならない。
治る事はない、そして確実に進行していく病に冒された彼女の発言は、正に真実であり、重くのしかかってきた。
後味が悪く寂しくなったが、いつかワンの温もりを感じ、生きる希望を持って欲しいと願わずにいられなかった。。
結局8匹みんな連れ帰る事になり、
ラストは〜〜。。
わかりやすいフリが序盤にあり、オチもその通り♪
ミンスとジングクの掛け合いも微笑ましく笑えるし、ワンがみんな可愛い。
みんなに明るい未来が待っています様に!と思ったよ(^。^)
スラムドッグスとは違い、愛犬家の皆様にも安心してご覧頂ける作品となっておりましたよ♪
後ろのオバ様方、そんな泣く〜?って位泣いておりましたよ。
犬好きにはたまりません❗
NHKのあさイチで紹介され、作品の抜粋が流れたとき、これは絶対に観ようと思い、大阪ではシネマート心斎橋でしか上映していないため、その日に急いで出かけました。
期待を裏切らない面白さでした。
ルーニーのために従兄弟のジングクと旅に出たミンス、いつの間にか犬仲間がどんどん増えていくところで笑いすぎてしまいましたが、結末がちょっと予想できたのも安心しました。
亡き母が暮らした家で、最愛の人、そしてルーニーと一緒に暮らす幸せが一番ですね。
【"何があっても一緒にいるのが家族(含む大切なペット)。”今作は心優しき超愛犬家の兄弟が、多くの捨て犬に翻弄される姿に笑いつつ、少し沁みる作品。さり気無く、現代のペット問題への示唆も絡めています。】
■ミンスは、超かわいがっていた愛犬ルーニーを、手放す決意をする。それはプロポーズを受け入れてくれた美しきスチュワーデスの女性が、犬アレルギーと分かったから・・。
営業していたカフェが潰れた兄、ジングクは弟の助けを聞き、弟と一緒に、ルーニーの引き取り先を探し始めるのである。
◆感想
・ミンスとジングクが、ルーニーの引き取り先を探す序盤はコミカルに展開する。
ー テコンドウチャンピオンの男の子に、首締めされ失神するミンス。クスクス。-
・近隣では貰い手が無いと分かった二人は、済州島の多数の犬を飼っていると思しき、女性の家を目指して、いざ出発!となるが、この過程で描かれる捨て犬問題、貰い手の無い犬の安楽死問題、犬鍋用に飼っている犬への虐待問題などがキッチリと描かれている。
ー その犬たちを全て引き取るミンスとジングク。根本的な解決にはなっていないと思いつつ、二人の犬愛が少し沁みる。-
・そして、済州島で漸く出会った富豪のパーキンソン病に罹患した美女。だが、彼女は犬に名を付けないという。その理由を聞くと、彼女の答えは”だって、死ぬんでしょ。”
ー 自分の病と重ねているのだろうなあ・・。だが、ミンスとジングクは事情を察しつつ、全ての犬を連れ帰るのである。-
■ミンスは且つて同居していた、癌にかかった母の最期を看取れなかった事を後悔し、母と住んでいた広い邸宅には住んでいなかった。
だが、彼が思い付いた事は、その荒れた邸宅に手を入れ、広い庭でルーニーを飼う事であった。
そして、兄ジングクも別の土地で犬を引き取りカフェをオープンさせる決意をするのである。
更に、ミンスの犬アレルギーの婚約者もミンスに対し”貴方は繊細で優しいけれど、勇気もある事がわかったわ。”と言って、彼の申し出を受けるのである。
<今作は昨今のペット廃棄問題や虐待問題に対し、サラリと”一度家族同様に愛らしく思い、飼ったペットは、最後まで面倒を見なくちゃね!”と問題提起をしつつ、重いトーンにならずに、心優しき超犬好き兄弟の姿を描いた動物愛に溢れたコメディ映画である。>
韓国コメディらしい面白さ
飼い犬を里親に出そうとする道中、徐々に預かる犬が増えていくという予告編がすでに韓国コメディっぽい。実際に観ても犬が増えていく過程がとても面白かった。ただ面白くするだけではなく、ちゃんと考えさせる要素もあるところが侮れない。
里親に出す理由も犬が増えていく理由も、2人の優しさがにじみ出ていてホンワカしてしまう。最初からそうしていればよかったじゃん!というラストではあるが嫌な感じではない。あの2人だけじゃなくて、彼女もすごくいい人だったことに満足してしまった。
それにしても出てくる犬がどれもかわいくて困ってしまう。こういう映画を観て犬が飼いたくなるのは抗えないのだろう。ちゃんとかわいいだけで飼うのは危険だと教えてくれているから踏みとどまれるレベルだった。危険危険。
まず
ボンクラな二人の珍道中で、まぁ楽しいが、ツッコミどころは多い。でもまぁ犬たちが可愛いから良いんだけど。
行く前には連絡しよう。その前にまず相談しよう。としか思わないな…ww
しかし実家で二人で犬カフェやって、新居は予定通り、で良かったのでは?と思わなくもない.
平和なつくりだったかなー。
もっとドタバタ展開かと思ってたけど少し肩透かし。ペットは家族、愛情と責任もってという軸がちょっと半端に差し込まれ半端な展開になってしまった感じ。それはさておき犬達の演技見るだけでもハッピーになれるかも。
スマホは大切に
婚約した彼女が犬アレルギーを持っていることを知り愛犬の里親を探す青年と、下心からそれを手伝うことになった従兄弟の話。
フォロワー数3万人の兄貴のSNSで里親を募集して始まって行く流れだけれど、いくらコメディとはいえ事前にもうちょいやり取りしてから会うものじゃないのか?という違和感が…。
と思っていたら、今度はだまし討ちの様な凸ですか?ティントさん側もだまし討ちだったけれど、この国の方はこの流れに何も違和感がないのでしょうか。
超ミエミエなフリのお陰で、かなり早い段階からオチが読めてしまって終わりよければなヤツね…と思っていたら、そこからもう一転がりがなかなか熱くて良かった。
主人公が、時々ウーマン村本に見えて仕方なかった。
わんちゃん愛に満たされる
飛び込みで観ましたが思いの外良かった。ハートフルながらも考えさせられるところもあり。わんちゃん達の声が今にも聞こえてきそうな表情も良き。犬を飼われている方はきっと帰ってすぐに抱きしめたくなるでしょう。従兄弟ふたりのやりとりも心地よかった。
コメディだけどメッセージ性強い
序盤から中盤までは犬の里親探しのコメディロードムービー。飼い犬の里親探しに出たのが、なぜか犬がどんどん増えていく。当方予想もそんなイメージでしたがそこから終盤までの人々との出会いの逸話はかなりメッセージ性が強くなります。
とくに目的地で対面した少女の言葉は重い。グウの音もでない正論です。すべてのペットを飼っているひとに観てもらいたい。主演俳優賞はやはりゴールデン・リトリーバーのルーニーでしょうね。
関係ないけど、事前情報なしで観たんで主役の2人は兄弟と思っていて、なんか会話がチグハグだなと感じてたら途中で従兄弟どうしというのが判明。韓国語の「兄貴」の意味を思い出した。(他の映画でもこれで人間関係混同したことあったな)
責任
3本目。
可愛いから可哀想。
鉄板な流れではあるけど、好きだから感情移入が早すぎる。
ロードムービーな感じ、そこで動物を買う事と言うのを、改めて考えさせられる。
コーヒー淹れるの上手いってあたり、想像つく部分もあるけど、最後はハッピーだから、それで充分。
話の流れで。3回目にオチ?がくるのは狙ったのか、偶然なのかが、ちょっと知りたい。
人と犬と家族。笑いと涙と感動。
韓国映画でこの題材、絶対面白くないはずがない!期待してましたが裏切らなかった。予定以上でした。愛犬家には堪らない内容で悲しい場面が沢山ありましたが流石な韓国映画は上手くコメディで愛情に包んでくれました。犬好きの方には絶対観て貰いたい映画ですね。お勧めです‼️
放映されている映画館は少ないがおすすめ枠。
今年3本目(合計1,095本目/今月(2024年1月度)3本目)。
犬を飼ったり、それを契機に「もらいすぎ」になった人々がロードムービーで、引き取ってくれるかも?という不確実な情報をもとに済州島に行くストーリーです。ロードムービーですが、当然ソウルからは済州島で「ロードでは」いけないのでどこかでフェリーなりに乗り換える必要があります(ネタバレ回避。人口25万人ほどのところ。一応補足入れてます)。
日韓ともに犬にせよ猫にせよを大切にするという文化それ自体は共通のもので、それ自体は日本からみた視点でも十分理解できるし、日本からの見方でも「動物愛護センター」というのは要は「捨て犬・猫の保護センター」なのだろうという常識的な推測はきくので見やすい映画ではあります。
ただ、目指す先、済州島に関する描写は妙なまでに詳しい一方で(済州島の宣伝映画とさえ思えるほど妙に詳しい)、その成り立ち等についての記述がなく、そこは残念に思ったところです(これも詳細後述)。
総じていえば「動物枠」であり、「犬は見るのも嫌い」という方にはおすすめできませんが、日韓ともに動物愛護法に相当するような法律はありますので、解釈のしかたとしてぶれることがなく、動物愛護の観点からもおすすめといったところです。
もっとも、済州島にたどり着いたらそれで終わり…ということではないのですが…ネタバレになりますので、そこは省略しましょう。人と動物の共存の論点は動物愛護の観点になりますが、そうした社会が日本でも一般的になれば、ということを願うひとりです。
採点に関しては下記を気にしたものです。
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(減点0.3/済州島に関する描写が妙に詳しいのか詳しくないのか微妙)
済州島に関しては力の入れようが他の描写と違い、ここは済州島の行政から補助金など何らか支援を受けている、換言すれば「済州島の宣伝映画なのかな」というようにも思えます。風車発電、石垣などは済州島の文化です(韓国では暴風・強風を伴うほどの台風が来るのは済州島に実質限定されるので、風を利用した、または風を防ぐ文化が発達した)。
また、「刺身でも食べに行こうよ」は明確に食べているシーンはありませんが、済州島といえば刺身です(特にアマダイ)。日本のいわゆるコリアタウンの中で「アマダイチヂミ」とあるのはこれを指します(アマダイに限らないが、魚が主文化になるのは、ほか麗水程度しか思いつかない)。
一方で済州島は4.3事件(1948年)などの経験を経た歴史があるのはこれもまた否定しがたいところであり、映画内ではまったく登場はしませんが、韓国の本国映画でその点を避けたのか、「コメディもの」という観点で飛ばしたのかは不明ですが、ここはちゃんと扱ってほしかったです。
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(減点なし/参考/済州島方言とコリアタウンの「チヂミ」などの表現について)
この「チヂミ」は、済州島をはじめとした韓国南部(便宜上、現在の国名での記述。以下同じ)での「方言」で、いわゆる日韓併合の時に日本に移り住んだ方がその地域(韓国南部、済州島含む)の方が大半であったため、「チヂミ」が一般的な表現となり、日本文化でもそのように呼ばれますが、ソウル方言(実質的には、標準語というべきもの)では「ジョン」という異なる表記が与えられます。この点、いわゆるコリアタウン(鶴橋など)は済州島等をはじめとしたいわゆる一世の方が大半を占めるため、そのあとの二世、三世においてもコリアタウンのお店の経営にあたっては「日本の一般的な理解に合わせる」という形で「チヂミ」が売られていますが、これはあくまでも「方言によるもの」です(このため、鶴橋など済州島の方が大半を占める地域においても、「日本の文化・日本の一般的な韓国語の学習の機会が実質的なソウル標準語であるという日本に合わせる」という観点から「済州島出身者の集まり」でありながら(チヂミにあたる料理は、ソウル標準語では「ジョン」、混乱を招かないように「日本での一般的な韓国学習事情に合わせる」という「謎の逆転現象」が起きているのもこれも事実です(大阪に住んでいる方が、書き言葉やフォーマルな話し言葉では標準語(東京標準語)を話しうるが、一般的には大阪弁を用いる、という「言語の使い分け」が存在するといった事項と酷似する)。
(減点なし/参考/済州島に移動するときの乗り換えになる場所)
人口20万人ほどの都市で、済州島へのフェリーが比較的多いところです(詳細はロードムービーという事情からネタバレ回避になるので省略)。
※ ある程度知識があれば「麗水」(ヨス/れいすい)ではないか?と思うかもしれませんが、そこからは1日1本(土日は不定期運転)というようです。
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