「この映画の監督は編集係に過ぎないが、撮影は命懸け…。」ビヨンド・ユートピア 脱北 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画の監督は編集係に過ぎないが、撮影は命懸け…。
脱北という現実は存在し、それを助ける人もいる。その情報網があるということは、北朝鮮や中国国内にも協力者がいるということなのだろう。
しかし、老人を含む家族すべてを救い出すことは不可能だと思われるが、この映画の中では、それを実行し、成し遂げている。
よく撮影したと言えば、それまでだが、なんとも言えない気持ちになってしまう。
牧師さんと、撮影する人と、三世代の家族は、ジャングルの中を歩き続け、強制送還や、身の危険から逃れ、安全な場所へと逃れた。
この映画の監督は出来ても、出演者や撮影者になる人は存在しないだろう。
しかし、それが映画として成立しているところに、理解不能になっている自分がいる。
自由を奪われ、外の世界から閉ざされた人達が隣国にはいる。
脱北という手段ではなく、北のすべての人々が解放される日を願いたいと思う。
最後のシーンの、おばあさんの笑顔が強く印象に残った。
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