劇場公開日 2024年1月12日

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「三世代の家族が生きて行けない故の地上の楽園からの脱北とは?」ビヨンド・ユートピア 脱北 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0三世代の家族が生きて行けない故の地上の楽園からの脱北とは?

2024年1月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

こんなにも苛酷な脱北に老女幼児が痛ましく、可愛らしく、生々しい。
そんな彼らが夢見た行き先の韓国をいかに見るか?

そして、
自由な国家、社会を考えて行くと…

北朝鮮に、
そもそも我が国の朝鮮総督府の面影が浮かぶ。

そうだ、
我が国に何度かの鎖国社会があった。

さらには、隠蔽マスメディア、宗教弾圧、村地域、会社、学校、クラブ、家庭、夫婦、友人と本当の自由な関係であるか?

昔も今も、きな臭さが息づいていることが知れる。

そんな空気のような環境について、気付かせてくれた秀作だった。

(^_-)

オフィシャル コピーより

1949年9月の建国以来、70年以上にわたり北朝鮮社会を支配してきた金日成の一族は、国家を閉鎖された状態に保ってきた。
北朝鮮に住む人々はそこが「地上の楽園」だと信じ、最高指導者である金一族を神と同等の存在として敬い慕う。
しかし、一糸乱れぬ壮大なマス・ゲームや、華々しい軍事パレードの裏側で、ナチスのアウシュビッツやソ連のグラーグを模した強制収容所の存在、密告や拷問、処刑、飢えや貧困といったおぞましい人権侵害の数々が報告されている。

総移動距離1万2千キロメートル、4つの国境を越え、50人以上のブローカーが協力する決死の脱出作戦

この映画の中心となるのは、祖国北朝鮮を離れいくつもの国境や川、険しい山岳地帯を超えて危険な旅に乗り出す2人の幼い子どもと80代の老婆を含む5人の家族、国に残して来た子どもとの再会を切望する母親、そして、自由を求める彼らを強い使命感をもって支援する人々だ。

( ^ω^ )

ビヨンド・ユートピア 脱北

脱北を試みる家族の死と隣り合わせの旅に密着したドキュメンタリー。

これまで1000人以上の脱北者を支援してきた韓国のキム・ソンウン牧師は、
幼児2人と老婆を含む5人家族の脱北を手伝うことに。

キム牧師による指揮の下、各地に身を潜める50人以上のブローカーが連携し、
中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して亡命先の韓国を目指す、
移動距離1万2000キロメートルにもおよぶ決死の脱出作戦が展開される。

撮影は制作陣のほか地下ネットワークの人々によって行われ、一部の詳細は関係者の安全のため伏せられている。
世界に北朝鮮の実態と祖国への思いを伝え続ける脱北者の人権活動家イ・ヒョンソをはじめ、数多くの脱北者やその支援者たちも登場。

「シティ・オブ・ジョイ 世界を変える真実の声」のマドレーヌ・ギャビンが監督を務めた。
2023年サンダンス映画祭にてシークレット作品として上映され、USドキュメンタリー部門の観客賞を受賞。

ビヨンド・ユートピア 脱北
劇場公開日:2024年1月12日 115分

カール@山口三