「カルト宗教みたいな国」ビヨンド・ユートピア 脱北 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
カルト宗教みたいな国
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北の洗脳教育と生活程度を見せつつ、二組の脱北を追うドキュメンタリー。
一組目は、脱北してソウルに暮らす母が、中学生くらいの息子を脱北させようとブローカーに頼むが、中国で捕まり送還され、拷問の果てに収容所送りとなる。
ただ金を騙し取られ、息子と母(祖母)を永遠に失った母親の涙に暮れる姿が映る。
もう一組は、元々脱北する意思はなかった一家。
遠縁が脱北して、収容所送りのリストに入れられたために仕方なく逃げ出し、支援者の手引きで北朝鮮→中国→ ベトナム→ラオス→タイを経由して韓国へ亡命を目指す羽目に。
道中、「偉大なる金正恩元帥」「北にいたかった」を繰り返す一家にイライラしつつ。
ベトナムとラオスの国境越えが、ずっと密林かつ、3つの山越えで、80代の婆さんと、50代のオッさんは「もうダメかな?」と思いましたが、一応映画として完成しているから、誰か一人くらい死んでも、一家の数名は生き延びるはず!と予想しつつも、ハラハラドキドキしました。
ラストどうなるかまではネタバレしませんが。
国民を徹底的に苦しめてまで政権を崇拝させる、カルト宗教みたいな国のあり方に、怒りを抱きました。
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