あんのことのレビュー・感想・評価
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河合優実さん、万歳!
アカデミー賞受賞記念の舞台挨拶に行きました。
冒頭河合優実さんが、公開から10ヶ月も経つのにこの映画がまだかかることと、たくさんの方にこの映画を届けることができたこと、こうして舞台挨拶ができることに感謝の言葉を述べていましたが、こちらこそ、素晴らしい作品と演技を、本当にありがとうございました。この先もいつまでもみんなの記憶に残る素晴らしい作品を届けてくださいね。
入江監督が、杏さんの最後の登場シーンを青空とベランダの所で止めたことをお話しされていましたが、そのことが杏さんや杏さんを演じた河合さんに対する最大のリスペクトではなかったかと思いました。お話を聞いていて入江さんの優しさと素晴らしさに本当に感動しました。
河合さんも、杏さんとはお別れしたとは思っていない、とおっしゃっていましたが、入江さんが最後のシーンをカットすることで杏の人生を生き直すという河合さんの想いを繋いだのだと思いました。
去年の公開初日にこの映画を見た時に重い辛い気持ちになりましたが、今回の舞台挨拶をお聞きして河合さん、入江さんの杏さんに対するお気持ちや優しさをとても感じることができました。行って良かったです!
河合さんはこの先、お元気で活躍され、やがて世界にも羽ばたく俳優さんになることと確信していますが、そのお姿を見た時には、杏さんが向こうの世界で楽しく過ごされていることを、願い祈りたいと思います。
最後に、アカデミー賞最優秀主演女優賞をお取りになった河合優実さん。いつかはそうなると思っていましたが、もうその賞をゲットしたなんて、嬉しい限りです!この先も何度も素敵な映画を見せて、何度もアカデミー賞の舞台に登場してくださいね!応援しています!入江さん、次は河合さんがほっこりする映画を見せてくださいね!
河合優実さん、受賞おめでとうございます、というよりも、
河合優実さん万歳!ずっと応援していますね!
救いがない
主人公のあんが確かに存在して息づいていた。
けっこう痛い。
見終わったあと久々に引きずる映画だった。
まるで「禁じられた遊び」の初見時のように(ラストの後、あの子はどこに行くんだろう、って、生き延びたのかなって)引きずる。
今回も、もしあの時~だったら、とかけっこう「if」を考えてしまう。
監督が入江悠(脚本も)で、以前「ジョーカー・ゲーム」は見たことはあったけど、イマイチだったので、あれから彼の作品は見ていない。
(「サイタマノラッパー」も評判はよかったけど見ていない)
今回も、正直言って上手い監督とは思えなかったけど、気持ちの入り方が違った。オリジナルでよくここまで、と。
主人公の河合優実(あん)が確かに存在して息づいていた。
そして彼女を見ていると切なくなる。
また見直してみたい。
サイタマノラッパーの監督はどこへ
ナミビアの砂漠は映画館で観てこっちはアマプラで。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をこの作品での河合優実に取られたって、他の監督達は何をしていたんですか!?
入江悠はそもそも役者が入り混じっての群像劇風なのしか作れなかった人なので、主役を引き出すのは本当に下手です。やってこなかったのだから。2017年時の「太陽」でも主演が誰なのか終盤まで分からず、他のキャストは鑑賞後に検索してやっと分かりました。
その割には良かったのは河合優実だったからかもしれませんが、かぞかぞ等を観ている身としては個性がまったく無いと感じました。個性が必要無いなら河合優実じゃなくていい。早見あかりの扱い方もそれで良かったのだろうか。作品としてはこちらのが良いと思ったが、ナミビアの砂漠の方が役者としての魅力を引き出せていた印象。
入江悠はいったい何をしたいんだろう。サイタマノラッパーを3とドラマまで作った人がなぜこれをやりたかったのか。お得意の引きの絵と長回しはなぜしなかったのか。
売れてしまった入江悠は信念は無いのだろうか。サイタマノラッパーのときからのファンが「おお!入江悠の作品話題になってる!久々にみてみよう!」と鑑賞したら、超がっかりします。
他人事ではない世界なんだと覚悟せよ
ただしいこととただしくないこと⋯⋯
あぁこんな事件があったのは記憶に残ってて『親が子にこんな事するなんて世も末だな』て思った。
でもスクリーンを通さなくても自分の周りにも起きているし見過ごしているし、見て見ぬふりをしている事ばかり。
生きていくのに必死であがき続けて良くないこともしてしまうのを誰が止めることが出来る?
当の本人は死にたくないから、逃げる術を知らず奪われ追い込まれているのに⋯⋯。
人が人を救うのは容易い事ではない。救いを求め神や仏やドラッグに酒に溺れるのだから。
そう溺れるものは藁にもすがる。そんな人を救うのはムズカシイのだから。
この作品の「救い」は人は立ち直りやり直す事が出来、一日一日積み重ねを絶やさぬ事が強くなれる最短の道⋯⋯だったらいいのに。
この世に強い奴なんておるんかいや?
みんな紙一重な毎日をやり過ごしているんちゃう?
主人公は何度も何度も殺されても何としても生き立ち直りたかった。でも救われなかった。
親を殺すこともしなかったのに。
1番辛かったのは母性本能すら奪われ、希望を断ち切られた事。
愛されることなく生きてきたのに愛することを知りそして絶望の淵に叩きのめされた彼女を誰が救える?
ベランダから出ていく彼女の腕を捕まえることが果たして救いなのだろうか?
人が真っ当に生きていくのは本当に奇跡なのかもしれない。
河合優実さんの熱演に拍手👏👏
コロナ禍で浮き彫りになったこと
なかなか後味の悪い作品でしたが、本作のおかげで色々と考えるきっかけになりました。
拝観後にコロナ禍での自殺率を調べてみると、
若年層の女性の自殺率がかなり増加したそうです。特に無職の女性。
浅い知識で安易な考察をするのは良くないですが、本作の主人公と似た境遇になった方も少なくなかったのではと思いました。
有事の際、まず仕事がなくなるのは非正規雇用者であり、
それを救う公的システムはとても脆弱。
あんさんのような人を生み出さないためにはどうすれば良いのか、問題は複雑で色々な課題が絡み合っている。
きっと映画を見る人はこういった問題を解決する側に回らなければならないのだろうと思いました。
私に何ができるのか、考えなければと思いました。
杏はどうすればよかったのか
想像通りの映画
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