あんのことのレビュー・感想・評価
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最近見たどのホラーより怖くて悲しい。
コロナ期の悲劇。
実際にあの時期、逃げ場の無くなった若い子だいぶ死んだ。家にも学校にもいられない、働く事も出来ないリスカ、薬、そして売り、、実際にあった話のツギハギ合成だからリアルである。
見ながら自分の持ってる情報を補完してしまうから点数良くなってしまってるのかもね。
あんの河合が凄く良い。
佐藤も吾郎ちゃんもクソで良かった。
河井のクソお母さんの容赦ない蹴りもリアルであった。
2020年のことを、もう忘れかけていたことに愕然とさせられた。と同...
考えさせられた
あんと河合優実
河合優実さんの演技が並外れていた。あんの人生を生きていた。こんなに俳優さんの演技で感情移入したことはない。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の時にも彼女の演技力に呑み込まれてしまったけれど、今作でも河合さんの表現力にひたすら犯されていくしかなかった。
映画はいつも私に寄り添うものだと思う。ドラマはリアルタイム性があり、今放送しているドラマは常に“今”で、過去のものも懐かしさを帯びる。映画のように2、3時間では終わらず何週にも及ぶからその時の自分の時間の流れも交わる。ミュージカルや舞台は一度きりのもので、同じ公演は2度と見ることができない。しかし、映画は常にそのままで、物語を凍結したようなものだと思っている。演技をした俳優も、物語も、全てがそのまま在り続ける。だからこそ、私はこれからもあんと生きていく。
河合さんが見せてくれた、あんの見たものや大事にしたものと私も生きていく。
杏が「どう生きた」のか、鑑賞後もしっかりかみしめたい一作
過酷な家庭環境に育ち、自身も薬物依存などから抜け出せない杏(河合優実)が、周囲の人々の支えを受けて自らの人生を立て直そうとする姿を追う入江悠監督の視線は、優しくはあるけど現実に立ちはだかる問題から目を背けさせないという、ある種の厳しさを秘めています。
同時にまた、2020年以降に世界の多くの人々が経験した、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う社会生活の大きな変化において、人の支えを切実に必要としている人々がどう生きたのか、本作は一つの素描ともなっています。
実際に起きた事件を丹念に取材した上で(時系列は異なるけど、中盤の大きな場面転換となる事件も事実に基づいているとのこと)作品化した入江監督の、安易なハッピーエンドには回収させない、という覚悟と責任がひしひしと伝わってきました。
一方で、入江監督が杏の内面を書き起こす描写は、非常に繊細で印象的です。たとえばある雑貨店を訪ねた杏がナップザックを最初どのように持ち、そしてはっと我に返ったかのように持ち替えた場面。台詞ではなく杏の微妙な挙動と表情だけで、これまで彼女は欲しいものがあったときにどうしてきたのか、そして彼女の内面で何が芽生えてきたのかを明瞭に示しています。この場面はぜひとも注目してほしいところ。
『市子』(2023)ともやや共通した要素を感じさせる本作。入江監督の代表作の一つとなることは間違いなさそうです。
あんと市子
生まれた環境で〔親が全てと私見ですが 永遠ループするのでしょう)
こんなにも過酷で理不尽な場所に暮らすひとたちが・・・
すべてが性善説で成り立つことはないのでしょうか
記者が面会で語った
サルベージを作った刑事がいればあんは
助かったのでしょうか
ワタシはそう思えません
映画のストーリー上はそう見えたかもしれませんが
なにか一つのきっかけ、支えにヒビが入れば
あっという間に人間は崩れ去のではないでしょうか
この映画の見た帰りに満員電車に乗り合わせましたが
同じぐらいだけいろんな境遇に立つ人間をいるのではと
想像してしまいました
日本だけでなくたぶん全世界で同じことが
起こっているのでしょう
生き物が生きている限りなくならないのでしょうか
地道に地域で全うに活動されている方々に
感謝の念に堪えません
事件を知ること、忘れないこと
ずーっと考えてる…
どうすれば良かったんだろうって…
記者が刑事の記事を書くのは、至極まっとうだとは思うのだけど…
その後、刑事に変わって、なぜ杏ちゃんをフォローしてあげなかったの???
あんな暴力を振るう母親を実際に目にしているのに、
職場の大人たちは、どうして何かをしてあげなかったの???
と、誰かを責めてしまう自分がいる。
実際は、杏ちゃんの事件が5月で、元刑事の方が逮捕されのが10月だったみたいで、
この現実の時系列だと、やはり、コロナ禍によっての孤立化が大きく、
その他の彼女にしか判らない、いろいろな要因が重なってしまったのかなぁ…。
とは思いましたが、
今回の作品の流れでは、杏ちゃんの悲しい判断よりも、
刑事の逮捕が先に描かれていたので、
いちばんは、コロナ禍が大きな原因だったとしても、
カラオケに行ったり、ゴハンを食べたり、かなり近くで関わっていた大人なのに、
なんで気にかけてあげなかったのか...と、記者の中途半端な関わり方を責めてしまいます…。
また、鑑賞して1週間経ちましたが、河合優実さんの杏ちゃんが、ずーっと消えません。
パンフレットに書かれていましたが、事件を知ること、忘れずにいること、彼女の痛みをわかちあうこと、彼女の尊厳を守ること、そんな強い意思が、河合さんが、杏ちゃんを演じることに全身全霊で関わっていらしたんだな、と思いました。
思い出しても涙が出てきます。
そして、もっとひどい現実がどこかで起こっているのかと思うと、苦しくて仕方ないです…。
あんのこと
はい!ゴローさん!
川崎のTOHOシネマズのレイトショー。
年季を感じる据えた空気の中で観る
80年かけてゆっくりと
でも確実にぶっ壊された
我らの住む国、日本のお話。
本当の話をベースにした
ノンフィクション寄りのフィクションは
のっけから飛ばす飛ばす。
シャブ食ってキマッてる演技も
バットで不穏になってる演技も
毒親に洗脳されてなす術もなく従う演技も
他人に少しずつ心を開いていく演技も
生きる意味を見つけて目に力が戻ってくる演技も
拠り所を失って放心する演技も
何より自分に絶望する演技も
河合優実マジで凄過ぎる。この一言に尽きる。
毒親の出てくる映画は最近多いけど
ここまで胸糞悪いのはたぶん初めてで
ベスト毒親オブマイライフって感じ。
我が子を「ママ」と呼び執拗なまでに
彼女の人生を壊しにくる様子に
薄気味悪いを超えてシアターから
逃げ出したくなるほどの恐怖を感じた。
河合青葉マジで凄すぎる。この一言に尽きる。
脇を固める俳優陣も上手すぎるから
物語に没入してしまい
主人公の心の痛みをもろに食らって
最後はものすごい喪失感に襲われる。
刑事の二面生には人間の持つ
利己的な部分と利他的な部分の極端なジレンマを
記者の自己保身の言い訳には
このような事実があることを知っていても
ただ傍観しているだけの私たち観客すべてに対して
居心地の悪さを凝縮させてぶつけてくる。
つまりはだ。ゴローさんお前よ!
お前がしっかり杏に寄り添えよ!
お前の記事が居場所を奪ったんだから!
コロナなんて言い訳にならないからな!
死んでからぐだぐだ言っても
それは自己憐憫でしかないんだよ!
まじで!頼むよ!お前のせいだよある意味!
そしてそうならない人生で良かったと思う
私を含めた観客も最低なんだよな…
どうしたら良いのかは全然わからないから
とりあえず投票に行こう。
というわけで
お金払って嫌な気分になるのは
本当に意味がわからないけど
劇場公開時に映画館で観る映画以外は全部偽物
って誰かが言ってたので
どんな映画も頭から齧って骨まで残さず
しゃぶり尽くしていこうと思った次第。
保険証が無いんだよ
もっと離れた街へ逃げないとね
よく知っている赤羽近辺が舞台になっていてへえと思うのだが、貧困家庭で母親に虐待され続け12歳で売春させられ覚せい剤に溺れる21歳の女性がなんとか親から逃げて立ち直ろうとするもうまくいかなくてもがき苦しみでもけなげに抗い困難を乗り越え希望が見えたかという矢先にコロナで解雇され…というとことん悲惨で救いのないまるで映画のように馬鹿げたお話なんだけれど2020年の6月に起きた実話を基にしていてあなたの身近なところにも似た境遇の子は存在していますよという訴えかけがタイトルに込められているらしくよくこのテーマを真正面から撮り切ったなと感嘆するが何故に彼女を更生に導く重要な刑事役が佐藤二朗なんだろうか?以前「八つ墓村」で渥美清演じる金田一耕助を見た時と同様に申し訳ないけれどもクライマックスで彼の熱の入った演技が真剣になればなるほど笑かそうとしているようにしか見えなくて困った。導入のシーケンスでコミカルな佐藤的アドリブを許容しているだけに単にキャスティングミスだけではなく演出的にも失敗であろう。問題はあまりにも鬼畜の母親だが彼女が何故こうなってしまったのかをほんの少しでも描いてもらわないと受け入れることはできない。
親ガチャ
陳腐で平凡な作品
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