劇場公開日 2024年6月7日

あんのことのレビュー・感想・評価

全465件中、441~460件目を表示

5.0パンフレットともどもご自身で味わっていただきたい

2024年6月8日
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鑑賞方法:映画館

何をどう書いても自分の語彙だけでは、浅薄さと陳腐さの証明しかできない。そんな気分にさせられる強烈な映画でした。

なので、ここ数年ほとんど買ったことのないパンフレットを購入して、映画を深掘りすることにしたのですが、この映画が製作された経緯や関係者の思いがとても丁寧に伝わる記事が満載されてます。
編集はキネマ旬報社、ということはかなり本格的?

全体的に実話ベースの中でシェルターマンションで幼児を預かることになる展開はフィクションとのことですが、これにもちゃんとした理由があります。
社会復帰の過程で『誰かをケアすることで1日1日を積み重ねていけるんだ』と思える経験はたった一度の使用で逆戻りしてしまう薬物に抗うための大きな支えになるのだそうです。
あとは概ね実話ベース(多少の時系列の整理はあるものの)。
本当に存在していたあんの人生を、なるべく本当に辿りたい。

冒頭1ページ目のイントロダクションだけでも、この映画が放つ訴求力の理由が分かるし、関係者インタビューを読めば、それぞれの強い想い(あんは確かにそこにいたし映画を通じてみんなの心に生き続けて欲しい)がひとつにまとまると、こんなにも凄い映画ができるのだということがよく分かりました。

映画レビューというより、パンフレットの宣伝みたいですが、かなりのお勧めです。

あ、かなりのお勧めというのは、パンフレットのことで、映画は今年の邦画で間違いなくベスト級!必見です!!

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グレシャムの法則

4.0あんのこと

2024年6月8日
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泣ける

悲しい

感想

この映画の話は実話をもとに制作されている。認識がなくこの事実を知り得ていなかったので、この国で、映画の内容のような事が罷り通ってしまったという事に、まず最初に驚嘆した。

この映画のテーマとなっている問題は人間が社会的に生活する上で本当に厳しく重い意味を持つ。

日本人の家族の形態は歴史的に見ても変化し続けていて、50年前には当たり前であった三親等位までが近所に暮らして居る、大家族形態は都市部を中心に激減。さらに人口の地方から都市部への一極集中化による、近所に知り合いのいないひとり親家庭などの新形態による核家族化が、極端に進行している状況である。

現代の日本と日本人はどうなってしまったのか。人間同士の関わり方や、人としての在り方(家族の在り方、子供との関わり方、親からのアタッチメントを含めた幼児期からの妥当性をもった人間道徳教育、制度、政策から考える現状の偏った社会的行政救済システムの強化や見直しなど。)をこの映画の状況のような事案が今後増えると思われるので、詳細に考え直した方が良いという気持ちになった。

日頃からよく思っているのは、人は身勝手で無責任な生き物であるという事だ。

ある一人の女性を救い続けようとしても、救われることの無かった話の中で、誰が加害者で、誰が被害者になるのであろう。

誰が悪人で罪人なのか。悪い事と知って行動する、あんが悪いのか。ネグレクトとDVの母親が悪いのか。それとも多々羅がどうしようもないヤツなのか。それともマスコミの、この問題に対する人に与える影響を考えなかった桐野が悪いのか。

全員が悪いのだ。無知、無関心、無責任、責任転嫁自己中心主義、特に人の無関心がコロナ禍等の悪かった年の流れと重なり、最悪の結末となってしまった。

妥当性を持ち得た分別ある大人の人間が段々と少なくなってきているのかもしれない。

真当な人として、自身に課せられた、あるいは自ら課している社会的責任をどのように果たしていくべきなのか。また人としてどのように社会と関わっているのか。あるいは、どう関わるべきなのかを今一度、人間一人一人が考え直し、問題と感じる場合は時に行動してみる必要があると感じる話であり、自分自身反省し、考えさせられた。

脚本・演出
事実をありのまま、淡々と表現することが出来ていた。無理に感傷的になっていないつくりどころがリアルさを感じて良かった。◎

俳優
杏役河合さんの演技にまず眼力を感じる。浮つかず焦りもない。諦めに近い押しの弱さで、しかし、生きるために最後の力を振り絞って懸命に踠く姿が健気で本当に素晴らしかった。泣いた。演技に感動した。今、最も関心を持って観ている、期待する大好きな実力派女優である。◎

多々羅役の佐藤さん。流石の演技。福田監督作品とは一味も二味も違うアドリブの効いた抑えるところは抑えた難しい役どころを本当に上手く演じていた。素晴らしい。◎

桐野役の稲垣さんも多々羅と反対象な感じの落ち着いた演技で良かった。

⭐️4

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Moi

コロナがなければ起きなかった悲劇。

2024年6月8日
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悲しい

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マサヒロ

4.5彼女はドン底から這い上がろうと頑張った

2024年6月8日
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泣ける

悲しい

難しい

観ていて辛かった。
自分の子供に対して、何ら愛情も抱かない母親の存在が憎たらしい。
介護施設で高齢者に寄り添う杏、学ぶことの素晴らしさを痛感し、夜間学校で学ぶ杏はキラキラ輝いていたなぁ。多々羅のやらかしたことは許し難いことだけど、多々羅がいたから杏は生きる希望を持つことができた。だからこそ、多々羅には最後まで寄り添って欲しかった。

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ちゃ坊主

4.0確かに〝生きようとしていた〟

2024年6月8日
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hum

3.0ずっと胸が痛くなる作品

2024年6月8日
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悲しい

怖い

難しい

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邦画野郎

5.0あんは今もどこかに

2024年6月8日
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本日公開の入江悠監督のあんのこと観ました
壮絶過ぎて見終わったあともずっとあんのことを考えながら帰路に

近隣の人、小学校の先生、それまでなぜ誰一人手を差し伸べることができなかったのだろう、と思いながら自分なら何か行動できたのだろうかと思う

決して傍観者になってはいけないと思い知らされた

少しでも多くの人に届きますように

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ゴンギツネ

4.0頑張って生きたよね。

2024年6月7日
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jacky

3.0貧困の現実を描くにしても、ここまで不幸と不運のオンパレードにする必要はあったのだろうか?

2024年6月7日
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tomato

4.5つらい。。

Nさん
2024年6月7日
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最近は河合優美にメロメロなので、初日に観てきました。さすがでしたね。演技がいいのもあり、余計に見てて苦しかった。。一旦明るい未来が見えかけて可愛い笑顔を見せていただけに、そこからのまた下がるさまが、、、コロナの弊害も含めて、世界には何の救いもないのかと、、
どこまでが実話なんですかねぇ、全体的にですかね。。ほんと見てて辛い。。普通に暮らせる幸せって誰にでもあるわけではないな、、

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N

5.0どこまでが実話なのかはわかりませんが、あまりに希望がなさ過ぎる。

2024年6月7日
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ちゆう

3.5壮絶な家庭環境に茫然自失✖️

2024年6月7日
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悲しい

怖い

ノンフィクションがベースなので仕方ないが全く救いようのない絶望😔の連続でした。覚悟して観た方がいいです。
河合優実ちゃんが主演だったので当初から観ようと決めて初日初回上映にて鑑賞しましたが今季最高の絶望感と胸糞悪さに満たされるとはある意味凄い作品でした。

63

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タイガー力石

4.0不遇で哀れな少女ではなく、

2024年6月7日
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不遇で哀れな少女ではなく、人生を立て直したいと懸命に生きた輝くひとつの人生ととらえました。心に残ったのは、苦しい場面よりも、あんの働き学ぶ日々の姿です。何気ない日常に生きる喜びが込められていました。河合優実さんの演技が素晴らしくファンになりました。

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ほりもぐ

4.5ああ無念の無間地獄

2024年6月7日
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鶏

3.5事実に基づくがゆえに

2024年6月7日
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悲しい

やはり後味悪い系な映画でした。

初動評価が良かったので、勇んで見に来てみましたが、やはりというか。。。
・演技良し
・演出も良し
なのですが、事実ゆえか、ところどころ盛り上がりに欠けたり、月末も「うーん」という感じに。

コロナが影響した悲劇の一つなのかなと思いました。

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hiro

3.5不適切にもほどがある‼️❓

2024年6月7日
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ああ、この映画を観て、体調崩してしまいました。
救いが無い、ようやくシェルターに避難してもこの結末。
ただ、幼児の命の恩人としてのみ。
薬物中毒の恐ろしさ、酷い家庭環境、売りの現実。
ヒロインは演技とゆうか、生き様を見せられているようで、引き込まれすぎて、しんどい。
刑事は二面性を、佐藤二朗が見事に演じました。
稲垣吾郎は俯瞰した冷徹な視点。
コロナであろうがなかろうが、なんとゆう負の連鎖、生きる希望もありません。
事実の新聞記事に触発されたとゆうが、なんか救いがないと、観賞後しんどいだけです。
覚悟がないと観れないのでしょうか。
ただ、ただ、茫然自失、ごめんくさい。

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アサシン5

4.0子供にされたことを仕返しする人と、

2024年6月7日
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m m

5.0救いがない

2024年6月7日
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泣ける

悲しい

難しい

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玉蜀黍

4.0とても辛く、悲しい物語

2024年6月7日
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映画を観る前から、悲しい物語とは、理解していましたが、どん底の状態から、救いの手を差し伸ばされて、新しい人生に、自らチャレンジするだけではなく、生きる喜びすら感じていた主人公に対して、映画とわかりつつも、途中まで応援したくなっていました。

とはいえ、物語が突然変わるわけでもなく、信用する人に裏切られ、コロナに翻弄され、毒親に絡まれ・・・ とても辛く、悲しい結末を迎えてしまい、やり場のない気持ちだけが残ったエンディングでした。

作品としては、この不遇な主人公役である河合優実さんの素晴らしい演技に、ただただ、拍手したいと思います。

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GF

4.5脳裏に焼きついてた現実

2024年6月7日
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悲しい

小学生の頃、友人N君の家にあがると、あんの住んでる様な部屋で驚いた事がある。
まあ私の家も決して裕福な家では無かったんですが、えっ?って当時衝撃な印象があった。
そして数人で部屋で遊んで居ると、父親?みたいな人が帰って来て、「お前ら全員外出ろ」って言われ、空き地みたいな所に連れて行かれ、なんとN君を容赦なく殴り続けた。
私たち他の者は、現実で初めて殴り続けられる光景を目にして、次は自分がやられるんじゃないかと気が動転し、全員逃げてしまった。
帰って母にその事を話すと、なんか険しい表情で話を終わらせた。
今思えば母は何かを飲み込んだんだろね。
次の日N君は顔面を張らせながら、普通に学校に来た。
笑顔で話すN君に、みんな怖くて昨日の事も聞けなくて、何も無かった事にした。
学校の先生も触れなかっと思う。
その後N君は引っ越して行った。
映画を観ながらN君の事を思い出して、今どうしてるんだろ?と感じた。
時代が時代とはいえ、これが私たち、いや社会全体が見て見ぬフリをし、これが現実でN君もこれを受け入れてしまってたんだ。。
あぁ、映画と関係ない事書いてしまいましたが、私がこの作品を観て一番感じた事でした。
河合さんすごい表現力ですね、ますますファンになりました。
素晴らしい力作でした。

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capone