あんのことのレビュー・感想・評価
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逃げ場がどんどん無くなる地獄映画🪦
日本の作品にしてはセット感の無い家の中だったり
アホみたいなセリフも無く効果音もほとんど無くストレスフリーでストレスがかかるのを満喫できました!
似たような作品だと遠いところがほぼまんまの内容でそちらも相当イヤーな気分も満喫できるナイス👍な作品です。(イヤな気分🟰映画を観て最も味わいたい感覚😂アクション映画の痛快感とか笑えるコメディよりも自分にとっては重要な要素です🫡)
この作品に関しては見た人の家庭の事情も含めて胸糞度合いにかなりの差があるとおもうんですが自分はそこまで胸糞でも無く普通に皆様の上手い演技を堪能するって感じでした!(とはいえ母親役の人のクソバカゴミっぷりには感動しましたよ!こんなバカクズゴミムシはとっとと死ねよって思いながら見てる時点で演技が上手いが故にイライラさせられて感情を突き動かされているって😱😡😭証拠ですから👍)
そういやあそこでアイツが逮捕されてなかったらあんは死なないで住んだのかもしれないけど あんが性犯罪の被害者になってたのか?(最後に刑務所で自殺したと聞いて泣いてる場面があるって事は あんに対してはそういう感情で助けた訳では無いからレイプはしなかったんだろうと自分は思いました😢
あと超個人的な意見ですが胸騒ぎの600倍はこちらのほうが胸糞です🤣
令和の胸糞系映画の最高地点は、昭和的戦争映画と構成は同じだった。
朝日新聞の記事を叩き台にストーリーを作った、胸糞系社会派作品。
主人公がとにかく悲惨な女性として描かれ、
貧困、劣悪な母子家庭環境、虐待、薬物依存、売春生計と、
世の現役世代の女性に、ありそうであんまりない不幸事を、
これでもかと詰め込み、凝縮して出来上がっている。
河合優実の最大の特徴である「虚ろな視線」は、
この作品の為にあったのかという程に、
悲惨な女性がハマっている。
そうした悲惨な境遇から、誰かの支援なり応援なり協力があって、
一歩一歩着実に、改善し更生し、
良い方向に進んでいく所をエピソードとして挟みつつ、
人為的方面と天災的方面の双方から、
同時に再びどん底へ叩き落される。
プロレス技でいう所の、パワーボムやブレーンバスターが、
なぜ必殺技足り得るか、それは、
「持ち上げてから落とす」からだ。その方が威力が増す。
胸糞系作品の定番である「持ち上げて落とす」の構成。
不幸を描くには、一旦持ち上げ幸せにさせといたほうが、
そのあと不幸映えするし、落とし甲斐もある。
佐藤二朗のフリ要素、効いてたなあ。
悪人がいい事なんかすんなよって思った(笑)
河合優実や佐藤二朗は、賞レースでも評価されていたが、
もう1人、この作品で凄く良かったなと思ったのが、河井青葉。
河井青葉、いいねぇ。
(*'ω'*)
あの憎たらしい毒母っぷりは、
「誰も知らない」のYOUよりも、凶暴な母親だったし
「愛を乞う人」の原田美枝子よりも、胸糞具合MAXな母親だったし、
ああいう母親が、古臭い昭和式団地の一角に住んでるのかと想像するだけで、
団地に近寄りたくなくなる。
団地ママってこえぇなぁ。
こうした人為的方面の胸糞具合だけでも相当なもんだったが、
天災的方面からのコロナ禍は、まだ人々の記憶に新しく、
まだ傷が癒えてない人も、多々いた事だろう。
コロナ禍のせいで、店を畳んだ人、仕事を失った人、家族を亡くした人。
苛烈な不条理を体験してしまった人のトラウマは、
まだ笑って振り返るのは時期尚早かもしれない。
このように、持ち上げてから落とす構成と、
苛烈な不条理でどん底に突き落とされる構成から生まれる胸糞具合は、
戦争映画とほとんど変わらない事に気づく。
「私は貝になりたい」なんかも、
やっぱり主人公は最初は貧乏で、蔑まれ生きてきて、束の間の幸せを実感した矢先に、
赤紙がやってきて、とんでもない悲劇に巻き込まれてしまうお話だった。
胸糞系映画の最高地点は、昭和も令和も、構成は同じなんだなと思った。
良かった演者
河井青葉
河合優実
佐藤二朗
気づいたら応援していた。
河合優実さん、万歳!
アカデミー賞受賞記念の舞台挨拶に行きました。
冒頭河合優実さんが、公開から10ヶ月も経つのにこの映画がまだかかることと、たくさんの方にこの映画を届けることができたこと、こうして舞台挨拶ができることに感謝の言葉を述べていましたが、こちらこそ、素晴らしい作品と演技を、本当にありがとうございました。この先もいつまでもみんなの記憶に残る素晴らしい作品を届けてくださいね。
入江監督が、杏さんの最後の登場シーンを青空とベランダの所で止めたことをお話しされていましたが、そのことが杏さんや杏さんを演じた河合さんに対する最大のリスペクトではなかったかと思いました。お話を聞いていて入江さんの優しさと素晴らしさに本当に感動しました。
河合さんも、杏さんとはお別れしたとは思っていない、とおっしゃっていましたが、入江さんが最後のシーンをカットすることで杏の人生を生き直すという河合さんの想いを繋いだのだと思いました。
去年の公開初日にこの映画を見た時に重い辛い気持ちになりましたが、今回の舞台挨拶をお聞きして河合さん、入江さんの杏さんに対するお気持ちや優しさをとても感じることができました。行って良かったです!
河合さんはこの先、お元気で活躍され、やがて世界にも羽ばたく俳優さんになることと確信していますが、そのお姿を見た時には、杏さんが向こうの世界で楽しく過ごされていることを、願い祈りたいと思います。
最後に、アカデミー賞最優秀主演女優賞をお取りになった河合優実さん。いつかはそうなると思っていましたが、もうその賞をゲットしたなんて、嬉しい限りです!この先も何度も素敵な映画を見せて、何度もアカデミー賞の舞台に登場してくださいね!応援しています!入江さん、次は河合さんがほっこりする映画を見せてくださいね!
河合優実さん、受賞おめでとうございます、というよりも、
河合優実さん万歳!ずっと応援していますね!
救いがない
あんのことを忘れない
去年最も見たかった邦画の一つ。
が、地元の映画館では上映せず。隣町の映画館に行こうとしたが、都合付かず。結局見れぬまま上映は終わり、レンタルを待っていた。
何とか時間を作って観に行くべきだったと後悔した。去年のベストの一本になっていただろう。
見て面白かった/楽しかったの類いではない。悲しく、苦しい。が、胸に響き、突き刺さる。邦画に毎年一本は必ず現れる力作。
コロナ禍、新聞に掲載された小さな小さな記事。一人の少女の事を伝えてくれた入江悠監督に感謝。
21歳の杏。
幼い頃から母親から虐待。
小学校も中学校もろくに通わず。漢字もほとんど読めず、計算も出来ない。
母と足の悪い祖母と団地のごみ屋敷部屋で貧しい暮らし。万引きを繰り返す。
母親から売春の斡旋をさせられたのは12歳の時。
薬物に手を出したのは16歳の時。
虐待、不登校、極貧、犯罪、売春、クスリ…。少女が身を置くあまりにも過酷壮絶な現状。
100%同情はしかねない。そういう現状だったとは言え、犯罪やクスリに手を出してしまったのは自分の弱さであり愚かさ。
が、母親から受ける虐待は痛ましい。
幼い頃庇ってくれた祖母には優しい。
当初は跳ねっ返りが強かったが、根はいい子なのだ。
こんな地獄から抜け出したい。
彼女にだって夢はある。
しかし、どうする事も出来ない。
自分一人の力じゃどうにも出来ない限界がある。
誰か、手を差し伸ばしてくれる助けが…。
居た。
覚醒剤使用と常習で逮捕。
その時担当になった一人の刑事。多々羅。
口も柄も悪い破天荒な性格。が、人情に厚い。
杏の面倒を見る。職安に付き添い。事務的対応の職員に怒号。自身が開く薬物更生者自助グループ“サルベージ”を案内。
介護施設で働き始める。彼女の夢。祖母を介護する為、介護士になりたい。多々羅の口からそれが語られた時、胸打った。
最初働いた介護施設は酷い雇用形態。次の介護施設が決まる。
この時力になってくれた人物がもう一人。多々羅の友人のジャーナリスト、桐野。彼のツテで。
ここの施設の経営者も良かった。ある時居場所を突き止めた母親が乗り込んできて、騒ぎを起こす。バツが悪くなった杏は辞めようとするが、引き留める。
働きぶりが認められ、本採用にも向けて。担当老人からも気に入られる。
その都度障害になる母親を断ち切る為、家を出る。DV被害者が住むシェルター・マンションへ。こういうのがあるんだ…。
もう一度勉強し直す為、夜間学校にも通う。
現状から抜け出したい、自立したい、介護士なりたい…本人の熱望。多々羅との出会い、桐野との出会い。
生気の無かった杏の顔にも笑みがこぼれるようになり…。
更生と夢へ向けて歩み始めたかに思えたが…。
多々羅に不祥事。警察という立場を利用して、サルベージの薬物更生者の女性に関係を強要。
そんなリークがあり、探っていたのが桐野。記事を書く為に近付いていた。
多々羅は警察を辞め、逮捕。サルベージも閉鎖。
時は2020年。あの世界的パンデミック…。
介護施設は人員削減。夜間学校は休校。
一瞬にして頼れる人も居場所も失い…。
それでもまだ“救い”はあった。
マンションに住む若い母親から突然幼子を預けられる。
最初は困惑するが、面倒を見る。介護施設働いていたからか、面倒見は良い。
一緒に遊び、食事を作り、手探りながら育児に奮闘。愛情を注ぐように。
が、またしても。居場所を突き止めた母親が現れ…。
救いの無い悲劇的なその人生。
しかし、絶望の中にも、差し込んだ希望の光や根底に人の温もりを感じる。
入江監督は同情的に描く事を避け、懸命に生き直そうとした姿を心掛けたという。
救われ、笑顔がこぼれ、幸せを感じる事もあった。
行き付けのラーメン屋、カラオケ、仕事や自立引っ越しが決まって3人で集まってお祝い…。
それまでの人生には無かった事。
ここに居て、いいんだ。
こんな新しい人生を、歩んでいいんだ。
…そうあって欲しかった。
体現したキャストの熱演。
昨年大ブレイクした河合優実だが、それを象徴する本作。熱演。
生気の無い序盤から、次第に生気を取り戻す。本来は素直でピュアな性格を滲ませて。
悲しみ、苦しみ。あるシーンの嗚咽には胸かきむしられた。
屈託のない笑顔は彼女の本来の顔なのだ。
幼子へ見せる眼差しと優しさ。
モデルとなった女性へ敬意を払って演じたという河合優実。…いや、演じたというより、在りし日の姿を生きた。
佐藤二朗も『さがす』に続く名演。本当にこの人は福田学芸会から一刻も早く決別した方がいい。
荒々しい性格だが、嗚咽する杏を「大丈夫、大丈夫」と抱き締めるシーン、サルベージで自分の事を話した杏を「よく話した」とまた抱き締めるシーン…人情が滲み出る。
しかし…。まさかの不祥事。いや、犯罪。ショックだった。
どっちが彼の本当の顔なのだろう。薬物更生者の為に熱く奔走する姿は本当なのだろう。その裏で自分の力を利用して女性に手を出してしまったのも本当の姿なのだろう。
人に混在する二面性。考えさせられる。入江監督もモデルとなった刑事の二面性に衝撃を受け、本作を作るきっかけの一つになったという。
サルベージの取材と偽って、本当は多々羅の悪行を暴く為近付いた桐野。
一見するとジャーナリズムを正義の盾にして相手を騙したヤな奴だが、彼の立場もまた辛い。
多々羅との友情は本物だった。それ故葛藤。杏への気遣いも本物。
稲垣吾郎が巧演。
吾郎ちゃんの歌声も久々に聞いた。にしても…、桐野が多々羅に女性への性暴力について追及するシーン。今見ると何だか…。
複雑ながらも感情移入してしまう人物も居れば、一切出来ない者も。
杏の母親、春海には震え上がった。
娘へ愛情の欠片は微塵もナシ。殴る、蹴る。娘は身体を売って金を稼ぐ“もの”。娘を“ママ”と呼ぶおぞましさ。
私も多くの映画を見ているが、これほどの毒親…いや、猛毒親はなかなか居ない。この存在が居たからこそ杏へ感情移入してしまう。憎悪すら抱かせる超絶嫌われ役を引き受けた河井青葉の怪演も特筆。
早見あかりが演じた杏に幼子を押し付けた若い母親には賛否分かれる。子供を押し付け育児放棄したくせに、最後の最後、杏さんに感謝したいなんて、よくもヌケヌケと。
隼人くんが実母の元に戻って幸せに育てられるのか…? 悪い母親のようには思えないが…。
隼人くん、まだまだ幼く、このほんのひと時の記憶など無いかもしれない。が、成長して、ふと思い出してくれたら…。
僕は幼い頃、母親とは違う女性と少しの間暮らした事があった。とても優しくしてくれた。
ラストは見る者を、また杏を、絶望の底へ叩き落とす。
母親から祖母がコロナに感染したと聞き、再び団地へ。
それは嘘。杏をまた身体を売って稼がせる為に。隼人は人質に。
せっかく更生の道を歩み始めた杏。振り出しに戻ってしまう。
帰ると、隼人が居ない。泣き喚く隼人をウザがり、母親が児相に連絡して連れ去った後だった。
このクソ親…!
全てを断ち切られ、失った杏は…
当初は独りでいる事が自分の人生だった。
が、ひと度人と触れ合って、出会って。
その温もりを知ったら、もう独りには戻れない。
人の輪、夢、自立。自分の人生を歩み始めた。
それを全て失った。奪われた。
当初の独りの比ではない。
立ち直れないほど身を襲う孤独と絶望…。
空にはブルーインパルスが飛ぶ。賛否分かれる中一年延期で開かれたスポーツの祭典。
その華やかさの陰で、誰に知られる事もなく…。
どうすれば良かったのか…?
何が悪かったのか…?
何が間違っていたのか…?
そもそも毒親と悪運の元に生まれてしまった事。
自らの弱さ。
多々羅の裏の悪行。
桐野の暴露。
答えは出ない。永遠の水掛け論。
コロナが決定的なとどめを差した事は否めない。
いつまで続くの?…と思ったコロナもやっと鎮静化。
多くのものを奪っていった。
多くの人が失った。
志村けんさんが亡くなった時、言われた事。コロナが憎い。
本当にそう。コロナが憎い。
コロナさえ無ければ、私たちの生活も、世界も、平常通りだった。
杏も新しい人生を生きていただろう。
人生や世の中は本当に不条理。突然、何が起きるか分からない。
それでも懸命に生きた証。
あんのことを忘れない。
主人公のあんが確かに存在して息づいていた。
けっこう痛い。
見終わったあと久々に引きずる映画だった。
まるで「禁じられた遊び」の初見時のように(ラストの後、あの子はどこに行くんだろう、って、生き延びたのかなって)引きずる。
今回も、もしあの時~だったら、とかけっこう「if」を考えてしまう。
監督が入江悠(脚本も)で、以前「ジョーカー・ゲーム」は見たことはあったけど、イマイチだったので、あれから彼の作品は見ていない。
(「サイタマノラッパー」も評判はよかったけど見ていない)
今回も、正直言って上手い監督とは思えなかったけど、気持ちの入り方が違った。オリジナルでよくここまで、と。
主人公の河合優実(あん)が確かに存在して息づいていた。
そして彼女を見ていると切なくなる。
また見直してみたい。
なんのこと?明烏?
この映画なら『子宮に沈める』を観てもらいたい。この映画の様な不幸に遭遇する前に餌食に遭っているはずだ。こんな毒親ならね。
貧困で苦しんでいる人達はこんなウマシカ者ばかりじゃない。
さて、
『義務教育を放棄したのは自己責任?』この言葉だけで、この映画の価値は決まると思う。
日本人の大概の人が忘れているか、間違って解釈しているって事。この演出家もそれを全く知らない。若しくは誤解している。また、見る者も知らない。
だから、こう言った間違いの映画が過大評価されてしまう。
薬に手を出さなくとも、明るく元気に春を売っている少女が沢山世の中にはいるんじゃないかなぁ?
夜間中学に行く場面が登場するが、昔にもこんな映画があったね。相変わらずの大日本帝國劇場。
『不幸を売る映画』や『春を売る仕事』はいい加減やめてもらいたい。
どうせなら、薬打たないで、毒親をなんとかして、警察のご厄介になるとかじゃないかなぁ結末は。
刑事が春を買っていたの?不味いでしょ。薄気味悪いね。
『親から虐待を受けた者が、また虐待を繰り返す可能性がある、と言うのは遺伝ではない。』それは間違いない。社会的な第三者によるバイオレンスが問題である事は既に示されている。この演出家は『遺伝を否定した』と言っているが、そんな事は普通外国人なら分かる事。誤解しているのは日本人。義務教育を知らない事と同様である。
寧ろ、自殺は遺伝するのかもしれない。この演出家の意図する結末だったのだろうか?トラウマになる感動的な結末。
だよ全く。
追記
パンデミックと関連付けしているが、この実話と言う事件は20年くらい前の事件なんでしょ?ちょうどバブリーな時代が終わる時期だ。大日本帝國はそれでも奈落を落ち続けたって事だね。
サイタマノラッパーの監督はどこへ
ナミビアの砂漠は映画館で観てこっちはアマプラで。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をこの作品での河合優実に取られたって、他の監督達は何をしていたんですか!?
入江悠はそもそも役者が入り混じっての群像劇風なのしか作れなかった人なので、主役を引き出すのは本当に下手です。やってこなかったのだから。2017年時の「太陽」でも主演が誰なのか終盤まで分からず、他のキャストは鑑賞後に検索してやっと分かりました。
その割には良かったのは河合優実だったからかもしれませんが、かぞかぞ等を観ている身としては個性がまったく無いと感じました。個性が必要無いなら河合優実じゃなくていい。早見あかりの扱い方もそれで良かったのだろうか。作品としてはこちらのが良いと思ったが、ナミビアの砂漠の方が役者としての魅力を引き出せていた印象。
入江悠はいったい何をしたいんだろう。サイタマノラッパーを3とドラマまで作った人がなぜこれをやりたかったのか。お得意の引きの絵と長回しはなぜしなかったのか。
売れてしまった入江悠は信念は無いのだろうか。サイタマノラッパーのときからのファンが「おお!入江悠の作品話題になってる!久々にみてみよう!」と鑑賞したら、超がっかりします。
ナミビアよりこっち派
この作品の秀逸なのは
彼等に出会った事で
光に向かうと思わせた事
当たり前の抑圧に耐えられた杏が
一見束の間の希望に出会い
普通の人生に戻って行く事で
耐えられなくなっていく
綺麗な空気の生活に慣れ過ぎて
風邪を引きやすくなる様な感覚
多々良の二面性やコロナ
隼人との出会いと別れが
また彼女を孤独にしていく
警察も役所もあてにならない様
現代社会の救いはどこにあるのか
紙一重のやり切れなさ
この映画の本当にやりきれないところは、あんはいまもちゃんと幸せに生きれている可能性があることがわかりすぎるくらいわかることだと思う。彼が逮捕されなければ。母親に見つからなければ。あのマンションで誰かが一緒にいれていれば。シビアな環境だけれどそれでも生きていた彼女に、ちゃんと存在していた寄り添う人や救いが、ほんとうにもう一歩だけ、届かなかった、そんなお話。
物語的には救いが無い映画
昨年に見逃していたのでフォローできて良かった。
コロナ流行中の東京が舞台ということもあり、物語的には救いが無い映画だった。
稲垣吾郎さんは、役にハマっていたのか、悪くはなかった。
佐藤二朗さんは、小狡い汚れ役が良く似合う。
河合優実さんは、佐藤二朗さんに引っ張られた感じだけれど、良い演技。
この映画だけだと実力はよく分からないかも。
アカデミー賞で最優秀主演女優賞なのがよーく分かる。
コロナ渦の前~コロナ渦の頃に実際あった出来事を映像化ししたもの。
毒親のもとで育ち、小学校もろくに卒業できず10代で売春・覚せい剤、寂しさや怒りをどこにもぶつけることができない閉鎖的生活の杏。
献身的な警察官と思いきや、私利私欲の塊だったことが分かり、頼れると思ってたところですら断たれてしまう。
それでも更生しようと頑張る姿、荒れた生活の姿、もがく姿、セリフが多いわけではないだけに表情で伝えようとする河合優実ってすごい。
これからどんな作品でどんな表情なのか、気になってくるところ。
それにしても、自責の念で・・・という終わり方は悲しすぎる。
全522件中、21~40件目を表示