あんのことのレビュー・感想・評価
全568件中、21~40件目を表示
とにかく鬱映画
みたいな~とは思っていたものの、重そう…という理由でなかなか見れず。
いやなことがあった日に、そうだ、いっそ落ちよう、とようやく見ました。
想像通りの鬱映画。しかも親からの暴力、虐待系か…。
まごうことなきバッドエンド。救いはどこにあったのか。
これ家庭内暴力受けていた人はつらいな。見れないかも。
フラッシュバックすると思う。
親になんらかの何かがある人、あんまりおすすめしないな…。
見終わった後も気分が鬱で鬱でどうにもならなくなります。
昔を思い出して動機がおさまらなくなるかも。
母親役の方の演技がまあすごい。
見ているほぼすべての方の殺意が沸き上がったのでは。
自分があんちゃんを助けたいと何度思ったか。
このままじゃ撲殺されちゃうじゃないか。
心も死んでいく。いや、心はすでに何回も殺されて、とうに死んでいたのかもしれない。
娘と自分は違う人間で違う人生を歩む権利があることを理解できなかった母親。
娘に人権があることがわからなかった母親。
この人もまた、男に自分を売ることでしか生きていけなかったのだろう。
ある意味でかわいそうな存在だったのかもしれない。
今、家族からの暴力にあっている人は家を飛び出してほしい。
世界がある。世界は広い。もっと知ってほしい。
あなたの可能性をもっと知ってほしい。
行政もある、保護施設もある。
友人でもいい。習い事の先生でもいい。匿名の電話でもいい。
まずは誰かにSOSを出してほしい。
(ネットで知り合った性加害目的の人はだめだよ!)
あなたが今の状況から抜け出す最初の一歩を作ってほしい。
虐待で小さい子がなくなるニュースはその場の状況がばああっと見えてきて心臓がぎゅってなる。暴力は、誰も救われない。
親も、子供に手をあげそうになったら、トイレでも車でも漫画喫茶でもいい、いったんその場を離れることが大切だと思う。距離や時間は、自分を取り戻すことができる一つの手段だ。気持ちが落ち着いたら、すぐに戻って、また子供を抱きしめてほしい。
言い方が悪いですが "不器用な人間" が沢山出て来る。完璧な人間な...
心が元気な時にしか、観ちゃいけない映画。
また1作品、心が折れる映画を観てしまった・・・。
最初の「この映画は実際にあった事件に基づいている」の表記が、観終わった後に心に重くのしかかる。後味が悪すぎる。あの子供のことで救いを出そうとしているのかもしれないけど、もう少しハッピー側に寄せられなかったのだろうか・・・。あくまでもフィクション(基づいているだけ)なのだから。
確かに、河合優実は日本アカデミー賞(2025)の最優秀主演女優賞を受賞するだけの演技をしている。「悪い夏」でもそうだったけど、こういう荒んだ役をやらせたら、河合優実が、いま一番良い演技をするのじゃないだろうか、とも(上から目線ごめん)。逆に、佐藤二朗の演技が大げさすぎるとも思う。そんな人いない感を出すためならば、計算されつくされた演技だと思うけど。他のキャスト陣も、すごくこの映画のテイストと合っていると思った。
願わくば、この入江悠監督が、こんな作品を作りたいと思わないような世の中になってほしいと切に願います。
河合優実の演技力に脱帽! ! あんの日常の幸せを祈らずにはいられない
かなり重い内容なので、重い腰をやっと上げた末の鑑賞。
実話ベースの本作。想像を絶する程の過酷な家庭環境で育ったあんの物語。
とにかく河合優実の演技が凄い。実際の河合優実はユーモアのある知的な女性なのに、もうあんにしか見えない。やりがいのある仕事にめぐりあえて、目に光が戻っていく様や表情が徐々に柔らかくなっていく様はお見事。口数の少ない役なのに、声色、表情であんの心情を表現している。
救いようのない物語。あんが普通の家庭に生まれていたなら、きっと心優しい聡明な女性になっていただろうな。
アカデミー主演女優賞の冠に相応しい演技力にただただ脱帽。
現実にもあること
生々しくて息苦しい、、、
見終わって、重苦しい気分に耐えながら、映画は娯楽として観たい、と思った、、、
時々堪えきれなくなったように固い殻の割れ目から漏れ出てくるあんの感情が、辛い
あんが薬物や売春に至った経緯を聞いても、本人の非なんてないと思った
ただ普通に真面目に生きたいと思っていただけなのに、懸命にもがいてもがいてようやく抜け出せそうだったのに、なんであんなふうになっちゃうんだ
あんが哀れで辛い
出てくる一人一人がリアルすぎて、普通に優しいひとたちにも、助けてくれる制度にもたどり着いてたのに、やり切れなくて辛い
もし自分がそこにいたところで、きっと結局何もしなかったんじゃないかと、思ってしまって辛い
あの記者のように、ただ何かできたんじゃないかと涙を流すだけの偽善者である自分を見つめざるを得なくて、辛い
男の子の母親だけがリアリティなく、あ、これ映画だったわって我に返れた
あまりに救いがないて話
前半良かったけど…がっかり
前半は良かったけど、
たたらさん捕まったあたりから雲行き怪しくなって
こども預かったあとからは一気に残念な映画となりました。
さいごの面会室のシーンやこども預けにきた母のシーンも蛇足だった気がするな。
胸糞感もさすがに耐えられないレベル。
設定★★★★
脚本★★
演出★★
配役★★★★
好み★★
社会の現実を突きつけられる
最初の方の家庭内の描写から心が締め付けられる。
外の社会に心身の拠り所があることがどれだけ大事なことか。
施設長との最初の雇用面談が印象的だった。
目を背けないで、できることを考えたいと思わせてくれる作品だった。
落ちるよ
何とかならなかったのかと考えることが・・・
共感
どんな人が周りにいるかで、生き様が決まってしまうのか・・・
河合優実さんって、ホンっとスゴい!
彼女の魅力で、初っ端から惹き込まれ、最後まで目が離せなかった。
シャブ中で、ウリをするドン底の女性が苦悩しながら、普通の生活を手に入れようとする様を見事に見せつけてくれる。凄まじい作品で、終始、切ない思いにかられてしまった。
【ネタバレ】
人は、1人では生きていけないってよく言うけど、そうじゃないね。周りにいる人で、大いに影響されるってのを、特に感じた。
河合優実演じるあんは、寝たきりのお婆さんの面倒をみているのだが、同居する実の母親から、虐待を受けている。そればかりでなくウリまで強要され、学校にもほとんど行けていない状況だった。ある事件をきっかけに、佐藤二朗演じる刑事と出会い、更生施設で立ち直ろうとする。
普段オチャラケ満載の佐藤二朗さんですが、本作ではかなり真面目な印象を受ける。何かやってくれるんじゃないかと、期待しつつ(普通の演技でも笑えちゃうんだけど)、終始、好感の持てる刑事でした。ところが、実はパワハラ職権乱用で女性に関係を迫る一面も持っていて、そのおかげで、更生施設は機能しなくなってしまった。
介護施設で懸命に働くあんだったが、母親に居場所を突き止められ、押し掛けられるピンチにも陥ってしまう。経営者の機転により、何とかその場は収まったのだが、その後、コロナが蔓延したことにより、職を奪われてしまう。
居宅に引きこもる事となったあんは、近隣の住民から無理やり子供を預けられてしまうが、その触れ合いの中で新たな感情(使命感?母性?)が生まれ、生き甲斐を感じる。ところが、そこで偶然、母親に接触してしまい、子供を人質に、ウリを強要されてしまう。
やむなく、事を済ませて帰宅したあんだったが、そこに子供の姿は無く、再び絶望の底に突き落とされてしまった。
為すすべも無く落ち込むあんは、再びシャブに手を付けてしまう。全てに絶望し、自暴自棄となって、自らの命を絶つのだった・・・
ホンっと、健気なあんが切ない。
希望の光が見え始める度に、絶望の底へと突き落とされる。
寝たきりのお婆さんは可哀想だが、屑の母親にイライラのしっぱなし。これからって時に限って現れて、暴力で抑圧する。この母親の娘であった事が彼女の不幸であり、全てだった。
包丁を持って反撃しようとする場面もあったが、優しいあんには手を下す事も出来なかった。人を傷つけるなら自分が傷を負う。
今は亡き自分の両親が、普通の人でホンっと良かったな〜と、つくづく思い知らされた。
子供達も元気で、それぞれの家庭を持つほど円満に過ごしている。
高校を卒業して勤めた職場も、気の良い人ばかりで、仕事は大変だったが、無事定年を迎えることができた。
ご近所問題で揉めることもなく、自分はホンっと周りの人に恵まれていて、感謝しかない。
この、何もないって事こそが、幸せじゃないかと実感できる一本だった。
話を盛る必要はなかった
今時、不幸な現実を描いた作品は多々あるが
主役の演技が素晴らしく、よりリアルに、より深く物語に引き込まれた。
ただし、子供を預かるエピソードについては創作らしい。
この手の作品において、事実にさらに不幸な要素をプラスするのは悲劇の盛り過ぎ、エンタメ化に感じる。
確かに子供を最後の希望とし、それを奪うのは一番効果的だろうが、それは安易でもある。
本当に決定的なのはやはりコロナだろうし、そこをもうちょっと掘り下げるべきではなかろうか。
このエピソードが無かったとしても、モデルとなった女性がそれを選んだという重い事実と、それを表現できるだけの力がこの女優さんにはあったはず。
ラストシーンもどういう解釈が正解なのだろう。
自分にはハヤトの将来を暗示しているように見えて最後まで胸糞悪い。
そうでないなら、早見あかりのセリフはあまりにも無責任で軽い。
どちらにしても要らないと感じた。
こういう作品を観ると現代社会に対して悲観的になりがちではあるが、数々のセーフティーネットが存在していることも描かれている。
それを悪用する者や機能不全によって、そこからすり抜けてしまう人々がいることもまた事実だろうが、それを非難するのは安易だ。
実際に福祉に取り組んでいる方々への敬意は欠かさないようにしたい。
胸が締め付けられる作品
1人で見る映画。
病んでる時に見るものでは無い。
生まれる場所を子供は選べない。
毒親のせいで自分の人生を生きれない。
希望の見える瞬間もあったが、子に執着するする親のせいで引き戻される。自死するしか最後は救いがなかった。
あんのことを考える
映画を鑑賞し終わり一夜明け、自然とあんのことについて考えている自分がいる。その時点でこの作品の狙いは達成できたのかもしれない。
具体的な評価ポイントとしては、それぞれの役者の演技に感情移入することが出来たこと。あんの母親には鑑賞中何度もイライラしたが、これはあんの母親の演技がそれだけ巧いからだし、あんがどう感じてるかの感情移入ができたのはあんの演技の巧さ。記者が崩れ落ちるシーンもとても共感できた。
一方気になったのは、終盤の、あの子供を押し付けた母親の演出。なんであんなに平然と、まるで子供を押し付けた一面が無かったかのような態度としたのだろうか。おそらくは刑事と同じように「一見して分からない人の多面性」を描くために敢えてそうしたのだとは思うが、少し胸糞悪い終わり方だと感じた。
あんのことを考えると、もちろん映画として脚色してる部分はあっても、同じような状況の人は実在するのだろうし、コロナの時期に同様の状態となった人もいたのだろうと想像できる。人との繋がりを持つこと、誰かの役に立てているという感覚を持つこと、これらは心の支えとして誰にでも必要なことだというのを、改めて感じた。
全568件中、21~40件目を表示









