劇場公開日 2024年6月7日

あんのことのレビュー・感想・評価

全364件中、301~320件目を表示

4.0◯の積み重ね

2024年6月9日
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悲しい

難しい

売春や麻薬の常習犯である21歳の女性が向き合ってくれた刑事に薬物依存症回復団体を紹介されて前を向く話。

客がお薬で泡を吹いたことで警察の厄介になった主人公の前に、他とは毛色の異なる刑事が現れて、薬と売りをやめる決意をするストーリー。

THE毒親の紹介で12歳の時に初めて売春をし、薬に溺れつつ稼いだ金は親に奪取されという凄惨な家庭環境に胸が苦しくなる。

まともに学校にも行かず、それしか知らない暮らしに救いの手を差し伸べ寄り添ってくれた刑事、そして彼の取材をしていた記者。

そして抜け出す為の努力の前にも障壁として立ちはだかる母親。

更には頼れる人がいなくなり、そんな中訪れるパンデミックによる生きにくさとかタイミングが辛すぎる。

何もしなかったクセに膝から落ちトンチンカンなことを言う記者とか、何もわかっていない能天気なヤツで締めるのも、胸クソ悪さをダメ押しされた感じでたまらなかった。

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Bacchus

4.0あんのこと、忘れない

2024年6月9日
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泣ける

悲しい

知的

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羊

5.0こんな胸糞な映画あるだろうか。 毒親では足りないほど気の狂った母親...

2024年6月9日
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こんな胸糞な映画あるだろうか。
毒親では足りないほど気の狂った母親の元にいるのは可哀想すぎた。薬に手をつけてしまうのはやむを得ないと思わせてしまう環境。
そんな彼女を支える刑事と記者の存在はどれだけ救いとなっただろうか。更生して母からの支配からも逃れることができて笑顔も見せるようになって、やっとこれからって状況の時に…
コロナという閉鎖的な状況もあり、あまりにも容赦のない展開に口をあんぐり開けたままとなった。
目を背けたくなるが同じような境遇の人がいること、目を背けてはならない。

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いたかわ

4.5観たあとも胸に残る

2024年6月9日
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ヒョコツ

4.5今日も日本のどこかで繰り返される

2024年6月9日
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泣ける

悲しい

怖い

『香川杏(河合優実)』は生活力の無い母親から暴力をふるわれて育ち
十二歳の頃から売春を強要され、
小学校にも通えず
二十一歳の今では麻薬も常用するように。

「私、頭が悪いから」と、ことあるごとに口にするも、正しくはない。
単に学ぶ機会が無かっただけで、
何かの際にはどうすれば良いのか、
誰に頼れば良いのかを知らないだけ。

無口なのも、どう表現すれば良いのかを学んでいないだけ。

そんな彼女が、型破りな刑事『多々羅(佐藤二朗)』に出会ったことで
更生への道を歩み始める。

『多々羅』は麻薬中毒者の面倒を親身に見、
自助グループさえも個人的に組織する。

しかしそんな彼も二面性を持つのが世の常であり、
後々にスレ違いを生む一要素に。

また『多々羅』主宰の「サルベージ赤羽」に出入りする
雑誌記者の『桐野(稲垣吾郎)』も同様。

『杏』に親身になる一方で、
『多々羅』の近くに居るのは何らかの理由があることが、
ちらほらと示唆される。

これも後に、正義と情の狭間で懊悩することに。

物語が始まるのは、コロナが流行する前の東京。

順調に世間並みの暮らしに近付いていた主人公は
コロナが猛威をふるうとともに、
一つ一つと退路を断たれ、
次第に立ち行かぬ状況に追い込まれる。

2020年のあの頃。我々が伝染病の影に怯える裏では、
こうした惨事があちこちで起きていたに違いない。

自身の子供を、生活のための道具くらいにしか考えていない親は、
残念ながら多いのだろう。

本作の『杏』の母親は、
日頃は罵詈雑言と暴力を浴びせるのに
時として「ママ」とあり得ない呼称で娘を呼び
強く懇願する。

本来であれば暖かい単語が、
ぞわっと背筋に突き刺さるように聴く者の耳に入って来る。

離れたいのに切れない血縁に縛られるのは
どれほどの絶望感か。

そしてまた肝心な時に、信頼し頼ることのできる人間が
身近に居ない心細さはいかばかりか。

冒頭、重い足取りで明け方の街を歩く主人公の背中を追うシーンは
終盤で再び繰り返され、
そこに我々は深い悲しみを見る。

自身の力だけでは、どうにも抗えない
世間や社会に対しての。

新聞には毎日を目を通していても、
本作の元になった事件は
たぶん読み飛ばしているのに違いない、
既視感のある、ありがちな記事として。

しかしその背景を詳しく知れば、
心が引き裂かれるほどの背景が詰まり
困窮する多くが遍在することを理解する。

その義憤を映像に繋げた『入江悠』も見事だし、
カラダを張って監督の期待に応えた『河合優実』にも
賛辞を贈らずにはいられない。

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ジュン一

5.0今年一番の衝撃作。悲しすぎて涙が出ない

2024年6月9日
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この物語が実話に基づいていること自体が、リアルさをひきだたしている。悲惨な状況から救いの手が出て、本人も変わろうとする。しかし、、
観ていて本当に辛く、フィクションであって欲しいと願うばかり。
こんな役をやらせたらもう右にでるものはいないという河合優実さんの主演。実話だからこそ演じるのは辛かったと思うが、覚悟の演技。満員の武蔵野館が彼女の期待感を物語る。そして母親役の河井さん。ヒールレスラー真っ青の立ち回りは影の主演そのもの。

見終わった後の脱力感は半端ないが最後のシーンはその中でも救い。

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ダルメシアン07

4.5影と光

2024年6月9日
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naichin

3.5絶望と閉塞感

2024年6月9日
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絶望と閉塞感に満ちていますが、そこに指す微かな希望や光をもっと対比として鮮明に落とし込み描かれていれば更に良かったかなと少し残念に思いました。 またディテールが消化不良でストーリーに深みが無くなってしまったようにも感じました。
それは週刊誌記者の桐野と刑事の多々羅の描き方にも現れています。善人か悪人かパーソナリティーの表現が中途半端で、もっとドロドロした人間臭さを出した方が面白かったと思いましたが…。
あと確かに近頃の若手の中では河合優実は良い演技をしていると思いますが、演技力についてはややワンパターン気味だし、皆さまが絶賛する程そんなに良いかな?
実力があって評価されていない人は他にも沢山いると思います。
ただ、今過大な評価をするのでは無くて、コレから更に期待出来る可能性の有る役者だとは思いますが…。

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JUN

5.0人生で見た最高の映画

2024年6月9日
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泣ける

知的

幸せ

世の中に対するメッセージ。役者の演技。シナリオ。映像。全て最高。実際にこの種の活動に少しだけ加わったことがあり、感情が抑えられませんでした。一生忘れないです。これから自分が何のために生きるべきか。自分の家族がかけがいのないものであるか。改めて噛み締める機会となりました。日本中の人たちに見せたい。特に役所と政治家の人たち。

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tt

5.0切ない作品

2024年6月9日
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泣ける

悲しい

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koji

4.5【”絶望と諦念の日々からの微かな灯。そして・・。”今作はコロナ禍に起きた出来事を基に入江悠監督の鎮魂のオリジナル脚本に応えた、河合優実さんを始めとした役者陣の渾身の演技に魅入られる哀しき逸品である。】

2024年6月9日
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悲しい

知的

難しい

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NOBU

4.5ぐちゃぐちゃになった感情を引きずる

2024年6月9日
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感情がぐちゃぐちゃになり余韻が強く残る作品。
社会の仕組み、人との関わりが、人の抱える問題を解決していくことの手助けになるということを感じさせられる作品。
何が正義で何が正しい選択なのか?ということには答えがないも思う。
コロナ禍を描くことで、彼女たちの存在をより作品にリアリティが増していく。自分がコロナ禍に過ごしていた時に彼女たちはどのように過ごしていたのか?
役者陣の演技は素晴らしく、特に河合優実さんの目に宿る光を何度も信じたくなる。
とにかく感情がぐちゃぐちゃになる作品。

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モトコ

4.0河井青葉

2024年6月9日
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のお母さんが怪演。偶然と想像で良い演者さんと思っていましたが、凄かったです。
ただ家族感がなさ過ぎでこれは演出なのかもしれないですが感情移入できなかったです。
優実ちゃんはルックバック楽しみにしてます

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michi

4.5重く生々しく、良くも悪くも未知の領域

2024年6月9日
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泣ける

悲しい

難しい

何となく世の中にあるんだろうなぁと思っている未知の領域を生々しい演出と映像によって見せつけられました。未知だったことへの悲しみや幸福感…なかなか意味深い作品です。
この作品のこれほどまでの質というのは、キャスティングの時点でほぼ決まったようなものなのではないかと思うぐらい、隅々の全ての演者が見事なパフォーマンス。見入ったし、知らない事柄を実にリアルに体験させてくれて、感情が揺さぶられました。悲しい内容なのですが、あまりに悲惨なこの現状を受け入れ難く、なんか泣けそうで全然涙すら出ないような…非常に見応えのある作品です、かなり辛いけど…

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SH

5.0暗澹たる日本の現実を思い知る

2024年6月9日
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泣ける

悲しい

怖い

 超怒涛の衝撃作です。2021年夏、東京五輪の開会式に合わせブルーインパルスが青い空に真っ白な五線を描く、その下で少女が自らの命を絶った。あの思い出したくもない不快なオリンピックのポスターを随所にさりげなくフレームに移り込ませ、本作の時代設定を示すと同時に、その表と裏をくっきりと本作は焼き付ける。

 実際の出来事に基づく、と冒頭のテロップ。よもやよもやの展開に疑念の余地を一切与えず、まるでドキュメンタリー映画のように対象に張り付く。ちょいと邦画では珍しく、米国の社会派映画の荒々しさで深層に迫る作劇。だから例えば稲垣吾郎扮する週刊誌記者が河合優実扮する主人公・香川杏に名刺を差し出すも、名刺を画面にアップしない。例えば杏がお婆ちゃんにケーキを買ってきた時、おり悪く毒母が男を連れ込んで登場するシーン。身も心も少し安定した杏を象徴するショートケーキが、映画では必然のようにグチャグチャにされる描写、当然に崩れたケーキをアップでカットするべきを、敢えてしない。積み重ねる映画的描写を捨て、切り返しも最小限に、リアルを覗き見る手法。

 だから観ていてとても辛いのです、刑事・多々羅役の佐藤二朗も、ТV「不適切」で一躍メジャーとなった河合優実も知ってはいるけれど、あまりにリアル。そんな中やっと登場のメジャーな稲垣吾郎を観ると、当たり前ですが本作は再現フィクションと言う免罪符を以って、少し落ち着いて観る事が出来る程。とは言え、後半押し付けられた幼児の登場するシーンに至っては、明らかに泣きじゃくる幼児をフレームに収めながら取っ組み合いの喧嘩なんて、もう胸がはち切れそうなのです。無論、最大限のケアの下での撮影でしょうけれど、逆に役者も大変とつくづく思います。

 こんな義務教育すら満足に受けられていない子供達、7人に1人が貧困生活、給食以外に食べ物もない少年・少女が確かに現在の日本にいる現実。全く機能していない我が国の為政者の実態が、あの青空のジェットスモークだと言う事。悪事も悪評も何時の間にか霧散して消えてしまうとばかりに。

 それでも一方では地道なボランティア精神にいそしむ人々がいることを本作は確かに伝えてくれる。薬物依存脱却のための施設、まるで米国映画でしか観る事の出来ない集団での発言シーンは素晴らしい。人手不足の介護の現場職員も、DV避難の住居提供も、頭が下がる思いです。しかし、よりによって薬物依存脱却施設での悪事が週刊誌記者によって暴露され、砂上の楼閣のように拠り所が崩壊してしまう悲劇。被害者がいる以上、暴露し成敗せざるを得ないでしょうし、全く同次元でコロナ禍での閉鎖も主人公を追い詰める結果を導いてしまった悲劇。

 冒頭からの茶髪を多々羅の庇護の元、ショートにカットした主人公、殆ど中学生くらいにしか見えない主役・河合優実。絶望の苦痛の表情をアップでまるで切り取ってくれない作品ながら圧巻の演技です。ちょっと前までは杉咲花の独壇場の役でしたが、時は移り今は河合優実だと強烈に印象付けられる。佐藤二朗も殆ど主役扱いで、普段はコメディタッチが多い事が逆に活きる。ベテランでしたら内野聖陽がぴったしの役ですがね。稲垣吾郎にはラストの自殺に驚くシーン以外にさしたる見せ場なく、少々勿体ない。最大のヒール役である毒母に扮した河井青葉はよくぞ頑張った、昨日観た「かくしごと」にも出てらっしゃったのね。

 無謀にも幼児を押し付けた女に警察が言う「後悔してませんか?」と。このセリフ1つで幼児のその後の容態が一挙にクローズアップされ、最後になってその傍らに元気な姿を確認出来ほっとする段取りはいいけれど。が、あんたが無謀な事をしなければ杏は生きていたはずと、手を繋ぐ親子の最終カットに心底腹立つのです。

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クニオ

4.5絶望の中に感じたもの…

2024年6月9日
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新聞記事から着想を得たと言うことだが、これが実話を元にしてると思うと胸が苦しくなるが…自分も含め人はとても心が弱いと思い知らされたが、守るものがあるとここまで強くなれるのかとも思う。絶望の中にかすかな暖かさを感じだ、救いようのない話とまではいかない、なんとも言えない言葉に表すのが難しい素晴らしい作品。これだけは言いたい。俺はこの映画が好きだし、1人でも多くの人に観てもらいたい

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映画大好き神谷さんCh

3.5「可哀想」が際立つ

2024年6月9日
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公開当初から評判が良かったので劇場へ。

入江悠作品は何本か観てきたけど、やっぱりあんまり私の趣味とは合わないのかな。

河合優実の演技は光ってるし、「自宅が地獄」っていう残酷なシチュエーションも効いてる。
救いを与えてくれる人は皆途中で退場、地獄だけが向こうからしつこく追い掛けてくる。
思い返せば、あの毒親も自分の母親を守る為に客をとっていたんだろう。
公的な支援や活動も、時には牙を剥き、守るべき弱者から順に襲いかかる。

ただ、作品としては最終的にそんな主人公が「可哀想」に終始してしまった気がする。
多々羅の件もイマイチ腑に落ちないし。(個人的に佐藤二朗が苦手ということもあるが)

ホントなら、あの男の子は彼女が残した数少ない「優しさ」「生きた証」だったはずなんだけど、ほぼ懐いた様子もなかったし。もう少しここの光を描くか、逆にもっと突き放すかしてくれたら、印象は違ってたと思う。
早見あかり扮する無責任な母親にフォローされても「お前が言うな」って感じ。

必死で頑張っても仇で返され、苦しんで苦しんで、それでも闘ってそして…

次は?
行き止まり?

このラストまでが実話なのであれば、もちろん取って付けた様な美談にすることはできないってのも分かる。
でも、「可哀想」で終わるよりは「それでも彼女は必死で生きた」という部分がもう少しあれば。

そんな変なモヤモヤが残った。

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キレンジャー

3.5なんでも最後は

2024年6月9日
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1.最後は死んで終わり
2.苦悩からの脱出は一筋縄では行かない
3.コロナで人生変わった人は多い
4.一難去ってまた、一難
5.良いことばっかりやってたら魔が刺すよなぁ
6.醜男なら尚更
7.でも、自殺で終わりは定番すぎる
8.あの赤ちゃんちゃんと育つのかなぁ
9.主演の女優さん大成してほしい
10.世の中こんなもんだ

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えびちゃん

4.5タイトルなし

2024年6月9日
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事実は小説よりも、というけど、コロナからの展開はもちろんのこと、子どもを預けられる設定には驚愕。リアリティがある。ゆみちゃん推しで見たけど、ゆみちゃんはちょっと力強すぎるかもしれない。ても、様々な痛みを身に受けるヒロインの力は十分だった。佐藤は十分個性的だったけど、刑事の描き方には疑問も。やらかした、では済まず、救済者の性的虐待は、より重大なトラウマとなるはずだから。稲垣はそのダメさにおいてピッタリの役でもあるけど、もう少し揺れがあったはず。

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えみり

5.0衝撃作

2024年6月9日
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ノブ様