劇場公開日 2024年6月7日

「希望が削がれ」あんのこと sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 希望が削がれ

2025年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

 売春と覚醒剤使用で取調べを受ける21歳の杏。多々羅刑事の紹介で自助グループに通い始め、仕事を得、母からの虐待から逃れるためにシェルターマンションへ入居する。さらに夜学にも通い始め、更生へ歩み始める。多々羅の知人で週刊誌記者の桐野も、そんな彼女を応援するが。
 明るい兆しを期待する展開に、このまま終わってほしいと思っても、物語はまだ中盤。やはり不穏な流れになっていくのが予想通りで辛いです。毒親に、不祥事、そしてたくさんの希望を削いだコロナ禍。実話をもとにしているというのも、また悲しいです。最後に、僅かな救いがあったけど。
 稲垣吾郎が「情熱の薔薇」を歌っていたのが意外。誰の選曲なのだろうか。

sironabe
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