「音楽を通して愛情を表現している人」恋するピアニスト フジコ・ヘミング まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽を通して愛情を表現している人
フジコ・ヘミングは独特の経歴、個性的な人柄であることからも、その演奏の音もとても個性的という印象。残念ながらライブを拝見したことがないので断言はできないが、音は尖っていないように感じる。 今年になってからもインタビューなど受けられていたようなので、亡くなられたのはとても残念で、本作品を鑑賞。町の教会から、田舎の小学校、または交響楽団との共演と、その活動の場所はとても幅広く、でもどのようなシチュエーションでもご本人らしく、演奏されているように見える。恐らく、彼女の演奏を生で見た方は、何か特別なものを感じるのだと思う。それは技術とか上手い下手ではなく、彼女の生きざまや心の在りようが演奏に現れているから、多くの人の心をうごかすのだろうと、この映画を見て確信した。とてもチャーミングな方。そしてその音は優しく、穏やか。
単なる密着ドキュメンタリーのTVとは違う、一歩踏み込んだ彼女の世界が少し見えたような気がする、良い作品。 ライブを拝見したかった、とても残念です。
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