「「気合いの入った最高の楽曲」×「爆音映画館」=至高の体験!」劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re: やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「気合いの入った最高の楽曲」×「爆音映画館」=至高の体験!

2024年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

初見のRE:に続いての鑑賞です!

世間がお盆休みに入るタイミングのせいかもしれませんが、私のホーム映画館である川崎チネチッタのシアターLIVEZOUNDは、封切り日の金曜日夜はほぼ満員。で、とてもじゃないけど人で埋め尽くされた中にポツンとある空席に「ぼっち」で割り込む勇気もなかったので、翌日土曜日昼に取り直し。でも結果的にすし詰め状況は変わらず(笑)、異様な人気と熱気を感じつつ鑑賞しました。仮に手拍子起こったらロックバンドのLive会場と変わらんくらいの雰囲気です!

そんな中、緩い緩い夏の思い出づくりから始まり、文化祭の出しものネタからの結束バンド登場!・・・という王道の流れです。

ぼっちちゃんは相変わらず、世間の評判と自らの理想、現実との「有るんだか無いんだかよく分からぬギャップ」に苛まれて緑色の何かを吐き気絶します。コメディパートは相変わらずのキレ味で、超ネガティヴなのに、何故かとてもほんわかした気分になるのは不思議で奇妙な体験としかいいようがなく(笑)。

しかし、しかしです!たまに・・・いやごく稀に前向きになるところが隠キャ(たぶん会場の92%くらいを占める)のハートを鷲掴みにするんですよね。私もがっちり掴まれました!これは、心理学でいったら「なんちゃら効果」っていう論文が発表されてるに違いない!

なお今回はこのバンドをビジュアル面と人気面でひっぱってるだろう喜多ちゃんの陰の努力やぼっちちゃんへの気遣いがフォーカスされていてとても好印象でした。

喜多ちゃんに関しては天は二物を与えず・・・って大嘘というのを体現してます!ルックスはもちろん他人から好かれる性格も兼ね備えた喜多ちゃんが、自分に足りないところを反省し、たゆまず日々の努力を重ねたらそりゃ人を惹きつけてやまないですよね。そして他のメンバー、脇のキャラも個性的で皆、応援したくなります!

最後に映画作品として何故、この作品がここまで評価高くなる(おそらく)っていうかというと、「劇中の歌曲がことごとくレベルが高く、演奏がプロフェッショナル」という属性と「映画館によっては最高の音響効果を得られる」ということの相乗効果が出てることに尽きると思います。

私は幅広いジャンルを聴く音楽ファンでもあるんですけど、下手な実在するガールズバンドより、余程クオリティが高い楽曲を提供してくれてます。架空なバンドとしては良いとこ取りのハイブリッドなのは否めない事実とあるんですけど、これだけ良質ならアリと真面目に思います。

暑苦しい夏に一服の清涼剤となりました。爆音シアターでぜひご鑑賞を。川崎チネチッタさん、いつもありがとう!

では。

やまちょう