劇場公開日 2024年7月26日

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めくらやなぎと眠る女のレビュー・感想・評価

全57件中、41~57件目を表示

4.0何といっても「かえるくん」が強烈。独特の雰囲気が魅力。震災がキーワード。

2024年7月30日
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鑑賞方法:映画館
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ITOYA

4.0Merveille

2024年7月30日
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ブレミン

4.0かえるくん、東京を救う

2024年7月28日
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鑑賞方法:映画館

ピエール・フォルデス「めくらやなぎと眠る女」村上春樹 の短編6本を一本の長編に再構成した作品で、短編「かえるくん東京を救う」の片桐とカエルくんのラインと短編「めくらやなぎと眠る女」の“僕”と“彼女”が他の短編のキャラも兼ねるラインが同時進行する構成でした。

構成も巧妙でとても面白かったけど、セレクトされた短編の中でタイトルにもなっている「めくらやなぎと眠る女」が他の寓意度が高い作品と比べて異質で絵ともあまりハマってなかったなと。タイトルは「かえるくん、東京を救う」でも良かったんじゃないかなーと少し思ったりしました。むしゃむしゃ。

あと、僕と友達が彼女のお見舞いに行く時にバイクに乗りながら歌ったのはなぜ「ベラチャオ」だったんだろう。

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ピンボール

2.5器と中味と

2024年7月28日
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単純

難しい

幸せ

突然妻に出ていかれた小村の話と、その同僚で融資を焦げ付かされそうな片桐に巻き起こる不思議な話。

原作は知らず、もとは6つの話しということで章立てたつくりではあるけれど、繋がって1つの話しという作り。あ、2つの話しか?w

2011年の東日本大震災から5日間、妻が震災のニュースを見続けて何も反応を示さないという小村の話しに、担当した7億の融資が焦げ付きそうで憂鬱な片桐が帰宅すると、自宅に人間と同じ大きさで人間の言葉を喋るカエルくんがいたという話しを行き来しながらみせていく。

小村の話しは映画としてはまあありがちでそれ程面白味のない転がり方だけど、キョウコの良いところが全然みえないから同情心をあおられる感じかな。

そして片桐の話しはなんとも不思議なファンタジーで、興味は惹かれるしユニークだけど良くわからずw

あわせてみると、終わり良ければなお伽話の様なヒューマンドラマの様な感じでなかなか面白かった。

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Bacchus

3.0絵がシンプルな分、アニメなのに文字として入ってくる

2024年7月28日
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正直、絵は苦手ではあったが、村上春樹の雰囲気はどんなものかと鑑賞。(原作未読)

最初は独特な雰囲気と吹き替え陣の声とで集中するも、だんだんと取り残されてくる。

絵も特に変わらず、(カエル以外に)感情移入もしづらいデザインのため、逆に話だけが入ってきて、それを理解しようとがんばるが、最後の方でなんとなく理解できるかな、というライン。

ドライブ・マイ・カーもそうだが、女性の理解の仕方で解釈の鍵になりそう。

数ある抽象的な文章がアニメーションで表現されるが、そのままの表現なため、少しとっつきづらい。

小説読んでみたくはなる作品ではあった。

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ひでぼー

3.5シュールさとおかしみに浸かる

2024年7月27日
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村上春樹ワールドを特色あるキャラクターのアニメと劇伴でひとつなぎにして描いた作品。

普段村上の小説は読まないが長年気になってはいたので、普段とは違う映画館でしかやっていない本作のような映画に触れるのも悪くないと思い鑑賞。

絵柄は個人的には好みとまではいかないが、シュールさやおかしみが適度に配された物語の世界観をよく現していて、大変見入ってしまった。

舞台は日本だが作品は英語セリフがベースで、字幕版を観た。いちいち日本あるあるの言葉遣いが表現されていて面白かった。

日本語吹き替えもあるようなので、機会をみて改めてそちらも観てみたい。

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entranslope

4.0フランス風の色使い

2024年7月27日
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鑑賞方法:映画館

全編通してくすんだ同系色の画面で、見ていて和むというか、ずっと見ていたいような心地よさがあります。ジャポニスムの影響を受けたフランスの絵画やコミックの色使いだと感じました。ロトスコープ独特のリアルな動きも個人的に大好きなので、映像を見ているだけで楽しめました。
話の筋は6つの短編をまとめた内容になっているそうで、たしかにバラバラの話を無理やり1本の映画にした感じはありました。村上春樹らしい捉えどころのない話で、率直に言って心を動かされるようなところはないのですが、この映像とはよく合っていたと思います。

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むっち

1.0吹替版を鑑賞、期待外れでした。

2024年7月27日
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6本の短編を繫ぎ合わせてアニメ化したらしいが、台詞回しが独特過ぎて耳障りな印象。作画が日本物と違い雑、フランス人が日本のアニメを好きな理由も頷ける、そもそも一瞥して、そのキャラクターの年齢がわからない、20歳の顔じゃないし、どうみても若そうに見えない。日本の銀行はあんなに厳しく解雇を促したりしないし、第一日本の道路は右側通行ではない。現実を抽象化し過ぎではないか、小説ならまだしも映画としてはいかがなものかと思う。本作を咀嚼してブラボーと呼べるほど、私自身の脳は動いておりません。私も虫に脳を刺激されたら少しは村上ワールドを理解できるのかもしれませんが笑。片桐さんの話と小村さんの話に相関関係がなく、ストーリーが分裂している気がします。

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ちゆう

3.5渡辺さん

2024年7月27日
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登場人物の言動パターンやモノの形・配置等が全然日本っぽくないのだが、その浮遊感みたいなのが面白い。
縁の下の力持ちの尽力に思いを馳せましょう的な単純教訓話じゃないところが良い。

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ひろちゃんのカレシ

4.0かえるくんが救ったのは東京だけではありません

2024年7月27日
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鑑賞方法:映画館

今週公開の映画一覧をみていたら「あれ?このタイトル村上春樹さんだ」と初めてこのアニメの存在を知りました。幸い、原作はすべて短編だったので、元となる6編のうち、「UFOが釧路に降りる」「かえるくん、東京を救う」「めくらやなぎと、眠る女」「かいつぶり」の4編は鑑賞直後に再読できました。
各作品をうまく繋げたな、というストーリー展開(「かいつぶり」についてはどの部分が映画作品に組み込まれていたのかわかりませんでした)。セリフはかなり原作に忠実で、そのぶん、やや継ぎはぎな印象もあり、「どこをどう翻案して、どういうテーマを表現したかったのか」というものはそれほど明確に描かれているようには見えません。逆の見方をすれば、監督もあの短編のこの部分はそのまま鑑賞者に伝えたい、そして、おのおのの感性で受け取って欲しい、そう考えたように見えます。

テーマはたくさんあるけれど、どれもが繋がっている。そのうち思い出せる部分を自分の覚え書きとしてふたつほど。

・映画「アパッチ砦」に関連しての会話から
「誰の目にも見えることは、それほど重要なことじゃないっていう意味なのかな」
「誰かに同情されるたびに思い出すんだよ。『インディアンを見かけたというのは、つまりインディアンはそこにはいないということです』ってさ」

・妻が出ていくという(小村にとって)大きな喪失の原因は、もしかしたら自分がなんの役にも立たない空気のかたまりのような存在だったからかもしれないと、小村自身も深く傷ついたが(シマオさんを絞め殺そうとするほどの暴力的な感情をいだくほど)、シマオさんはこう言う「でも、まだ始まったばかりなのよ」

地震だけでなく、理不尽な自然災害や戦争・事件・事故すべてを含めての大きな喪失や恢復、再生については、軽々に語れることではありませんが、『かえるくん、東京を救う』だけはぜひ皆様に読んでいただきたい作品です。
何の力もない自分という者の(日常の)在り方について深く考えることができます。

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グレシャムの法則

4.0なぜか引き込まれるお話

2024年7月26日
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萌える

村上春樹の短編を繋ぎ合わせたストーリーだと思いますが、僕は村上春樹の創った世界が好きなので、気がつけば引き込まれていました。
"かえるくん″みたいな(何かのメタファーだね)「こと」「もの」ってあるかもしれない。誰にも知られずにひっそりと、でも途方もなく大きなことを陰で成し遂げてくれている″力"がどこかに存在するということ。
ときに幻想的で、ときに哲学的で、ときに馬鹿馬鹿しくて、そんな不思議な村上ワールドを懐かしく(昔読んだ小説だから)、そして視覚的にも十分に楽しむことができました。

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ゆみあり

3.5吹き替え版で鑑賞

2024年7月26日
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古舘寛治さんのカエルくんの声がとても合っていた
あの話し方は狐につままれたような気分になる
六つの短編を混ぜ合わせたそうですが
覚えているのは、めくらやなぎだけだけど、
村上春樹の世界というよりフォルデス監督そのもののような気がする
ねじまき鳥の鳴き声が脳内で聴こえていた鳴き声と同じだった
人間の動きがリアルだなと思ったらライブアニメーションって手法なんですね

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m m

4.5事実は小説よりも希也

2024年7月26日
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楽しい

興奮

知的

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tomokuni0714

2.0ごめん。ちょっと私には受け入れられない。村上春樹ファンの皆さんはどうですか?

2024年7月26日
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村上春樹は上梓されれば速やかに読む程度にはまあまあファンだった。「だった」というのは「1Q84」を途中で読むのをやめて以来、長編作品はどうもパッとしないなと思っているから。でも短編集は「一人称単数」に至るまで依然として端正で瑞々しさを失っていない。村上さんは本質的には短編小説家なのだろう。
さてこの映画はフランス育ちのアメリカ人クリエーターが村上の短編6作品を題材にしたアニメ映画。村上へのリスペクトが感じられ秀作との声が高いようだが私はちょっと受け入れられなかった。
村上の短編は実にたくさんありその質感はそれぞれ違う。短編集毎によっても、執筆時期によっても、登場人物によっても(登場人物はかなり重なる)。
この映画では、登場人物でいうと小村、キョウコのラインと片桐、かえるくんの2つのラインが取り上げられている。作品でいうと「ねじまき鳥と火曜日の女たち」が前者のライン、「かえるくん、東京を救う」が後者のライン。それぞれ全く毛色の違う作品であり、前者が小村やキョウコ自身の欠落感や喪失感を扱っているのに対し、後者はグロテスクで邪悪な異界との対立がテーマである。本来、同時に、同じレベルで取り上げる題材ではない。さらに、アニメ作品としての技術や芸術性は優れているのかもしれないが、表情が乏しく平板な印象がある。そのため作品全般にメリハリがなく原作小説それぞれの持ち味や個性を活かせているとは思えない。思うに、この映画のクリエイターは英語なりフランス語なりの翻訳でこれらの短編を読んだのではないか。そしておそらく同じ翻訳小説というところから同質化して消化されているのではないか。
もう一つ付け加えると「めくらやなぎと、眠る女」を初めて読んだときに感じた気だるい喪失感と、一方で病院に向かうバスの中から見える海のキラキラした輝かしさ、アンビバレンツなんだけど繊細な感覚がこの映画では全く表現できていない。
村上春樹という人は、映画化許諾については厳しいが、完成した作品については映画は映画だからということでアレコレ論評しない人のようだ。でもこの作品については、やや歯にモノが挟まったようなコメントをしていた。そりゃあ、やっぱり不満だったのでしょうね。

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あんちゃん

3.0ピンと来ず

2024年7月26日
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アニメーション表現としては優れていたものの、自分が村上春樹氏の作品を苦手とする要素が、強調されたようで正直苦手。
(漫画『黄昏流星群』より)おっさんがよりおっさんらしい醜悪なリアルさを持って描かれていて。
美醜のわからぬ曖昧な女性が日常会話で、セックスに関した持論を急に語り出す、ファンタジーなのか非常識なのかわからない会話劇。
この辺が、全然ピンと来なくて。

吹替で観てよかった。
字幕なら寝ていた気がします。
拷問みたいに眠かったけど。

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コージィ日本犬

3.5アニメが合ってる。

2024年7月25日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

難しい

原作未読。字幕鑑賞。
カエルくんが出てきたあたりで、村上春樹っぽさが感じられて、ワクワクした。
村上春樹の独特なファンタジー要素を映像化するにはアニメが合ってると思う。
様々な監督でアニメ化してほしい。
気になるところは、主要キャラの顔。
村上春樹に似すぎていて、虚構と現実が入り混じり、集中できないときがあった。
脳内で、現実の村上春樹が「チラッ、チラッ」と侵入してきた。
叶うのであれば、丁寧にヒゲを剃るシーンをアニメで観てみたい。

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真

4.0公開したら吹替版も観る!

2024年6月16日
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鑑賞方法:その他

原作既読。というか、このイベントのために海外向けに書かれたという短編集を大急ぎで読んだー。
面白かったー✨✨

原作では一つ一つが独立したお話だけど、ピエール・フォルデス監督が好みのストーリーをピックアップして、アニメ映画に作り上げる段階で6つのお話をmergeして一つのコンパウンドに作り替えたそぉな。そんな繋ぎ目が全く見えない良い感じに仕上がっていて納得の結果🍀

上映会の後は監督と原作者村上春樹氏の対談!イベントの主催目的からして内容で理解の及ばない箇所について文学的に説明がされるのかと思いきや、春樹氏のボヤキに徹した😂

(好きだった春樹語録)
●短編を映画化するのは好きです。僕の書いた話を映画にするには監督らしさが足し算されるから、面白いものが出来上がる。逆に長編小説は映画化すると引き算作業がメインになるから……(抵抗がある)
●早稲田大学文学部で映画について学びました。映画がつくりたくてね。でも小説家になって良かったー。小説家の方が楽なんですよ。
●自分の長編で映画化して欲しいなと思うのは『アンダーグラウンド』かな。(←読んでみよ)

(関係ないけど)
・片桐さん、どう見ても柴田理恵

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らまんば