劇場公開日 2024年7月26日

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めくらやなぎと眠る女のレビュー・感想・評価

全62件中、21~40件目を表示

4.0境界の向こう側の世界との出会い Encounters with the world beyond the boundary

2024年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

短編小説を繋ぎ合わせているオムニバス映画で、わかりやすい物語があるわけではありません。しかし、現実との境界があいまいないな日常が描かれている点が一貫しています。

境界の向こう側の世界との”出会い”には共通点があります。
それは平凡な日常に突如現れる点です。自分が望んだわけでもわけでも、意図したわけでもないのに。また、その非日常が、彼らの人生に少なからず影響を与え続ける点です。

出会いの場では時間が止まっています。
多くの現代人は未来を生きており、時間が止まることはありません。一方、映画の中で選ばれたのは、未来に希望や夢を持てない人々です。その代わり彼らは、現在を生きる特権を持っているように思えます。彼らの表情には、癖という以上のある種の絶望が刻まれています。そんな彼らにこそ向こう側の世界が開かれる。

この映画は、よく村上ワールドが表現されていると思います。
また、夢の続きのように出来事を並べることで、境界やその向こう側を描いていて、監督のオリジナリティも感じられます。

何よりも触発されました。良い映画です。

This is an omnibus film that connects short stories, so there isn’t a straightforward narrative. However, it consistently depicts a daily life where the boundary with reality is ambiguous.

There is a commonality in the “encounters” with the world beyond the boundary.
They suddenly appear in ordinary daily life. It is neither desired nor intended by the individuals. Moreover, these extraordinary events continue to have a significant impact on their lives.

In the place of encounter, time stands still.
Many modern people live in the future, and time never stops. On the other hand, the people chosen in the film are those who cannot hold hope or dreams for the future. Instead, they seem to have the privilege of living in the present. Their expressions are etched with a certain kind of despair beyond mere habit. It is to these people that the world beyond opens up.

I think this film well expresses the “Murakami world.”
By arranging events like a continuation of a dream, it depicts the boundary and the world beyond, and you can feel the director’s originality.

Above all, I was inspired. I think it’s a good film.

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2nd Life Stories

3.5村上春樹とアニメーションは親和性があるかも

2024年8月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

村上春樹の小説は映像化が難しい。
現実から飛躍した描写が多く、読み手はそのイメージを脳内でビジュアル化し物語を読み手が解釈する部分が多いからだ。
一方映像作品は監督が作品を解釈したビジュアルが提示されるわけであるから、小説の読み手の自由さが限定されてしまう。
ある意味村上作品の魅力が半減してしまうといってもいいのかもしれない。
だから、村上作品を原作にしつつ独自の解釈で映像化した作品の方が成功するのではと個人的には思っている。
イ・チャンドン監督の「バーニング」はその意味で成功した映画なのではないか。
濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」は独自性を入れながらも原作に忠実な部分もあり、中途半端に感じてしまう映画であった。
今作はアニメーションであり、生身の人間が演じていないのでリアルに限定されずイメージの飛躍が行われている。
監督の解釈したイメージではあるものの観るものによっても解釈が可能なので、村上作品には親和性があると感じた。
ただ、どうしても観ることは客観であるため退屈に感じるところは否めない。
6編の異なる短編を2011年の東日本大震災を背景に人間が抗えない不安や過去の記憶を軸に一本の線で繋げているところは見事。
「かえるくん」が唐突な村上春樹的物語のアイコンとして機能していてうまくバランスが取れた。
原作と映画の関係性として成功している映画だ。

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kozuka

3.5雰囲気が好き

2024年8月15日
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鑑賞方法:映画館

村上春樹ファンではない私でも楽しめました。パートナーは私に「結局何が言いたいんだ?」と聞きましたが、明確に答えられず。でも良いのです村上春樹だから笑。解釈がわかれる部分もありますが自分なりの答えが見出だせれば良いのではないでしょうか。
フランス人監督の描く日本、カエルくんの解釈は欧州的ですが違和感は感じませんでした。

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モロッコガール

3.0面白いところもあるが退屈

2024年8月14日
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鑑賞方法:映画館

絵柄は最後まで好きになれなかったですねー。

あと、原作を知ってるのでそれがノイズになったかもしれません。
かえるくんとみみずくんは阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件の間の時期に出現することが大事なんでは……東日本大震災に置き換えるとその意味も変わってしまう。
……といったように。

原作を離れて見るべきなんょう。

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Pocaris

3.5【”喪失感とそれでも生きる意味。そしてアンナ・カレーニナ。”かえるくん、みみず、ねじまき鳥も出て来る不思議でシュールなテイスト満載作。斬新な絵柄や比喩に富んだファンタジーな世界感もナカナカな作品】

2024年8月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

4.0願い事が思いつかないのは、既に願ったから

2024年8月12日
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小室が北海道に運んだ箱の中身、女が望んだ願い事、カエルと一緒に戦って東京を救ったのさえわからない。
何も表せてないくせにもったいぶって、自分を特別な事のように見せかけた話なのだと思う。

なのにとても魅力的な世界。

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DKawa

4.0インディアンを見つけられたってことは、本当は奴らはそこにいない

2024年8月12日
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鑑賞方法:映画館

最近こんな禅問答のようなセリフがやけに好みに合ってきた。
"どれだけ遠くに行こうとも、自分からは逃げられない"
"目に見えるものだけが現実とは限らない"
"君が君を選ぶ。上手くいくかどうかは、すべて君次第さ"
いくつもの言葉が胸に刺さるのは、僕が歳をとったせいなのだろうか。
物語は、カエルくんがでてきてはじまっていく。ん?カエルくんって?となるだろうが、カエルくんはカエルくんだ。「すずめの戸締り」のダイジンに似たようなものと思ってもいい(違うけど)。そう言ってしまうのは、彼がこのあと起こり得る大災害を防ぐ鍵を握るから。それがどう進展するかは、ここでは当然語らないけど。もしかしたら、カエルくんは、カタギリのイマジナリーフレンドなのか?とも思う。現実逃避したいカタギリが自らの心に作り出した生き物。でもそうじゃなさそうだけど。まあいい、目に見えるものだけが現実とは限らないのだし。その逆だってあり得るのだし。なにより、すべては自分次第なのだし。
今回、なんてスカした小説なんだと、あれだけ敬遠していた村上春樹にも興味も湧いた。「ノルウェーの森」は、まだ実家のどこかにあるだろうか。

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栗太郎

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2024年8月11日
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りゃんひさ

4.0猫だけが行き来できるパラレルワールド

2024年8月9日
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村上春樹の6つの短編-アニメーション-外国人の描く日本人-背景に流れる時間のない風景 いくつかの異質なフィルターを重ねて描かれる歪んだパラレルワールド。

実写作品より村上春樹の書く世界に近い感覚でした。

現実の世界には影のように寄り添っている歪んだ世界の存在があり、猫だけが行き来できる道を知っているらしい=かわいいは世界共通?

でも猫にワタナベって名前付けちゃう感覚はこそばゆくて好きになれない。素直じゃない笑

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ゾンビ2

3.5不安と自信

2024年8月8日
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鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

幸せ

いかにも、村上春樹な作品。鑑賞後に知ったけど、どうやら6つの短編から作られた映画らしく、それもあってか統一感のないごちゃっとした物語になっている。伝えたいメッセージが一致していればいいのだけど、こうも方向性・テイストの違う作品を並行して進められると、全体的なまとまりが悪く、なんとも言えない微妙な気持ちになってしまう。地震というテーマだけで一括りにされてるけど、正直なところ分けて見たかった。

とはいっても、小村の話は「ドライブ・マイ・カー」の家福悠介とほぼ同じ境遇であり、ひたすら喪失感に明け暮れる人物であるため、ハッキリ言って新鮮味も面白味にも欠けている。性に走っちゃうのもこの人の悪い癖。そもそも、フランス人から見た日本人があまりに不細工過ぎて、好きになれるキャラクターがかなり限られていた、というのも大きい。

村上春樹というと、社会を斜めから見下ろすようなちょっぴり偏った考えを持つ人であるため、個人的にはあまり好きな小説家ではなく、むしろかなり苦手。本作においても、男は弱くて情けなく女々しいし、逆に女は超が付くほど積極的で我が強い、といった男女に格差をもたらす描き方をしており、そのため小村とその周辺の話はどうもいい気持ちにはなれない。随所でいいところはあるけど、あまりにゆったりとしていて退屈に感じてしまった。

一方、片桐のエピソードはかなり面白く、苦手な村上春樹作品でありながら、このパートに関しては相当好きだった。ポスターでは本作の目玉のように大々的に写されているかえるくん。入プレだってかえるくん。前面に出してくるだけあって、非常に魅力的かつ楽しいキャラクターで、彼自信がストーリーテラーとして物語を展開していく、言わば「笑ゥせぇるすまん」的な単独作品が見てみたいなとまで思えた。
塚本晋也×古舘寛治の相性が見事で、2人の不思議な会話は思わず聞き入ってしまう。結局何がなんなんだ、何が言いたいんだと感じざるを得ないものの、まるで「君たちはどう生きるか」の眞人とアオサギのような独特な関係性には、なぜだかすごく引き込まれていった。かえるくんの登場シーンは本作でいちばんテンションが上がる🐸

人に勧められるような映画では無いものの、全然嫌いではなく、なんならちょっとクセになるような趣深い映画ではあった。導入もいい。雰囲気もいい。アニメにしたことで良さが大いに引き出されている。ほぼほぼかえるくんに捧げる点数だけど、村上春樹作品が自分にハマるとは思っていなかったため、なんだか嬉しかった。にしても、〈めくらやなぎ〉とかいう造語、よく思いつくよなぁ。あと、地震の映画見たあとに地震はあまりにも怖い。ミミズくん怒らないで🪱

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サプライズ

3.5違和感が不安を掻き立てる

2024年8月8日
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鑑賞方法:映画館

日本アニメの可愛い顔を見慣れた目に、この作品の顔には違和感しかない
しかしこのデフォルメの方が現実に近く覚えるのも不思議だ
主人公は村上春樹に似てくる
鑑賞後の街は、私も含めて、アニメ顔の化粧より本来の表情の誇張が浮き上がる
音楽も抒情的な美しさなどなく、不穏な調子に盛られる
思えば村上春樹の世界は、柔らかい文章の底に理解しえない不安が充ちている

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すぅ

3.5絵は好みじゃないけれど、世界観は自分のイメージと近かったです。

2024年8月8日
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ほりもぐ

4.0良作!村上ファンなら楽しめるかも

2024年8月7日
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鑑賞方法:映画館

英語版を観たが、不覚にも途中で少しねてしまったが、決して作品がつまらなかった訳では無い。

小説を読む時に少し目を休めるために目を閉じているような感覚で寝てしまった。

この監督の世界観と村上ワールドは中々相性が良かったので、次は吹き替え版でもう一度観ようと思っている。

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はなてん

1.5センス良い風にアレンジした夢のような作品

2024年8月6日
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悲しい

怖い

難しい

言いたいことも伝えたいことも完璧には分からず、まさに夢のような断片的な作品でした。鑑賞後何となく思うことはあるけれどそれが正しいのか分からず、私たちに解釈を丸投げしているのでしょうか。センスの良し悪しは表裏一体なので、人によって評価は大きく割れると思います。

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タベ

4.5「短編小説6編」

2024年8月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

今年168本目。

村上春樹短編小説6編を7部構成で。
前半が全体像が掴めなかったが4部辺りから登場人物を把握して6部、7部で繋がって行って後半で評価上がりました。
「ドライブ・マイ・カー」もそうですが小説がこんな面白い映画になるならやっぱり村上春樹の作品は凄いなあ。
ピエール・フォルデス監督"ハルキスト"そこがいい、脚本、音楽も。

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ヨッシー

4.0ハルキスト

2024年8月4日
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ではないのでトンチンカンなレビューだったらごめんなさい。主人公の僕はいつものように空気の塊のような無関心さで、運命の女は一途に何かを願っているけど、それが何か証されることはなく、登場人物たちが知らないところで大きなことが成し遂げられ、主人公の僕は何も得られないまま無為に終わります。
ねじまき鳥は読もうと思います。

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michi

3.0原作の短編のうち読んだことあるのは4本。とは言え、だいぶ前のことな...

2024年8月4日
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鑑賞方法:映画館

原作の短編のうち読んだことあるのは4本。とは言え、だいぶ前のことなので内容を覚えてるのは一つも無いし、観ている間に記憶を呼び覚まされたのも一本だけ。なので新鮮に観ることができた。

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Mr. Planty

3.0フランスっぽい村上春樹作品

2024年8月2日
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村上春樹の6つの短編を使ってアニメーションにした作品
6つの短篇が元だけど登場人物はなんとなく同僚だったり、元妻だったりとつながってはいる。
村上春樹原作だけどフランスのアニメーション!ってこんな感じの緩やかな会話とイメージの広がりがある作品だった
‥なので日本のアニメーションばかり見ている自分にはちょっと刺激は足りないけど夏に涼しい映画館でボーっと見るにはよかった。
あとカエルくんが怖かった(いいヤツだったけど)

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サート

3.5  アニメ化にあたって最大の功績は「かえるくん」だろう。可愛さと不...

2024年8月1日
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鑑賞方法:映画館

  アニメ化にあたって最大の功績は「かえるくん」だろう。可愛さと不気味さに押しの強さ、滔々と述べられる文豪の引用など、堂に入ったキャラ立ちだ。リアルすぎるしょぼくれオジサンとして描写される片桐さんとの凸凹コンビ感も、良い。対して「ねじまき鳥」を中心とした小村さんのパートは、村上春樹特有の空気感は出ているものの、(いかにもこれからセックスするために登場しました、という女性キャラには笑ってしまう)アニメとして面白いかというと微妙なところ。村上春樹から諸エッセンスを取り込みすぎて散漫になっている感もある。

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sugsyu

4.0空虚な人生は埋められない

2024年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2022年。ピエール・フォルデス監督。村上春樹のいくつかの短編をつなぎあわせてひとつのドラマにしたアニメ―ション。震災後に妻が家を出て行った男(村上春樹に見える)はその穴を埋めようと有給休暇を取得して実家に帰ったり旅をしたりする。一方、同じ職場のさえない男は帰宅すると巨大なカエルがいて、「東京を救う」ための戦ったくれと求められる。
見ていてつくづく思い知ったのは、村上春樹作品の本質的な要素。
①本当の物語は自分ではなく身近な誰かの身に起こる。
②その物語を自分のものにする機会が生まれるが失敗する。
③結局、人生の空虚さを抱え続ける。
このところ手をつけてない村上作品の本質を思い出させるくらいよくできているということだろう。アクションやスピードよりも省略や暗示、ほのめかしが特徴。

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