ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズのレビュー・感想・評価
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ご当地物アクション!
わるきゅーれは後追いになりアマプラにドラマと劇場は初めて。客層がミリヲタのおっさんや兄ちゃんだけでなく若い女の子が多く驚き。
南国宮崎を舞台に池松壮亮演じるサイコパスな凄腕野良殺し屋とベイビー2人が死闘を繰り広げる。
前田敦子が2人をZ世代呼ばわりしながら、だんだん上手くチームを組みサポート。
黒沢清作品でアクションは観ていたので今回は本格的!
2人が強すぎなんで池松壮亮の役は本当に上手くて良かった!
次回作も楽しみ!
可もなく不可もなく
最高!!!!
3作目にしてようやく趣旨を理解する。
緩と急の存在ってそういう事だったのだな。
1作目から見直そうかと思う。
前作までお決まりだった序章のダラダラ感が今回は少なくて助かったってのが本音ではある。
俺としては我慢の時間帯だったものが、今作ではなくて結構早いタイミングでバイオレスが始まる。
とは言え、ダラダラする部分が無いわけではなく、ちゃんと挿入してくれる。そしてこの部分がとても魅力的な人物紹介を担ってくれてた。
コミュ症の殺し屋達。
前田さんも池松氏も好感度大だ。
楓がラストに言う。
「日常の動作を繰り返すと人間だったんだと思える。あんたにはアイツが居て羨ましい」
1作目からのダラダラした日常の描写は、この事を指していたんだなぁと思う。
気を衒っていた訳ではなく、正気を繋ぎ止める為に必要な時間であり、とても大事で貴重な時間だったんだと1作目からのシーンがフラッシュバックしてくる。
彼女達は彼女達で、常に綱渡りだったのだなぁと。
俺的には会心の一撃で、今までの事柄にガッツリとした背骨が通った瞬間だった。
アクションとしての偏差値は極めて高い。
現代アクションの最高峰と言ってもいいんじゃないかと思う。
アクション監督・園村健介氏は天才で変態だと思う。
近接戦闘での銃撃戦を確立してみせた。
その動線に違和感がないのが信じられない。
どれほどの探究心と情熱をもって、この銃x近距離って禁域の扉をこじ開けたのだろか。
オタクで変態しか踏み込めない!
前人未到の不可侵領域は、園村健介氏とそのチームが粉々に砕いた。常識を覆した。コレが偉業でなければなんだと言うのであろうか。
銃撃戦での動作にも説得力しかないし、無手のアクションはコレまでのものとは一線を画すレベルで構築される。体の使い方も面白いし、目まぐるしく動くアングルには魅了されっぱなしだ。
超絶技巧が濃縮された1カットを惜しげもなく見せてくれて、それらが畳み掛けてくる。
功夫のような形があるわけではない。
そこにあるのはアクションとリアクションで、それが延々と繰り返される。
彼と彼のチームには拍手喝采で脱帽である。
体現に至るまでにどれほどの考察と研鑽を蹴り返したのであろうと気が遠くなる。
またソレを十二分に体現して俳優陣は本当に、本当にっ!素晴らしかった。
園村氏とチームがどれほど画期的かつ挑戦的なアクションを構築したとしても、それを再現し体現できなければ残らないのだ。
よくぞと、心の底から感謝したい。
伊澤さんはアクション畑の女優さんだと聞いている。勿論類い稀なる才能を有するパフォーマーであろう。
それと対峙する池松氏が見事。
彼の技術が彼女よりも劣っていたなら、彼女よりも弱く見えていたなら、この脚本は成立しない。
居酒屋でケーキを頬張りながら「生きてて良かった」と涙するまひろが成立しなくなる。
あのまひろに釣られて泣きそうになるちさとも居なくなる。池松氏の奮闘なくしてはこの作品は成り立たないのだ。ホントにいい仕事をしてくれた。
また彼のキャラも好きだ。
監督はよくまぁ、あんなキャラを思いついたものだと感嘆する。
彼はすこぶる強い。
ストイックに殺陣術を追求し孤高の存在となった。故に1人。なのだが実は仲間が欲しい。
血みどろで敵を説得する実直さに笑ってしまった。車の中で仲間に自慢話をする彼を微笑ましく見てしまった。とんでもない緩急を体感する。
数分前には息の一つも荒げず虐殺をしていた人物だ。
彼が仲間になるエンディングもあるのかなぁと期待してしまう程に、冬村かえでは魅力的だった。
今作は大好物だ。
アクションも物語も超が付くほど面白い!
おそらく今作は世界と勝負できる作品だと思うのだ。
今まで1番面白かったかもしれない
ちさととまひろが一緒にバナナボートに乗ってはしゃいでるところがとても良かった。唯一無二の親友?としかできないやり取りがとてもほっこりする。ちさまひのほのぼのとしたやり取りからすごいアクションシーンに切り替わるので退屈しない。あと前田敦子のキャラがリアルだった。主題歌も挿入歌もいい!予告編ではまひろが死ぬのかと思ったけど結局2人とも無事に生きててくれて良かった。
良いマンネリ
主演二人が三作目にもなるとキャラとのシンクロ率が高次元高密度高感触で、最早二人ありきの物語。キャラが勝手にストーリーを動かす作品の代表的なものと言える。とりわけ高石さんの顔芸や表情、言動をひとつとっても演技のキレが爽快で、良いスパイスになってる。
もう一つの見所であるアクションはOPからボルテージマックスで潔い。基本ピストルだが、要所のライフルやマシンガンの使いどころも匠。欲を言えば敵側の過去、子供時代とかは投げっぱなしにみえたんで尺を取ってもよかった。
池松君の仲間を募集する台詞がぶっちぎりの馬鹿さ加減で、堅苦しい真面目な映画ならだめだが、この映画には最高にあっている。主人公にやられる雑魚キャラは重要だしね。
これでこそですよ、こうでなくちゃ! カツ丼そばセット(そば大盛り)...
生きててよかった 文句なしの傑作(94点
1作目のラストがショートケーキで最後になる今作はラスト誕生日ケーキなのが感慨深いし、それまでノイズがあったのに食べるときには音なしなのがジーンときたしホントにセンスありすぎだった。今作は”宮崎”、舞台があって前作より制作費も上がっていて本気度を感じた。あと、会話シーンはテンションの差や時々見せる敵視しているのが分かる鋭い口調がめっちゃくちゃ面白かったしテンポも良かった、アクションは言うまでも無く動きに良さしかなかったし、農業組合のナンバーワンや冬村の戦闘スタイルとかめっちゃ面白い動きだったし、敵の体を壁にして銃弾を防いだり、ドアを開けて進むときの動き、基本だけど徹底的にできてるアクションのレベルの高さに圧倒された。あと、かいばしらさんが一応サブキャラなのに演技上手いし、状況を唯一掴めていないキャラでサブ過ぎずハマり役でしたし、最後あっさりとやられてるのも面白かった。また、最後に冬村を倒す時の動きもまひろが頭突きを外して最初にやられたときとは違った動きをしていたし、ハンカチのくだりとか死んだふりの仕返しとか綺麗な対比表現があったし、イルカミナミが参戦したりせず横やりなしで二人でしっかり倒しきっていたのがよかった。
岡田斗司夫:94点でとてもいいです。女の子がするガンアクションはこんなもんだろうというのを4段階くらい飛び越えてくる。さらに、先輩役で出てくる前田あつこが凄い、上手えよなと、AKBやめてよかったです財産ですよ映画界の。ただ、人を殺す事への抵抗がゼロの厨二病映画でジャンクムービーとしてはクオリティが高い、この辺が引き上げ時だから、続編とか出さない方がいい十分面白いから。
食わず嫌いで損をした
最高!
鬼のように動く体術アクション
テレビから入った人は一寸違うかもと思うかもしれません
映画から入ってアレテレビも始まってるし映画もするって事で遅まきながら見に行きました
この予算で出来るアクションを思いっきりぶち込みました!って感じです
もうめっちゃ体が動きまくる、ベイビーわるきゅーれにおいてアクションは伊澤彩織さんにどうしても比重が重くなるし本職なので仕方ないですが、髙石あかりさんも頑張っています
掛け合いは相変わらず最高に緩い!そして可愛い!
この映画の隠し玉というか見どころは池松壮亮さんです全然勉強不足というか
認識不足だと思うのですがこの人滅茶滅茶アクション出来ますというかもっと売りにしてよ勿体ない、いやー残りの劇場上映の時間は少ないから見に行ってよ
さぁさぁ朝ドラの次期ヒロインに決まったあかりさんですが、お二人の名前が超絶に有名になっても予算が付いてシリーズは出来る限り続けてほしいです。
一作目は2021年ですよホント爆速レベルで駆け上がった三年でした(終わる終わる詐欺であってほしい)
ハンカチと銃
ちさととまひろは宮崎へ出張にやって来る。
仕事もすぐ終わり、まひろの誕生日を忘れていたちさとは焦る。
そんな中で急遽舞い込んだ依頼のため、ターゲットの元へ向かうとそこには先客がいて……
シリーズ最強の敵、冬村かえでとの死闘が今始まる。
シリーズ3作目。
なんだかんだでずっと劇場で観れてるし、毎回パンフも買ってる。
シリーズを重ねるほど、ちさととまひろも少しずつ成長していて、一緒に生きてると実感できる大好きなシリーズだ。
個人的にはあんまり映画のシリーズものって好きじゃないんだけど、ベイビーわるきゅーれだけは永遠にこの感じをやり続けて欲しいし、例え今作が完結編だったとしてもそれはそれで受け入れられる。
ちさともまひろも最強じゃない。
いつかきっと死は訪れるんだ。
そんな「死」の恐怖と「生」の尊さを今までで1番感じたかもしれない。
2のあの兄弟のことが何度も話に出てくるのも良かったな。
ナイスデイズが良かったのは殺しと日常の塩梅がちょうど良かったところ。
それがベイビーわるきゅーれの1番の魅力だと思うんだけど、少しコメディ寄りになっていた前作よりはもちろんのこと、なんなら1作目よりもシリアス・コメディのバランス取れていて、満足度がかなり高かった。
ちさまひのゆるゆるさを主軸に置きながらも、これでもかというくらいアクション増し増しでやってくれてる。
こんなのが2000円以内で全国民観れるんだからもっともっと観るべきよ。マジで。
キャラクター造形も相変わらず素晴らしい。
冬村かえでは最強で最恐で最狂の殺し屋だけど、寡黙でミステリアスでちょっとクールな割には精神的に幼いってのがなかなか面白い。
パンフレットで監督が「仲間のいないルフィ」って言っていたけれど、すぐ癇癪を起こし、ただ仲間が欲しいという悲しき怪物が殺しをすると、こうも恐ろしくなるのかと感心した。
そんな冬村を演じるのが、ついこの前優しくスケートを教えていたとは思えない池松壮亮。
あの幼さと狂気を演じれるのは彼しかいない。
前田敦子も良い女優になったなと見るたびに思う。
打ち上げでのキャラ変わる感じめちゃくちゃ分かる。
宮崎舞台ということで宮崎出身の方も出ていたみたいだけど、そもそも宮崎が舞台になったのって高石あかりが宮崎出身だからなのかなと思うと愛を感じる。
宮崎県民が宮崎県民の悪口言ってるとか、邦画のボソボソ演技についてまひろが苦言を呈するところとか、そういうメタ的なところも大好きなのよ。
そして、なんと言っても宮内さん!
いつもグチグチ言ってる田坂さんだけでも好きなんだけど、そこに軽くあしらえる宮内さんが加わることで田坂さんも更に魅力的に見えてくるんだよね。
大きく脱線するけど、中井友望ってミスiD2019のグランプリ獲ってたの初めて知った。
調べてみたらミスiD出身者って結構好きな人多いな。
ほんとそんだけです。すみません。
ドラマ版のエブリデイは絶賛視聴中だけど、お酒飲んでたしドラマはこの宮崎編の後の話みたい。
自分の書いた2作目のレビューを振り返ってみたら、「2人の歌が聴きたかった」「宮内さんのマシンガンまた見たい」って書いてあって、何気に両方叶ってた。
というわけで、次もあるなら是非よろしくお願いします。
祝!ちさとNHK朝ドラ主演へ。
あまりにも良すぎたためレビュー書く必要もないなと思ってましたが
まさかの髙石あかり様がNHK朝ドラの主演に決定したとのことで
記念にレビューしときます。
とはいえ、ですよ。ちさまひが素晴らしいのは大前提ではあるんですが
この映画の何が良かったかって思い返して一番に出てくるのは
映画のメンタル的にもフィジカル的にも、池松壮亮演じる冬村のキャラの素晴らしさなんですよね。
そっちに肩入れしてしまうと、うっかりチサマヒがヒールに見えてしまうほど。
(まぁどっちも殺し屋なので、描き方次第なだけで実際にはどちらも正義ではないのですがw)
前半の宮崎県庁でのバトルチェイスシーンは文句なく素晴らしく
ラストのちさまひと冬村の格闘シーンはまさにベストバウト。
ちさまひ最高
この作品、シリーズ3作目なのですね(笑)!!
「ベイビーわるきゅーれ」の1作目を観たのが、2年前の横浜ジャック&ベティの舞台挨拶での事、その際は何とも荒削りな作品ではあるが、高石あかりと伊澤彩織のまだ素人っぽさが残る演技が逆に心地よかったのと阪元監督の演出に大いなる将来性を感じたのだが・・・・・・・
今作と1作目の間にもう1本シリーズがあったんですね(未見につき残念↓)
とにかく今作のスケールアップが半端ない!!
伊澤は元々アクション俳優なので今作についてもアクションシーンは安心して観られたが、高石の成長ぶりには本当に驚き!!
飄々と軽妙な掛け合いが魅力の本作はスケール的には異なるかもしれないが、良い意味で”「あぶない刑事」”にも通じるものを感じた!!
これは早急に第2作を観ないとイケないですね(笑)!!
これこれ〜!
ゆとり世代の殺し屋
作り手の戦略と志に天晴れ
日本のアクションすげぇじゃん!!!
1と2で獲得したファンの『観たいもの』の歪みを見事に今作とドラマで整理したと言える。
具体的には、『ちさまひが観れればOKでーす』というアイドル映画的に推しているファンが観たい2人のやり取りと、『気骨あるアクションが観たい』映画好きとが入り交じったファンダムに対し、前者はドラマで満足させ、後者は映画で納得させたのではないかと思う。
そうすることで、2で特に感じた映画では推進力を落としてしまいがちな2人のやり取りを減らしながらもアクションに振り切ることができたのではないか。
1.2で好評だったが、リアリティーラインを上げると入れるのが難しいシチュエーションアクション(コンビニ、銀行等)をドラマの1話に持ってくる点も上手い。
そして今作だが、前作同様、敵役が最高。主役と見紛うほどの魅力を放っていた。何も持たぬものが努力積み産まれた怪物として今作一番感情移入できるのが彼だろう。動きのキレ、細かいフェイント、イカれた笑顔に五億点。
『ちさまひのボルテージを上げすぎてはいけない』『ラスト強敵とバトルする理由が必要』という難しいお題をクリアする前半と後半の対決シーンの構成は見事。
アクションそのものの凄さは言わずもがな、これまで1でも2でも通用した頭突きが通用しない相手への勝利のロジックも素晴らしい。あと、高石さんのアクション俳優としての成長がエグい。
おしゃれウルフカットのくだりから、『平成と令和みたいな?』って台詞のあと、平成の大看板前田あつこ登場し、Z世代と仕事論になる展開とかから脚本のうまさも感じた。
今後の続編を期待する上で、二人に成長されすぎると困る問題はあれど、クレヨンしんちゃんの大人帝国ほどの成長ではないし、もともと課題の答えは持ち合わせていたものだから大丈夫でしょう。
見終わったそばから、次回の対戦カードはヘビー級の大男か、多勢の組織か等、夢想してしまうほどにワクワクするシリーズであることは間違いない。
次回作観たときにもう一度『生きてて良かった』と泣きたいと思う。
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