「希望の糧」一月の声に歓びを刻め だんじり丸さんの映画レビュー(感想・評価)
希望の糧
三島映画に見られる長回しが今回も秀逸。
また、視、聴はもちろんのこと、嗅、味、触の五感が研ぎ澄まされる。
1分1秒たりとも心がざわつかない瞬間はない。美しい湖、雪、海、山にさえ圧を感じる。
それはこの映画の中に生きる人達の悶えが投影されているからだ。
自然に対して泣いても叫んでも反応はない。だが吐き出すことで自らが微かでも昇華出来るのなら、もし他の誰かに届くのなら、それは明日を生きる糧となる。
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