宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたのレビュー・感想・評価
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コメディはかくあるべし?!
2022(日本は2023)年公開、韓国映画。
【監督・脚本】:パク・ギュテ
主な配役
【パク・チョヌ】:コ・ギョンピョ
【リ・ヨンホ】:イ・イギョン
【カン・ウンピョ】:ウム・ムンソク
【ヨニ】:パク・セワン
1.韓国映画の快進撃はコメディにも及ぶ
オスカーまで獲得した韓国映画。
アクション、ヒューマンドラマ、オカルト・・・・
ついにはコメディも、水準をクリアしてきている感がある。
たいしたもんだ。
日本人として悔しい気持ちがありつつ、
映画好きとしては、素直に脱帽する。
役者の顔芸やキャラだけで笑わせるのではなく、
◆脚本(基本的な構成、シチュエーション)
◆キャスティングとそれに応える演技力
がとてもよい。
ベトナムで大ヒット作となり、
かの地において、韓国映画の記録を更新したという。
オスカー受賞作を超えたということだろうから、
空前の大ヒットではないか。
朝鮮半島同様に南北に分断された歴史を持つ
ベトナムの人々に共感されたのかもしれませんね。
2.コメディでありながら強いメッセージ
南北統一は、両国民の悲願であろう。
それを拒絶しているのは、「政治」や「歴史」という
得体のしれないものだが、とことん突き詰めると
◆「人間(特権階級)の仕業」
ということに落ち着く。
あぶく銭をみんなで分け合う、
という庶民の夢を、
国境最前線で極度の緊張を強いられている両軍兵士たちが企むから
シチュエーションとして抜群に面白い。
「政治」や「歴史」、、、いや、特権階級に対する痛烈な風刺。
↑
※例によって、深読みしすぎかもしれない(笑)
3.まとめ
ウェットな部分がまったくない、痛快で爽快なコメディ。
コメディはかくあるべし、
と思わせる良作。
残念ながら、平和ボケした日本人では作れない作品だ。
蛇足だが、ヨニ役のパク・セワンが
某総書記の妹のような雰囲気があり良かった。
☆4.0
抱腹絶倒
映画でこんなに笑ったのは久しぶり。
内容は30秒予告で大体わかる、シンプルさ。
この邦題誰考えたん?!(原題は4/65というくじの名前)。うけるわー。
風で飛んできた1等宝くじ。それがまた風に乗って北朝鮮へ。
境界線上で睨み合う北と南。どっちが持ち主?
設定もユニークで。
両国が行き来できるポイントがあって、そこで協議したり。
当選くじの換金をしに行く間、人質として兵士を入れ替える。
知らなかった隣国の現状を知ることに。
ちょっと真面目というかシリアスな場面もあるけど。
ほぼ笑いの渦。いやいやー、そう持っていくか!
伏線回収もあったしね。
楽しい映画を探していたら、おすすめ。
⭐️今日のマーカーワード
「忠誠(チュンソン)!」
バカバカしいお話としてキッチリ仕上げる
秀逸なコメディー
オバカ
気持ち良く笑える一本
たまたま最寄りの映画館で公開されていて、フォローしている方々の評価も高いので、鑑賞することにした作品。
期待通り、本当に気持ち良く笑える一本だった。
基本的にファンタジーでありながら、人の欲や感情といった部分はリアルに描かれているので、ツッコミを入れたり、バカバカしさに大笑いしたりしながら、ドキドキ、ハラハラ、ちょっぴりジーンも味わえた。
一方的に北朝鮮側をバカにするような描き方は一切なく、女性兵士へのセクハラの返しも痛快で、観ていて清々しい所が現代っぽいなと感じた。
北と南の兵士が、こんなに親しく友情を交わせる場所なんて、実際にはないのだろうけれど、あんな場所が存在していたらいいなと、観ていて思った。
まあ、こういう考えは「お花畑」なのかもしれない。
でも、途中、北と南のこれまでの対立と融和を求めた歴史とを彷彿とさせるような場面が風刺的に出てくるのを観て、案外、どちらの国民も、本音では妥協点を見つけて統一を図りたいと思っているのでは?と思った。
とにかく、さまざまな場面で、「これはコメディで、ファンタジーだよ」と、全力でアピールしている感じも好み。
打ち上げ花火のような、地雷の爆破で空を飛ぶ保衛指導員は、アンパンチで飛ばされたバイキンマンのようだったし。
しっかりと作り込まれた良きコメディでした。
作品としての志が素晴らしいと思う
爆笑しながら、そうだよなと思う
見る気ゼロだったのに見たらめちゃくちゃ面白かったシリーズ最新作(笑)
クスクスクスクス 大爆笑 クスクス爆笑クスクスクスクス大爆笑 クスクス爆笑クスクスクスクス大爆笑クスクスクス大爆笑が最初から最後まで無限に続くとか自分はコメディ作品そんなに好んで見ないので自分コメディランキングだとこんなに終始笑い続けたのは初めてなので笑い過ぎて体力が異常に消耗する事態になっちまいました笑笑笑笑
凄いと思ったのが字幕を松尾スズキが監修してるんだけど言葉のセンスが良くて字幕を読んで笑えるシーンが多くて字幕の文字の選び方で面白さを倍増させてるよな!ってのを体感できて凄いとマジで思ってしまいました!!!!!
あと宝クジの不時着は予告で全く見る気にならなくてタイトルで更に見る気が失せていたのですが口コミの良さとYouTubeでお勧めしてる人が多くて重い腰を上げて見たら死ぬくらい笑いまくった次第です笑
しかし北と南が舞台の作品てシュリとかJSAとかモガディシュとかビヨンドユートピアとか面白いのが多いですねえ。
あと下品では無い下ネタやKPOPネタや北と南の取り分が最初から北の人たちは低い割合で考えていたのに・・・とか笑いのセンスが良いのと韓国ならではの演技が上手いしいい顔の人ばかり選んでるから顔芸だけで爆笑させるのも多数あったし 波長が合わなくて一切笑えなかったってなりずらい作品なので人にお勧めできるのが良いですね!(大怪獣のあとしまつみたいに全部のギャグシーンが完璧に一切笑えない奇跡の映画だったのである意味真逆だなあとか思って宝クジの不時着みてましたよ笑笑笑笑)
多幸感のある良質なコメディでした。
初韓国コメディ
まさかあいつが最後に全部持っていくとは
笑えるんだけどそんなわけないよね
どの国でも人の本性は変わらない
💸あらすじ
境界線で働く南のパクチョヌが勤務中に宝くじを拾い、1等であることを知る。しかし、勤務中に風で境界線に飛んで行ってしまう。それを拾ったのは北のリヨンホであった。そしてパクチョヌが軍事境界でリヨンホと出会う。交渉を続けていくが、気づいたら北と南3人ずつに増えていた。そして、北と南1人ずつ交換しながら、波乱万丈な任務となるコメディです。
💸考察
・北と南の違いをうまく書いてあり、しかし統一されてもお互い活躍できることをしっかり書いてある。
・境界線で働く彼らだからこそ知れる北と南の真実。メディアの嘘ではなく、本当の真実を。
・母イノシシのシーンは良かったが、なぜ子どもイノシシ見つかったのに、お金を入れた袋はどこに行ったんだろうか。
・しかし、分け合ってみんな満足しているところもいい。お金よりもこの不思議な1週間が思い出になったであろう。
・宝くじの可能性のエンディングでもいいですが、その後お金を使うシーンがあるとよりほっこりになると思いました。
世界平和が実現したら
あ"あ"あ"く"や"し"い"
予告の段階では「なんなのこの映画。絶対おもんないでしょ」と馬鹿にしてたのに、なんなのこの映画。めちゃくちゃ面白いじゃねぇか...!!!タイトルとポスターと予告でめちゃくちゃ損してる。去年の年末に見てたらベスト20入りしてたし、オススメしまくってたのに。パンフレットも買いそびれてしまったじゃん。面白いなら面白いって言ってよ!(?)
フリからのオチが完璧。芸人顔負けの構成。分かりやすくて、老若男女、誰だって楽しめる。伏線回収も見事で、最初から最後までずっとゲラゲラ笑っていられる。こんな完璧なコメディある?韓国映画と言えば、シリアスで重厚感のある「パラサイト」のような映画を思い浮かべるけど、こんな映画も作れたなんて知らなかった。最終日かつレイトショーなのに客足はかなり良かったから、自分が無知なだけかも。こういう映画が見たかったんだよ!
コメディ映画としても然ることながら、人間ドラマにおいてもほぼ満点に近い高品質。登場人物全員満遍なく活躍する場面が設けられており、キャラの質だって異様に高い。主人公がいない物語。主要メンバー7人みんなが主人公。群青劇としても文句なしの一品。韓国兵と北朝鮮兵の交換は劇場が笑いに包まれながらのスタートだったのに、いつのまにかハートフルな展開になっていって胸をつかまれる。この緩急が上手いんですわ...。
バカバカしさと強いメッセージ性の共存。これまでの韓国映画のイメージとは変わらず、予想だにしない見事な着地をしてくれる。ふざけた映画では終わらず、ちゃんと現代を生きる私たちに呼びかけてくれる。世界中の人々、みんなが笑って生きていけたら。ラブアンドピース。世界平和。まさか、この映画でこんなことを教わるなんて。ここまで胸が締め付けられるなんて。あーあ。これだから映画は辞められないね。
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