劇場公開日 2023年12月29日

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「コメディはかくあるべし?!」宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0コメディはかくあるべし?!

2025年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

2022(日本は2023)年公開、韓国映画。

【監督・脚本】:パク・ギュテ

主な配役
【パク・チョヌ】:コ・ギョンピョ
【リ・ヨンホ】:イ・イギョン
【カン・ウンピョ】:ウム・ムンソク
【ヨニ】:パク・セワン

1.韓国映画の快進撃はコメディにも及ぶ

オスカーまで獲得した韓国映画。
アクション、ヒューマンドラマ、オカルト・・・・
ついにはコメディも、水準をクリアしてきている感がある。
たいしたもんだ。

日本人として悔しい気持ちがありつつ、
映画好きとしては、素直に脱帽する。

役者の顔芸やキャラだけで笑わせるのではなく、
◆脚本(基本的な構成、シチュエーション)
◆キャスティングとそれに応える演技力
がとてもよい。

ベトナムで大ヒット作となり、
かの地において、韓国映画の記録を更新したという。
オスカー受賞作を超えたということだろうから、
空前の大ヒットではないか。

朝鮮半島同様に南北に分断された歴史を持つ
ベトナムの人々に共感されたのかもしれませんね。

2.コメディでありながら強いメッセージ

南北統一は、両国民の悲願であろう。

それを拒絶しているのは、「政治」や「歴史」という
得体のしれないものだが、とことん突き詰めると
◆「人間(特権階級)の仕業」
ということに落ち着く。

あぶく銭をみんなで分け合う、
という庶民の夢を、
国境最前線で極度の緊張を強いられている両軍兵士たちが企むから
シチュエーションとして抜群に面白い。

「政治」や「歴史」、、、いや、特権階級に対する痛烈な風刺。

※例によって、深読みしすぎかもしれない(笑)

3.まとめ

ウェットな部分がまったくない、痛快で爽快なコメディ。
コメディはかくあるべし、
と思わせる良作。
残念ながら、平和ボケした日本人では作れない作品だ。

蛇足だが、ヨニ役のパク・セワンが
某総書記の妹のような雰囲気があり良かった。
☆4.0

Haihai
ゆきさんのコメント
2025年1月25日

こちらにも失礼しますm(__)m
韓国映画の快進撃はコメディにも!ほんとそうですよね。
本作こんなに面白いのに上映館も少なくあまり話題にもなっていなかった印象で残念です。
(私が観たハコは小さいながらも大入りでした)
配信で見られるのですね。
私も又見たい!
以前の作品ですが「SISU」も本作も大好きな作品なので、こうして時間がたっても新しいレビューを拝読できて嬉しいです♪
そして同じく高評価で嬉しいです♪

ゆき