劇場公開日 2024年1月12日

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「素晴らしさと、不親切さと。」IL VOLO in 清水寺 京都世界遺産ライブ Marloweさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0素晴らしさと、不親切さと。

2024年1月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

寝られる

映画館の極上の音響設備で聴く、極上のテノール三重唱。
選曲も、オペラ、歌曲に詳しくない自分でも聴いたことのある名曲ばかり(おそらく全てが)。
十分、当初の目的は達成できたと思う。
詳しくない自分にはやはり馴染みのある「誰も寝てはならぬ」「オー・ソレ・ミオ」「マイ・ウェイ」などが特に響いた。

ただ一点、唯一で最大の難点がテロップの少なさ。無さ。

音楽に没入させるためか理由は定かでないが、最初の歌手名紹介(一度きり)、それぞれ曲の始まりに曲名表示、あとはこの映像が作られた趣旨、あとはタイトルなど、ここくらいにしかテロップがなかった。
残りの歌唱中は全く歌詞表示も、その和訳表示も一切なし。ゼロ。
20人弱のまばらな場内の何人が全ての曲目の歌詞を知って聴いているのか。もしくはイタリア語、英語を解って聞き取れるのか。
ほとんどの曲目の歌詞の意味を知らない自分としては、歌詞も含めて曲の全てを隅々まで味わいたかったのに、歌詞の意味を音楽と歌手の表情から頑張って汲み取るしかなかった。エスパーでなければ難しい。

何か意図あってのことだろうとは思うが、不親切であるとしか感じられなかった。よって星一つ減点。

Marlowe