「『3』以降。スッキリしなかった過去作の理由が理解出来る作品。」ソウX 案山子男さんの映画レビュー(感想・評価)
『3』以降。スッキリしなかった過去作の理由が理解出来る作品。
『1』は物語の始まり。
『2』と『3』は、見事なまでの、ジョンクレーマーとアマンダの師弟愛を描いた内容に見えてしまった。
ってな事で、個人的には『1』から『3』で3部作と思えた。
当時、『3』見終わった後に素直に思えたんだよね。
見直せば、また見方が変わるのかもしれんが・・・
DVDで見直してみるか・・・
ってか、押し入れだよな・・・
『4』から『FINAL』までは、後継者争いなる展開だったと思うが、"拷問器具”が大袈裟になっていくだけで、理由が分からんが、モヤモヤ感ってのか物足りなさが感じる内容ばかりだった記憶がある。
しかも『FINAL』なんか、公開前に後継者の情報が出回る始末。
鑑賞しに行っても、何ら意外性も無く劇場を後にした記憶がある。
「これで終わりか・・・」
と思いきや・・・
『ソウ・レガシー』・・・
過去にジョン・クレーマーと接点がありました。
「このシーンを加えれば、いくらでも存続可能なシリーズなんだな。」
痛感させてくれた作品・・・
『スパイラル』・・・
ライオンズゲートが、意地でもシリーズを存続させたく制作したんだろうけど・・・
「別に『SAW』じゃなくてもいいんじゃないの???」なんて印象だったような気がするが・・・
『1』は、新宿歌舞伎町に当時あった、便所の芳香剤が漂ってきそうな、年季の入った地下1階の映画館のスクリーンで鑑賞した。
『デモンズ』同様、映画館なる空間がスパイスとして発動。
『2』と『3』は何故かヒルズだったような記憶があるが・・・
『4』以降は適当だったような気がする。(笑)
とまぁ、1作目から前作までの歴史を簡単に振り返ってみた。
で・・・
その数年後・・・
また新作・・・
しかも、『1.5』的な位置付けで・・・
このニュース見た時に、正直、「角川が貞子の呪から開放されないのと一緒で、ライオンズゲートも同じなんだな。」
と、前回の作品でも受けたような印象。
しかし、随分ハードルが高い内容に挑戦したもんだ。
『1.5』の位置付けであるのならば、『2』より派手な"救済器具”が使えないんだから。
それと、アマンダって・・・
あと、『2』以降の話に違和感無く繋げなければならないんだが・・・
そして、何だかんだ言いながらも、M ・ナイト・シャマランの新作が公開される度同様、呪われたかのように劇場に足を運ぶのであった・・・
前置きが長過ぎる・・・(自爆)
まぁ、いいや。(笑)
「職業は?」
「人を救済する仕事・・・」
こんなやり取りが序盤にあるが、そうなんだよねぇ・・・
『4』以降が、派手な拷問ゲームになっていくだけで、本来の目的である"救済"の要素がない。
この要素が薄れていったような気がする。
そう。
命を粗末にする者を救済するのが本来の目的である、ジョン・クレーマーのゲーム。
このシリーズ。
パンフレットにも書かれていたが、ジョン・クレーマーの物語であり、そして彼が居ないと成立しないって事。
この部分を痛感させてくれただけでも感謝。
『4』以降スッキリしないのもそうだし、あまり記憶に残っていないのも、個人的にはなんか納得。
とは言え・・・
①演じた本人起用したいのは理解するが、アマンダが老けて見えてしまう部分・・・
②アマンダが、普通に助手になっている設定で描いちゃっている部分。
出会いやら修行の過程なんか挿入して欲しかったし、『2』に繋がるような展開挿入しても良かったような・・・
③クレジットの途中でオマケ映像があるが・・・
この時点で真の後継者と接点があるなら・・・
『2』と『3』で匂わせていないのは・・・?
まぁ、過去の時点で、未来の作品のシナリオなんか考えていなかったんでしょうがない。
ここは気になっちゃうかなぁ・・・
とは思えたが・・・
『4』以降を、「なかったちゅうことで。」
これを前提なら、『2.5』やら、『3.5』やら『真・4』だろうが、『真・5』だろうが。『真・FINAL』。
やり直しが可能。
これを証明しちゃったかな。
そう・・・
この物語は・・・
ジョン・クレーマーの物語。
だから。