劇場公開日 2025年4月25日

「同居人はもしかすると主人公の分身かも。」来し方 行く末 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5同居人はもしかすると主人公の分身かも。

2025年4月27日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

フランソワ・トリフォーの作品に、有名人が亡くなった際、追悼文を専門に書く新聞記者の物語があったような記憶がある。随分昔の話なので、映画を観たかどうかの記憶も曖昧だ。
この映画を観ていて、そんな事を思い出した。

大きな事件も起こらず、たんたんと物語は進んで行く。退屈する人もいるだろう。自分が納得する弔辞を書くために、亡くなった人の生きざまを家族や関係者に調査する。浮かび上がってくるのは、故人がどのように生きたかである。着眼点が良いなぁと感じた。

終わりに近づいて、もしかして同居人は主人公のもう一人の分身ではないかと思えてきた。名前から主人公が書き上げようとしている脚本の主人公かもしれない。

日本では弔辞は葬儀で読まれるが、中国では追悼会で読まれることを知った。

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いなかびと