ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春のレビュー・感想・評価
全17件を表示
定年後の生き方を丁寧に描いている
あまり期待しないで見た映画だったが、素晴らしい映画だった。まず、福山が奥さんへの気持ちを日記に書いて、それをナレーションでかぶせる手法が良かった。定年後を扱った映画は「アバウトシュミット」「終わった人」などを見たが、「ラストターン」が一番良かった。
定年後の「孤独」「充足感のなさ」を丁寧に描いて、そこから向けだそうとする福山を岩城滉一さんが上手に演じていた。水泳のコーチ役の高月沙良さんが水泳教室の講師となって、徐々に自分を取り戻していく過程を豊かな表情で演じていてよかった。
シーンの
失うものが無くなり怖さがなくなってからが始まり
2024年劇場鑑賞37本目 秀作 68点
結論、すごく良かった
誰もがタイトルや予告で大筋読めるストーリーですが、しっかり感情移入もするし物語としてよく収まり感動した
パートナーを亡くし、感動することも生きた心地もなく、ただいつもと変わらない日々を日記に書い記す毎日に、ひょんな出会いから自身の衰えといまさら新しいこと初めてもなぁという偏屈で足踏みするも、水泳にチャレンジしてみる主人公の福山健二71歳を描く話
彼の第二の人生が次第に彩っていくのは勿論、彼の周りでもう一人成長する人物が、その水泳を指導するトレーナーである岸本香里で、彼女自身もアスリートとして伸び悩んでいた時に、指導する立場ではあるが彼と出会い、成長する姿や失うものがなくなり、ただ直向きに何かに挑戦する姿勢に、次第に彼女自身のアスリートとしても一個人としても、人やものへの向き合い方が変わっていき、一つ皮が剥けた人間ドラマがいっそう主人公の冒険の結末に拍車をかけた
幾つになっても行動力がある人は輝いてるふうに見える、当方は彼の三分の一しか人生を送ってないが、よっぽど行動力も度胸も彩もある
自分で動かないとダメなんてわかっているけど、それが難しいんですよね、勇気をもらえました
犬の散歩代わりにさせてくださいとか、言えないよまだ
これも余生を感じ始めて出る言葉な気がする
というか、今作の主演である岩城滉一もあぶない刑事のお二人と同い年なんですね、、、よくもまぁアクションに水泳に、、ただただ感心するばかりだ
配信でまた勇気お裾分けさせてください
是非
岩城滉一でやる意味
高齢夫婦と親子の関係性が丁寧に描かれている
いつか訪れる「孤独」を感じて
主演の岩城さん、50年前はとても怖い人だと子ども心に覚えています
60代前半の私にとって、あれから50年後の今の岩城さんは憧れの存在です
一般的に夫が先に死ぬ夫婦が多い中、妻に先立たれる夫もいるわけで、一人になった時の
生き方が問われます 本編で「きょういく」「きょうよう」という2つの言葉が語られました 予定のない、周囲から必要とされていない「きょういくところがない」「きょう用事は何もない」、予定の書きこまれていないカレンダーが何度も映って胸が痛くなりました
介護保険料高騰から、介護予防に取り組む行政の姿が報じられ、本編にあったような元気高齢者の「予防教室」が行われています 周囲に迷惑をかけたくない、ピンピンコロリを願いつつも、死への恐怖は常に直面している そんなとき、周囲の人たちのちょっとした声が、二度目の青春にチャレンジできるような可能性を感じました 同年代の人、参加した「教室」のコーチ、もちろん子や孫といった身内の存在も 本作では犬も
ちょっとした声かけで変われるのであれば、老後は怖くないと思いたいものです
岩城さん・宮崎さんがデビュー20代の頃を見ていて、自分のだいぶ前を歩いていた存在だったはずなのに、50年経つと彼らのすぐ後ろに自分がいて「老いを共感」しているのが、何ともおかしくなりました (5月16日 イオンシネマ京都桂川 にて鑑賞)
=
あんな感じになるのかなぁ
会社を定年まで勤め、認知症になった妻を看取ったあと、ひとり暮らししてる71歳の福山健二は、人生の最期を意識するようになり、健康維持と認知症予防のため、市のコミュニティクラブに参加する事にした。同じ年の男性・橋本勉と出会い、親交を深め、2人は水泳教室体験入会の張り紙を見つけた。全く泳げない健二は躊躇するが橋本に後押しされて挑戦してみることになり、やがて健二は水泳講師の岸本香里と出会い・・・てな話。
俳優の実年齢を調べてみて、舘ひろし74岩城滉一73柴田恭兵72、だけど、71歳であんなに老けるのかなぁ、なんて観てた。
橋本役の田山涼成は明るくて良い歳の取り方してると思った。
水泳教室の講師・岸本香里役の高月彩良は魅力的だった。
とても丁寧な老後
少し前に観た『コットンテール』と同じく認知症の妻を看取った男の話。
これといった趣味もなく独り身になった男は、なかなかハードモード。
逆パターンってあまり見かけないかも。夫に先立たれた妻は、その後を謳歌している話が多いかな。
まあ観る側もその方がいい。
橋本さんが子供扱いのような接し方を嫌がるのも、精一杯明るく振る舞うのも、元気なうちにって本音も分かるなあ。
歳を取って自由がきかなくなってから新しい一歩というのは、なかなか大変。思い切ってやってしまえば案外うまく行くのかも。
福山さんも橋本さんはもちろん、水泳しかしてこなかった岸本さんも、新たな出会い、チャレンジですごくいい方向に向かっていった。
最初の岸本さん、顔つきもも言動もキツかったし。
日記が毎日、母さんから始まる手紙のような書き方で、愛情と優しさに溢れていて好感。
歳取ってだいぶおじいちゃんになったけど、岩城滉一さんは相変わらずカッコよかった。
老後の生き方
この作品はネガティブな老後問題、病気やお金などではなく、生き方、時間の使い方、人との繋がりの大切さを教えてくれます。順調に生きていれば、私は映画にドラマにテレビに没頭して生きていたいが(笑)
やや地味めの映画でしたがそれなりに楽しめました。
今回は舞台挨拶を目的に行きました。
監督、岩城滉一さん、宮崎美子さん、田山さん、高月さんを生で前から5列目の間近で見れて最高でした‼️
役者さんのトーク盛り上げよう感も良かった。特に田山さん。
司会者の回しが下手すぎて役者さんがお気の毒でした。
岩城さんからの、宮崎さんは水着は似合うでしょ!のフリは反応しないと!グラビヤやってたんだからさ!
当時は、宮崎美子さんからの、河合奈保子さん、柏原芳恵さんへのバトンタッチだった記憶。ボイン(笑)
ふじさんやっほー
仕事を引退した後、認知症になった妻を看取って2年の泳げない男性が、71歳にして水泳を習う話。
息子夫婦の勧めで参加した健康長寿いきいきクラブで知り合った友人に誘われて、仕方なしにプールに行ったら、レベルの高い初級者コースに尻込みし、結局レッスンには参加せず…と始まって行くストーリー。
人生の閉じ方…まだ主人公の歳に至るにはけっこうあるかれど、いや〜これに関しては非常に共感。やっぱりプラン75ならぬプラン65ぐらい導入して欲しいなあなんて考えさせられるし、そんな中での真面目な健ちゃんの新たな一歩への意欲がすばらしい。
そして香里の覚りと開眼が凄すぎる…悟も悟って欲しいもんだw
まだ少し先だとは思っているけれど、この作品で謳われているようなことを考えることもある歳になったおっさんには、ちょっと切なく優しく現実的でとても面白かった。
そしてそして、なんだか生活感のある岩城滉一がある意味新鮮だった。
全17件を表示