ゴンドラのレビュー・感想・評価
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65~70点ぐらい。美しくロマンチックな映画。
始まって1分も経たないうちに、ウットリと心を奪われました。
ゴンドラ乗り場やゴンドラ内部からの美しい景色、趣のあるレトロなゴンドラ、アナログでロマンチックな交流方法。
映画に出てくるゴンドラは、ジョージアの村の本物のゴンドラで、
ジョージア南部、小コーカサス山脈の西にあるフロという小さな村に実在するゴンドラが使われている。
“ジョージアで最も長い距離をつなぐゴンドラ”と言われ、途中の支柱がない為に、風が強いと横揺れが強く怖いらしい。
数年前にゴンドラは新しい車体に変わってしまった為、映画に残された以前の姿は非常に貴重。
だそうです。
僕も行ってみたいし、この映画で行く人が増えるでしょうね(笑)
ここからは苦言ですが、セリフなき映画となってますが、いや少し言葉を発してる、5、6回だけど。
セリフなき映画じゃない、誇大表現!
笑い声や雄叫び、音楽も入ってます。
この映画の少し前に同じくセリフなき『草原の実験』を観たんだけど、あれぐらい徹底してほしかった。
なんか中途半端(笑)
他にも、いろいろマイナスポイントあり、この評価。
でも、悪くない。
これが気に入った方、セリフありだけど同じくゴンドラ系の『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』って映画も、オススメです。
往復の毎日に楽しみを見つける
垂直と平行と斜めの快感
ゴンドラを動かす機械は映写機のよう📽️!映画始まって最初のゴンドラ乗客は何と!緑いっぱいの自然の中、人々が見上げ見下ろし、真っ直ぐの視線が交差する世界がさまざまな音と一緒に始まった。
セリフがなくても賑やかな世界のゴンドラに自分も乗せてもらった。一緒に笑ったりビックリしたり怒ったりうっとりしたり楽しんだり喜んだりロマンチックな夜を過ごしたり。あなたの、彼女の、あの子達の、車椅子のおじさんの気持ちも願いも憧れもぜーんぶわかった!セリフがないから字幕を気にしなくてよくてストレス・ゼロ!気持ちよかった。字幕がないから画面いっぱい使えて私達も隅から隅まで風景、表情、動きを楽しむことができた。人間の言葉以外の音の豊さに耳が喜んだ。
してやったり!の二人が手を握りあって進む世界も垂直で平行で斜めで静かで賑やかでありますように!
おまけ
セリフもマイム(仕草による言葉)もないこの映画はバレエとおんなじなんだな!(シュトットガルト・バレエ「オネーギン」を見ての感想 2024.11.03.)
オール無声映画でも文句なし素晴らしい!これが映画の楽しさ
文句なし!素晴らしかった。スクリーンで無声映画は初めて。
しかもセリフなし。むしろ、想像力が膨らみむしろ良かった。
監督のこだわりが伝わった。
内容もレトロなゴンドラが行ったり来たりする中、繰り広げる女性乗務員である
ニノとイヴァのゴンドラ内の二人のやり取りがまた楽しい。ワクワクさせた。
ジョージアが舞台だがジョージアの文化も知ることができる作品。
クイアのシーンもあるが、この作品は全く気にしなくていい。
ラストもハッピーエンド。映画はこうでなくちゃと思わせてくれた。
時間も見頃の80分。これが一番いい。おすすめします。
ほっこり
今回も冴えるロケーションハンティング
画角やアングルの工夫と展開の面白さ
TIFF2023コンペティション上映
文字通りゴンドラが主役の作品でした。
過去に「マナカマナ」というネパールのロープウェイを扱ったドキュメンタリーを思い出しました。色んなものが運ばれる面白さを感じたものでしたが、人やもの以上にゴンドラそのものが巧みに演出されて結構笑えました。
キービジュアルからこの作品は女性同士の愛がメインなのかなと思いましたが、それは作品を彩るアイテムに過ぎませんでした。あらゆる駆け引きに利用されまくるゴンドラの姿がおもろいです。あまりにゴンドラ中心に進むので、途中の時間軸とかがかなり曖昧になっているような気がしました。ただ徹底したゴンドラ中心の展開だったので、例え突然昼夜が変わったとしても、一つ一つのネタの連なりで迷うことなく作品全体を楽しむことができました。
監督は乗り物から物語がインスパイアされるという話をされていました。この作品も、まずゴンドラありきで考えていったとか。それが発展していって、LGBTの要素を持つに至ったそうです。最初は男女の愛を想定していたそうですが、優れた女優2人と出会ったことで、愛というものをつくり出せれば男女は関係ないだろうということで女性同士という設定になったそうです。その要素も映像に存分に生かされていて、作品が一層華やかなものになっていたような気がします。
監督の前作「ブラ!ブラ!ブラ!」も観賞しましたが、それと比べるとスケール感はかなり質素で、スクリプトに至っては100と0といった感じで極端に違います。笑いの要素やファニーな展開も共通するものがありました。ブラジャーが旅する物語はかなりとっつきにくかったけれども、今回の作品は壮大でなかなかフォトジェニックな映像から自然な流れでファニーな物語へと誘われたという印象です。
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