劇場公開日 2024年12月13日

小学校 それは小さな社会のレビュー・感想・評価

全75件中、21~40件目を表示

3.0んー

2025年2月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

教師経験があって今は教師を辞めた立場の僕がみた感想。

朝5時過ぎの電車で通勤
職員室での朝ごはん
そして教師としての成長?
頑張る先生

児童たちは1年生は1年生の中での成長
その1年生からの6年生の存在感・・・

ただ

映画の撮影に協力できる学校であるということ
先生のそういうボランティアの中で成り立っている学校
そしてそれが美談として捉えられる日本の状況

児童は努力をして成長していく

当然映画なのでその制作者の意図があってこの作品になることは十分理解できるんですけど。

決して映画の先生の非難ではなく

本来ならばその個人の教師の犠牲がなく
どの先生であっても誰もが
ある程度達成できる学校でなければ・・・

一人の先生ができればいいの範疇はいいのですが
基本的な学校の指導がある先生はできるけど他の先生はできない
そしてできない先生がダメな先生となるのは何か違う気がする

そしてこの映画の中の児童でも同じ事が・・・
映画を見てもらいたいので中身は書きませんが

今の日本の歪みが映画の裏側に見え隠れしてるように
僕は感じました。

確かにだからこそ
タイトルの
小学校 それは小さな社会・・・

良い面はそれでよしとし
そうでない部分も見ていただければなと思いました。

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タロ

4.0小学校6年間

2025年2月14日
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鑑賞方法:映画館

SNSで見かけて観ようと思ったが、県内では3館しか上映がなく、いちばん近くでも車で1時間の距離。しかも調べたら朝1の回しかない。厳しい。
それでもやはり観てみたく、小学1年生の子を学校へと送り出してから大急ぎで車に乗り込み、通勤ラッシュの道をはらはらしながら走り、しかも未踏の地なので駐車場入口が分からず周辺道路うろうろしてさらにハラハラし、なんとか時間ぴったりにシアターに入れました。
1年生と6年生ってこんなに違うんだなあ。同じ場所で学んでいるのが不思議なくらい、無駄に走り回り地面に寝転んでごろごろしちゃう1年生は100%子供!って感じだし、先生に敬語で話し会釈をする6年生はもう90%くらいは大人だ。
うちの1年生も、こんなふうに6年生に面倒見てもらいながら、学校に慣れていったんだろう。そして今ごろこんなふうに楽しそうに授業を受けて、給食の配膳や清掃も頑張ってるんだろう…などと思いを馳せつつ観ていました。

あと、高校ですが元教員なので、どうしても先生目線で見てしまった。こんなに違う生き物を教える小学校の先生は大変だな。1年生に対しては親のように大きく包みこみ、6年生に対しては背中を叩いて送り出す。子供子供していた頃を知っているからこそ、卒業式の日は感慨ひとしおなのだろう。
他の学年の先生から◯年生さわがしかったねと言われて、すみませんと謝る感じ、職員室あるあるで笑った。修学旅行の夜、生徒が静かになるまで見守らないといけないので薄暗い中で小声で話す感じも、教員あるある。そのあとも反省会とか明日の打合せとかで遅くなるから、修学旅行の引率は4、5時間しか寝れなくてきつかった…と思い出。

小学校を舞台に、児童たちの成長を映しつつ、先生たちの裏舞台もバランスよく扱われていて、面白かったです。

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romi

1.0昭和の学校?

2025年2月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

 シンバルをうまくたたけない子に大きな声で怒鳴り、委縮させ、泣かせる教師。提出物を期 限を守って提出しない子に、「そんな状況では、提出物の多い中学校ではダメだぞ」と威嚇する教師。皆の前で厳しく叱ることが教育と思っているのかもしれないが、ほめる時は皆の前、叱る時は個別に指導することが基本だと思うのだが。
 命令と統制のシーンが多く、60年前の私の小学生の時代とあまり変わらない。公立小学校は世の中の変化から遅れているのだろうか。どうして評価が高いのか疑問。
 また、この映画が海外で上映され、こういう上から目線、集団主義的な教育が日本の学校教育だと誤解されてしまうのも怖い。
 日本の学校では、皆で掃除をしたり、給食を配膳するなどは素晴らしいと思うし、ワールドカップで日本チームの控室がきれいで賞賛されたことは、日本的教育の成果であり、良い部分だと思う。ただ、もっと児童生徒の自発性を大切にする教育に転換しないといけない。

 命令に服従する子をうみだす教育、自主性を阻害する教育から脱しないかぎり、日本の再生は遠いでしょうね。

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安土留之

4.0先生、それはいくら何でも難しくないですか?Teacher, isn't this just a bit too difficult?

2025年2月9日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

子供と対峙する大変さと、
それに伴う喜びと、
凄い仕事だなと改めて思った。

と、同時に、大半の先生方は
おそらく、大学からそのまま学校へ就職されたことを考えると
それ以外の道筋で教師になる方法も
あったほうが良いんじゃないかと
思ってしまった。

それほどまでに大変な仕事だから。

別の仕事を経験して、
そこから教師になる人がいることは
教師にとっても子供たちにとっても
良いことなんじゃ?
と思いながら見ていた。

映画に出てくる先生方は、
本当によくやっていると思うけれど、
引き出しのバリエーションで苦労しているようにも見えた。

後半、新1年生を歓迎するために、
ベートーヴェンの第9の4楽章をみんなで
色んな楽器で弾く試みがあったけれど、
まぁまぁ難しい部分から、最後に向けてをやっていた。
みんな頑張ってついていって、結果上手くいっていたけど、
ずいぶん、チャレンジングなことをするなぁと
感心するとともに
「先生、それはいくら何でも難しくないですか?」
とも思ってしまった。

自分は結婚してないし、
当然、子供もいないので、
小学校の今をこうして垣間見れたのは
貴重な経験だった。

Facing children is both challenging and rewarding.
Once again, I was reminded of how incredible this job is.

At the same time, considering that most teachers likely go straight from university into teaching,
I couldn't help but think that there should be alternative paths to becoming a teacher.

After all, it’s such a demanding profession.

Wouldn't it be beneficial for both teachers and children
if some teachers had prior experience in other fields before stepping into the classroom?
That thought crossed my mind as I observed them.

The teachers in movies seem to do an excellent job,
but they also appear to struggle with the variety of approaches they can take.

Later, to welcome the new first graders,
the students attempted to play the fourth movement of Beethoven’s Ninth Symphony
using various instruments.
They tackled a fairly challenging section leading up to the finale.
Everyone worked hard to keep up, and in the end, they pulled it off.
But I was both impressed by the ambitious challenge
and found myself thinking,
"Teacher, isn't this just a bit too difficult?"

Since I’m not married and, of course, don’t have children,
getting a glimpse into the reality of elementary school today
was a valuable experience for me.

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新米エヴァンゲリスト

5.0期待以上^_^

2025年2月8日
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鑑賞方法:映画館

素晴らしい!
心があらわれる思いと、
自分の一年生の頃を思い出しました。
素晴らしいドキュメントです。
けっこう満席でしたよ!

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Billy

3.5「日本人が作られていく」事を日本人が知る事になるドキュメンタリー

2025年2月6日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

知的

銀座を歩いていたら『小学校〜それは小さな社会〜』が20分後に上映されるのを見つけた。
時間もあったので観てみることに。

「6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、12歳になる頃には、日本の子どもは“日本人”になっている。すなわちそれは、小学校が鍵になっているのではないか」との前提の思いがまず面白い。

この作品は世田谷の公立小学校を1年以上かけて撮っている。
1年生の女の子と6年生の男の子を中心に学校生活を丁寧に見せていくドキュメンタリー。この2人がかなりいいキャラクターで2人とも壁にぶつかり乗り越える。この2人を見つけて追えた事がこのドキュメンタリーの成功に繋がっている。

小学校という集団生活の中、給食や掃除などの仕事分担、運動会の全体パフォーマンスや入学式の音楽隊などの集団行動、出来ない事を練習して出来るようになる勤勉さなど「日本人が作られていく」様を当たり前な感じでみせてくれる。

まず日本人が作られていくという感覚が面白い。海外でウケていて、短編にまとめたものは今年度アカデミー賞にノミネートされているらしい。改めて観ていると確かに日本人が作られていく。良くも悪くもだ。
また小学生だけでなくもちろん担任の先生も撮られている。先生の言動も日本人を作ることに寄与している。これも色々と賛否はあるだろう。

未来の日本のためにこの映画を観た多くの大人たちと語り合いたい気分になる映画でした。

#小学校
#それは小さな社会
#映画

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しん。

4.0これが日本人だ

2025年2月5日
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鑑賞方法:映画館

ポイントを押さえていてかなり面白かった。
小学校の1年がいい感じで凝縮されている。
自分が小学生であった頃
コロナ禍のダブルで懐かしかった。
前提としてこの小学校はかなり優秀。

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チャーリー

1.0子を従順平均に矯正する教員、感動して泣いたって駄目だ。

2025年2月5日
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子らの苦悶を教員の感涙に帰結させ
客を泣かそうなんて。
教員が泣こうが、
経済成長期の管理教育はもう否だろ。
子を恐怖と重圧で支配し
従順平均に矯正する若手教員の醜悪さ。
早朝出勤は怒鳴りの免罪符か?
繰り返す、
教育の目的と成果が教員の感涙だなんて。
強く非支持。

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きねまっきい

4.0​​これが正解と言っているわけではないし、これが全てとも言っていないが、現実の一部であり、映画という形にしたことに意義がある。よく実現できたと思う。

2025年2月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

現代の小学校の一面を、ありのままに生に映し出す。
決してこれが正しいと言っているわけでもなく、ある部分は正しく素晴らしいが、その反面問題もある。
現場の教師の皆さんは、本当に真摯に対応されていて尊敬する。
生徒もまた一生懸命。
それを、ナレーションなしで、良くまとめた。
観ながら自然と何度も泣いた。
そして考えさせられる。

良く実現できたと思う。
数知れない許可取り、承認が必要だったかもしれない。
NHKだからできたという面もあると思う。
テレビで十分という声もあるかもしれないが、これを映画と言うパッケージにしたことの意義は大きい。
テレビ・ドキュメンタリー番組では、そうはいかない。
映画として、世界中に流通させることが容易になる。
そのことで、より多くの人々に、伝えられる。

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ITOYA

4.0世界のすべて

2025年2月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

自分が小学生の頃は「小学校の世界が自分の世界の全てであったな」ということを改めてしみじみと思って 思わず泣きそうになりました。そんな作品でした。こんな優しい先生らがいたら良かったかぁとも感じました

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よしたか

3.0不登校児童が増えるのに納得しました

2025年2月3日
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鑑賞方法:映画館

最近の小学校事情は報道くらいでしか知らない者です。
すごく評判になっているので劇場に向かいました。

これは、世田谷区の小学校だけの雰囲気なのでしょうか。
コロナ下だからでしょうか。まさか全国平均??
自分達の子供の頃とくらべて、あまりに息が詰まるというか、細かくて、
先生も児童も大変だなと思いました。

縄跳びや打楽器が苦手な子が努力して克服するのは感動的ですが、
「できない→くやしい→がんばる→できるようになる」の公式に当てはまらない子にとっては、地獄のような環境ではないでしょうか。
日本で生きる限り、あらゆる組織団体で同調圧力はありますし、
その免疫をつけるのが学校での集団生活なんだなと改めて思いました。
この集団生活になじめず、体調不良を起こす子が、不登校になっていくんだなと、
すとんと納得できました。

高齢化のすすむ日本では、子供達は宝です。
この学校生活についていけない子たちに合った別の道、才能を伸ばして成長させてあげられる道をきちんと用意してこそ「個性」「多様性」を大切にしている国といえるでしょう。
「小学校」を見て、「小学校に行かないで済む方法」の必要性を考えてしまいました。
いずれにせよ、教育についての議論を巻き起こす話題作だという評判どおりの映画でした。
日本人がしっかり見て考えないと!

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かつのじょう

4.0たくさんの人に観てほしい。

2025年2月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

まずは、シネコンでこの地味な作品だと、もしかして貸し切り状態かなと思ってたら、ほぼ満席でびっくり。

観る前からちょっと感動。

新一年生が1年間の成長を経て、次の新入生を迎え入れる様子を丁寧に追った作品だけど。

自分は、縁あって20年以上地元の小学校の入学式・卒業式に出席しているし、ちょいちょい小学校に入るので、ほぼ見慣れた光景だけど、この新1年生の大冒険を知らない(忘れている)大人たちはきっと多いことでしょう。

とにかく「自分はなんでもできる!」という万能感とすべてを父や母に守られていた幼児期をおえて、いきなり『社会』にほうりこまれた6歳の、困惑と挫折が痛いほど伝わってきます。

『競争』なんてもんに直面して、頑張っても一位になれないってことがわかったり、楽器をうまく弾けずに、練習不足だと叱られたり、給食の配膳で失敗してしまったり。

とにかくこの1年は、できるようにならないといけないこと、克服しなければいけないことが次から次にやってくる。

足し算とか漢字とかなんて5%くらいしか占めてないんじゃないかと思うくらい。

逆にいうと、『学校』というものの重要性が浮き彫りになってくる。

さっこん、「通信制高校」なんてもんがもてはやされているけど、人間が集団のなかで形成される能力ってのは、中学生でも高校生でも実は重要なんじゃないか。

その中でしか培われない力ってもんがあるんじゃないか。

なんてことを考えさせてくれる作品でした。

来月も卒業式に呼ばれてるんだけど、6年前に作品中の新1年生と同様、立ったり座ったりで必死だった子たちが、立派な合唱ができるようになり、しっかりとした答辞を言えるようになってるのを見るのはいつも楽しい。

それにしても、「さんぽ」で新一年生が入場し、「旅立ちの日に」で巣立っていくのは全国共通なんですかね?

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バビ

3.5「日本人の形成」のプロセスがつまびらかにされる

2025年2月2日
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鑑賞方法:映画館

舞台は2021年度の世田谷区立塚戸小学校。新入生の入学前から翌年の入学式までの一年間を追ったドキュメンタリー。主に1年生と6年生に焦点を当てて追いかけていて、6年生は新入生を迎えるところから卒業式まで、1年生は自分たちが入学するところから翌年2年生として新入生を迎えるところまでが描かれている。

ちょうどコロナ禍2年目の年で、マスクやアクリルの仕切り板、そして黙食など、あの時代を象徴するいくつかのアイテムが必然的に含まれることを除けば、おそらく多くの日本人にとっては馴染み深い、誰しもが頭に描くであろう小学校生活が淡々と映し出される。

学習指導と生活指導が並行して行われ、その中で規律や努力、勤勉といった日本社会や日本人を形容するのに頻繁に用いられる資質を6年間で獲得していく様、まさに英語タイトルが示している通り「日本人の形成(The Making of a Japanese)」のプロセスがつまびらかにされている。

まさに日本人の美徳であり、その過程での児童たちや先生方の葛藤や努力の様には胸を打たれ、目頭が熱くなる。おそらく製作者サイドの意図もその日本の良さを世界に知らしめることにあったに違いないと思う。

ただ、一方で、前日に「型を破る」話を観たばかりであるせいか、「子どもたちの主体性を伸ばすために頑張っていきましょう」と職員会議で話していながら、手の挙げ方や靴の揃え方、廊下の歩き方まで、事細かに指導している様を目撃していると、どちらかというと「型にはめる」方向に向かっているのではなかろうかという疑念が自分の中で払拭できなくなっている。社会マナーの指導の意義も理解できるだけに、どの点をどう評価するのか、観客一人ひとりの観点が問われる気がする。

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Tofu

4.5アカデミー賞獲れるでしょう

2025年2月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

米アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた山崎エマ監督の舞台挨拶付きの上映をキネマ旬報シアターで観てきました。監督の当日のお顔も撮ることが出来、投稿も許可いただいたのでFacebookにあげました。
映画は都内の普通の小学校の1年生と6年生とその担任の先生をコロナ禍の1年間撮り続けたドキュメンタリー。しかもナレーションは一切なく生徒や先生の名前をテロップにつけるのみ。1年生は入学から挙手の仕方や廊下の歩き方、掃除や給食当番など基本的な集団生活の規律を学び、6年生は1年生の生活教育の手助けをしたりクラスで何らかの役割りを担う様子を追う、又1年生も6年生それぞれフォーカスを当てた生徒が一生懸命に課題に取り組む日々とそれを支える先生たちのありのままの姿も捉えていく。そして1年生は2年生に、6年生は卒業する。
映画を見ながら、当然遥か昔の小学生の頃を思い出し、私は集団行動も苦手だったし、勉強もダメだったし音楽でも楽器も操れなかったし嫌な記憶ばかりだなぁとか考えてたが、99分のこの小学校での映像を見つめ続けた私は結局、最後は目に涙を溜めていた。
「いま、小学校を知ることは未来の日本を考えること」とのメッセージの通り、この映画は我々が忘れていた日本人のアイデンティティを思い起こさせ、今の日本とこれからの日本を考えるきっかけを与えてくれるんだなと感じました。
アカデミー賞獲得をお祈りしています。

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アベちゃん

5.0素晴らしい映画でした

2025年1月31日
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見て良かったです。子どもたちの優しさに感動しました。小さい社会で自分の思い通りにならないこともありますが、泣いている子には回りにいる子が声をかけたり、手伝ったりする姿がありました。泣いている子の心の葛藤も垣間見れました。先生たちもそれぞれの強みを生かし働かれていて、大変なお仕事だと感じました。大勢の保護者の方やお子さんが出ていたので一人一人の許可を取るのが大変だったのではと思いました。素敵な作品でした。他の人にもおススメしたいです。

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yuki

4.0日本の教育の長所を抽出した作品、泣けました~。

2025年1月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

萌える

出演者は、皆さん素人の方なのでしょうか?
カメラを向けられていることが信じられないくらい、先生方も子どもたちもナチュラルです。

先生方は、子どもたちに寄り添い、基本的にやさしく接しています。
子どもたちも、喧嘩などなく、穏やかです。
1年生のクラスも落ち着いていて、一見私立の小学校なのだろうかと思いました。
さすが世田谷です。

印象に残ったのは、6年生の放送委員の男の子。
運動会の団体種目のために、一生懸命2重飛びの練習をして、当日見事に演じ切ります。
胸アツです。
そういえば、息子たちも縄跳びを結構練習していたなーと思い出しました。

この映画でフォーカスされた子どもたちは、いわゆるいい子たち。
1年生のクラスではいなかったけれど、6年生の方では学校がしんどそうな子も見かけました。
先生方があまりにも子どもたちに一生懸命で、もう少し自分の生活を大切にしてはと感じるほどでした。

6年1組の担任の先生が、「言葉が子どもたちの心に届くように」という想いで、6年生に厳しめの言葉で注意するところは、心に沁みました。
なぜなら、中学校は、小学校よりも先生との距離が遠く、ある程度自立した行動を求められるからです。
反面、1年生の合奏の指導している先生が、練習中に間違えた1年生の女の子を厳しく叱責する場面は、ちょっと引きました。
1年生なら、その子なりに一所懸命することが大事で、失敗したらそこから学べばいいのではと思いました。

ラスト、卒業式は、息子たちのそれを思い出して、涙駄々洩れになりました。
息子たちが合唱した「3月9日」を歌われていたら、号泣していたかもしれません。
そして、新1年生の入学式で、新2年生たちの合奏がうまくいって、また涙。
一生懸命の子どもたちに、幸あれと願いました。

個人主義の欧米から見たら、和を大事にする日本の小学校の様子は、よく見えるかもしれません。
ホントは、両方が合わさって、個人が幸せでありながら全体も満たされる、そんな社会が最高。
学校教育のアップデートは、今こそ必要ですね、きっと。

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のりたまちび

3.0それは小さな日本⁈

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

小学校という舞台を通して、日本が世界に誇るべき美質、一方で同質的で排他的なムラ社会、がどう生まれるのか、見せてくれるドキュメンタリーでした。また、コロナ禍での日本全体の苦闘も思い出されます。

戦後80年、同じような教育を是と続ける環境下、社会の価値変化や技術進化を知りながら、あれこれと対応に苦心している教師たちのイノセントな姿(素晴らしさ、純粋さ、幼さ、甘さ)も印象的です。子供たちは、微笑ましく、いつでも逞しく育っていくもの、と信じます。

外国人から見たら、奇異な部分を含めて興味深く映ったのは間違いないと思うし、少しも退屈しない内容でしたが、映画である必要あったかなぁ?

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マーベリック

4.5やや(海外視点で)わかりにくい点はあろうがおすすめ枠か

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

今年31本目(合計1,573本目/今月(2025年1月度)31本目)。

 この映画それ自体は日本の映画で日本の小学校の、新1年生と6年生の1年の生活、そして新2年生と中学生へ(=小学校の卒業式まで)を1年扱ったドキュメンタリー映画の扱いですが、公式サイト等にあるように海外で見ることが相当考慮されていて、エンディングロールにはその旨のクレジット等や関係者の名前もあがります。

 公立小学校ということなので、昔も今も変わっていない部分もあれば、映画で扱われているのが2021年以降という事情もあるのでコロナ事情によるいわゆる自宅学習やタブレット学習といった、やはり公立といっても10年、20年前ではなかったようなことも扱われているので、ここはやはりコロナ事情が(結果的に、一過性のものではありましたが)特殊な部分もあるので、そこを特に強調すると「コロナと小学校の在り方」という別の論点になってしまうのではないかな、といったところです。

 気になった点として、ややプライバシー保護が「すぎるかな」といった点があります。明確に名前が出てくる登場人物(児童)以外の児童は名札などにうっすらモザイク(ぼかし)がかかっていますし、登場人物としてあげられる児童数名も全て「ひらがな」の名前での紹介です(もちろん、本名がひらがなの子もいましょうが、全員ということは考えにくい)。

 こうした事情から、一部後半からわかりにくい点があり、そこがどうかなといったところです。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.2/一部の理解がわかりにくい部分がある)

 上記のプライバシー保護の観点で名札などにうっすらぼかしがある点を書きましたが、この関係で、映画後半から終わりかけに登場する、当時1年生(映画内では、2年生となる直前で1年生を迎える会の話に登場する)の登場人物の一人、「あやめちゃん」の部分(その新1年生を迎えるための音楽会に参加するという趣旨の部分)で、誰が誰かわかりにくい部分があります。

 ※ 女児の名前として「あやめ」は時々みますが、海外では当然これら当然追加字幕はつくのだろうと思いますが、 Japanese Iris なのでしょうか?(いわゆる「あやめ」と「アイリス」は実際には同じものだが、それは花屋等では当然のことではあっても、一般には別扱いされるため)

 (減点0.2/足し算の交換法則についてやや配慮が足りない)

 1年生では1桁までの繰り上がりがある、1桁どうしの加法を学習します。その中で「11が答えになる計算式を色々探す」というカリキュラムの中で「2+9のカードがなくなった」という趣旨の話が登場します。もちろん答えはそれだけではなく(例えば3+8も答えになる)、「答えが11になるカードを全部探そう」という趣旨のものです。

 ただ、答えが11になる点においては、2+9も9+2も同じであり、この点の話が出てこないので、この点やや配慮を欠くかなという気がしました(加法の交換法則ほかは3年以降の扱いですが、多少なりとも理系的な知識・教養がある子なら、「足し算について、交換法則(に相当するもの)が成り立つ」ということは推知できるため、それらに対する配慮が足りないわけです。

 ※ ただ、この「加法について交換法則が成り立つ」のは大学以降も含めて常にそうですが(代数上の環では乗法の交換法則は保証されない(それも成り立つのは可換環)ものの、加法の交換法則は常に保証される)、例えば文章題として「初めに9人の子供がいました。遊び友達に2人加わりました。合計で何人ですか?式と一緒に答えましょう」という問題なら、9+2を認めるのは当然だが、2+9を認めるかどうかは見解が分かれうる(このあたりが乗法(掛け算)で厳密にうるさく論争になっているのが、いわゆる「掛け算の教え方論争」という、実際にツイッター(現、X)等でしばしば問題になることがら)ところです。

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yukispica

4.0希望に溢れていた

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

採点4.3
何とか観に行くことができました。
まず映像が美しくすごく柔らかいです。何だか陽だまりのよう。
カメラは子どもの目線、随所に差し込まれるアップのカット、何とも懐かしい気持ちになりました。
観ていて思うのが「そういえば子どもの時こんな感じだったなぁ」といった懐かしい気持ち。
そして自分の子らが今こんな生活に触れているんだなという、知らない時間を見たような新鮮な気持ち。
またコロナ禍での子らの学校生活はとても興味深かったです。
保育園も小学校もとても窮屈そうで、やっぱりこんな感じで過ごしていたんですね。
運動会や遠足がなくなったり、あってもすごく制限されていて、胸が痛かったの覚えています。
また、子ども達も大きくなった時観たら「そうだったそうだった!」ってなるんでしょうね。

また大人になってこの景色を見ると、少しずつ感じる違和感が散らばっていたりもします。
それは教育方法。時間通りの行動、机の並び、給食の食べ方、靴箱検査など、皆が一つに纏まるを一番とする先生の言葉、その世界は今見るとやはり少し気になるところがありました。
ピークに持ってきたシンバルの女の子は、演奏が上手くできなかった事を他の生徒の前で叱責されていました。これはちょっとなぁ。
そして校外の教授による講義で「協調性の高さは世界に誇れることであるが、それは諸刃の剣でもある」といった趣旨の言葉。これにはドキッとさせらレました。
このシーンを敢えて入れたのは、それを気づかせる意図があったのでしょうね。

少しネガティブな書き方になりましたが、別に全部が悪いとも思わないのです。
そうした中で磨かれた心や技術は、実際日本が世界に誇れる部分だとも思っています。
圧倒的に世界一の正確さを誇る鉄道など、まさにその表れだと思うんですよね。
それに怒られていたシンバルの女の子。彼女はクラスメイトに励まされ、練習の末無事習得していました。
皆に支えられ壁をこえて、その時の彼女の笑顔は素晴らしかったんですよ。
このドキュメントは学校生徒の一年間がうつされているのですが、メインは入学してから2年生になるまでの子ども達。シンバルの女の子たちですね。
一年を通したその成長には本当驚かされるんです。
まるで自分の子を見ているようで、ラストのカットからエンドロールはずっと涙が出ていました。

原題は「The Making of a Japanese」。
確かに作り上げる教育には考えさせられる部分もあるでしょう。
でもそれよりも、映る子ども達の姿は本当に希望に溢れて見えました。
ありのままの、素晴らしいドキュメンタリー作品でした。

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白波

3.0こうして「日本人」になる…?

2025年1月20日
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鑑賞方法:映画館

何十年も前に公立小学校に通った者としては、細かなルールや先生方の言動が、旧態依然としているところや、今の方がよっぽど窮屈に感じられることに驚き。これが海外で一部、称賛されているのだとしたら、何とも複雑な気分です。教育学者の講演に「諸刃の剣」という言葉が出てくることに、ホッとしてしまったのです。

でも日米両方で教育を受けた監督が、否定も肯定もなく、子どもや先生の姿をできるだけありのまま写そうとしてるいること、そこに温かいまなざしが感じられるのが救い。

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のらり