劇場公開日 2024年12月13日

小学校 それは小さな社会のレビュー・感想・評価

全63件中、1~20件目を表示

5.0先生も一緒に怒られてあげる

2025年2月21日
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鑑賞方法:映画館

この言葉で泣いてしまい、そこから号泣してしまいました。
個性を出せと言っても、目立つことは良しとされず矛盾な教育だなーと最初は見ていました。小さな社会であり、そこが全ての社会になっているから逃げ出せないよなーと感じたり。
オーディションから小1を迎える演奏会前に小2が小1をかわいいと言ったり、縄跳びの話しとか成長も感じて良かったなーと最後納得しちゃうから学校が変われないんだろうな。
おそらく配信とかDVDでは見れない気がするので、映画館行って良かったです。
モザイクの子もいますし。

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ルゲ式

4.5昔と変わっていなかった学校

2025年2月20日
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鑑賞方法:映画館

未就学児を育てる身として、これから待つ学校生活の参考になるかもと鑑賞。タブレットとリモート以外昔と変わらない学校風景に何だかホッとした。
一年生の成長、六年生の努力、先生の葛藤、それぞれの目線をまとめて見られた良作でした。先生達の声かけが鞭もあるけどあたたかい。子供が下を向きそうな時に目線を合わせ引っ張り上げてあげられるよう、親や大人として背筋を正したいと思った。
特に練習して二重跳び連続成功していた子の笑顔良かった!

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かなまんじゅう

4.0諸刃の剣 協調性と同調圧力

2025年2月18日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

日本の小学校で行われてるTOKKATSU(特別活動)が海外で注目を集めているという。本作にも出演なされた国学院大学教授の杉田洋教授が現在エジプトで特別活動導入の指導をなされている。

本作の舞台となる塚戸小学校でもこの特別活動を通して成長する子供たち生徒と教師の姿が描かれている。
特別活動とは何のことかと思いきや何のことはない。我々がやはり小学生の時に普通にしていた教室の掃除当番やら、給食当番やら、保険係などなど、クラスの中でそれぞれ役割を決めて自分が任されたことをすることだ。その活動を通してコミュニティ内での自分の役割を認識して自分が役に立てたことに自信を持てるようになり、コミュニティにも役立つというまさに個人と集団に対して相乗効果を生み出す仕組みだ。
集団生活の中でルールを学び協調性を身につけ、そしてその集団の中で自主性を育んでいく。集団とのかかわりを通して自分は何者なのか自己確立を目指す。

この点は欧米などとは違い、向こうは先ずは自主性を芽生えさせる、自己確立を促してからルールを学ばせ協調性を身に着けさせる。主体性、協調性共に重要だがどちらに重点を置くかで子供の成長の仕方も変わってくる。
日本人は協調性を重んじるばかりに集団内での空気を読みすぎて自己主張が苦手だと言われる。逆に欧米で育つと帰国子女なんかが自己主張が強すぎて日本の学校のクラスで浮いてしまうなんてことがよくある。
確かに協調性ばかりを重んじればそれは同調圧力にもなりうる。杉田教授は講演で日本の教育は協調性を学ばせる点で海外からの評価が高いと言われるが、ルールを重んじるあまりルールからはみ出す子供が排除されてしまう危険性もあると指摘する。いわゆるいじめなどにもつながりやすいということだ。だからこそこの教育は諸刃の剣なんだということを肝に銘じてほしいと話された。
確かに海外から評価されている日本の特別活動。しかし常に時代の移り変わりを通してどう子供たちと向き合っていくべきか常に模索し続けなければならないのだという。教育者としてけして現状に甘んじていてはいけないのだという杉田氏の言葉だった。

現場の教師たちにも同じ姿勢が見られた。若い教師が何人か出てくるが、彼らはまだまだ経験が浅く日々自問自答しながら子供たち生徒と向き合っている。自分は厳しすぎやしないか、今のは怒るべきだっただろうか。常に試行錯誤を続け、けして現状に満足せず生徒を通して学んでいこうとする姿勢が見受けられる。
学校は学びの場だ。子供たち生徒だけではなく、大人たち教師にとっても。先生は読んで字のごとく先に生まれたに過ぎない。先生も生徒を通して教師たるものを学んでいく。

集団内での自分の役割を与えて集団に貢献できることを学ばせ自分が役に立てる存在だと自覚させることで子供に自尊心が生まれる。縄跳びが苦手な生徒も、楽器の練習に自信が持てなかった生徒も教師がサポートするなりして目標達成につなげて自信をつけさせる。
そうして自分は社会で役に立つ存在だと自覚させる。自分は社会の中で尊い存在なのだと。そして実際社会にも役立つ人間へと育っていく。
社会で生きていくにはとても大切なことを幼いころから学ばせるTOKKATSUが世界的に注目を浴びるはずである。

いつも行くミニシアターには珍しく子連れの観客が目立った。みな小学生くらいだ。感心したのは鑑賞中誰一人私語もせず行儀よく鑑賞していたことだ。さすがである。

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レント

3.0自本の初等教育の今と過去

2025年2月18日
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鑑賞方法:映画館

知的

フィンランドをはじめ、海外で注目を浴びる日本の初等教育の実態がある程度分かる映画かもしれない。しかし、実際には、この映画を見ることで、戦後の日本の教育の現実とを比べることをお勧めする。日本の過去の小学校教育での生活面や行事での指導された状況は、映画で見られる現在とはかなり違ったととらえる人たちも多いことだろう。無言清掃・無言食事、厳格な整列訓練等々、しつけと言いながら、今では想像できないほどの厳しい決まりが多くあった。当然体罰もかなりあった。まるで軍事教練のようだという評価を下す人日本人もいたようだ。昔の欧米の教育だって全く理想的でなかったのと同じように、日本の初等教育だって理想的であったとは言いがたいことが多くあったのだ。今回の映像で見られる教育・しつけは、日本の教育の良い面を残しつつ、欧米教育の民主的で人権を重視する良い面を学んできたことの成果とも言える。今後は、欧米先進国の初等教育が、個人主義の建て前で横暴・我が儘までも認めて無茶をするようになってきたことを押さえられなくなってきた教育を考え直すいいきっかけに、この映画がなるといい。とはいえ、今や、日本の中等・高等教育のあり方が日本では問われている。欧米に遅れに遅れていることで・・・。

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sanT

3.0まさにドキュメンタリーという感じ。

2025年2月18日
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鑑賞方法:映画館

知的

NHKの番組をみているかのようなドキュメンタリー。
一年を通して、先生の葛藤や生徒、親の生活を映している。
周囲の観客は先生っぽい人が多い。
隣の人は寝ていたのに、最後は涙ぐんでるという、先生ならではの視点があるらしかった。

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みったん

4.0こういう教育なんだ

2025年2月18日
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鑑賞方法:映画館

小学校での教育がリアルに伝わった。
なるほどこういう教育を受けて成長していくんだとリアルにわかった。
同業者は何となく匂いで分かるものだが、観ている人も教育関係者が多かったような気がする。
私はもうリタイアしたが、元高校教員。
管理的なことが大嫌いで、義務教育でないこともあって、勢い生徒の自主性に任せてやってきたが、偏差値の高い学校ほど、教員が管理的でないことに意見する生徒がいたように思う。

でも教育環境がどうであれ、子どもは成長してゆく。
その姿とそこから受ける感動自体は、否定するものではないだろう。

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し

4.0学校教育と子どもの成長

2025年2月17日
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鑑賞方法:映画館

社会の中で成長する子どもたちを見つめ、その成長を支える教師を見つめる。カメラが追うものは監督の眼差しそのものなんだたなと感じた。それは現実的で暖かい。
教育と成長のお話だけど、教育そのものでは無く“人”を写し描いている。理想や志を持って幼児·児童教育に携わっている者ならきっと泣いてしまう作品。

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Sato

3.5原題のほうがあっているかも

2025年2月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

単純

小学校に入り成長する子どもたちの姿、コロナ禍での大変な時期の小学校での様子、先生たちの葛藤などドキュメンタリーとして楽しむことができた。日本では多くの人が小学校で体験してきた内容で懐かしくも感じるし、子どもの成長物語もよい。
合奏練習シーンや運動会練習のみんな同じレベルできないといけないプレッシャー、それに耐え良くなろうとして努力する姿は、原題の日本人のつくりかた、のほうがあっている気がした。なぜ日本ではタイトルかえたのかな?先日、メキシコ映画の[型破りな教室]をみて、教育について心震える体験をし感動が強かった分、型にはめる教育をみてしまったという印象。映画の子どもたち、先生たちも素晴らしい。ただ、教育方針が日本ならではの、こうでないといけない、というものなので、観たあと、ややモヤっとした。

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はち

5.0日本の小学校をとらえた素晴らしい映画

2025年2月16日
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泣ける

笑える

知的

登場する小学生や先生。学校や父兄のみなさんが素晴らしい。日本人がどのように作られていくのかがすごくよくわかった。もちろん、小学校に大声をあげるところや、朝5時の電車に乗らないといけない先生など、いいのかしらと心配になるところはたくさんあるのでしょう。それを賛成するでもなく、否定するのでもなく、丁寧に綺麗な映像にしているところが素晴らしい。また、音もよくひらっているのはすごいと思う。

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kazoo

3.0んー

2025年2月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

教師経験があって今は教師を辞めた立場の僕がみた感想。

朝5時過ぎの電車で通勤
職員室での朝ごはん
そして教師としての成長?
頑張る先生

児童たちは1年生は1年生の中での成長
その1年生からの6年生の存在感・・・

ただ

映画の撮影に協力できる学校であるということ
先生のそういうボランティアの中で成り立っている学校
そしてそれが美談として捉えられる日本の状況

児童は努力をして成長していく

当然映画なのでその制作者の意図があってこの作品になることは十分理解できるんですけど。

決して映画の先生の非難ではなく

本来ならばその個人の教師の犠牲がなく
どの先生であっても誰もが
ある程度達成できる学校でなければ・・・

一人の先生ができればいいの範疇はいいのですが
基本的な学校の指導がある先生はできるけど他の先生はできない
そしてできない先生がダメな先生となるのは何か違う気がする

そしてこの映画の中の児童でも同じ事が・・・
映画を見てもらいたいので中身は書きませんが

今の日本の歪みが映画の裏側に見え隠れしてるように
僕は感じました。

確かにだからこそ
タイトルの
小学校 それは小さな社会・・・

良い面はそれでよしとし
そうでない部分も見ていただければなと思いました。

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タロ

4.0小学校6年間

2025年2月14日
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鑑賞方法:映画館

SNSで見かけて観ようと思ったが、県内では3館しか上映がなく、いちばん近くでも車で1時間の距離。しかも調べたら朝1の回しかない。厳しい。
それでもやはり観てみたく、小学1年生の子を学校へと送り出してから大急ぎで車に乗り込み、通勤ラッシュの道をはらはらしながら走り、しかも未踏の地なので駐車場入口が分からず周辺道路うろうろしてさらにハラハラし、なんとか時間ぴったりにシアターに入れました。
1年生と6年生ってこんなに違うんだなあ。同じ場所で学んでいるのが不思議なくらい、無駄に走り回り地面に寝転んでごろごろしちゃう1年生は100%子供!って感じだし、先生に敬語で話し会釈をする6年生はもう90%くらいは大人だ。
うちの1年生も、こんなふうに6年生に面倒見てもらいながら、学校に慣れていったんだろう。そして今ごろこんなふうに楽しそうに授業を受けて、給食の配膳や清掃も頑張ってるんだろう…などと思いを馳せつつ観ていました。

あと、高校ですが元教員なので、どうしても先生目線で見てしまった。こんなに違う生き物を教える小学校の先生は大変だな。1年生に対しては親のように大きく包みこみ、6年生に対しては背中を叩いて送り出す。子供子供していた頃を知っているからこそ、卒業式の日は感慨ひとしおなのだろう。
他の学年の先生から◯年生さわがしかったねと言われて、すみませんと謝る感じ、職員室あるあるで笑った。修学旅行の夜、生徒が静かになるまで見守らないといけないので薄暗い中で小声で話す感じも、教員あるある。そのあとも反省会とか明日の打合せとかで遅くなるから、修学旅行の引率は4、5時間しか寝れなくてきつかった…と思い出。

小学校を舞台に、児童たちの成長を映しつつ、先生たちの裏舞台もバランスよく扱われていて、面白かったです。

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romi

1.0昭和の学校?

2025年2月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

 シンバルをうまくたたけない子に大きな声で怒鳴り、委縮させ、泣かせる教師。提出物を期 限を守って提出しない子に、「そんな状況では、提出物の多い中学校ではダメだぞ」と威嚇する教師。皆の前で厳しく叱ることが教育と思っているのかもしれないが、ほめる時は皆の前、叱る時は個別に指導することが基本だと思うのだが。
 命令と統制のシーンが多く、60年前の私の小学生の時代とあまり変わらない。公立小学校は世の中の変化から遅れているのだろうか。どうして評価が高いのか疑問。
 また、この映画が海外で上映され、こういう上から目線、集団主義的な教育が日本の学校教育だと誤解されてしまうのも怖い。
 日本の学校では、皆で掃除をしたり、給食を配膳するなどは素晴らしいと思うし、ワールドカップで日本チームの控室がきれいで賞賛されたことは、日本的教育の成果であり、良い部分だと思う。ただ、もっと児童生徒の自発性を大切にする教育に転換しないといけない。

 命令に服従する子をうみだす教育、自主性を阻害する教育から脱しないかぎり、日本の再生は遠いでしょうね。

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安土留之

5.0期待以上^_^

2025年2月8日
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鑑賞方法:映画館

素晴らしい!
心があらわれる思いと、
自分の一年生の頃を思い出しました。
素晴らしいドキュメントです。
けっこう満席でしたよ!

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Billy

3.5「日本人が作られていく」事を日本人が知る事になるドキュメンタリー

2025年2月6日
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楽しい

怖い

知的

銀座を歩いていたら『小学校〜それは小さな社会〜』が20分後に上映されるのを見つけた。
時間もあったので観てみることに。

「6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、12歳になる頃には、日本の子どもは“日本人”になっている。すなわちそれは、小学校が鍵になっているのではないか」との前提の思いがまず面白い。

この作品は世田谷の公立小学校を1年以上かけて撮っている。
1年生の女の子と6年生の男の子を中心に学校生活を丁寧に見せていくドキュメンタリー。この2人がかなりいいキャラクターで2人とも壁にぶつかり乗り越える。この2人を見つけて追えた事がこのドキュメンタリーの成功に繋がっている。

小学校という集団生活の中、給食や掃除などの仕事分担、運動会の全体パフォーマンスや入学式の音楽隊などの集団行動、出来ない事を練習して出来るようになる勤勉さなど「日本人が作られていく」様を当たり前な感じでみせてくれる。

まず日本人が作られていくという感覚が面白い。海外でウケていて、短編にまとめたものは今年度アカデミー賞にノミネートされているらしい。改めて観ていると確かに日本人が作られていく。良くも悪くもだ。
また小学生だけでなくもちろん担任の先生も撮られている。先生の言動も日本人を作ることに寄与している。これも色々と賛否はあるだろう。

未来の日本のためにこの映画を観た多くの大人たちと語り合いたい気分になる映画でした。

#小学校
#それは小さな社会
#映画

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しん。

4.0これが日本人だ

2025年2月5日
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鑑賞方法:映画館

ポイントを押さえていてかなり面白かった。
小学校の1年がいい感じで凝縮されている。
自分が小学生であった頃
コロナ禍のダブルで懐かしかった。
前提としてこの小学校はかなり優秀。

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チャーリー

1.0子を従順平均に矯正する教員、感動して泣いたって駄目だ。

2025年2月5日
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子らの苦悶を教員の感涙に帰結させ
客を泣かそうなんて。
教員が泣こうが、
経済成長期の管理教育はもう否だろ。
子を恐怖と重圧で支配し
従順平均に矯正する若手教員の醜悪さ。
早朝出勤は怒鳴りの免罪符か?
繰り返す、
教育の目的と成果が教員の感涙だなんて。
強く非支持。

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きねまっきい

4.0​​これが正解と言っているわけではないし、これが全てとも言っていないが、現実の一部であり、映画という形にしたことに意義がある。よく実現できたと思う。

2025年2月5日
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泣ける

知的

現代の小学校の一面を、ありのままに生に映し出す。
決してこれが正しいと言っているわけでもなく、ある部分は正しく素晴らしいが、その反面問題もある。
現場の教師の皆さんは、本当に真摯に対応されていて尊敬する。
生徒もまた一生懸命。
それを、ナレーションなしで、良くまとめた。
観ながら自然と何度も泣いた。
そして考えさせられる。

良く実現できたと思う。
数知れない許可取り、承認が必要だったかもしれない。
NHKだからできたという面もあると思う。
テレビで十分という声もあるかもしれないが、これを映画と言うパッケージにしたことの意義は大きい。
テレビ・ドキュメンタリー番組では、そうはいかない。
映画として、世界中に流通させることが容易になる。
そのことで、より多くの人々に、伝えられる。

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ITOYA

4.0世界のすべて

2025年2月4日
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泣ける

楽しい

自分が小学生の頃は「小学校の世界が自分の世界の全てであったな」ということを改めてしみじみと思って 思わず泣きそうになりました。そんな作品でした。こんな優しい先生らがいたら良かったかぁとも感じました

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よしたか

3.0不登校児童が増えるのに納得しました

2025年2月3日
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鑑賞方法:映画館

最近の小学校事情は報道くらいでしか知らない者です。
すごく評判になっているので劇場に向かいました。

これは、世田谷区の小学校だけの雰囲気なのでしょうか。
コロナ下だからでしょうか。まさか全国平均??
自分達の子供の頃とくらべて、あまりに息が詰まるというか、細かくて、
先生も児童も大変だなと思いました。

縄跳びや打楽器が苦手な子が努力して克服するのは感動的ですが、
「できない→くやしい→がんばる→できるようになる」の公式に当てはまらない子にとっては、地獄のような環境ではないでしょうか。
日本で生きる限り、あらゆる組織団体で同調圧力はありますし、
その免疫をつけるのが学校での集団生活なんだなと改めて思いました。
この集団生活になじめず、体調不良を起こす子が、不登校になっていくんだなと、
すとんと納得できました。

高齢化のすすむ日本では、子供達は宝です。
この学校生活についていけない子たちに合った別の道、才能を伸ばして成長させてあげられる道をきちんと用意してこそ「個性」「多様性」を大切にしている国といえるでしょう。
「小学校」を見て、「小学校に行かないで済む方法」の必要性を考えてしまいました。
いずれにせよ、教育についての議論を巻き起こす話題作だという評判どおりの映画でした。
日本人がしっかり見て考えないと!

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かつのじょう

4.0たくさんの人に観てほしい。

2025年2月3日
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笑える

知的

まずは、シネコンでこの地味な作品だと、もしかして貸し切り状態かなと思ってたら、ほぼ満席でびっくり。

観る前からちょっと感動。

新一年生が1年間の成長を経て、次の新入生を迎え入れる様子を丁寧に追った作品だけど。

自分は、縁あって20年以上地元の小学校の入学式・卒業式に出席しているし、ちょいちょい小学校に入るので、ほぼ見慣れた光景だけど、この新1年生の大冒険を知らない(忘れている)大人たちはきっと多いことでしょう。

とにかく「自分はなんでもできる!」という万能感とすべてを父や母に守られていた幼児期をおえて、いきなり『社会』にほうりこまれた6歳の、困惑と挫折が痛いほど伝わってきます。

『競争』なんてもんに直面して、頑張っても一位になれないってことがわかったり、楽器をうまく弾けずに、練習不足だと叱られたり、給食の配膳で失敗してしまったり。

とにかくこの1年は、できるようにならないといけないこと、克服しなければいけないことが次から次にやってくる。

足し算とか漢字とかなんて5%くらいしか占めてないんじゃないかと思うくらい。

逆にいうと、『学校』というものの重要性が浮き彫りになってくる。

さっこん、「通信制高校」なんてもんがもてはやされているけど、人間が集団のなかで形成される能力ってのは、中学生でも高校生でも実は重要なんじゃないか。

その中でしか培われない力ってもんがあるんじゃないか。

なんてことを考えさせてくれる作品でした。

来月も卒業式に呼ばれてるんだけど、6年前に作品中の新1年生と同様、立ったり座ったりで必死だった子たちが、立派な合唱ができるようになり、しっかりとした答辞を言えるようになってるのを見るのはいつも楽しい。

それにしても、「さんぽ」で新一年生が入場し、「旅立ちの日に」で巣立っていくのは全国共通なんですかね?

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バビ