「「日本人が作られていく」事を日本人が知る事になるドキュメンタリー」小学校 それは小さな社会 しん。さんの映画レビュー(感想・評価)
「日本人が作られていく」事を日本人が知る事になるドキュメンタリー
銀座を歩いていたら『小学校〜それは小さな社会〜』が20分後に上映されるのを見つけた。
時間もあったので観てみることに。
「6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、12歳になる頃には、日本の子どもは“日本人”になっている。すなわちそれは、小学校が鍵になっているのではないか」との前提の思いがまず面白い。
この作品は世田谷の公立小学校を1年以上かけて撮っている。
1年生の女の子と6年生の男の子を中心に学校生活を丁寧に見せていくドキュメンタリー。この2人がかなりいいキャラクターで2人とも壁にぶつかり乗り越える。この2人を見つけて追えた事がこのドキュメンタリーの成功に繋がっている。
小学校という集団生活の中、給食や掃除などの仕事分担、運動会の全体パフォーマンスや入学式の音楽隊などの集団行動、出来ない事を練習して出来るようになる勤勉さなど「日本人が作られていく」様を当たり前な感じでみせてくれる。
まず日本人が作られていくという感覚が面白い。海外でウケていて、短編にまとめたものは今年度アカデミー賞にノミネートされているらしい。改めて観ていると確かに日本人が作られていく。良くも悪くもだ。
また小学生だけでなくもちろん担任の先生も撮られている。先生の言動も日本人を作ることに寄与している。これも色々と賛否はあるだろう。
未来の日本のためにこの映画を観た多くの大人たちと語り合いたい気分になる映画でした。
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