劇場公開日 2024年12月13日

「アカデミー賞獲れるでしょう」小学校 それは小さな社会 アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アカデミー賞獲れるでしょう

2025年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

米アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた山崎エマ監督の舞台挨拶付きの上映をキネマ旬報シアターで観てきました。監督の当日のお顔も撮ることが出来、投稿も許可いただいたのでFacebookにあげました。
映画は都内の普通の小学校の1年生と6年生とその担任の先生をコロナ禍の1年間撮り続けたドキュメンタリー。しかもナレーションは一切なく生徒や先生の名前をテロップにつけるのみ。1年生は入学から挙手の仕方や廊下の歩き方、掃除や給食当番など基本的な集団生活の規律を学び、6年生は1年生の生活教育の手助けをしたりクラスで何らかの役割りを担う様子を追う、又1年生も6年生それぞれフォーカスを当てた生徒が一生懸命に課題に取り組む日々とそれを支える先生たちのありのままの姿も捉えていく。そして1年生は2年生に、6年生は卒業する。
映画を見ながら、当然遥か昔の小学生の頃を思い出し、私は集団行動も苦手だったし、勉強もダメだったし音楽でも楽器も操れなかったし嫌な記憶ばかりだなぁとか考えてたが、99分のこの小学校での映像を見つめ続けた私は結局、最後は目に涙を溜めていた。
「いま、小学校を知ることは未来の日本を考えること」とのメッセージの通り、この映画は我々が忘れていた日本人のアイデンティティを思い起こさせ、今の日本とこれからの日本を考えるきっかけを与えてくれるんだなと感じました。
アカデミー賞獲得をお祈りしています。

アベちゃん