「タイトルなし(ネタバレ)」小学校 それは小さな社会 atさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
小学生の頃を思い出したくて観た。ドキュメンタリーにいうのかも変だろうけどリアルだった。一年生のとき、六年生のとき、もう結構遠い日々だけど、久々にあの雰囲気を感じられてよかった。特にナレーターも入らず映像だけで続いていくんだけど、繋がりを感じさせるように編集するの大変だろうなぁと思った。成長の過程が見れるので親の気持ちもわかった。というか途中泣きそうだった(ちょっと泣いた)周りも泣いてる人がいて、画面の中の女の子がはしゃいでで、不思議な感覚。卒業式のとき先生が泣く気持ちがまったくわからなかったんだけどこれを見たらわかりました。自分は全然成長してる感覚なんてなかったけど、身長とか足の大きさみたいに知らないうちにすごく伸びてたんだろうな。ゆっくり人が成長するところみると感動する。ただ嫌なことも思い出した。謎ルールとか、先生の叱り方、話し方、一年生の子が泣いてるところみるのきつかった。あと怒鳴るところ。これはドキュメンタリーだから、演技じゃなくて、実際の人間の仕草なので、あまり具体的にどこがしんどかったとは言いづらいけど、頭が真っ白になる、手足がかじかんで喉が痛くなる、叱られたときのあの感覚をスクリーン上のこの子が味わってると思うと胸が痛い。大勢の中名指しできつく指摘されるのはいくつになっても辛いのに6~7才の子にやらせるのはさすがにちょっと‥。最後できたー!って言って廊下を走るシーンは胸にきた。頑張ったねっていいたくなる。あと嬉しいときってそわそわして走りたくなる感じがするのわかる。今この年齢でやったら変質者なのでやらないけど、羨ましく感じた。改めて子供は全身全霊で生きてるなあと思った。あと叱ることの難しさを感じた。単に指摘されるだけだと、その後成長したときに叱られるのに慣れてないからめちゃくちゃ落ち込んでしまう。なので多少厳しさは必要だと思うんだけど、このくらいの年齢の子には怒られてるっていう感覚しかない。怖いとしか思えない。あと年上の、大人の、基本的には保護してくれる人から詰められるっていうのはどれぐらい心身に負担がかかってるのかっていうのは理解しておくべきだと思う。ちょくちょく流石にやりすぎでは?と思うシーンもあり。知ることのなかった先生側の苦労が見れてよかった。やりがいとその大変さを知った。子供への対応、どうしたら子供をよく導けるか、難しいなあと思った。