劇場公開日 2024年12月13日

「「型破りな教室」から流れて観に来ました」小学校 それは小さな社会 椿六十郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「型破りな教室」から流れて観に来ました

2024年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

場面を盛り上げるBGMも、感情を揺さぶるナレーションも一切ない
新小学1年生と新小学6年生(と先生)のおのおの数人にスポットが当たるが
100分間ただただ彼ら彼女らをカメラが1年間追い続けているドキュメンタリー
でも、それがとてもいい効果として生きている
シンバルが上手く叩けない女の子にも
縄跳びが超絶苦手な放送部員くんにも
子供たちに厳しく指導する事に苦しみ続けていた先生にも
余計な解説ナレーションもBGMも無い事で純粋に感情が揺さぶられる
そして、どうして彼ら彼女らの1年通じての成長シーンに
こんなにも涙があふれて止まらないのは何故なんだろう
画面からあふれる皆の「純粋さ」がとっても愛おしかった

また視点は違うが
コロナのために如何に子供たちの貴重な時間が窮屈なものにあったか
取り返しがつかない、思い出や経験の喪失になったか
その中で先生方がどうやって子供たちのために出来ることに一生けんめいだったか
そんなことも一緒に考え気づかされるいい映画でした

椿六十郎