「凄まじいかぎりの妄想と現実の交錯」ARGYLLE アーガイル 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
凄まじいかぎりの妄想と現実の交錯
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何がウソで何がホントか、凄まじいかぎりのどんでん返しと張り巡らされた伏線の数々。これほど、もう一度みなければ、と思わされる映画はありません。そして、もしかしたら映画鑑賞の経験をかなり試される作品かも知れません。いろんな映画のオマージュ、インスパイヤ、パロディーを感じました。記憶が甦るあたりは、トータルリコールとか、ラストバトルを経てボートで突っ走るエンディングは、スパイ映画のお約束と感じたのは気のせいでしょうか。最後の最後で更に輪をかけて現実を覆すあたり、なにか他の映画にもあったような気がするけど思い出せない。自分の知識の乏しさが悲しい。
アクションも凄まじい。二人の役者がまったく同じ格闘シーンを演じているのは二重取りでしょうか。クライマックスの煙幕銃撃戦やら原油スケートバトルやら、凄まじいアクションにも関わらず、荒唐無稽で笑ってしまった。そうしたシーンのBGMもぶっ飛んでたなぁ。トドメはビートルズ新曲にして神曲、NOW AND THENをツッコんだのは恐れ入りました。亡きジョン・レノンはこの使われ方に納得したのでしょうかw
あと、Apple出資の映画と言うことで、使うコンピュータも当然Apple製。後半、相手組織が使う未来的な操作パネルもAppleハードウェアの未来の姿でしょうか。そちらの今後も期待したいですね。
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