劇場公開日 2024年3月1日

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「笑ってしまうアクションは健在!」ARGYLLE アーガイル kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5笑ってしまうアクションは健在!

2024年3月11日
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鑑賞方法:映画館

「キングスマン」のマシュー・ボーンが監督したスパイ映画となったら期待感しかない。最初からザ・スパイ映画という展開。そして音楽もカッコいい。ビートルズの新曲「Now And Then」をもう使ってるあたりが音楽好きなんだろうなと思わせる。
作家のエリーとスパイのエイデンが敵の襲撃を受けながら逃げる流れが楽しい。どこかで観たことある設定でも構わない。えっ!?となってしまう流れは少々強引なのだが、こういう映画だからアリ。この人がまさか!みたいな二転三転する展開を楽しませてもらった。
アクションもいい。これ大真面目にやってるんだろうけど、特にスケートシーンや発煙の中のガンアクションなんかは笑えてしまう。「キングスマン」に比べると過激な表現を抑えめにしているが、マシュー・ボーンらしい作りだった。そもそも敵の組織がどう悪いのかなんてことをちゃんと説明しない潔さ。とにかく敵対している組織と戦って、真相暴いて勝利するという様式だけ守ってればいいんでしょ?とばかりの割り切りが心地よい。
続編への期待も増してしまうが、そこに「キングスマン」はからんでいくのか。気になって仕方ない。それにしてもサミュエル・L・ジャクソンはこの手の映画で大活躍だな。敵でも味方でもできる稀有な存在だ。続編でキングスマンとからんだとき、そこらへんのいじりもあるんだろうか。楽しみに続編(キングスマン単独の続編でもいい)を待ちたい。

kenshuchu