劇場公開日 2024年3月1日

「セルフパロディ」ARGYLLE アーガイル yoshuggahさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5セルフパロディ

2024年3月9日
iPhoneアプリから投稿

いつもの様にイケてない、鈍臭い主人公が一人前になる話。カンフー映画好きの定番の物語。
今回は変化球。完成された人が記憶喪失から己を取り戻す話で、そのメンターとなるのがサムロックウェル。
ま、基本は同じ話ですね。
しかし今回は切り株ゴアは一切なし、ソフトでポップにして恋愛要素強めにし、女、子供向けにしましたって感じで、いつものマシューパイセンを期待すると正直物足りなさはある。でもテンポは良いので詰まらなくはなかったです。しかし、この人はほんっとに子連れ狼が好きなんですね〜それだけは伝わる。でも出だしはポリスストーリーか。
今までずっと子供向けの題材を大人が鑑賞出来るだけのクオリティー、奥深さにしてたのに、これは子供と女子のみがターゲットって感じ、どうしちゃったんだろ…
いつもは良い意味で知能指数低いがこれは悪い意味で低い。人物描写が薄過ぎだし明らかに恋愛要素入れたせいで話の軸がブレてしまっている。あと熱いメッセージ性がどの作品にもあったのにこれには殆どない印象。なので全然入ってこない。現在の状況に振り回されて腐ってはダメだよ?君の精神性、志が人を作るんだよ?そんなメッセージをいつも頂いていた。そうならなかったのは主人公を女性にして恋愛ものにした、いやそういう命令があったとしか思えない…マシューパイセンはこれまでの作品からも真っ当な精神性の人だと思うので、こんなになったのはプロデューサーとかのせいと思う事にする。

yoshuggah