違う惑星の変な恋人のレビュー・感想・評価
全47件中、41~47件目を表示
中島歩はずっとこういう役やってほしい
初期の今泉力哉映画を思い出す、恋愛の矢印が一向に交わりそうで交わらない恋愛会話劇。登場人物が叫んだり大泣きしたりしないのに、感情が揺れ動いていることはちゃんと伝わる湿度の高い映画。自分の好みだった!
『階段の先には踊り場がある』も楽しく見たんだけど、ユーモアの鋭利さは遥かにこちらのほうが好みで、会場も笑いが起こっていた。「えっ?」「何?」「なんで?」が続くコミュニケーションの齟齬に対して、徹底的に会話で解決・前進を図ろうとする面白さと滑稽さが魅力。
外野として見てると、あなたのことを一生懸命愛してくれる人といたほうが幸せになれるのにな〜って思うのにダメ男に惹かれてしまう説得力。そしてダメ男を中島歩が演じる説得力。棒読みってわけじゃないのに言葉に実体が伴っていない男を演じさせたらもう天下一品(愛なのに・偶然と想像・よだかの片想いなど…)。
みんなダメで、みんな愛おしい
ちょっと変な男と女の、畳み掛けるような屁理屈の笑える会話劇
全編ほとんどが相思相愛でない2組のカップル+1の男女たちのビミョーに噛み合わない会話劇で構成されている。これがもう最高に可笑しくて、劇場内から頻繁に笑い声が出ていた。長回しのシーンも結構あり、セリフ回しと間がキモの作劇で結構役者さんたち大変だったのでは。終盤の、関係者が相対しての状況整理会議?は爆笑ものだった。
ダメ男を演じたら当代一の中島歩の芝居が今回も秀逸。莉子の空気読めない天然女子っぷり、しっかり者に見えて実は…の筧美和子、部屋の様子からオタクを想起させるちょっと変人ぽい綱啓永、面倒臭そうな雰囲気プンプンのみらん、らの主演陣の演技とハマり具合も良かった。
それ程期待せずの鑑賞でしたが大笑いして楽しみました。いやこれは拾い物。
東京だと3館しか上映館がないのが勿体無い。シネコン公開でも十分集客できそう。
ところで登場人物のあだ名で
江崎さん→(江崎)グリコ
牛田→(牛田)モーちゃん
むつみ→むっちゃん(まんま)
は劇中説明があったけど中島歩はなんでベンジーなの?(見落とした?)
中島歩の推しにはたまらん
舞台挨拶までいったら、完全にアウェーでびっくりした笑
自分的には中島歩さんが出演している恋愛コメディは見逃すわけにはいかないと公開翌日から観てきました。
中島さんさ、期待以上に相変わらずのダメ男っぷりが全開で、だけど、それがこの脚本にとてもあっている。4人の中でひとりだけ違う方向で浮いていて、監督は、よくわかってるし、本人もそれがわかるように演じられていて、微笑ましい。
筧さんは一番自然な演技。常識的で論理的だけど、好きな人には直感的。莉子さんはかわいい笑
モー役の綱さんは最初は、無理に不思議くんを演じようとしていて、違和感があったけれど、後半の熱中する演技になってからはずっと入ってきました。
話としてはくすっと笑えるし、ずれている感が人それぞれ、場面場面で垣間見えてくるやり取りを見ているだけでも楽しい。
話としては大きな展開もなく、少し長く間延びは感じました。
綱さん目当てで来ていたお客さんが途中ポロポロ帰ってしまっていたのは、ドラマのような展開を求めている人にはちょっとしんどいのかなあ、と。
ただ、それを横目に静かにニヤニヤ観るのも愉悦でした。
お後がよろしいようで…
皆んな真剣に恋してる
全47件中、41~47件目を表示