違う惑星の変な恋人のレビュー・感想・評価
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みんなダメで、みんな愛おしい
メイン四人のダメダメっぷりや痛々しさが愛おしい。
基本的にずっとローテンションな会話劇の中のテンポや間も心地良い。
個人的にはモーさんとむっちゃんの会話が小気味良くて、特に応援してしまっていた二人だった。
ちょっと変な男と女の、畳み掛けるような屁理屈の笑える会話劇
全編ほとんどが相思相愛でない2組のカップル+1の男女たちのビミョーに噛み合わない会話劇で構成されている。これがもう最高に可笑しくて、劇場内から頻繁に笑い声が出ていた。長回しのシーンも結構あり、セリフ回しと間がキモの作劇で結構役者さんたち大変だったのでは。終盤の、関係者が相対しての状況整理会議?は爆笑ものだった。
ダメ男を演じたら当代一の中島歩の芝居が今回も秀逸。莉子の空気読めない天然女子っぷり、しっかり者に見えて実は…の筧美和子、部屋の様子からオタクを想起させるちょっと変人ぽい綱啓永、面倒臭そうな雰囲気プンプンのみらん、らの主演陣の演技とハマり具合も良かった。
それ程期待せずの鑑賞でしたが大笑いして楽しみました。いやこれは拾い物。
東京だと3館しか上映館がないのが勿体無い。シネコン公開でも十分集客できそう。
ところで登場人物のあだ名で
江崎さん→(江崎)グリコ
牛田→(牛田)モーちゃん
むつみ→むっちゃん(まんま)
は劇中説明があったけど中島歩はなんでベンジーなの?(見落とした?)
中島歩の推しにはたまらん
舞台挨拶までいったら、完全にアウェーでびっくりした笑
自分的には中島歩さんが出演している恋愛コメディは見逃すわけにはいかないと公開翌日から観てきました。
中島さんさ、期待以上に相変わらずのダメ男っぷりが全開で、だけど、それがこの脚本にとてもあっている。4人の中でひとりだけ違う方向で浮いていて、監督は、よくわかってるし、本人もそれがわかるように演じられていて、微笑ましい。
筧さんは一番自然な演技。常識的で論理的だけど、好きな人には直感的。莉子さんはかわいい笑
モー役の綱さんは最初は、無理に不思議くんを演じようとしていて、違和感があったけれど、後半の熱中する演技になってからはずっと入ってきました。
話としてはくすっと笑えるし、ずれている感が人それぞれ、場面場面で垣間見えてくるやり取りを見ているだけでも楽しい。
話としては大きな展開もなく、少し長く間延びは感じました。
綱さん目当てで来ていたお客さんが途中ポロポロ帰ってしまっていたのは、ドラマのような展開を求めている人にはちょっとしんどいのかなあ、と。
ただ、それを横目に静かにニヤニヤ観るのも愉悦でした。
お後がよろしいようで…
何を考えているか分からない人達を、宇宙人と呼ぶことはあるが…。
その宇宙人からしてみれば、こちら側も宇宙人であり、まさに違う惑星の人なんだよね…。
そういう違う惑星の人に遭遇したら苛立ったりもするし、結局、どの人の視点に立つかで、見え方も変わるんだけど、あの4人の中で同じ視点に立てそうな人は、グリコさん?
でも、そういう人いるよね…と思いつつ、楽しかったです。
そして、最後にタイトル回収ということで、お後がよろしいようで…って感じ?
皆んな真剣に恋してる
単なる恋愛映画という枠を超えて、人間の「ダメさ」と「愛おしさ」の迷宮へと誘われていく、恋愛群像劇。
久々に映画を観て笑いました。映画館鑑賞のため必死にこらえたけど、一人で観たら爆笑してます。
上質な恋愛コントを何本も続けて観てるような感じ。恋愛あるあるのてんこ盛り。
皆んなそれぞれ真剣に恋してるからこそ、可笑しくみえるのですね。
キャストの皆さんがそれぞれの役どころにハマっていてサイコーでした。
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