「貧者の小口投資家を侮るな‼️」ダム・マネー ウォール街を狙え! 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
貧者の小口投資家を侮るな‼️
株式投資についてはほとんど無知なので的外れれなレビューに
なるかも知れません。お許し下さい。
この映画はYouTubeでオススメ銘柄を動画配信している
キース・ギル(ポール・ダノ)が、巻き起こした?
巻き込まれた?!?!
2021年〜2022年の「ゲーム・ストップ株騒動」を描いた実話です。
キースは赤いハチマキに猫シャツを着て、酒のグラス片手に
「ゲーム・ストップ社=店舗でゲームソフトを売る会社」を薦めます。
キースはこの会社が好きで、ゲームソフトを店舗で買う客も25%居て、
不当に安く叩かれていて過小評価されているから、
フォロワーに「ゲーム・ストップ社株」を推奨する。
ローリング・キティ(キース)の魅力もあり多くの小口の客が
「ゲームストップ株」をスマホから売買して、
株価は鰻登り瞬く間に100倍以上に跳ね上がる。
それを見ていて、ヘッジファンドの横槍が入る。
❶キースの配信をストップさせる、
❷ゲーム・ストップ株の売買を中止させる。
その結果パニックに陥った個人投資家は、慌てて株を売ったため、
20分の1に下がってしまった。
さらに追い討ちを掛けるように、公聴会が開かれて、
キースは
★フォロワーを煽って不当に株価を釣り上げたのでは?
と、調べられることになる。
この辺り、2004年に起きた堀江貴文氏の会社
【ライブドア事件】を思い浮かべました。
真相は分からないのですが、《出るクギは打たれる》
堀江貴文氏は当時、時代の寵児ともてはやされ、選挙に出馬したり
目立ちすぎていました。
粉飾決算や不正がそれほど目に余るものかは知りませんが、有罪となり
堀江は実刑判決を受けた。
損をしたのは株を買った多くの個人投資家でした。
お金がただの紙切れに変わったのです。
この映画のキースは公聴会で意見を求められて、
❶行き過ぎた《空売り》の罪を訴え、是正を促している。
株取引が大金持ちやヘッジファンドの、大口投資による
大量な利益を生み出す【打ち出の小槌】になり、
庶民は結局はツケを払わされる。
公聴会の翌日からキースは「ゲーム・ストップ株」を買い足して、
株価は持ち直す。
キース・ギルの人柄が好ましくて、プア・マネーを使って投資を
楽しむ人々に利益をもたらされたのは、良かったです。
この事件からヘッジファンドもダム・マネーが怖くて、
空売りを控えるようになったとか。
マネーゲームというより、「ゲーム・ストップ社」を
愛した男が、みんなを巻きこんで、お祭り騒ぎを
楽しんだ。
そんな後味の映画でした。