「お祭りムードのワクワク感がたまらない!」ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5お祭りムードのワクワク感がたまらない!

2023年12月16日
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鑑賞方法:映画館

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「ウィッシュ」本編前に上映された、ディズニー創立100周年を記念して製作された短編作品です。事前に知らなかったので、うれしいサプライズとなりました。

10分にも満たない短編なので、ストーリーというほどのものはありませんが、社員や訪問客が帰って無人となったディズニー本社で、おなじみのディズニーキャラたちが壁の絵から次々に抜け出して、100周年記念の集合写真を撮ろうとするという内容です。

ディズニー100年の歴史の中で創作されたキャラクターたちがわんさか登場するので、もうこれだけでワクワクしてきます。しかも、カリフォルニアのディズニー・スタジオ社屋と思われる実写背景の前で、2Dキャラと3DCGキャラが違和感なく共演する姿に、目と心を奪われます。また、実写のガラスにうっすら映り込むキャラの姿、いきいきと動き回るキャラを追う巧みなカメラワークなど、細部までこだわりを感じる映像に、今さらながらディズニーの高い技術力を感じます。

ラストは、数え切れないほどのキャラクターが大集合した記念写真を撮影したところでうまくまとまり、“場を温めました”と言わんばかりに「ウィッシュ」本編につなぐ見事な演出です。なんなら「ウィッシュ」より本作のほうがおもしろく、もっと長く観ていたいくらいです。

「ウィッシュ」本編は字幕版を選択したにもかかわらず、本作は吹替版だったのですが、おかげで懐かしい声をたくさん聞くことができました。エンドロールには数十人にもおよぶ豪華なキャストが紹介されており、中にはすでに他界されたかたの名前もありました。本作のために過去の出演作から声を集めてきたのかと思うと、ここにも製作陣のこだわりを感じずにはいられません。さすがディズニーです。

ちなみに、入場特典として本作のキービジュアルが印刷された大きめのポストカードをいただきました。これが、本作ラストの大集合写真のポストカードだったら言うことなかったのですが、そこだけがちょっぴり残念でした。

おじゃる