ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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テクノロジーの過渡期
動物が擬人化された世界、大都会ニューヨークで孤独な犬とロボットが出会う切ないストーリー。
アニメだけど最近のディズニーみたいな押し付けがましい窮屈な世界観ではなく原作があるからか、漫画的。
主人公の犬くん?にもっと上手くやれば…と、ちょいイラッとしてしまうが、自分も上手くいかない時はホントにどうしようもないので近親憎悪かも。
ロボが一途なだけにラストのアース・ウィンド・アンド・ファイアーの歌に新しい出会いには爽やかな気持ちに!
全くセリフやナレーションもないのにはびっくり!
ストーリーは深く考えずに見てください
単館系の海外長編アニメが話題になっているという前情報だけで見に行きました。
(予告編などの前情報など一切仕入れずセプテンバーがテーマ曲として使われてることも知らず)
海外映画なのに字幕とか吹替えとかの区別がないな?と思っていたら無声映画と気付いたのは始まって10分くらいしてからで、その後も、あ、これNY(それも40年くらい前の)が舞台なんだとか見ながら理解していく過程は楽しかったですし、作画のセンスや見せ方も非常に良かったです。
犬とロボットが手を繋いでいるキービジュアルくらいはさすがに知っていたので、
この二人の友情(あるいは愛情)物語なんだろうなぁと思って見てたら、
出会ってから親愛度MAXになるまでのスピード感がすごいですね。
結果的には別離のシーンを描くことが主題であるから、人と人(?)が仲良くなる過程に理屈なんていらないよ!という割り切りなんだろうなとは思いました。
この辺は日本的なセンスでは無いところなので海外作品の面白さとも言えるかもしれません。
犬とロボットというのもあくまで寓話的なものであって特に仕組みや社会背景を気にするようなものでもありません。単純に大都会で一人で暮らす寂しい人が(手段はともかく)親しい友人(家族)を作った。ということが理解できればそれでよい作りです。頭空っぽで見ましょう。
さて、ここまではきっと前情報だけでも得られる内容だと思いますが、
ここから先に踏み込みます。まだ見てない人は見てからにしてください。
犬さんがやむなくロボットと別れた後ですね。
正直この辺の描写は社会経験が長い人ほど引っかかるというか受け入れ難い流れが続きます。
遊びにでかけたビーチで故障してやむなくロボットを(一旦)置いて帰った後ビーチは閉鎖されてしまい救出不可能に、不法侵入などを試みたものの逮捕、正規の手続きを申請するも却下。
やむなく来シーズンまで救出を諦める。(来シーズンに助けることを決意する)
ここまでは良いとして、寂しさの穴埋めに公園で出会った女性と遊んだり、スキーツアーで友達作りに励んだり、段々と日々の生活の中でロボットの比重が下がり埋没していきます。
この辺はまぁ確かに人ってどんなに固い決意をしても期間が空くと生活の中でだんだん薄れていってしまうものだよねという人間臭さとして理解はできます。
でも少なくともマンハッタンで自活できるくらいの生活基盤があるなら
もう少しやれることあったんじゃないの?とも思ってしまいます。
もう少し粘って方法を模索できたんじゃないか?とか、ビーチに入れないまでも定期的に様子見に来るくらいできるよね?とか。
この後普通に海側からビーチに侵入(避難)する人たちや鉄くず集めをする人がいるのでなおさら。
犬さんの中でロボットがどれだけ大事だったのかがわからなくなってくる。
そして決定的に理解し難いのが、結局行方不明になってしまったロボットは諦めて代わりのロボットを買ってしまうところ。
んーそこは諦めるにしても思い出を胸に人との交流頑張ろうとかそっちの方向に舵を切るべきなのではないか????
結局代替手段に逃げるなら初代ロボット君への思いって何だったのさ???と思ってしまいました。
もちろんこの犬さんがあまりにも薄情だとは思わないです。ただただ人間臭いだけだと思います。
失ったものにいつまでも執着しない、(しても幸せになれない)みたいなことは大事な心掛けだと思います。(とかく日本人はその気質が強いですし)
それぞれが幸せに向かって日々生きるという前向きなメッセージは理解できます。
メッセージが届きさえすればウジウジした部分を長々描かないという割り切りも前半感じた文化の違いかもしれません。
ただタイトルの通りロボットの夢を中心に身動きの取れないロボット側の犬への恋慕や憧憬がいっぱい描かれるので、その裏でなんだかんだ人生楽しんでる犬はなんなんだよと思わなくもないです。(笑)
そんなこんなで紆余曲折あって、ラスカルの新しい家庭に着いたロボットは
犬さんへの未練を残しつつもそれぞれの生活が既に出来上がってしまった以上、干渉しないという決意をします。ここの演出はすごく良かったです。(上に書いたそれまでの経緯から切り離して見たらですが)
気分上々のセプテンバーがこんなに切ない流れで奏でられるシーンはとても新鮮です。
総じてテンポや画作り、作品全体はとても良いと思います。
ただ人と人の出会いと別れの寓話として見ると、正直ロボットを買い替えてしまう流れが非常にノイズです。別の人も書いてましたが、ロボットは人というよりペットの暗喩の方が近いような気がします。
んーでもセプテンバーの歌詞が着想だとすると恋愛劇として見るべきなのか。。。でも恋愛劇として見たら犬は薄情すぎるよなぁ。。。みたいなモヤモヤのループに陥ります。
まぁその辺の受け取り方も人それぞれであっていいという作りなので深く考えない方がいいです。
ここまで書いた評価は穿った大人の視点で見た評価であって、人生悲喜こもごもをライトに伝えるものとしてはちょうどいいんじゃないかなと思います。
感性の強い若年層が見る分にはすごく良いと思います。
あるいは細かいことは気にせず頭空っぽで見ればいいやと割り切れる人なら十分楽しいです。ストーリーの深さではなく、あくまでもアニメーション表現に重きを置いた作品です。
幕切れとしてはビターエンドですが、やっぱりセプテンバーの曲調のおかげか人生前向きに生きようと思えるパワーがあります。
深読み
しようと思えばいくらでも出来る
ヒトは誰でも 自分の思いたいように解釈する
多分 この通りのストーリーなんだと思う
色んな意味や思いを汲み取ったヒトは 自分の中から ソレを見つけ出したんだと思う
孤独をロボットで埋めるトコロで躓いたので 乗れなかったのよねぇ
せっかく出来た友達も 遠くに行っちゃって 結局次のロボットって言うのもなぁ
友達ロボットは将棋名人の夢を見るか
将棋ソフトが手筋を読むがごとくロボットは問題解決の最適解を予測する="夢を見る"、がしかし期待通りにならないのは世の常。当初の夢が叶わぬまま時が経ちもう昔の自分でなくなったなら、昔の夢に固執せず叶わなかった夢は思い出に替えて、また新しい夢を見れる事が幸せの本質なのかも知れませんね。
タイトルなし(ネタバレ)
80年代(と思われる)ニューヨーク。
ひとりぼっちの犬ドッグは、ある夜、テレビで組み立て式ロボットのCMをみる。
「これは!」と感じたドッグは、早速購入。
組み立てて、どこへ出かけるのも一緒。
なにせ、自律式なもので。
公園でのスケートダンスなど楽しい。
で、夏の終わりの9月21日、コニーアイランドの浜辺に出かけたが、潮風・海水の影響でロボットは動けなくなってしまった。
仕方なくロボットを置き去りにして、翌日、修理道具や手引書をもって、ロボット救出に向かったが、浜辺は閉鎖されていた・・・
といったところからはじまる物語。
その後、どうにかして浜辺に忍び込もうとするも、困難続出で断念。
来夏の浜辺開きまで待たなければならなくなってしまったドッグ・・・
と展開するので、まぁ、最終的にはドッグとロボットは再会して友情を深めるよね、と予測・期待して観るよね。
なんだけれど、そうは問屋が卸さないあたりが、ヨーロッパの映画。
置き去りのロボットは、いくつかの夢を見る。
アンドロイドは電気羊の夢を見る、ではないが、組み立てロボットは友だちドッグの夢を見る。
元気に動けるようになって、ドッグのアパートまで出かけるが、ドッグと再会できない・・・とかのあまり喜ばしくないバリエーション。
ただし、『お図の魔法使』もどきや、バズビー・バークレイのレビュウ風だったりと、一見楽しげなのだが。
一方、来夏まで待つと決めたドッグは、それでも寂しさを埋めることが出来ず、新しい友だちを求めて、スキーやカイトなどに挑戦。
何人かと知り合うが、いい人ばかりではない。
いい人もいたが、彼女は彼女なりの人生を歩んで、ドッグから去ってしまう。
と、楽し気なアニメーション表現とは裏腹にビターな物語。
このビターさ、もう老境にさしかかる年代になったのでよくわかるけど、世知辛いつらい毎日で苦闘している若い人たちには、もしかしたら耐えられないかも。
ラストは現実世界に足を踏みしめた結末。
形としての友情は途切れてしまったが、気持ちとしての友情は永遠に続いている・・・
台詞を排してのアニメーション表現で魅せる出色の映画。
大切にしたい掌中の一編でした。
なお、観終わったら、しばらくはEW&Fの「セプテンバー」を鼻歌で歌いたくなること必至。
Septemberがこんなに切ないとは。
孤独なdogとロボットの物語。出会って、離れて、また新たに出会って、時には永遠に離れて、、過去の色々な出会いや別れを想起させられて、胸が苦しくなってしまった。。でも、それだけじゃなく、優しい気持ちにもなれるし、どこか遠くにいる人のことも大切に思いたくなる映画でした。
アニメーションとしても、キャラクターも魅力的だし、音楽も、ニューヨークの景色も喧騒も描かれていて、とても素敵でした!街中の擬人化された動物たちは、それぞれに細かい動きをしていて、巻き戻してよく確認してみたくなりました。
印象的だったのは、足をなくして、動けないロボットが、(そんな絶望的な状況なのに)、空から舞い降りる雪や、小鳥の成長を眺めて、優しい笑顔を見せて、楽しそうにしている場面。
ニューヨーク歳時記
レビューのタイトルにDo you remember?って書こうとしたけど、既に同じことを考えてた人が複数いたのでやめた。でも、歌詞も含めて、この映画のメインテーマにふさわしい。映画見た後、気がつくとSeptemberを鼻歌で歌ってる。
子供の落書きのような完成度の低いデザインのロボットで、目と口の動きだけしかないのにものすごく表情が豊か。セリフが一切ないのに感情や状況がここまで伝わってくるのは演出の妙。DOGくんの小さな尻尾の細やかな動き。効果音もとても臨場感があった。
ニューヨークの四季がポップな絵柄で丁寧に描写されていて、そこが次の海開きまでの(体感的に)長ーい月日を感じさせている。80年代のニューヨークはよく知らないけれど、現代のように情報化されていないぶん、アナログ感たっぷりのロボットが歩いていたとしても逆に違和感がない。WTCビルが遠くでキラキラしている。ハロウィンは子供たちだけで家々を回っていたし、降雪量も今よりずいぶん多い。
一方、これは野暮なことだけど、DOGくんの職業がなんなのか気になった。働いているようには見えない割にはロボットを通販で買えちゃうぐらいにはお金に困っていなさそう。棚にMac Plus(初代Macかもしれないけど、これも当時はたいへん高価だった)が置いてあったし、何かデザイン系のお仕事なのだろうか。そして、金属探知機のおじさんは監視の厳しいビーチにどうやって入り込めたのだろうか。
あと、ハロウィンのシャイニングの双子が個人的にはツボだった。
登場人物が全員動物だけど、最後の最後にOdd Taxiみたいなどんでん返しがあったらどうしようと思った。そうじゃなくてよかった。
大画面じゃなくてもいいから、もう一度見たい。ブルーレイが出たら絶対買う。
(追記)米国のamazonからblurayを取り寄せて再鑑賞しました。セリフがないので、日本版じゃなくても十分。
この犬とロボットに幸あれ。
現時点で2回見ています。
1回目見たときは、そんなにいいとも思いませんでした。
というのも、前夜の寝不足がたたって眠気に勝てず、ビーチの場面のはじめあたりからお別れに至るまでのくだりを、丸々見てなかったんですよね。
気がついたらロボットがビーチに寝てて雪が降ってて。
そこからは一応最後までちゃんと見たんですが、そんなに感情が動くこともなく、最後の展開も、これはなかなか現実的だけどもこれじゃダメなんじゃね?と思えて、ほんとに大事な相手なら状況をぶっ壊してでも、少なくとも気持ちは伝えるべきで、それを避けてこんな穏当な着地をする話がこんなにも評価高いのはいかがなものか、なんて思ってました。
もう一回見直すかどうかも、微妙だなーと思いました。
主人公の犬が、あんまりいいやつに思えなかったんですよね。
こいつの話もう一回見るのはかったるいな、と思って。
ただ自分の意見とは違うけど各所で絶賛されてるし、途中肝心なとこ見逃したままなのもモヤモヤするなと思って、もう一回見て確かめようと思って2回目を見ました。
もう一度見て評価が変わるとは全然思ってなかったですね。
そしたら、ものの見事に変わってしまいました(笑)。
あの犬の、ビーチでロボット助けようとするあれこれが、その後の展開知ってるだけに切なくて切なくて。
もうそっからは、後から後から涙が出てくるんで困りました(笑)。
そこから先は1回目に見たので、当然もう知ってる流れをなぞってくわけですが、断然胸に刺さってくるんですよ。
ですからね、皆さん、人のある側面だけ見てイマイチいけすかないやつだと思っても、その人が自分の知らないとこで取った行動を知ったらまるきり見方変わってしまうこともあるんだから、人のことを簡単に全部わかった気になっちゃダメだってことですね(笑)。
2回目見たときの後半、犬はやっぱり煮え切らないというか、窓にロボットの顔描いたりして寂しんぼやってるくらいならまたビーチ行けよと思ったし、新しい出会いを求めて中途半端に終わるのも前回と同じように格好悪いなーと思ったんですけど、、なんかそれが全部自分に見えてくるんですよね(笑)。
そうなるともうその煮え切らなさが人ごとでなく、それがまた、よく見ると細部まで実によく描けてるもんだから、堪え難いほどに切なくて。
あの再開したビーチに走っていくときの期待、ビーチを見渡して見つからないときの不安、ロボットの寝てた場所を見つけたときの嬉しさ、砂を掘り返すときの祈るような気持ち、そして、ああもうここにはいないんだとわかったときの絶望。
全部が、本当に、本当に、本当にわかりました。
そして最後、今度はロボットが(涙)。
犬を見つけて、どんなに会いたかったか。
でも会うことができないということを、どんな思いで悟ったか。
どんなに相手のことを、大事に思っていたか。
それがもう、完全に自分のこととして、胸に染みて染みて。
泣いて泣いて、泣きました。
誰かのことを本当に大事思う気持ちを、こんなにも自分も持っていたんだということを、思いもよらず掘り起こされて、苦しいほどに切なかったけれど、でもそれを知れて良かったです。
それを教えてくれた映画でした。
ロボフレンド 消費社会では友達も金で買う時代に
ロボフレンドと書いたけど、やはりロボペットの方が相応しいかも。孤独の寂しさを紛らわせるために安易に恋人や友達の代替品としてロボットを購入してしまう主人公の姿を見てなんともやりきれない気持ちに。今の消費社会を風刺した作品なのかと思ったけど、そのあとはただ離れ離れになったロボットと主人公の思いがつづられるだけ。
人の出会いと別れという普遍的な物語を寓話的に描いた作品として評価されるのは理解できるがそこに介在する消費行動がどうしても引っかかる。友達や恋人をお金で購入してしまえることにそこまで割り切れるものなんだろうか。これが貰い物であったり、たまたま拾ったりしたものならまた本作への印象は変わっていたはず。
確かに切ないと感じられなくもないけど、なんだろう全然心に響かなかったな。ロボットと人との交流を描いたアニメーションの傑作「アイアンジャイアント」を見たばかりだけに余計に面白く感じられなかった。あの作品と比べるのはちょっと酷だけど。
かの作品はロボットが少年と交流することで次第に心を持ち始める過程がとても丁寧に描かれていて、違和感なくロボットも心を持ち得るのかもと思わせるのがうまいんだよな。でも本作はそういう描写は一切なくて、初めからロボットにはある程度感情とかがあるみたいな描き方がされてるから見ていても感情移入しづらい。
それに本作の話は人間と動物、特に人と犬との物語というパターンで散々やりつくされたような話なので新鮮味は一切ない。
孤独な男が子犬と出会い互いに絆を深めていく。ある時トラブルに見舞われて犬と男は離れ離れに。犬は街中をさまよい車にひかれそうになったり、野良犬に襲われたりしてあげくに保健所に捕獲されてしまう。そして殺処分直前に優しい人に間一髪引きとってもらう。新しい飼い主と仲睦まじく暮らしていると前の飼い主の男と再会してしまうという具合に。
前に等身大のアニメフィギュアと結婚した男性の話題がテレビで取り上げられていて、時代はここまで来たんだなあと驚かされた。周りの反応も本人が幸せならそれでいいんじゃないかとおおむね好意的だった。お死活とか、もとい推し活がはやる時代だからかな。恋愛するより自分のお気に入りのアイドルやアニメキャラに夢中になる人が多い時代だもんね。少子化も止まらんわけだ。ある意味人類は成熟しきった果実といえるんだろう、その実が落ちるのも近いのかも。
友達になれるかと思ったダックはヨーロッパに移住して結局生身の友達も得られず主人公のドッグは最後までレンチンした食事から抜け出せない。便利で手軽だけど味気ない食事。それはお金で気軽に得られるロボットの友達も同じ。新たに買い替えた半額のロボットでこれからも我慢するしかないのか。これははたしてハッピーエンドなのかな。
評判が良かったので期待したんだけどさほど楽しめなかった。絵柄がポップで音楽も良かったけど、心にあまり響かなかったな。
貿易センタービルが妙に気になって最後には9.11につながるラストになるのかと思って見てたがそれもなし、まあこの物語から9.11にどう繋げるんだよと言われそうだけど。
「アイアンジャイアント」はおすすめです。
あの9月を覚えてる?
まぁ9月は一緒にいなかったと思うけど...
小島監督のラジオで聞いて見に行きました
街もキャラも生命力にあふれて、画面に映るものみな楽しくて感動しました😮
ただ一つ気になるのは、ロボ君目線だと初日に犬が帰った後、一度も犬の気配を感じていなかったのではないかということですね。
次の日来て入れなかったのも、不法侵入に失敗したのもロボにはわからなかったのだろうと思うと辛いですね
願わくばロボ君には、犬君はずっと君のことを思っていたよということを教えてあげたいです🐶🤖
ラストシーンがすべてをもっていく
チラシのデザインが可愛くも美しいく、前々から気になっていました。
平日昼に鑑賞、客層は20代〜70代まで様々。
オールドニューヨークが可愛くも鮮明に描かれています。
中盤は退屈したのですが、ラストですよ。あのロボット君が隠れるシーン。音楽は明るいのに切なくて‥。
「きみは覚えてる?あの夏、出会った日のことを」その一言が、この映画のすべてを語っています。
西野カナにきいてみてくれ
愛嬌のある動物たちがたくさん出てくるアニメ。セリフはほぼないが、アニメ映画では珍しいことではないだろう。
キャラクターの仕草が細かくてとても面白い。
監督とは別の人の原作の絵本があって、それのアニメ映画化。
1980年代のニューヨークの設定。
懐かしいわけだ。
映画の解説にロボットが「錆びる」と重要なネタバレがあるが、首から上は機能しているので、頸髄損傷でもいいかとは思うが、できれば伏せておいて欲しかった。
海水に浸かったら、
ダメよダメダメ。
ロボットの夢と現実が入り乱れるが、記憶はほぼ保たれているからこそ切ない。
犬が彼なのか彼女なのかはわからないところも優れている。同性愛カップルがのめり込むであろうアニメ映画。
ビーチで水着を脱いでタオルを巻いて、タオルを落として、拘束されたロボットに跨がる犬は人間の女性みたいではあったが···
擬人化された一人暮らしの犬はチンごはんでカウチポテトの怠惰な人間である。
ロボットは通販で買ったとはいえ、友達であり恋人。
ビーチに連れて行ってはしゃぎ過ぎたのは、トリセツをよく読んでなかったからじゃないの?
保護者義務違反というか。
そこは西野カナに聞いてくれ。
SeptemberもEarth, Window&Fireというよりも、竹内まりあのセプテンバーでもいい感じ。
お気に入りはスキー場のアリクイのカップル。
窓辺の土鳩とか海辺の鳥の親子には癒やされました。
あと、地下鉄のホームのドラムタコ。
僕たちのテーマソング
平穏な日々を暮らす主人公は
仲睦まじい姿をみて羨む事もある
そこで偶然のきっかけでロボットを買う
少しずつ距離を縮めて
公園でローラースケート
一緒にダンス
レンタルビデオを借りて映画鑑賞
一緒にホットドッグを食べたり
一緒に散歩したり
一緒に海に行ったり
でも突然の別れ
君に会いに行きたいけど
会えない日々が続く
時が経つに連れて
君を思い出し
他の誰かを
出会いを求めたりしたけど
たまに君を思い出す
君を姿を探してしまう
「September」
僕たちの思い出の曲
僕たちのテーマソング
楽しくダンスした曲
僕のお気に入りプレイリスト
君のお気に入りプレイリスト
素晴らしい、ただ!
冒頭から主人公ドッグのひとり寂しい生活、そして1980年代後半のニューヨークの雑多だけどエネルギーあふれる感じに引き込まれました。小さなシーンですが地下鉄でタコがバケツドラムを叩いているシーンが良かったです。音楽は全般的に、劇伴も選挙も素晴らしいです。
ただ!
ストーリーとして考えれば考えるほど、「ドッグ、あなたねぇ…」と思わざるを得ません。そもそも海でロボットが動かなくなった理由は何だったのでしょうか?明確には説明されませんが、例えば組み立て不良(最初にドッグが組み立てた時にネジがちょっと余ってたような…)であれ、例えば「水につけてはいけなかった」であれ、そういうのちゃんとしてれば今回の話、起こらなかったはずです。
また、動かなくなった以降もドッグ、もうちょっとなんとか出来たのでは?「自分のパートナーが動かなくなったんでビーチ立ち入らせてください」とお願いするとか、誰か呼ぶとか。入れなくなったとわかってからは完全放置ですし。たまには見に行ってあげてもよかったでしょう。
このあたりはどうにももやもやします。
しかしながらこのCGアニメ、AI活用が一般的な時代にシンプルな線でただただシンプルなストーリーを描いたことは素晴らしいことだと思います。
特に名曲セプテンバー(9月)。1980年代後半のニューヨーク、たびたび映るワールドトレードセンタービル、それを見て「9月」と言われるとどうしてもあのアメリカ同時多発テロを思い出さずにいられません。
結論としては、ストーリーのツッコミどころはあるけども、それでも泣かされてしまう良作です。
細かいことですが、ロボットが届いたとき、箱に「AMICA 2000」って書いてましたよね?AMICAとはイタリア語で「女友達」(男友達はamico)なので、あのロボットは女の子なのかなーと思いました。
出会いと別れ
犬とロボットがお互いを見合ったり、口元をニッとしたり表情がかわいくて、セリフがない分、こう思ってるのかな?と想像しながら見れた。途中、車の中子どもにいじめられているロボットのシーンがあったけど、ガラクタ屋のとこにもロボットらしきゴミがたくさんあるのを見ると、捨てられたりいろいろあるのかな。
犬は最初はロボットを救出しようと頑張ってたけど、海開きまで待つことにしたのはちょっとびっくり。のんびりしてるなー笑。でもロボットはロボットで小鳥たちと出会ったり、新たに別の主人にも出会い、犬も犬で新たな出会いがあって、それはそれで良かったかな。2人だけの世界に閉じこもらない。お互い大事な友だちだけど、良い思い出を残しつつ、新たな人生をスタートする。
寂しくて優しくて淋しい
評判が良さそうなのを目にして鑑賞。
ロボットと犬の恋みたいな記述を目にしてどんなかと思ったけど、犬なのはみてくれだけで動物モチーフの人物なだけだった。ふつうの鳥とアヒルのキャラがいるのが少しシュール。
台詞なしの物語をここまで魅せられるのはすごい。
出会いと、再会できない感じとか、曲は阿部慎之介だけどLALALANDを思い出した。
好きだけど、好きじゃないんだけど、いい作品だった。
Septemberがこんなに切なく聴こえるとは
再会するかと思いきや・・・そっちだったか。
ほろ苦っ!
しかし実際の人生はこのパターンが多いのかもしれない。
ドッグはロボットを救いたい気持ちはあれど結果的に力不足だった。空から救出したら・・と何度か私もドリームした。
一方ラスカルはあの鉄くずの山からロボットの残骸を見つけ、命を吹き込み第二の人生を与えてくれた。
収まるところに収まったということだろう。
アニメの体裁だが、このストーリーはこどもより大人に強く響きそうだ。
絵はわりとシンプルなのだが、ニューヨークの街並みや様々な人間模様は驚くほど描き込まれており
、この街への作者の思いが伝わってくる。
特に印象的なシーン;
●冒頭にDogとロボットがローラースケートでSeptemberを踊るシーン
●渡り鳥?の親子がロボットに捧げたダニー・ボーイの美しいコーラス
●花畑でのタップダンスシーン
音楽面では時折ジャズが流れ、ニューヨークらしさを演出している。
そしてやはりSeptember。
これからはこの曲を耳にするたびに少し切ない想いが込み上げてきそうだ。
Don't worry I'm wearing
予告の雰囲気だったりポップなタッチのアニメーションがとても好みで楽しみにしながら鑑賞。夜の上映でしたが動員もかなり多かったです。
特典はカレンダーでした。
面白かったんですが、感動するかといわれると意外とダレた場面があったり、キャラの動向が気になったりでんー?と引っ掛かるところが多かったです。
なんてことない日々を過ごしているドッグがロボットを購入して、一緒に生活するけれど別れは突然やってきて…といった作品なんですが、この別れのパートが気持ち早いなと思ってしまいました。
中盤すぎたくらいから何かしらイベントが起こるのかなと思ったら序盤くらいにイベントが起こり、2人が離れ離れになってしまったので、2人のワチャワチャがもっと観たかったですし、ビーチに遊びに行ったのもそこまで回数重ねてないのにもったいないなーってなりました。
ドッグが普段はすっぽんぽんなのにビーチでは水着を履いて、帰る時はタオルを巻いて水着を脱ぐという我々とは真逆の行動をやっていたところは声を出して笑いました。
ロボットがバッテリー切れでどうにもならないとなった時の判断が一旦帰ってまた来るといった感じなんですが、誰かに伝えて救出は出来なかったのかとか、町のお偉いさんに事情を伝えて手伝ってもらうとかなんとか出来なかったのかなと引っかかってしまいました。
ドッグさんいくらなんでものんびりしすぎじゃないか?と途中から思ってしまったのが今作の良さに乗り切れなかった要因だと思います。
もちろん侵入しようとしてポリ公に捕まって釈放された身なので、2回目入ろうもんならどうなるか分かったもんじゃないですが、その割にはハロウィンでの仮装を楽しんだり、スキーで上級者コースに行ってみたり、夢の中でスノーマンとボーリングに行ってみたりと、ロボットが今どうなってるのかとか忘れて生活してない?となってしまいました。
途中途中思い出しては見るんですがどうにも断片的に思えて、あんだけ喜んでたのに時間が経つとこうなるのかという残酷さもありつつ、ドッグさんもうちょっと頑張ってくれとなりました。
ロボットパートは夢の中での出来事が多いんですが、足が取られたり、他のロボットとドッグが連れ添ってたり、不思議な夢の世界に彷徨ったりとロボットパートは酷な部分もありつつもファンタジーさもあって楽しめました。
終盤の展開は心寂しいものになっており、じんわりと来るものになっていたのは今作のタッチとのギャップもあって良かったかな、ある種ハッピーエンドかなとなれました。
アニメーションは文句なしで最高です。
キャラクターたちの表情がとっても豊かですし、クルクルクルクル動き回りますし、背景も世界観に沿ったポップさ全開で好きでした。
スクリーンの中を飛び出して、世界をひっくり返して他の次元へ向かうってのも画期的で、ロボットが活き活きしていて楽しそうでした。
ちょっと期待しすぎたかなぁ…とは思いましたがアニメーションとしての楽しさは全部詰まってますし、かけがえのない日々の尊さについても映像と効果音で表現している完成度の高い作品でした。
Septemberの持つ意味に色々と考えさせられました。
鑑賞日 11/11
鑑賞時間 19:05〜20:55
座席 C-4
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