ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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Don't worry I'm wearing
予告の雰囲気だったりポップなタッチのアニメーションがとても好みで楽しみにしながら鑑賞。夜の上映でしたが動員もかなり多かったです。
特典はカレンダーでした。
面白かったんですが、感動するかといわれると意外とダレた場面があったり、キャラの動向が気になったりでんー?と引っ掛かるところが多かったです。
なんてことない日々を過ごしているドッグがロボットを購入して、一緒に生活するけれど別れは突然やってきて…といった作品なんですが、この別れのパートが気持ち早いなと思ってしまいました。
中盤すぎたくらいから何かしらイベントが起こるのかなと思ったら序盤くらいにイベントが起こり、2人が離れ離れになってしまったので、2人のワチャワチャがもっと観たかったですし、ビーチに遊びに行ったのもそこまで回数重ねてないのにもったいないなーってなりました。
ドッグが普段はすっぽんぽんなのにビーチでは水着を履いて、帰る時はタオルを巻いて水着を脱ぐという我々とは真逆の行動をやっていたところは声を出して笑いました。
ロボットがバッテリー切れでどうにもならないとなった時の判断が一旦帰ってまた来るといった感じなんですが、誰かに伝えて救出は出来なかったのかとか、町のお偉いさんに事情を伝えて手伝ってもらうとかなんとか出来なかったのかなと引っかかってしまいました。
ドッグさんいくらなんでものんびりしすぎじゃないか?と途中から思ってしまったのが今作の良さに乗り切れなかった要因だと思います。
もちろん侵入しようとしてポリ公に捕まって釈放された身なので、2回目入ろうもんならどうなるか分かったもんじゃないですが、その割にはハロウィンでの仮装を楽しんだり、スキーで上級者コースに行ってみたり、夢の中でスノーマンとボーリングに行ってみたりと、ロボットが今どうなってるのかとか忘れて生活してない?となってしまいました。
途中途中思い出しては見るんですがどうにも断片的に思えて、あんだけ喜んでたのに時間が経つとこうなるのかという残酷さもありつつ、ドッグさんもうちょっと頑張ってくれとなりました。
ロボットパートは夢の中での出来事が多いんですが、足が取られたり、他のロボットとドッグが連れ添ってたり、不思議な夢の世界に彷徨ったりとロボットパートは酷な部分もありつつもファンタジーさもあって楽しめました。
終盤の展開は心寂しいものになっており、じんわりと来るものになっていたのは今作のタッチとのギャップもあって良かったかな、ある種ハッピーエンドかなとなれました。
アニメーションは文句なしで最高です。
キャラクターたちの表情がとっても豊かですし、クルクルクルクル動き回りますし、背景も世界観に沿ったポップさ全開で好きでした。
スクリーンの中を飛び出して、世界をひっくり返して他の次元へ向かうってのも画期的で、ロボットが活き活きしていて楽しそうでした。
ちょっと期待しすぎたかなぁ…とは思いましたがアニメーションとしての楽しさは全部詰まってますし、かけがえのない日々の尊さについても映像と効果音で表現している完成度の高い作品でした。
Septemberの持つ意味に色々と考えさせられました。
鑑賞日 11/11
鑑賞時間 19:05〜20:55
座席 C-4
見終わった後寂しさと一緒に踊りたくなる映画
目があって微笑み返してくれる存在がいるだけで世界はこんなに楽しい。
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、そんな分け方はできない。
彼らはこの先ずっとどこか寂しくて、でも曲がかかると思わずリズムを刻んで二人楽しく踊ったことを思い出して。普段は日常に埋もれて忘れているけど、街中に影を見かけるたび息をとめて。
お互いが大事で、ずっと大好きで、またあの頃みたいにと夢見るけど、でも進み出した道を戻るには片手をもう別の相手と繋いでいて。
再会して、きっと喜んでくれるという確信と、そうしたら今繋いだ片手をどうしたらいいのかという戸惑い。
限りなく恋に近い色の、愛の形をした器に入った友情の物語。
無声で良かった。
アイコンタクトと呼吸だけでこんなにも気持ちは伝わる。
この、もっと幸せな結末がありそうでままならない感じ!たまらない〜!
最後はロボットの決断で終わるけど、これすらスクラップ場での夢の可能性すらあるからね
大切な音を胸に抱いて生きていくロボット。
忘れられない友達を思い出に新しい出会いに自ら進んでいくことができるドッグ。
幸せになれ
ところで最後ロボットのボディになるのってドッグと踊った公演でラッパーがセプテンバーかけてたラジカセ?違う?もしそうならすごい趣き深いじゃん
恩義に報いるという選択
全編に流れるEarth, Wind & Fireの
「セプテンバー」…
Ba de ya, say do you remember
Ba de ya, dancing in September
Ba de ya, never was a cloudy day
…
Now December
Found the love
that we shared in September
“3ヶ月経った今でも
僕たちの愛は9月のままさ”
という感じで⇨
【以下ネタバレ】
この歌では、
現在進行形なんだけど、
「ロボット🤖ドリームズ」
の2人は
何とも切ない別れを強いられる。
楽しい時を過ごし
たくさんの思い出ができて、
お互いを大切に思っていたのに
🐶は🤖を救えなかった。
すれ違ったまま1年が過ぎ、
新しいパートナーとの
幸せな日々を送る中、
ふとした時に昔の思い出が蘇り
胸が掻き乱される🤖…
でも🤖は
自分を救い出してくれた
新しいパートナーへの
恩義に報いる道を選ぶ。
Ba de ya, say do you remember
Ba de ya, dancing in September
Ba de ya, never was a cloudy day
夕日に照らされた
Coney Islandの美しい色合いと
「セプテンバー」のメロディーが
いつまでも胸に残る、
切なくも素敵な作品でした🥲
犬⇨のび太 ロボット⇨ドラえもんの視点で観ると...
この作品を観た後にレビューの高評価に驚き、俺は人間的に欠陥なのかと思いました。笑
年代は恐らく80-90年代のNY。
登場人物は人間ではなく、ズートピアの様な動物達が暮らしています。
友達もいない孤独な主人公である犬が、寂しさを紛らわす為に通販でロボットを購入。
犬はロボットと楽しい時を過ごします。
夏の終わりの日、2人は海水浴を楽しみますが、海水を浴びたロボットは動けなくなります。
重いロボットを持って帰ることができない犬は、修理キットをもって出直しますが、その日から海はシーズンオフで、来年の6月まで海水浴の周りに柵が敷かれてしまい、ロボットを取り戻す事ができませんでした。
色々犬は試しますが、一度警察に逮捕されてしまい、それ以降ロボットに会う事はせず、来年の海開き日まで待つことにします。
海開きまでの間、動けないロボットはその場で季節を過ごす事しかできません。しかし犬はロボットには会わず、ロボットの代わりに新しい友達求めて、色々遊びに行きます。
しかし、犬の友達作りは上手くいきませんでした。
そして、ついに海開きの当日を迎え、犬はロボットを助けに向かいます。しかし、残っていたのは片足だけでした。
実は犬が自分の友達作りに明け暮れている間、ロボットは別の人に改修されて、新たな人生を送っていました。
結局ロボットが見つからなかった犬は、手頃な価格のロボットを購入し暮らしました。
そんなある日、改修されたロボットは、遠目から一緒に過ごしたあの犬を見つけます。しかし、別のパートナーと過ごす姿を見たロボットは、犬とは会わずにそのままエンディングを迎えました。
この映画をみた感想として、絵柄が可愛い動物だから、良い雰囲気の終わり方に見えそうですが、この登場人物を 犬はのび太 ロボットをドラえもんと変換して観てください。この映画内容を、ドラえもんとして上映すると、のび太は批判されると思います。
もしあの犬が、のび太の様にドラえもんを愛しているのなら、来年まで待たず、毎日ロボットに会いに行ってると思います。(逆にロボットも)
そしてバスに乗ればロボットに会える距離なのに、全く行く素振りがない犬は、海まで行くのがだるかったの??と思いました。
もしのび太なら、仮に警察に捕まっても懲りずにまたドラえもんに会いにいくと思います。
結局この犬の周りに誰も居ないのは、他人を愛する感情よりも、無意識に理性や自己損得に重きを置いて、自己中心的に動く人物だから、彼の周りには誰も居ないのだと理解しました。
なので、この犬は何も躊躇わずに、新しいロボットに手を出したんだと思います。
「一生あなたの心に残る」がこの映画のキャッチコピーでしたが、全く心が揺れませんでした。
この映画の予告を見て、てっきり「さよならドラえもん」の様な雰囲気なのかなと思いましたが、よくあるただのカップルの出会いと別れの心情を、犬とロボットで表現しただけの映画で残念でした。
なので結論は、予告に騙された。
手を繋いだり
踊ったり、ゲームしたり
一緒にたくさん笑って楽しい時間を過ごし、離れてしまう寂しさも知り、
新しい出会いもあり
いつしかイキモノ以上に相手の気持ちを理解できるイキモノになった
せつない
思い出カセットと現在のカセットとWラジカセかあ
ダビング出来るけど上書きはしないでね
全裸犬が海で海水パンツ穿いて、帰りにバスタオル巻いて隠しながら海水パンツを脱ぎ、バスタオルをバーン!と脱ぎ捨てたところで笑ってしまった
楽しい。切ない。 ひと夏の友情と想い出を胸に、これからもそれぞれが生きていく。
大都会ニューヨーク、一人暮らしのドッグは通販でロボットを購入。
共に暮らす毎日に、二人の友情が深まっていく。
ある日、二人で海水浴を楽しんだが、海に入ったことでロボットは動けなくなってしまう。
ロボットの重量は重く、とてもドッグが素手で動かせる程ではないため、その日は泣く泣く置いていくが、次の日工具をもってビーチに来ると閉鎖され来年の夏まで立ち入り禁止に。
果たして二人の友情は?ロボットの運命は?
普通だと、数々の心温まる出会いと偶然から、ロボットはドッグと再会。
めでたし、めでたし、となりそうなところ、今それを改めて作っても意味ないか。
砂に寝ている間にロボットが見る夢が切ない。
ドッグは新たな出会いがあるも、それもひとときのこと。
二人はそれぞれ別の人生(犬生とロボット生)を歩んでいく。
生きていればいろいろあるよね。
永遠に一緒に居られない。
出会いと別れを繰り返し。
それでも生きていく。
でも、あの夏のひと時は忘れない。
「セプテンバー」が最高。
終盤に、別々の場所で踊るシーンが最高。
他にもタップやコーラスなど音楽が素晴らしい。
セリフが一切なくても何の問題も無い。十分伝わってくる。
絵柄も微妙に素朴で。
想像以上に切ないお話でした。
ツインタワー、9月、分断された人々
公開館数が少ないこともあってか、日曜朝7時台の上映回も結構お客さんは入ってた。
(この先ストーリーに触れますのでご注意下さい)
セリフなし、ナレーションなし。
どの国の人でも、子供でも楽しめるのがまず良い。隣の席はまさに外国人のファミリーだった。
「ロボットと主人公が心を通わせる」というテーマは、昔から変わらずの定番。
そんな使い古されたネタがこんなに良いのは、やはり作り手の腕と熱意。
繰り返し登場するニューヨーク、ツインタワー、『September(9月)』、分断された人々…。おそらくモチーフの一つは「アレ」でもあるのかな。
でも政治的な雰囲気は皆無。
購入したロボットが、主人公が何かを失った代替品ではないこと。それぞれが誰かの代わりではなく「自分」であり、自分の道を踏み出すことこそ幸せだということ。
そして「元通りがいつも正解とは限らない」ってこと。
「戻れないからこそ美しい」ってのもあるよね。
家族・友人・恋人…
観客がそれぞれに大切に思う人と重ねられる様に、あえて人間を使わず、性別も世代も明らかにしない。
実際に主人公とロボットが交流する時間はほんのわずか。前述のとおり、会話も描かれない。
そんな二人が、お互いを必要な存在として認識し合うクダリが美しい。
この作品の大きなカギになる、Earth, Wind & Fireの『September』にのせて、幸せな瞬間が観客の胸にもガッツリ刻み込まれる。
そんな二人が別れ別れになって、とにかく動き回る主人公と、動けないロボットの対称的なエピソードが、また素晴らしい。同じ「雪」も、一方では遊び道具であり、一方では自由を奪う枷であったり。
動けないロボットが、夢の中で『オズの魔法使い』の世界や、スクリーンの外へ飛び出すってのもニクい。
足を掃除機のパイプに交換されて、歩きにくい描写も絶妙に可笑しみがありながら、現実的にはすごく残酷なシーンでもあったり。
決してありがちなパーツを組み合わせた焼き直し映画ではなく、オリジナルを作ろうとする意欲に溢れていた。
時々ふいに残酷で苦々しいけど、優しさいっぱいで最後はちゃんと観客の心に波紋を広げて終わる。
オススメです。
帰り道、気付くと口笛吹いてました(笑)
シンプルゆえ‼️
主人公は擬人化されたドッグ(犬)とロボット‼️1980年代のニューヨークを舞台に、二人(?)の友情が描かれる‼️しかもセリフなし、映像と音楽だけのサイレント映画のサウンド版、まるでチャップリンの映画みたいな趣き‼️ちょっとピクサーの「ウォーリー」を思い出しましたけど、あの作品はセリフあったしなー‼️しかもアニメーションとしての作画はヒジョーにシンプルなんですが、80年代のニューヨークの街並みやTVゲーム、海水浴場のディテールなどはかなり緻密です‼️浜辺でロボットが錆びつき、海水浴場が閉鎖されたために離ればなれになってしまう二人‼️都市で暮らす者の孤独やすれ違い、そして両者が見る印象的な「夢」のシーンの挿入がホントに素晴らしく、二人の "つながり" が爆発する「セプテンバー」なラストは切なく胸に響くし、同時に拍手喝采したくなるような高揚感にも満ちてる‼️映画ファンには「オズの魔法使」や「ジョーズ」など、数々の名作映画のパロディやオマージュを見つけるのも楽しいと思う‼️今のところ今年ナンバーワンのアニメーションでした‼️
誰にでも起こりうることをドラマティックに描いている
孤独に過ごすドッグは通販で買った友達ロボットを家に迎える。
二人は楽しい時を過ごすが、ある時故障したロボを置いていかなくてはならない状況になり、二人は約一年離れ離れになり、やがてそれぞれの道を歩んでいくことになる。
緩い絵柄なので基本的に楽しく観れるがつらいシーンはある意味、よりつらく印象付けられるかもしれない。ロボの足がもがれ、首がもげた時に観客が息をのみ鼻をすする音が聞こえた。優しい人との出会いもあればそんなにも公共機関の助けが得られないのかと理不尽におもうシーンもある。(何かの暗喩なのだろうか?)
戦争や病気で生き別れたわけでもなく、誰にでも起きている出会いと別れの話なのだがすごくドラマティックな人生を見た感じで映画館を後にした。
台詞のないアニメだが、ダックとの価値観の違いやアライグマのフレンドリーさが小物や演出で感じられるのが凄い。ドッグがしっぽ振るのとロボの口笛がかわいい。
離れ離れになっても…
正直ポスターのビジュアルを見た段階では「なんだかほんわかした感じのアニメだなぁ」ぐらいにしか思わなかったのですが、まさかクライマックスでここまでガツンと涙が出るとは思いませんでした…
ドッグとロボットの2人を通じて友情と別れを描いた作品だったのですが、"別れ"というものを悲観的に描かず、それぞれの道を尊重して「これからもどこかで元気でいてね」と優しく背中を押すように描いていたのが素晴らしかったです。
あとアクティブなアヒルのお姉さんやアライグマのおじさんなどのサブキャラクターがみんな魅力的に描かれていたのも好印象でした。(個人的にはアライグマのおじさんが好きです)
他にも書きたいことは色々あるのですが、とりあえず「September」を聴きながら余韻に浸りたいと思います。
感動!!レビューなんか見ないで観に行った方が良い。
全然前情報を持たないで観に行ったので、展開に一喜一憂してフルで楽しめた。
ロボットはジブリのロボットの簡略化みたいな絵だし、簡素に見えるんだけど、ものすごく無駄のない描写で、部屋にあるもの、ニューヨーカーの生活なんかのリアリティやディテールの再現には目を見張るものがある。
床に置かれたレコードにトーキング・ヘッズがあった気がする!
アース・ウインド&ファイアの「セプテンバー」がとても印象的、効果的で、あの曲を聞く度に、この作品を思い出すだろう。
それ以外の選曲もとても良くて、サントラ欲しい。
最後は大号泣。
周りの観客もみんな泣いていた。
お互いのために、お互いが心を尽くして離れていくという結末。
セリフもナレーションもなくて、色々と情報過多なこの世界で「察する」優しさと温かさ、愛を感じた作品だった。
Do you remember ? Dancin’ in September
舞台は80年代のNY。
擬人化された動物とロボットの出会いと別れの物語なのだが、この作品はそんな関係すらも希薄になっている現代に対するノスタルジーとアイロニーなのかも知れない。
その後の90年代から、一般レベルでもアナログからデジタルに移行し仕事や生活が便利になり始めたけど、そんな中で手の隙間から砂がこぼれ落ちる様に抜け落ちていく大切な何か…。
そして今は制度面でも働き方改革やパワハラ・セクハラ等のルール等も厳格化して良い面もあったが、人間らしい素朴な触れ合いももっと沢山あった筈。
人間の世界は、中々思う様には成らず難しい。
さて80年代ニューヨークの名所を彼等が巡るのも中々良い。今作は監督パブロの「オズの魔法使い」や「マンハッタン」「シャイニング」「ジョーズ」等々の過去の作品に対するオマージュが感じられるシーンが多いが、素敵な映像がNY名所シーンにも使われていてとても面白い。
最後に偶然街で見かけたドッグに対して、会わない方が良いと判断したロボット。
それは現在のお互いにとっての大切な人を思いやる気持と、ドッグがもっと新しい世界に進んでいって欲しいと思ったからでは無いかな。
ロボットが、ドッグと一緒に居た楽しかった頃の生活の中で学んだ、相手の幸せを考える最善の事だと思ったのだろう。
本当は漸く会えて、夢観るくらい一緒にいたくてたまらないのに…。
Ba-dee-ya〜
Dancin'in September〜
最後、自分といた楽しかった頃の想い出が届く様にと…ドッグに歌を送る。
覚えているかい…と。
映像と音楽だけでセリフも無いのにそんな事を思わせる、とても切ないけど素敵な作品。
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