ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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ストーリーが惜しいと感じた
評価が高い作品でしたので、鑑賞前からハードルを上げてしまったせいか、個人的にはそこまで良いストーリーには感じられませんでした。
冷めてしまったポイントははっきりしていて、ロボットと別れることになる場面で「犬、お前もっと頑張れなかったか?」という風に思ってしまい、それ以降の犬のことを薄情者に思えてしまったことです。
どうしてこんな風に感じ取ってしまったのか自分なりに考えたのですが、ロボットが放置されている場所が「頑張れば何とか救助できそうな場所」という中途半端な距離感なので、頑張ることをやめて諦めてしまった犬に対してガッカリしてしまったのだと思います。ロボットのことを本当に大切に思っていたのなら、せめて定期的に様子を見に行くシーンは入れてほしかったです。(割とすんなりロボット2号を購入してるところも「お前、マジか」とは思いました。)
作品の舞台が「80年代のNY」という妙にリアリティのある設定のせいで、「自分の家から911すればいいのに・・・」「お巡りさんに相談すればいいのに・・・」「ウサギたちみたいに海から助けに行けばいいのに・・・」というようなリアルな解決策が思い浮かんでしまうのも良くないのかもしれません。
いっそのこと別れのきっかけを「ロボットが海難事故で行方不明になって全く別の場所の浜辺に打ち上げられてしまった」とかにして、犬とロボットを完全に引き離してくれた方が、諦める犬に対しても共感はできるし、その後の犬の印象も変わったと思います。
原作の舞台は特に示されていなかったところを、「80年代のNY」に思い切って変更したのだから、舞台設定が具体的になったことによって中途半端になってしまった「放置されたロボットと犬との距離感」をもう少し調整してほしかったです。
アニメーションと音楽はとても良かっただけに、ストーリーの部分で惜しいと感じてしまいました。
スティーブン・キング
何度も映り込むツインタワーが印象的だった。
スティーブン・キングのオマージュが沢山あった。
ラストは「ラ・ラ・ランド」のようだった。
周囲は号泣していたが、自分はドッグのあざとさが気に食わず、泣けなかった。
ロボがどんなに君を想っていたか
背景の動物たちもみんな生き生きしていて、画面いっぱい楽しい!
すごくよかったんだけど、最後に相手に気付くのはロボットじゃなくてドッグであって欲しかった。ロボットがいいやつすぎる。ドッグ頑張ってたけど、お前が始めた物語だろ!とどうしても思ってしまう。
浜辺に取り残された間、ロボがどれだけドッグのことを思っていたか、ドッグが知らないままなのが悔しい。反面、離ればなれの間にドッグがロボを切実に思う様子はあまり感じられなかった。海開きの日を書き付けた冷蔵庫のメモは日が経つにつれて少し埋もれてしまうし。まあ、砂浜に取り残されて何もできないロボと、なんとか日々を暮らしていかないといけないドッグでは、濃度に差が出るのは無理からぬことなのだが。わーそうかそうじゃん、リアルだなあ。だからやっぱり最後に相手に気付くのはドッグでなくてロボなのは必然なのかもしれない。でもそれならばやっぱり、せめて、ロボがどんなにドッグを好きだったか、ドッグにわかって欲しかったな…。
繰り返し出てくるツインタワーにアメリカ人の悲しみだけを見出すのはもうできないなと思ったりもした。
1985〜1986年のマンハッタンだから、バナナフィッシュもちょっとかぶってるよね。ニューヨークの街の雰囲気がわかって楽しかった。
孤独はお金で解決
アニメーション自体は悪くなかったが、ストーリーが生理的に受け付けなかった。
リアルに友人を作ることができず、友達ロボットを購入してお金で解決。壊れて無くしたら簡単に買い換えてしまう安易さ。レンチンするだけで食べられるマカロニチーズと同じくらい手軽で軽薄だ。
水にこそ浸からせないが再び海水浴に連れて行ってしまうあたりも反省の色なし。一連の経験を通じて主人公は特に成長していないように思える。アゲアゲな音楽で彩られている分、都会の孤独な生活がかえって不気味に浮き上がってくるように感じられた。
この犬はマカロニチーズを自分で手作りしてみるところから始めるべきだろう。プロセスを経験することを学ばないとたぶん同じことの繰り返しになってしまうと思う。
タイトルの意味
ほぼ前情報ないまま観に行った。なるほどタイトルのドリームは、ロボットがずっと彼を信じて待っていた間の夢だったのか。
切ない。
何がって、ロボットは疑うことも自分を憐れむこともなく、ただその今を案外楽しく何かを見ようとしてるのがまた切ない。
スクラップ屋にはそれを文字通り砕かれてしまう。
結局再会しない道を選んだわけだが、この終わりは大人じゃないと納得いかないものかもしれないなと。
だっていくら寂しいからって裏切りじゃん!と子供ならなりそうです。
どうにも仕方ない、そうなってしまうタイミングというのも世の中にはあるものだよな…。
ところで製作陣はスティーブン・キング好きなんだろうな。
シャイニングの双子お化けや読んでる本はペットセメタリー、足を切られたりとオマージュが。
孤独と喪失
孤独には色々な顔があるんだなぁと思った。
ポジティブもネガティブも。
しかし監督は鑑賞者を同じ孤独に招き入れるのが
上手。引き込まれた。
喪失をずっと抱えても幸せになっても良いだよ
と投げかけてくる。
ドッグとロボットはお互いに想いあってるのが素敵。少し寂しさもあるけど………。
観ている側に考えさせられる余白を残している。
別れも決して悪くないだとも。
寝る前にふんわりとふと思い出す。鼻歌も口笛も。キャラクターも可愛い素敵な作品でした。
テクノロジーの過渡期
動物が擬人化された世界、大都会ニューヨークで孤独な犬とロボットが出会う切ないストーリー。
アニメだけど最近のディズニーみたいな押し付けがましい窮屈な世界観ではなく原作があるからか、漫画的。
主人公の犬くん?にもっと上手くやれば…と、ちょいイラッとしてしまうが、自分も上手くいかない時はホントにどうしようもないので近親憎悪かも。
ロボが一途なだけにラストのアース・ウィンド・アンド・ファイアーの歌に新しい出会いには爽やかな気持ちに!
全くセリフやナレーションもないのにはびっくり!
ストーリーは深く考えずに見てください
単館系の海外長編アニメが話題になっているという前情報だけで見に行きました。
(予告編などの前情報など一切仕入れずセプテンバーがテーマ曲として使われてることも知らず)
海外映画なのに字幕とか吹替えとかの区別がないな?と思っていたら無声映画と気付いたのは始まって10分くらいしてからで、その後も、あ、これNY(それも40年くらい前の)が舞台なんだとか見ながら理解していく過程は楽しかったですし、作画のセンスや見せ方も非常に良かったです。
犬とロボットが手を繋いでいるキービジュアルくらいはさすがに知っていたので、
この二人の友情(あるいは愛情)物語なんだろうなぁと思って見てたら、
出会ってから親愛度MAXになるまでのスピード感がすごいですね。
結果的には別離のシーンを描くことが主題であるから、人と人(?)が仲良くなる過程に理屈なんていらないよ!という割り切りなんだろうなとは思いました。
この辺は日本的なセンスでは無いところなので海外作品の面白さとも言えるかもしれません。
犬とロボットというのもあくまで寓話的なものであって特に仕組みや社会背景を気にするようなものでもありません。単純に大都会で一人で暮らす寂しい人が(手段はともかく)親しい友人(家族)を作った。ということが理解できればそれでよい作りです。頭空っぽで見ましょう。
さて、ここまではきっと前情報だけでも得られる内容だと思いますが、
ここから先に踏み込みます。まだ見てない人は見てからにしてください。
犬さんがやむなくロボットと別れた後ですね。
正直この辺の描写は社会経験が長い人ほど引っかかるというか受け入れ難い流れが続きます。
遊びにでかけたビーチで故障してやむなくロボットを(一旦)置いて帰った後ビーチは閉鎖されてしまい救出不可能に、不法侵入などを試みたものの逮捕、正規の手続きを申請するも却下。
やむなく来シーズンまで救出を諦める。(来シーズンに助けることを決意する)
ここまでは良いとして、寂しさの穴埋めに公園で出会った女性と遊んだり、スキーツアーで友達作りに励んだり、段々と日々の生活の中でロボットの比重が下がり埋没していきます。
この辺はまぁ確かに人ってどんなに固い決意をしても期間が空くと生活の中でだんだん薄れていってしまうものだよねという人間臭さとして理解はできます。
でも少なくともマンハッタンで自活できるくらいの生活基盤があるなら
もう少しやれることあったんじゃないの?とも思ってしまいます。
もう少し粘って方法を模索できたんじゃないか?とか、ビーチに入れないまでも定期的に様子見に来るくらいできるよね?とか。
この後普通に海側からビーチに侵入(避難)する人たちや鉄くず集めをする人がいるのでなおさら。
犬さんの中でロボットがどれだけ大事だったのかがわからなくなってくる。
そして決定的に理解し難いのが、結局行方不明になってしまったロボットは諦めて代わりのロボットを買ってしまうところ。
んーそこは諦めるにしても思い出を胸に人との交流頑張ろうとかそっちの方向に舵を切るべきなのではないか????
結局代替手段に逃げるなら初代ロボット君への思いって何だったのさ???と思ってしまいました。
もちろんこの犬さんがあまりにも薄情だとは思わないです。ただただ人間臭いだけだと思います。
失ったものにいつまでも執着しない、(しても幸せになれない)みたいなことは大事な心掛けだと思います。(とかく日本人はその気質が強いですし)
それぞれが幸せに向かって日々生きるという前向きなメッセージは理解できます。
メッセージが届きさえすればウジウジした部分を長々描かないという割り切りも前半感じた文化の違いかもしれません。
ただタイトルの通りロボットの夢を中心に身動きの取れないロボット側の犬への恋慕や憧憬がいっぱい描かれるので、その裏でなんだかんだ人生楽しんでる犬はなんなんだよと思わなくもないです。(笑)
そんなこんなで紆余曲折あって、ラスカルの新しい家庭に着いたロボットは
犬さんへの未練を残しつつもそれぞれの生活が既に出来上がってしまった以上、干渉しないという決意をします。ここの演出はすごく良かったです。(上に書いたそれまでの経緯から切り離して見たらですが)
気分上々のセプテンバーがこんなに切ない流れで奏でられるシーンはとても新鮮です。
総じてテンポや画作り、作品全体はとても良いと思います。
ただ人と人の出会いと別れの寓話として見ると、正直ロボットを買い替えてしまう流れが非常にノイズです。別の人も書いてましたが、ロボットは人というよりペットの暗喩の方が近いような気がします。
んーでもセプテンバーの歌詞が着想だとすると恋愛劇として見るべきなのか。。。でも恋愛劇として見たら犬は薄情すぎるよなぁ。。。みたいなモヤモヤのループに陥ります。
まぁその辺の受け取り方も人それぞれであっていいという作りなので深く考えない方がいいです。
ここまで書いた評価は穿った大人の視点で見た評価であって、人生悲喜こもごもをライトに伝えるものとしてはちょうどいいんじゃないかなと思います。
感性の強い若年層が見る分にはすごく良いと思います。
あるいは細かいことは気にせず頭空っぽで見ればいいやと割り切れる人なら十分楽しいです。ストーリーの深さではなく、あくまでもアニメーション表現に重きを置いた作品です。
幕切れとしてはビターエンドですが、やっぱりセプテンバーの曲調のおかげか人生前向きに生きようと思えるパワーがあります。
深読み
しようと思えばいくらでも出来る
ヒトは誰でも 自分の思いたいように解釈する
多分 この通りのストーリーなんだと思う
色んな意味や思いを汲み取ったヒトは 自分の中から ソレを見つけ出したんだと思う
孤独をロボットで埋めるトコロで躓いたので 乗れなかったのよねぇ
せっかく出来た友達も 遠くに行っちゃって 結局次のロボットって言うのもなぁ
友達ロボットは将棋名人の夢を見るか
将棋ソフトが手筋を読むがごとくロボットは問題解決の最適解を予測する="夢を見る"、がしかし期待通りにならないのは世の常。当初の夢が叶わぬまま時が経ちもう昔の自分でなくなったなら、昔の夢に固執せず叶わなかった夢は思い出に替えて、また新しい夢を見れる事が幸せの本質なのかも知れませんね。
80年代(と思われる)ニューヨーク。 ひとりぼっちの犬ドッグは、あ...
80年代(と思われる)ニューヨーク。
ひとりぼっちの犬ドッグは、ある夜、テレビで組み立て式ロボットのCMをみる。
「これは!」と感じたドッグは、早速購入。
組み立てて、どこへ出かけるのも一緒。
なにせ、自律式なもので。
公園でのスケートダンスなど楽しい。
で、夏の終わりの9月21日、コニーアイランドの浜辺に出かけたが、潮風・海水の影響でロボットは動けなくなってしまった。
仕方なくロボットを置き去りにして、翌日、修理道具や手引書をもって、ロボット救出に向かったが、浜辺は閉鎖されていた・・・
といったところからはじまる物語。
その後、どうにかして浜辺に忍び込もうとするも、困難続出で断念。
来夏の浜辺開きまで待たなければならなくなってしまったドッグ・・・
と展開するので、まぁ、最終的にはドッグとロボットは再会して友情を深めるよね、と予測・期待して観るよね。
なんだけれど、そうは問屋が卸さないあたりが、ヨーロッパの映画。
置き去りのロボットは、いくつかの夢を見る。
アンドロイドは電気羊の夢を見る、ではないが、組み立てロボットは友だちドッグの夢を見る。
元気に動けるようになって、ドッグのアパートまで出かけるが、ドッグと再会できない・・・とかのあまり喜ばしくないバリエーション。
ただし、『お図の魔法使』もどきや、バズビー・バークレイのレビュウ風だったりと、一見楽しげなのだが。
一方、来夏まで待つと決めたドッグは、それでも寂しさを埋めることが出来ず、新しい友だちを求めて、スキーやカイトなどに挑戦。
何人かと知り合うが、いい人ばかりではない。
いい人もいたが、彼女は彼女なりの人生を歩んで、ドッグから去ってしまう。
と、楽し気なアニメーション表現とは裏腹にビターな物語。
このビターさ、もう老境にさしかかる年代になったのでよくわかるけど、世知辛いつらい毎日で苦闘している若い人たちには、もしかしたら耐えられないかも。
ラストは現実世界に足を踏みしめた結末。
形としての友情は途切れてしまったが、気持ちとしての友情は永遠に続いている・・・
台詞を排してのアニメーション表現で魅せる出色の映画。
大切にしたい掌中の一編でした。
なお、観終わったら、しばらくはEW&Fの「セプテンバー」を鼻歌で歌いたくなること必至。
泣いちゃった
ドッグは6月を待つ前にできること本当になかったか~?って思っちゃうけど
まあ思い返してみれば彼の精一杯か
役所で立ち入りを却下され警察にも捕まったりもうどうしていいのかわからない
もしドッグに相談相手や人脈があったら絶対ビーチに入れる
鉄くず回収の彼なんか海開きを前に流れ着いた危険物チェックの仕事を請けて
あそこに来たんではなくて?そうじゃなくても入り込むスキルのあるキャラなわけで
※2回目見たらあいつ完全に不法侵入でしたね
ドッグにはそれがない。グイグイ行ってポリスメンの同情を買えたりもしない
ダメと言ったら本当ダメなままならなかったものの示唆などもあるのかなぁ
当時のニューヨークとか別に知らんけど
とはいえ孤独に絶望してるわけじゃなく、人恋しいし孤独を埋める挑戦は色々する
ひとりでもスキーツアーやハロウィンは参加して…余計孤独を感じとる
あの不器用さ、すごく普通ね。刺さるわ
友達ロボットは誰相手でも優しく振る舞う機械であるはずだけど
ロボットが見せる気遣いはドッグ、鳥ちゃん、ラスカル
出会った人々から得たものであるわけだ。ドッグもまた学ぶ
関係性が変わっても積み重なり残るもの、人生はそれを続けていくんだよ
はぁ泣けちゃうわ
いま隣りにいる幸せを壊せないから、だからもう…と身を引くのは
ずいぶんウェットであまりにも人間みたいだなあと思うけど
まっドッグとラスカルがこの先出会って
友達になるっていうハッピーもあるかもしんないし
ニブい私にもわかる何度も映るツインタワー、軽やかなSeptemberのリフレインの効果
なによりアニメーションの魅力すごかった
とても追いきれない画面の情報量、目が楽しいのでもっかい見たいですね
2024/11/29 2回目鑑賞
Septemberがこんなに切ないとは。
孤独なdogとロボットの物語。出会って、離れて、また新たに出会って、時には永遠に離れて、、過去の色々な出会いや別れを想起させられて、胸が苦しくなってしまった。。でも、それだけじゃなく、優しい気持ちにもなれるし、どこか遠くにいる人のことも大切に思いたくなる映画でした。
アニメーションとしても、キャラクターも魅力的だし、音楽も、ニューヨークの景色も喧騒も描かれていて、とても素敵でした!街中の擬人化された動物たちは、それぞれに細かい動きをしていて、巻き戻してよく確認してみたくなりました。
印象的だったのは、足をなくして、動けないロボットが、(そんな絶望的な状況なのに)、空から舞い降りる雪や、小鳥の成長を眺めて、優しい笑顔を見せて、楽しそうにしている場面。
ニューヨーク歳時記
レビューのタイトルにDo you remember?って書こうとしたけど、既に同じことを考えてた人が複数いたのでやめた。でも、歌詞も含めて、この映画のメインテーマにふさわしい。映画見た後、気がつくとSeptemberを鼻歌で歌ってる。
子供の落書きのような完成度の低いデザインのロボットで、目と口の動きだけしかないのにものすごく表情が豊か。セリフが一切ないのに感情や状況がここまで伝わってくるのは演出の妙。DOGくんの小さな尻尾の細やかな動き。効果音もとても臨場感があった。
ニューヨークの四季がポップな絵柄で丁寧に描写されていて、そこが次の海開きまでの(体感的に)長ーい月日を感じさせている。80年代のニューヨークはよく知らないけれど、現代のように情報化されていないぶん、アナログ感たっぷりのロボットが歩いていたとしても逆に違和感がない。WTCビルが遠くでキラキラしている。ハロウィンは子供たちだけで家々を回っていたし、降雪量も今よりずいぶん多い。
一方、これは野暮なことだけど、DOGくんの職業がなんなのか気になった。働いているようには見えない割にはロボットを通販で買えちゃうぐらいにはお金に困っていなさそう。棚にMac Plus(初代Macかもしれないけど、これも当時はたいへん高価だった)が置いてあったし、何かデザイン系のお仕事なのだろうか。そして、金属探知機のおじさんは監視の厳しいビーチにどうやって入り込めたのだろうか。
あと、ハロウィンのシャイニングの双子が個人的にはツボだった。
登場人物が全員動物だけど、最後の最後にOdd Taxiみたいなどんでん返しがあったらどうしようと思った。そうじゃなくてよかった。
大画面じゃなくてもいいから、もう一度見たい。ブルーレイが出たら絶対買う。
この犬とロボットに幸あれ。
現時点で2回見ています。
1回目見たときは、そんなにいいとも思いませんでした。
というのも、前夜の寝不足がたたって眠気に勝てず、ビーチの場面のはじめあたりからお別れに至るまでのくだりを、丸々見てなかったんですよね。
気がついたらロボットがビーチに寝てて雪が降ってて。
そこからは一応最後までちゃんと見たんですが、そんなに感情が動くこともなく、最後の展開も、これはなかなか現実的だけどもこれじゃダメなんじゃね?と思えて、ほんとに大事な相手なら状況をぶっ壊してでも、少なくとも気持ちは伝えるべきで、それを避けてこんな穏当な着地をする話がこんなにも評価高いのはいかがなものか、なんて思ってました。
もう一回見直すかどうかも、微妙だなーと思いました。
主人公の犬が、あんまりいいやつに思えなかったんですよね。
こいつの話もう一回見るのはかったるいな、と思って。
ただ自分の意見とは違うけど各所で絶賛されてるし、途中肝心なとこ見逃したままなのもモヤモヤするなと思って、もう一回見て確かめようと思って2回目を見ました。
もう一度見て評価が変わるとは全然思ってなかったですね。
そしたら、ものの見事に変わってしまいました(笑)。
あの犬の、ビーチでロボット助けようとするあれこれが、その後の展開知ってるだけに切なくて切なくて。
もうそっからは、後から後から涙が出てくるんで困りました(笑)。
そこから先は1回目に見たので、当然もう知ってる流れをなぞってくわけですが、断然胸に刺さってくるんですよ。
ですからね、皆さん、人のある側面だけ見てイマイチいけすかないやつだと思っても、その人が自分の知らないとこで取った行動を知ったらまるきり見方変わってしまうこともあるんだから、人のことを簡単に全部わかった気になっちゃダメだってことですね(笑)。
2回目見たときの後半、犬はやっぱり煮え切らないというか、窓にロボットの顔描いたりして寂しんぼやってるくらいならまたビーチ行けよと思ったし、新しい出会いを求めて中途半端に終わるのも前回と同じように格好悪いなーと思ったんですけど、、なんかそれが全部自分に見えてくるんですよね(笑)。
そうなるともうその煮え切らなさが人ごとでなく、それがまた、よく見ると細部まで実によく描けてるもんだから、堪え難いほどに切なくて。
あの再開したビーチに走っていくときの期待、ビーチを見渡して見つからないときの不安、ロボットの寝てた場所を見つけたときの嬉しさ、砂を掘り返すときの祈るような気持ち、そして、ああもうここにはいないんだとわかったときの絶望。
全部が、本当に、本当に、本当にわかりました。
そして最後、今度はロボットが(涙)。
犬を見つけて、どんなに会いたかったか。
でも会うことができないということを、どんな思いで悟ったか。
どんなに相手のことを、大事に思っていたか。
それがもう、完全に自分のこととして、胸に染みて染みて。
泣いて泣いて、泣きました。
誰かのことを本当に大事思う気持ちを、こんなにも自分も持っていたんだということを、思いもよらず掘り起こされて、苦しいほどに切なかったけれど、でもそれを知れて良かったです。
それを教えてくれた映画でした。
ロボフレンド 消費社会では友達も金で買う時代に
ロボフレンドと書いたけど、やはりロボペットの方が相応しいかも。孤独の寂しさを紛らわせるために安易に恋人や友達の代替品としてロボットを購入してしまう主人公の姿を見てなんともやりきれない気持ちに。今の消費社会を風刺した作品なのかと思ったけど、そのあとはただ離れ離れになったロボットと主人公の思いがつづられるだけ。
確かに切ないと感じられなくもないけど、なんだろう全然心に響かなかったな。ロボットと人との交流を描いたアニメーションの傑作「アイアンジャイアント」を見たばかりだけに余計に面白く感じられなかった。あの作品と比べるのはちょっと酷だけど。
かの作品はロボットが少年と交流することで次第に心を持ち始める過程がとても丁寧に描かれていて、違和感なくロボットも心を持ち得るのかもと思わせるのがうまいんだよな。でも本作はそういう描写は一切なくて、初めからロボットにはある程度感情とかあるみたいな描き方がされてるから見ていても感情移入しづらい。
それに本作の話は人間と動物、特に人と犬との物語というパターンで散々やりつくされたような話なので新鮮味は一切ない。
孤独な男が子犬と出会い互いに絆を深めていく。ある時トラブルに見舞われて犬と男は離れ離れに。犬は街中をさまよい車にひかれそうになったり、野良犬に襲われたりしてあげくに保健所に捕獲されてしまう。そして殺処分直前に優しい人に間一髪引きとってもらう。新しい飼い主と仲睦まじく暮らしていると前の飼い主の男と再会してしまうという具合に。
前に等身大のアニメフィギュアと結婚した男性の話題がテレビで取り上げられていて、時代はここまで来たんだなあと驚かされた。周りの反応も本人が幸せならそれでいいんじゃないかとおおむね好意的だった。お死活とか、もとい推し活がはやる時代だからかな。恋愛するより自分のお気に入りのアイドルやアニメキャラに夢中になる人が多い時代だもんね。少子化も止まらんわけだ。ある意味人類は成熟しきった果実といえるんだろう、その実が落ちるのも近いのかも。
友達になれるかと思ったダックはヨーロッパに移住して結局生身の友達も得られず主人公のドッグは最後までレンチンした食事から抜け出せない。便利で手軽だけど味気ない食事。それはお金で気軽に得られるロボットの友達も同じ。新たに買い替えた半額のロボットでこれからも我慢するしかないのか。これははたしてハッピーエンドなのかな。
評判が良かったので期待したんだけどさほど楽しめなかった。絵柄がポップで音楽も良かったけど、心にあまり響かなかったな。
貿易センタービルが妙に気になって最後には9.11につながるラストになるのかと思って見てたがそれもなし、まあこの物語から9.11にどう繋げるんだよと言われそうだけど。
「アイアンジャイアント」はおすすめです。
あの9月を覚えてる?
まぁ9月は一緒にいなかったと思うけど...
小島監督のラジオで聞いて見に行きました
街もキャラも生命力にあふれて、画面に映るものみな楽しくて感動しました😮
ただ一つ気になるのは、ロボ君目線だと初日に犬が帰った後、一度も犬の気配を感じていなかったのではないかということですね。
次の日来ては入れなかったのも、不法侵入に失敗したのもロボにはわからなかったのだろうと思うと辛いですね
願わくばロボ君には、犬君はずっと君のことを思っていたいたよということを教えてあげたいです🐶🤖
ラストシーンがすべてをもっていく
チラシのデザインが可愛くも美しいく、前々から気になっていました。
平日昼に鑑賞、客層は20代〜70代まで様々。
オールドニューヨークが可愛くも鮮明に描かれています。
中盤は退屈したのですが、ラストですよ。あのロボット君が隠れるシーン。音楽は明るいのに切なくて‥。
「きみは覚えてる?あの夏、出会った日のことを」その一言が、この映画のすべてを語っています。
西野カナにきいてみてくれ
愛嬌のある動物たちがたくさん出てくるアニメ。セリフはほぼないが、アニメ映画では珍しいことではないだろう。
キャラクターの仕草が細かくてとても面白い。
監督とは別の人の原作の絵本があって、それのアニメ映画化。
1980年代のニューヨークの設定。
懐かしいわけだ。
映画の解説にロボットが「錆びる」と重要なネタバレがあるが、首から上は機能しているので、頸髄損傷でもいいかとは思うが、できれば伏せておいて欲しかった。
海水に浸かったら、
ダメよダメダメ。
ロボットの夢と現実が入り乱れるが、記憶はほぼ保たれているからこそ切ない。
犬が彼なのか彼女なのかはわからないところも優れている。同性愛カップルがのめり込むであろうアニメ映画。
ビーチで水着を脱いでタオルを巻いて、タオルを落として、拘束されたロボットに跨がる犬は人間の女性みたいではあったが···
擬人化された一人暮らしの犬はチンごはんでカウチポテトの怠惰な人間である。
ロボットは通販で買ったとはいえ、友達であり恋人。
ビーチに連れて行ってはしゃぎ過ぎたのは、トリセツをよく読んでなかったからじゃないの?
保護者義務違反というか。
そこは西野カナに聞いてくれ。
SeptemberもEarth, Window&Fireというよりも、竹内まりあのセプテンバーでもいい感じ。
お気に入りはスキー場のアリクイのカップル。
窓辺の土鳩とか海辺の鳥の親子には癒やされました。
あと、地下鉄のホームのドラムタコ。
僕たちのテーマソング
平穏な日々を暮らす主人公は
仲睦まじい姿をみて羨む事もある
そこで偶然のきっかけでロボットを買う
少しずつ距離を縮めて
公園でローラースケート
一緒にダンス
レンタルビデオを借りて映画鑑賞
一緒にホットドッグを食べたり
一緒に散歩したり
一緒に海に行ったり
でも突然の別れ
君に会いに行きたいけど
会えない日々が続く
時が経つに連れて
君を思い出し
他の誰かを
出会いを求めたりしたけど
たまに君を思い出す
君を姿を探してしまう
「September」
僕たちの思い出の曲
僕たちのテーマソング
楽しくダンスした曲
僕のお気に入りプレイリスト
君のお気に入りプレイリスト
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