ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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Septemberが切ない曲に聞こえた
季節は巡れど、変わらないもの。
ニューヨークに1人で暮らすドッグは、ある夜通販番組で友達ロボットの存在を知り、購入する。
後日、届いたロボットを組み立て、街に繰り出す2人。
たくさんの思い出を作った2人だったが、ビーチで電池切れになってしまうロボット。
その日は救出を諦めて帰宅したドッグだったが、翌日再び訪れるとビーチは閉鎖しており……
なんて優しいんだ、この映画は。
そして、優しいと同時に残酷。
ロボットとドッグの可愛いビジュアルに反して、理不尽な展開が続く。
ラストのあの選択は最大の愛なんだろうね。
切ないよ……
最高の音楽映画。
『September』は言うまでもなく、街に散りばめられた音楽たちは、時に楽しく時に悲しく物語を彩る。
でもやっぱり『September』。
この映画のための曲なんじゃないかと思うほど最高にマッチしていた。
ストーリーはシンプルでセリフはない。
だからこそ、大事なことがたくさん詰まっている気がした。
普段は心の棚に置いておいて、外出時にはキーホルダーみたいに持ち歩きたい、そんな素敵な作品。
お涙頂戴
ひたすら機械的に時は過ぎる。
大人向けの秀逸アニメ
アトムとアシモフ
アシモフのロボット三原則の欧米では革新的なアニメなのかもしれない。
動物が擬人化された社会は、多様性の象徴であり、ロボットの存在にも違和感がまったくない。
AIの進歩が目覚ましい現代は、欧米社会においてロボット三原則がますます重要視されてくるのではないかと思うけど、そんな概念を吹きとばすような目覚ましい進歩があるという現実。
それが、このロボットドリームズということ。ロボットが夢を見る。もう人間である。
でも、日本人にはとくに斬新さは感じない。
善と悪の狭間で苦しむ人間らしい、アトム、キカイダーなどで、すっかり常識化してしまっている。
だから、日本では、普通に受け入れられて、ヒットして当然だと思った。むしろ物足りないぐらい。
でも、ほっこりしてうれしくなったけどね。
そっと自分の涙で心を洗浄したい方にはオススメ
私が初めてニューヨークを訪れたのが1981年の5月か6月、そして84年か85年くらいに再訪しているので、まさに「オレの知っているNY」の風景がかなり忠実に描かれているし、使われる音楽がEW&Fとか当時の曲ばかりで、ノスタルジーを思いっきり刺激される(実はその後、そんなに遠くないフィラデルフィアやボルチモアには行っているくせにニューヨークには一度も行っていない)。
さらに、肩に担いで歩くでっかいラジカセやゲイラカイト、タイムズスクエアの看板に描かれたAnnieのポスター等々、当時を知る人間にはたまらないものがある。(一番上がったのは、犬の食べてるシリアルが、その時代に自分もめっちゃ食べてた Froot Loops だったことかも🤣)
劇場には小さな子どもと一緒の親子連れも多かったが、本作で描かれる犬とロボットの物語は(ノスタルジーは別として)ある程度の人生経験を積んだ大人にこそ観てもらいたい愛のストーリーだ。
号泣ではないけれど、そっと自分の涙で心を洗浄したい方にはオススメの作品。
これ以上のラストシーンは無い
惜別
ニューヨークが舞台ってところも良き!
近い未来を想像してしまうが
擬人化したDOG(犬)とロボットの物語。
途中、大分長いなあと思いながら、最後はちゃんとありました。
最後を引き立てるためには、これだけ途中のストーリーが必要だったのだろうか、と感じた作品。
内容は近い未来を想像してしまう良い作品だと思います。
ひき裂かれた愛の物語
September/君は覚えてるかな?
本作も話題になっていたので、とりあえず見ておこうと思い鑑賞しましたが、全くタイプの違う作品なのに一つ前に見た『どうすればよかったか?』の感想と同じく非常に切ない作品だったのに驚きました。
見ていて、まず感じたのは現在的なサイレント映画であるという事。
日本のアニメはティーンエイジャーの妄想の具現化であり、欧米のアニメは大人の妄想の具現化である事。
多幸感に包まれているのにも関わらず切なくなる事。
リアルな80年代のNYが舞台なのに人間は全て動物に擬人化されている事。
人型はロボットだけであった事。
数シーンだったと記憶しているが、ツインタワーが何気に強く主張している様に感じた事。
これらの事が頭の中で引っかかりながら私自身がまた妄想していたのですが、9.11(アメリカ同時多発テロ)で亡くなった方達の(成仏できない)亡霊というか魂達の妄想及び家族・友人・恋人との幸せの記憶の様な気がしました。
更に、今だとポリコレだとかLGBTQ映画の問題をクリアするには人間を登場させるより動物や機械を擬人化する方がより深く真実味のある人間性を表現できる手段なのかも知れないという事も感じながら、上記の妄想しながら見ていました。そして切なくなっていました。
それと確か主題曲である“Earth, Wind & Fire”の“September”の歌詞も字幕に無かった(?)ので気になり、他のサイトの和訳(下記)を見たら、私の妄想も当たらずとも遠からずの様な気がします。
※歌詞の和訳を引用しておきます。(September/Earth, Wind & Fire)
君は覚えてるかな?9月21日のあの夜のこと
互いの愛が、噓つきな僕らの心を変えていったこと
雲を追い払うみたいに
僕らの心は鳴り響いていた
魂の歌い上げるキーに合わせて
一晩中踊り明かしながら
覚えてる?星たちが夜の闇を明るく照らしたあの時を
バ・ディ・ヤ、覚えてる?
バ・ディ・ヤ、夢中で踊った9月のこと
バ・ディ・ヤ、雲ひとつないあの青空を
僕の想いはいつも君と一緒だよ
君の心に触れたくて手を取ったんだ
秘密の会話と愛を分かち合ったよね
覚えてる?この愛は永遠にあり続けるって気付いたあの時を
今はもう12月に
9月に育んだ愛にまた巡り合ったんだ
秘密の会話とこの愛さえあればいい
忘れないでいて、今ここにある本物の愛を
バ・ディ・ヤ、覚えてるのかな
バ・ディ・ヤ、踊り明かした9月のこと
バ・ディ・ヤ、雲ひとつなかったよね
バ・ディ・ヤ、覚えてるって言ってほしいんだ
バ・ディ・ヤ、時間も忘れて踊った9月を
バ・ディ・ヤ、無限の夢たちは輝く日々を連れて来てくれた
鐘が鳴り響いて
僕らの魂は全力で歌っていた
君は覚えてる?
雲ひとつない日だったよね、ほんと
バ・ディ・ヤ、覚えてるって言ってよ
バ・ディ・ヤ、手を取り合って踊った9月のこと
バ・ディ・ヤ、雲なんてどこにも見えなかった
バ・ディ・ヤ、ねえ 覚えてるでしょ
バ・ディ・ヤ、はしゃいで踊り回った9月を
バ・ディ・ヤ、ふたりの夢は陽の光の中できらきら輝いてた
セプテンバー♪
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