ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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Do you remember?
アニメは滅多に見ないし、台詞がないので寝てしまうかどうか不安だったが、大丈夫だった。むしろ、下手な日本語吹替で特有のわざとらしい感がないのが却って良かったかもしれない。いろいろアメリカンノスタルジーが醸し出されているのも悪くない。ここでの3つのRは、リユース・リメイク、そして、Remember。共に歩いていくことはないだろうが、出会いを忘れずに生きていきたいものだ。犬はアライグマに回収したロボットの足を献上してあげなさい!
いい思い出が胸から離れないのは
正直覚悟はしていたが、爆泣きである。
越えることはなかろうと思っていた「ニューシネマパラダイス」と肩を並べた。
セリフのない本編において画面からの情報と音楽が重要だ。
質の異なる二つが掛け合わさった時かもしだされる第三のメッセージがとにかくニクイ。
この妙をどっぷり満喫するがひとつ。
ストーリーは単純だ。
ただ単純だからこそ先が読めなかった。
まるで綱渡り、いつ足元をすくわれ何が起きるか分からないスリルがあった。
このシンプルな構造をしかしながらそうもヒヤヒヤさせる演出が秀逸過ぎた。
これら悪魔の技巧をがっつり満喫するもひとつ。
あいまったラストがたまらなく切なくもハッピー満開でヤラレタ。
犬もロボットも、アニメだからのキャラクターととらえるは前提として、人でないからこそ記号であり、あらゆる世代、性別、立場に当てはめてみることができると思う。
ならばこの作品は世界中の、どうしようもない別れを経験した人や、そのさなかに戸惑う人へとてつもないパワーと優しさを与える作品だと思えてならない。
死別も離婚も、数ある恋愛の終わりも、家族かもしれず、まったくの他人同士の出会いと別れかもしれず、男女だろうとなんだろうと。あなたは幸せになっていいし、それは望まれていて、いい思い出が胸から離れないのは罪でも何でもなく、いい思い出こそ大事にしていいのだと。
受け入れた犬の軽快なダンスが最高だった。
マイナスになりかねない記憶をそれでも素敵な思い出として残しておける。そんな可能性を示してくれるような作品だった。
いや、人はそんなこんなを重ねて大人になってゆくんやで。
あの夏、いちばん静かな海。in NY?
セプテンバー
Septemberが切ない曲に聞こえた
季節は巡れど、変わらないもの。
ニューヨークに1人で暮らすドッグは、ある夜通販番組で友達ロボットの存在を知り、購入する。
後日、届いたロボットを組み立て、街に繰り出す2人。
たくさんの思い出を作った2人だったが、ビーチで電池切れになってしまうロボット。
その日は救出を諦めて帰宅したドッグだったが、翌日再び訪れるとビーチは閉鎖しており……
なんて優しいんだ、この映画は。
そして、優しいと同時に残酷。
ロボットとドッグの可愛いビジュアルに反して、理不尽な展開が続く。
ラストのあの選択は最大の愛なんだろうね。
切ないよ……
最高の音楽映画。
『September』は言うまでもなく、街に散りばめられた音楽たちは、時に楽しく時に悲しく物語を彩る。
でもやっぱり『September』。
この映画のための曲なんじゃないかと思うほど最高にマッチしていた。
ストーリーはシンプルでセリフはない。
だからこそ、大事なことがたくさん詰まっている気がした。
普段は心の棚に置いておいて、外出時にはキーホルダーみたいに持ち歩きたい、そんな素敵な作品。
お涙頂戴
ひたすら機械的に時は過ぎる。
大人向けの秀逸アニメ
アトムとアシモフ
アシモフのロボット三原則の欧米では革新的なアニメなのかもしれない。
動物が擬人化された社会は、多様性の象徴であり、ロボットの存在にも違和感がまったくない。
AIの進歩が目覚ましい現代は、欧米社会においてロボット三原則がますます重要視されてくるのではないかと思うけど、そんな概念を吹きとばすような目覚ましい進歩があるという現実。
それが、このロボットドリームズということ。ロボットが夢を見る。もう人間である。
でも、日本人にはとくに斬新さは感じない。
善と悪の狭間で苦しむ人間らしい、アトム、キカイダーなどで、すっかり常識化してしまっている。
だから、日本では、普通に受け入れられて、ヒットして当然だと思った。むしろ物足りないぐらい。
でも、ほっこりしてうれしくなったけどね。
そっと自分の涙で心を洗浄したい方にはオススメ
私が初めてニューヨークを訪れたのが1981年の5月か6月、そして84年か85年くらいに再訪しているので、まさに「オレの知っているNY」の風景がかなり忠実に描かれているし、使われる音楽がEW&Fとか当時の曲ばかりで、ノスタルジーを思いっきり刺激される(実はその後、そんなに遠くないフィラデルフィアやボルチモアには行っているくせにニューヨークには一度も行っていない)。
さらに、肩に担いで歩くでっかいラジカセやゲイラカイト、タイムズスクエアの看板に描かれたAnnieのポスター等々、当時を知る人間にはたまらないものがある。(一番上がったのは、犬の食べてるシリアルが、その時代に自分もめっちゃ食べてた Froot Loops だったことかも🤣)
劇場には小さな子どもと一緒の親子連れも多かったが、本作で描かれる犬とロボットの物語は(ノスタルジーは別として)ある程度の人生経験を積んだ大人にこそ観てもらいたい愛のストーリーだ。
号泣ではないけれど、そっと自分の涙で心を洗浄したい方にはオススメの作品。
これ以上のラストシーンは無い
惜別
ニューヨークが舞台ってところも良き!
近い未来を想像してしまうが
擬人化したDOG(犬)とロボットの物語。
途中、大分長いなあと思いながら、最後はちゃんとありました。
最後を引き立てるためには、これだけ途中のストーリーが必要だったのだろうか、と感じた作品。
内容は近い未来を想像してしまう良い作品だと思います。
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