ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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ノスタルジーを誘う、ロボットと犬の友情物語
海外アニメ映画は、おもにディズニーやピクサーしか見たことはなかったので、スペイン・フランス合作映画ということで、今回は興味津々でこちらの映画をチョイス!
無声映画に近く、はじめは少し戸惑いましたが、だんだん映画の世界に引き込まれていくうちに、余分な音はいらないとさえ思えてきました🙄
セリフがない分、キャラクターの表情や擬音により敏感になります。犬やロボットの表情に一喜一憂しながら、この先どうなるのか予想しながら観ていくと、なんとラストは?!
若干、思った展開と違いましたが、これはこれでありなのかとも思いました。
今年見観た映画の中で、一番優しくてちょっぴり切ない映画だったかもしれません。
日頃の忙しさに、疲れ切っているあなたにオススメ🧐
どこかノスタルジーを誘う
この冬一番優しい物語
なめてました
多くの皆さんと同じくラストで落涙
正直途中の夢オチが続いてる段階ではもういいかなという感じでしたが、、、
二人が一緒に踊ってるように見せるラストの演出が刺さりました。
過去の人との出会いがあるからこそ現在の自分があるという、出会いと別れそのものを肯定する思想は自分の好みなんだなとはっきりわかった。
ロボットとドッグの関係性は単なる友情にとどまらない、恋愛関係を含むあらゆる人間同士の関係を内包してる。
当然自分の頭の中には過去に出会ってもう会わない恋人、友人のことが浮かぶわけで、人生を肯定してくれたような気分になりました。
過去に出会ったあの人やこの人のおかげで今の自分があり、かといって失ったその関係ばかりに拘泥するのではなく、今の関係を大切にしようよというメッセージは、普遍的であり今の自分に刺さりました。
これからもいろんな出会いと別れを経験していくと思いますが、折に触れて思い出す映画に出会えたと思います。
ロボットは電気羊の夢を見るか
「ロボット・ドリームズ」80年代NYが舞台にロボットと犬の友情が描かれる。背景にツインタワーが何度も映し出されることから分かる様にすでに失われたこととその記憶についての物語ですね。EW&Fのセプテンバーが重要な曲として使われているんだけど、僕は観ていて小沢健二の「美しさ」を思い出したな。
ロボットの造形がラピュタのロボットと似ているのでシータの様にロボットさんかわいそうと何度も呟いてしまった。
あの曲を涙なしでは聴けなくなる!
良い映画でした...。こんなに泣くとは思わなかった。最後のダンスシーンは、離れていても心は繋がってるとか、ありきたりだけどそんなことを思いました。こうやってひとつひとつ消化して、前に進んでいくのが人生ですね。それにしても高性能なロボットでした。
【名曲”September”の調べに乗せて、大都会で孤独だったDogと”組み立てロボット”との友情を、優しくも切ないトーンで描いたセンス溢れるアニメーション映画。】
■ニューヨークの何処かの深夜のアパートメント。Dogは、独りで二人で遊ぶTVゲームをしている。夕食はレンジで温めるいつものTVディナー。そんな時、TVに流れた”友達ロボット”のCMを見て、翌日に購入。
組み立てた後に、一緒に街に出た二人は、もう友達。
そして、ある晴れた日に、二人は海水浴に行くが、海水に濡れた”友達ロボット”は、動かなくなってしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・登場人物が登場、全て動物である点が斬新である。Dogの友人になるアヒル、動かなくなった”友達ロボット”に巣を作り、卵を孵化させる鳥、同じく”友達ロボット”を再生させるラスカル・・。皆、キャラが立っている。
・何よりも、Dogの友達になった”友達ロボット”のシンプルだが、愛嬌のある顔、特に目が良いのである。
Dogの喜怒哀楽の表情も、良かったな。嬉しそうな時は、下を出して飛び跳ね、哀しい時は俯いて、耳も垂れ下がっている・・。
・二人が、離れ離れになってからも”友達ロボット”が夢みる、Dogとの再会シーンの数々と、目を覚ますと動かない身体の現実。
・それは、Dogも同じで”友達ロボット”を浜辺から救出しようとしても、海岸は季節が過ぎて封鎖され、雪が降り積もって行くシーンは切ないなあ。
<ラストの見せ方も良かったな。”友達ロボット”がラスカルに再生して貰った時に、出会ったDog。喜んで手を肩に伸ばそうとしたら、Dogの隣には新しい”友達ロボット”が居て・・。
けれども・・。
今作は、名曲”September””の調べに乗せて、大都会で孤独だったDogと組み立てロボットの友情を、優しくも切ないトーンで描いたセンス溢れるアニメーション映画であります。良かったですよ。>
「自分の物語」として読み取る余白を大きく取った一作
本作の、グラフィックノベルの手触りが伝わるような絵柄は、たとえば『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のようなビジュアルアートの洪水的な派手さと比較すると、やや地味な印象を受けることは確かです。一方で、作画は隅々まで丹念で、大スクリーンだと実に細かい部分までその描きこみ、ちょっとした小物の妙などを楽しむことができます。
主人公のドッグとロボットにはほとんど台詞がなく、なんだったら名前と呼べるものもありません。そのため、ドッグとロボット、そして彼らの関係について、観客側が想像を巡らせたり解釈する余地が大きい造りになってます。特にロボットにどのような姿を見出すかで、本作の見え方がかなり異なってくるため、複数人で鑑賞して、どういった物語と受け取ったのか話し合うのも面白いかも。
ものすごいほのぼのとした絵柄でとんでもなく過激な物語、という作品も世の中にはたくさん存在するので、本作にも何らかの、予断を裏切るような描写があるんじゃあ、とうがった見方をしそうにもなりますが、本作は基本的に絵柄を裏切るような展開はほぼないので、その点は安心できるところ。裏返して言えば、衝撃のどんでん返し展開!を期待すると物足りないかもしれない、ということでもあります。
鑑賞後はアース・ウィンド・アンド・ファイアーの『セプテンバー』を聞き返したくなること間違いなし!なんだけど、歌詞の内容自体が「ドリームズ」なところはちょっと切ない…。
「70年代の曲」
今年279本目。
名曲中の名曲、70年代の曲嬉しい。ジブリに負けない料理の素晴らしさ。チートス世界一美味しいスナック菓子だと思います。ピザポテトと合わせて。一年食べてないですけど。曲と共に本当にいい映画。
LGBTQの価値観からの解放
個人評価:4.3
こんな気持ちになるなて。不意打ちにも程がある。途中から純文学の世界に引きずり込まれる。
とにかく表現力がすごかったし、四季の描写もよかった。
人間がいないこの世界で、とてもフラットにLGBTQの価値観からの解放を描いているとも感じた。
もし子供が本作を鑑賞したら、わからないモノは解らないままでいい、と伝えたい。見る年代に応じて感じ方、見方が変わる内容だから。また思春期を経て見直してほしい。素晴らしい作品だから。
ロボットは、羊の夢を見ずに、犬の夢を見た
まったくのノーマーク映画でしたが、友人女子の推薦があり、
予告編を1度観ただけで、原作も知らずに、予備知識がほぼないままの状態で鑑賞しました。
映画を観る前は"友情"をテーマにした映画かと思いきや、完全に恋愛比喩映画でした。
恋愛ものと言っても、大人が観るアニメなので、投げられる球は、直球という生やさしいモノではなく
ほぼ全ての球は"比喩表現"です。
この映画の挿入歌「セプテンバー(アース・ウインド&ファイアー)」だけは、映画の内容そのものなので、
観賞前に、きちんと和訳を予習しておくと、この映画の真髄を素直に理解できると思います。
ただ、曲自体は9月21日の事ではなく、12月に成ってから後悔する未練がましい内容ですが。。。その辺が 映画とは違いますが
6月を待つまでの、グズぶりは曲も映画も同じです。
かと言っても、誰でも100点満点な生き方は、100%ありえないのですから、
僕の場合でも、人生をやり直しても、相手を変えても、やはり今の立ち位置だと思うからこそ
本映画を鑑賞していて、最後の画面分割の踊りあたりから。。。本気の涙が止まりませんでした。
本映画鑑賞者は、これまで歩んできた個々の人生の違いによって、
この映画をいろいろな形で、比喩解釈をする事になりますが、
僕の場合は、ありきたりな恋愛ものにさえ感じました。
恋愛もの あるあるストーリー展開で、捻りはないストレートなのですが、それだけに
美男美女を使う実写映画ではなく、動物(犬)とロボットに置き換えてくれているので、かえって感情移入ができました。
監督がこのようなアニメ映画にした理由は、原作絵本との関係ではなく、素朴さを魅せる為のものでもなく、大人向け映画なので、
比喩的内容に対して、鑑賞者が深読みして欲しいので、必要以上の情報を減らしている為の結果だと考えられ、ある意味現代版の白黒映画と同じ演出手段に近いものだとも思われます。
ニューヨークのWTC(911で有名な世界貿易センター:ツインビル)が何度か映り込んでいたのだが、この意味は何なのか? 僕には理解できなかったので、監督に訊いてみたい。
本筋からは、外れるが、アヒルのダックからのメールだけは、翻訳字幕だけはいれた方が、映画として良かったと思う。
“手を繋ぐ”事は、友情ではなく、恋愛を意味しています。
異性だけではなく、同性にも当てはまりますけど。
錆びる と言う事は、飽きて しなくなる事です。そして会話もない時間が過ぎていました。
ロボットは、機械ではなく眠れるので、夢を観ます。
だから、この映画のロボットは生身の体であり、メンテナンス(コミュニケーション)が、必要で、放っておいては いけない相手であると言う事です。
この映画を観たら、最近の映画では「四月になれば彼女は」を観た方が良いかもしれない
理由は異なるが、どんくさい主人公は似ています。
E,W&Fの“September”がとっても印象的❣️
舞台は1980年代のNY、孤独なワンちゃんと優しいロボットのメランコリックな友情物語🤖
長編アニメのサイレント(無声映画)って初めて観たかも🐕
E,W&Fの“September”がとっても印象的で、ノスタルジックな気分に浸れる映画でした🎶
気遣いと思いやりにジーンとさせられる良作
まず80年代の雰囲気がいい感じ。人間不在なので台詞なしでも違和感なし。中弛みしつつも、ラストの気遣いと思いやりに温かい気持ちになりました。EW&Fのセプテンバーも印象的。
ラストのための長い前振り
監督の「俺は犬とロボットの友情と別れを描きたい」という気持ちが伝わった
出会いと別れ…新しい出会い…どちらを選ぶか…
花のダンスシーンとラストの音楽の使い方が良かったです
ただ主人公の犬、何の仕事してるのか凄い気になった
意外と金持ってた
ラストのラジカセの音量ゲージの表現とそっちの音楽を流しつつこっちを選ぶのか!ってのは良かった
人生は今を生きて行くんやなぁ…
出会いと別れの縮図
この作品のような経験が大人は勿論、子どもでもあると思うんです。年齢を問わず悲しくなるのは誰でも通る道だからではないでしょうか?
ロボットは動けなくなった後、独りで何度も夢をみます。楽しい夢から始まるものの結末アンハッピーで終わるのは観ていて辛かったです。
ドッグはロボットと別れた後も結局、動物の友達が出来ずに新たなロボット(ティン)を購入するのも悲しかったです。
劇中頻繁に流れる「September」が作品内容にマッチしていました。
小ネタもあります。
・凧揚げのシーンの凧がゲイラカイト
・ドッグが寝室で読んでいる本がペット・セメタリー(スティーブン・キング著)
・ロボットが後半に出会う友達のアライグマの名前がラスカル
まだまだたくさんあるようなので是非映画館で観て見つけてみて下さい。
自然と涙が溢れる、切なくも温かみのある作品
アメリカの作家サラ・バロン原作。擬人化された動物たちが暮らす1980年代のニューヨークが舞台。
この、まさに人種のるつぼの如き街で、孤独に暮らす犬とそこにやってきたロボットが織りなす友情と別れ、彼らのその後を描く。
セリフやナレーションがない中、四季の移り変わりに沿って、登場人物の心の機微が巧みに描かれ、主人公たちに引き込まれていく。切なくも温かみのあるストーリーが心に響き、自然と涙腺が緩む。
ニューヨークらしさ溢れる風景、アメリカンブランドを忠実に表現するなど、若かりし頃憧れたアメリカが、カラフルな映像の中に散りばめられ、軽妙な音楽とともに、ニューヨークを感じる作品。
E,W&FのSeptemberが流れる中、涙を流したい方向け。僕的には、見終わってからも、予告編を見直すだけでうるうるが止まらない。
第96回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート、第51回アニー賞受賞、第76回カンヌ国際映画祭正式出品など、数々の映画賞を席巻していることもあってか、平日の午前中にして劇場の入りは上々。
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