ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
全284件中、101~120件目を表示
素晴らしい!!!
画角がとても面白かった!
お花のダンスシーンの俯瞰とか
シャワーの煽りの画とかキュンキュンした!!
ストロー回っちゃうとことか、新聞の水滴のシミとか、
細部まで拘っているし、背景や装飾など小技効かしてるのに、
ロボットやドッグなどなど、登場人物は単純で判りやすい。
本当に好きで楽しんで作られたこの作品が、
いろんな世界の老若男女たちに届くように、
たくさんの愛を込めて作られていると感じました。
セリフがなくても、音楽や表情や動きで、きちんと伝わってくる。
人とかロボットとか動物とか関係なく
相手を想う気持ちの深さと大切さが心に染みて涙こぼれました。
鑑賞後、とても暖かい気持ちになりました!!
孤独と依存と別れと郷愁
最後まで一つの台詞もないアニメーションの中で唯一の言語はアース・ウィンド&ファイアーのセプテンバー
孤独を埋める道具として買われたロボットと主人公の犬の楽しい日常の中でセプテンバーで踊る2人
「覚えているかい?あの日の事を
今でも君の事を思っているよ」
海に入り故障して捨て置かれる間にロボットが夢を見る
飼い主を思い彼の元に戻る夢を何度も見る
アンドロイドは電気羊の夢を見るのか
アンドロイドに感情はあるのか
飼われているペットに感情はあるのか
ペットを所有物として扱う一部の人間にとっては警告であり、ペットを家族として愛する人間は涙する映画です
そして飼い主とペットを越えた人間の出会いと別れにも通ずる2人の最後
すでに新しいパートナーと別々の道を歩き出してしまった2人の最後の時間
パートナーを悲しませない為に2人が選ぶ新しい道
ラストのセプテンバーが繋ぐほろ苦い郷愁の時
とても泣ける良い映画でした
脚本3.5
演出4
映像3
芝居
2025-N1
人間の身勝手さに気付かされる
飼い主を選べないロボットが、人間(犬、アライグマ等擬人化された動物たち)から虐待を受けつづける話だと思いました。
アライグマは救ったように見えてるけど、マシな飼い主なだけであって、自分の好きなように改造してるし、支配者である点では、犬や鉄くず屋のワニとそう変わりはないと感じます。
途中バスからチラリと見えるマイカーの家族は実際にロボットを虐待しています。
また、足の指をボートの穴を塞ぐのに使われれる等わかりやすい暴力が描かれる一方で、
ロボットを愛してると言いながら、実は自分の淋しさを他者に依存して解決しようとする未熟なパーソナリティの犬が主人公で、
対等な関係性のダックとはうまく行かず第二のロボット購入に至り、
ロボットには危険な海に二度も連れて行く、
等の自己中心性の描写がかなりあり、
身勝手な人間の支配も、実は暴力と変わりない事に気付かされる構成となっています。
ただ最終的にロボットのいじらしさ、切なさとしてまとめられている所に
違和感というか無邪気な暴力性を感じてしまい、ちょっと怖かったです。
これはロボット(あらゆる物)に人格を見る日本人と、物として見る欧米とでの
お国柄の違いがあるのかな?と思います。
少なくとも感動の友情、なんて気楽な話と私にはとても思えず、複雑な気持ちで映画館を出ました。
一年の最後を飾るに相応しい
採点4.3
出会いと別れと、友情を描いたサイレントアニメーション作品。
シンプルな作画だけど実に細かく、窓の外や背景などとても丁寧に描かれています。
またマットなトーンだけどとてもカラフルで、観ているだけで楽しい。
舞台は動物の世界。その社会の中での孤独と、出会いがとてもドラマティックに写されているんです。
トラブルから引き離される二人、希望と共に挟まれるロボットの寂しい夢。
その調子っぱずれの口笛がまた悲しいんです。
また、ずっと作品のキーになっているアースの「September」。
この入れ方も実にうまくて、最初のローラースケートや、離れた場所で二人一緒に踊るダンスのシーンは素晴らしかった。
『覚えているか?9月に踊ったことを』なんて歌詞に載せた二人のダンスはなんて素敵な時間でしょうか。
でも、もう会うべきでは無いと姿を隠すロボット。
楽しかった思い出はそのままに、今のパートナーとの時間を大事にしたい。
友情を描いた物語ですが、それはもう別れた恋人たちのよう。
ずっと涙が止まらなかったです。
一年の最後を飾るに相応しい、とても素晴らしい作品でした。
映画は言語でもある
セリフのない中語られるものは何か
すごく切ない恋愛映画を観た気分
ロボットが出てくるアニメなのにSF感が全くないのも珍しい。一つにロボットの造形の問題がある。「アイアン・ジャイアント」に少し似た感じの造形だが、さらに優しくした感じ。これでSFを感じるのは難しい。そして人ではなく動物を擬人化したことも拍車をかけている。それでいて、出てくる物はリアルに存在している物で、トーキング・ヘッズのアルバムジャケットを見つけてオッと思ったりする。まずはこの世界観についていけるかどうかが試されるということ。
途中の展開もかなり不思議。あんなことでロボットが置き去りにされるもんかね。イヌにもうちょっとできることがありそうな気がしてしまう。リアルな人間の物語ではすれ違いを作ることが難しいのかもしれない。途中で起こすイヌの行動も若干受け入れがたい。まぁ寂しさに負けてしまった気持ちもわからないではないけど。
さぁ、こんな流れでどんな終わり方するのだろうと思っていたら、めちゃめちゃ切ない終わり方だった。でも切ないだけじゃなくてちゃんと前を向いている感じ。遠距離恋愛をしている恋人たちのすれ違いを描いた、上質の恋愛映画を観た気分だ。セリフなしでここまで描いたことにも感動した。
9.11が起こっていないニューヨーク。印象的な場面で使われるEW&Fのセプテンバーが何かを示唆しているような気がしてならない。ロボットが出てくるのに少しノスタルジックという、少し不思議な映画だった。
犬とロボットの尊い友情にホロリ
同名のグラフィックノベル(未読)を「ブランカニエベス」のパブロ・ベルヘルが監督した作品である。
「ブランカニエベス」もモノクロの美しい映像の作品だったが、こうしたグラフィカルなセンスは元々持っていたのだろう。初のアニメ作品ということだが、中々どうして。ディズニーや日本のアニメとはまた違った味わいのある作品になっている。
まず、動物だけが暮らす独特の世界観が面白い。昨今ではディズニー製作の「ズートピア」という作品もあったが、これは物語に寓話性を持たせるという意味では大変効果的なように思う。人間臭い生々しさがない分、ある種御伽噺のように素直な気持ちで鑑賞することが出来た。
キャラクターや美術、デザイン全般がシンプルにまとめられており、映像から朴訥とした雰囲気が感じられるのも良かった。ドラマ自体は友情をテーマにした割とベタなものなので、これくらい抑制されているとすんなりと入ってくる。これがリアルな映像だったりしたら、かえって鬱陶しく感じられてダメだったろう。そういう意味では、この映像も好き嫌いはあるのかもしれないが、作品のテーマには丁度合っているように思った。
音楽の使い方も中々心憎い。劇中ではセリフは一切なく、代わりに音楽がキャラクターの心情吐露、あるいは展開の緩急やリズムを上手く紡いでいる。
中でも、アース・ウインド&ファイアーの名曲「セプテンバー」はドッグとロボットの友情を象徴するアンセムであり、見事にテーマを抽出するに至っている。
他にも、地下鉄にはドラムをたたくタコのミュージシャンがいたり、ロボットが見る夢がミュージカル仕立てになっていたり、BGMを含め音楽全般が良い役割を果たしている。
また、動物だけが暮らす街とはいえ、外観は明らかに1980年代のマンハッタンである。背景には当時興隆していたヒップホップカルチャーなども反映されていて、このあたりにも細かいこだわりが感じられた。
ちなみに、雑誌の表紙で一瞬だけ往年のテレビドラマ「アルフ」のようなジャケットが見えて嬉しくなった。この作品も80年代を代表するシットコムである。
思えば、「ブランカニエベス」もセリフがない映画で、音楽が重要な役割を果たしていた。ベルヘル監督にとって、音楽はセリフよりも重要な意味を持つものと考えられているのかもしれない。
そんな音楽と映像至上主義的演出が一際目立つのが、タイトルにもあるロボットが見る一連の”夢”のシーンである。とりわけ、終盤の”夢”はドラマに見事なツイストを創り出しており、技ありという気がした。
一方で、ロボットを失ったドッグが寂しさを紛らそうと他者と積極的に繋がりを持とうと奮闘するクダリには、アニメでありながら妙なリアルさを感じた。愛を知らずに生きてきたドッグが愛を知り、愛を求めるという、どこか人間臭い行動は、対するロボットの”夢”がなまじテンポが良い分、若干間延びして見えたのも事実である。
あれ?思ったよりほのぼの
考えさせる、みたいなコメントを見てたからもっとメッセージ性の強い内容かと思ってたら終始和やか、最後にホロリ、くらいでした。Wall-e みたいな地球最後の。。とかじゃなかった。
80年代ニューヨークが舞台とのこと、そっちも楽しむ目でもっと見てれば良かった、と思いつつ、一番好きな曲であるseptemberがずっと流れてるのでそれだけでも楽しい気分になれる。
妄想と現実が入り乱れ途中でどっちかわからなくなったりもしつつ。最後はロボットなのにそんな判断するんだ。。とびっくり。正しいと思えることが常に正しいとは限らない、今大切なものを大切にする、そんな思考をロボットができる日が来るのかな。かえって人間の方が難しいのかも。
もっと時間が経ってから再会して、お互い昔の友達、として素直に再会できると良いね。
Septemberは名曲
Septemberが流れて一緒に踊りたくなる。
名曲ですね。
物語としてはごくありふれた感じはしますが
孤独なドッグが友を得て、毎日が楽しくて仕方ない。
幸福感いっぱい。
ロボットと海水浴、大丈夫設定かと思いきや
大丈夫じゃなかった、錆ちゃった💦
助けたいのに助けられないもどかしさ。
もっとどうにか出来そうじゃない?とか思いつつ
それでも
色んな感情が詰め込まれていて、
ウルッとさせてくれました。
ラスカルがいい。ロボットが幸せになってよかた。
思ったようには行かないさ
11月1日。ファーストデー。
この映画の最中に自宅から電話が鳴った。
用事はメッセージでとあれほど言ったのに…
そう思いながら最後まで映画に集中してから
かけ直せばいいやと思っていた。
映画を見終わって
震える携帯の画面に表示されたのは
姉からのメッセージだった。
「母が亡くなりました」
画面に映る言葉を何度も目が追うのに
意味を理解している自分と理解していない自分。
手足がブルブル震える。
なんで親孝行らしいことをしなかったのか?
なぜ電話をしようと思い立ったあの時に
言い訳を並べて先延ばしにしたのか。
なぜ会えば愚痴と口喧嘩しかしなかったのか。
今更後悔を並べても仕方がない。
「もしも」もないし「まさか」もない。
ただ今の幸せを噛み締めながら
昔幸せだった時のことも時折思い出せ。
それがこの人生をうまくやり過ごすコツだ。
ただ、居なくなるのは本当に一瞬だから。
先延ばしにせず
今すぐに感謝の意や愛情を伝えるべき。
自分の手から離れたものに
自分の気持ちは伝えられないから。
この映画は、そんなことを絵と音だけで教えてくれる。
人生いろいろ。ハバナイスムービー。
あとワクチンはやっぱ怖いね。
さよならだけが人生か。
とてもセンスの良い大人な映画でした。
2次元の絵柄も綺麗で見やすく、画面展開が3次元的で巧みでした。
セリフや説明はありませんが、間と絵柄で分かる映画でした。
孤独なdogが友達が欲しくてロボットを購入します。
ロボットが砂浜に取り残されたくだりは、絶望的でした。
人と人との関わりも、環境や距離感で変わっていくものなので、この緩さが良いのでしょう。
ネトフリとかではなく、映画館で見たので見終わることができました。
少し興味が失せても集中してみ続ければ、引き込まれる場合が有るという見本のようなアニメでした。
アクション好きの私には平坦な所もありましたが、工夫に驚かされるところもあり、良かったです。
音楽が最高でした。
無声なのに
ラスカルがクール!
困った。今後「セプテンバー」を聴くたびに、切なくなってしまう...。
こんな単純な線で描かれたキャラクターに、こんなにも感情を揺さぶられるとは。
ロボットが「アイアン・ジャイアント」を思わせる造形で、「ヤバい、好みすぎる」と思ったら、案の定どっぷり好きになってしまった。いい歳してこの感情移入っぷりは恥ずかしい。
それだけに、ラスカルが男前で本当に良かった。彼のライフスタイルは、人生を謳歌するザ・ニューヨーカーって感じですごく好き。
ロボットが遠くからドッグとティンを見守るラストは切ないが、彼のために一生懸命BBQをしてくれているラスカルの包容力に救われる。
思い出は特別で、何にも変え難いけれど、今側に居てくれる人が素敵な人で、本当に良かった!と、ぼっちの私はしみじみ思うのです😂
今年最後に観るのにふさわしい映画
とんでもない作品です
Do you remember?
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