ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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いつしか連絡の途切れた友達
動物の世界で孤独に暮らす犬と、通販で買ったロボットとの友情と別れを台詞のない物語で描きます。子供でも楽しめるアニメーションですが、大人こそ、特に歳を取ればなおさら心に染みる作品でした。
喧嘩別れの様に関係が途絶えてしまった友達、なぜかいつしか連絡を取らなくなった友達。「あいつ、今どうしてるのかな」と思い出す事がありますが、敢えて連絡など取ろうとせず頭のファイルににそっと閉じ込めて、日々の生活を送る方がいいのかな。そんな事をふと考え、少し切なくなった映画でした。
ロボットは友の夢を見るか?
ほぼ無セリフのアニメーション・トゥーン系作品。
犬とロボットというガワだけども、基本的には意思疎通がある程度できているので、人と人の物語の戯画として見れると思います。
ロボットだから・・・といってもそれほどSF的な込み入った要素は無く、演出の仕方を替える事で人の物語に置き換えることができる内容ですね。
つまんないツッコミですけど、どういう管理体制なんでしょうね。あのプレイランドは。
遺失物くらい回収させてよ。入っちゃだめなら持ってきてよ。ってね。
それ以前に作中におけるロボットの社会的位置づけもなんだかよくわかんなかったですしね。そのあたりがほとんど描写されていないので、SF的には見れませんでした。
かつて親しく楽しい時間を供にした人との、なりゆきでの別れ。
そういうシチュエーションを描写した作品として、よかったとおもいます。
飼い主とペット
途中で眠りかけましたが最後は泣きそうになった
独特の関係性というか距離感というか、友人のような家族のような存在。主人とペットが一番しっくりくるかも
近未来でありそうだな〜
タイトル通りロボットの夢シーンがあったけどなんか眠くて、、現実に影響しない夢オチ的出来事はとても眠い
ロボットと動物の飼い主(?)の関係性ていうオリジナリティがすごくて、二人の関係性もこの映画ならではの独特な感じなのでそこが良かった
修羅場シーンがなんかシュールで笑いかけた
恋人と別れた後に悶々としてやがて思い出を美化していくタイプの人の脳内のような感じ…(disりではない)
最後のシーンは共感できるような、できないような…
子供も楽しめる、大人な映画
無くしてわかる有り難み
ロボットも夢を見るとは!
ヤバい、セプテンバーこれから聴いたら泣いちゃう
2024年劇場鑑賞327本目。
いい、いいと映画好きのLINEグループで好評なので観たいなと思ってようやく鑑賞。
普通の人間がいる世界でロボットと犬の友情を描くのかと思ったのですが、ズートピアみたいな人間はおらず、動物が人間みたいに暮らしている世界観でした。この映画、セリフは一切なく、表情と看板などの文字情報だけで進んでいきます。看板がある以上全く英語分からなくても字幕無しで観るというのは無理なのですが。逆に日本語吹き替えはしようがないですね。この表情が秀逸なんです。悲しい顔は当然として目線で「行って」とか分かるんですよね。
この犬とロボットが引き離される事になる出来事が割と序盤であるのでネタバレにはならないかな、と思うのですが、この引き離される理由が雑で、もうちょっと融通利くだろ、とここだけが引っかかる(話の展開に絶対必要な部分だけに)ので満点にはできませんでした。
でも、この映画泣けると評判で、うーんそこまででもないかな、と思っていたら多分全員同じシーンで泣いてしまうと思います。
予想通り〜だけど泣かされた〜〜〜
30年くらい前のニューヨークを再現したような架空の街に
擬人化された動物達が普通に暮らしている設定。
友達も恋人もいなくて、人付き合いの苦手なDOGが
テレビCMで見た人型ロボットを買ってしまう。
届いたロボットは近未来っぽく箱から出てくるのか?と思いきや
大きな箱にはIKEYAの家具みたいに複雑なパーツが入っていて
設計図片手に組み立ててみると(意味不明のネジが二、三個残っている(笑)
無事にロボットが動き出して、DOGとの楽しい生活が始まる。
それが楽しくて、楽しくて〜〜
セントラルパークらしき公園で「セッテンバー」を流しなら
陽気にダンスを踊るシーンが、最後まで観ると、切ない〜〜。
やがて夏になり、DOGとロボットは海水浴場に遊びに出かけるが
海に入ってDOGと一緒にはしゃいだロボットは、
帰る頃には関節が錆びついて動けなくなってしまう。
なんとか引っ張って帰ろうとするDOGだが
そもそも一人で持てる程軽くは無いロボットは、
引っ張れば引っ張る程、砂に埋まってビクとも動か無い.
どうなるんだよ!!
後半の展開にハラハラしながら最後は静かに泣けてくる.
楽しくも切ない物語でした。
で、月に8回程映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
ロボットの中の人工知能が思った以上に人間っぽくって
二人の別れのシーンがあまりにも辛くて
その後、映画のタイトル通り夢みるロボットの世界が
ああ〜〜〜(涙)
最後の流れが想像できる展開ではありますが実際に観せられると、
単純な線のアニメだから思った以上に迫ってくるものがあり
泣かされた泣かされた〜〜
いい話が観たい方にぜひ、お勧めです。
ロボットの夢とは
完全にやられて最後に泣きました。しばらくSeptember聴くだけで泣いてしまうと思います。
この映画は私のような孤独な人にめっちゃ刺さるんじゃないかな。Dogの気持ち痛いほどわかるもん。
リアルな友達はその人しかいないから替えがきかないはずなんだけどRobotはそうじゃない。ワガママも文句も言わない。ケンカをすることもない。自分から離れていくこともない。お手軽な友達。
DogはRobotのことを大切に思ってることは間違いないんだけど、どうしても「替えがきくんじゃないか」ということが観ている私の頭をよぎる。
RobotはやっぱりRobotだからDogと過ごすことに疑問はなくて、大切な人で、白昼夢のような夢を見るんだけど、途中からの展開は切なすぎる。
「どうなの?どうなの?」と思いながら「やっぱりか!でも、そんなのって…」と感情が忙しかったですが、最後の終わり方は嫌いじゃなかったし、その先を想像できるから個人的には好きでした。
演出と音楽は最高に素晴らしい。セリフがないのでほとんどの感情を目の演出と音楽で表現してるけど、本当に素晴らしかった。最後の最後にSeptemberの意味が分かりました。
80年代のニューヨークの再現度もクオリティが高くて細かいところまで観たくなります。スクリーンはずっと美しいです。
サントラ買います💿
せつないけどしっかり前を向いて歩いていく
セリフ&ナレーション無しでここまで見せきる&伝えきる技量に感嘆しました。
予告が割りかし前半のことしか伝えていないことがわかると、
後半はどうなるのか、すごくドキドキしながら鑑賞しました。
ロボットの夢、そして現実、Dogの夢、そして現実。
それが交差しながら、やがてロボットとDogは別々の相棒と人生を歩むことになるのですが、
ロボットとの別れ以降も、出会いと別れを繰り返すことがせつないですし、
リアルでもあるということで、私は突き刺さりましたね。
特に前半と最後半を彩るEarth,Wind&Fireの「September」を浴びるように聴くと
シーンとともに脳裏に焼き付いて、非常に印象深い作品となりました。
「September」の歌詞の和訳を読むと、さらに作品とのマッチ度合いが増します。
素晴らしい楽曲のチョイスですね。
この作品をイメージづける楽曲にもなったと思います。
エンドロールを観ながら考えていたことは、
人生ってそううまくいくもんじゃないよな〜ということと
その時々の選択や出会いは、おそらく自分の人生にとって最善に違いないということです。
後悔するよりも、それが最善だったと思うことにする。
それだけでも明るい未来になる気がしました。
せつないけどしっかり前を向いて歩いていく、そんな映画だと思います。
評判につられたけど
私には全く刺さらず。退屈で眠くなってしまった。自分が孤独を感じたことがないからかもしれない。あとはついアラ探しをしてしまうからかもしれない。海側から行けるじゃん。こっそり入って行けるんじゃん。こっそり入って行った人は運べるんかい。街で見かけた時結局声かけないんかい。いや、結局人間関係(映画は犬とロボットだけど)ってそんなもんだろ。と思ってしまった。音楽は好き。
西洋的?
大人にこそ見て欲しい
離れ離れでも忘れない
アニメーションにここまで感動し、心を動かされることがあるだろうか。
とあるアニメーターの人と話をしたことがあるのだが、風を受けた物体の動き、影の落ち方や光の当たり方、関節の自然な動きなど、世の中の物理的な常識をいかにリアルに描くかが非常に難しくアニメーションの面白さでもあると語っていた。
この映画は基本的にデフォルメされたキャラクターでありながら、上記のような物理的法則に基づいた動きが細部まで表現されており、セリフやナレーションがなくとも感情が読み取りやすく、観客が感情移入する一因となっているだろうと考えられる。
また、投稿する動物が人間の擬人化であるということも、表情のその細かな描写によって明らかに表現されていると思った。
キャラクター自体のデフォルメ具合に対し、風景や街並みは意外と細かく描かれており、ポストカードやポスターがあったら買い占めたいくらいデザインやタイポグラフィがいちいちおしゃれでかわいらしい。
全部の場面が一枚絵として素敵だなと思った。
序盤ロボットを購入し、組み立てていろんなところに遊びに行くシーンでは、この幸せな場面は長くは続かないのだろうなと落差に怯えながら、でも幸せそうすぎる2人になぜか涙が出そうになる。
そしてロボットがビーチに置き去りになってからの2人の決断。(というよりロボットの決断)
鳥の親子との交流は素直に心温まる。
Dogとロボットに起きた一連の出来事は普通の人生にしてみればよくあることなのだが、どうしても最後また再開して手を繋いで歩いていってほしい!と思うも私の願いは叶わず、儚くも現実的なラストに涙が出てしまった。
そうなんだよね、人生ってそういうものだよね、、とノスタルジックな気持ちで映画館を出ることになってしまった。
“ハッピーで切ない…”な映画
“Happy" by William Bell, from the album 『Bound To Happen』(STAX 1969年).
…他にもいい曲いっぱい入ってるよ笑
*パンフレットによると、このロボットは“女性型”?…なんだろうか?
寂しさとの向き合い方
音楽と映像が素晴らしいので
映画館で鑑賞できてよかった〜
ポスターの情報だけで観たので、最終的には別れがくることは想像しつつ
大半はポップなストーリーをイメージしていたけど、
思ってたより序盤でお別れがきてかなり驚いた。
ビーチ閉鎖で来年まで強制物理的離ればなれ!!え!そっち?!
ロボットドリームズだからロボットが相棒と生活する中で自分の理想や夢を見つけてそれに向かって‥的なお話かなと思ったらなるほどそういうこと‥
ファンシーでファンタジーな雰囲気かと思いきや、かなりリアル寄りな対人関係描写。
ちょうど自分の近況で、
昔の友人と久々に会えて嬉しい反面、
自分の見えないところで別の人生を生きているからこそ、昔のままのその人ではないのがなんとなく寂しいな〜‥という極小な孤独をじんわり抱えていたところだったので、
もちろん完全に同じではないけど、ドッグの要所要所の孤独に心がかなり引っかかった。
ラストの終わり方も個人的にはかなりよかったです。過去を愛して前向いて今の自分を楽しく生きよう〜
踊りたくなりました。
おしゃれ自己満足
愛玩的主従関係の先にあるのは、移行対象の変更いうのが物悲しくもある
2024.12.12 アップリンク京都
2023年のスペイン&フランスのアニメーション映画(102分、G)
原作はサラ・バロンの同名グラフィックノベル
孤独に悩むドッグと友だちロボットの交流を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本はパブロ・ベルハル
物語の舞台は、1980年代のニューヨーク州マンハッタン
一人暮らしをしているドッグは、日々を孤独に悩み、向かいのビルのカップルや家族連れを羨ましく眺めていた
ある日のこと、「Amica2000」という友だちロボットのCMに心を奪われたロボットは、即座にそれを購入することになった
ロボットを組み立てたドッグは、彼と一緒に街を繰り出し、これまでにできなかったことをし始める
そして、コニーアイランドのビーチに赴き、海に入って大いにはしゃぐことになった
遊び疲れた二人が砂浜でうたた寝していると、いつの間にか日は暮れて、誰もいなくなっていた
帰ろうとする二人だったが、なぜかロボットは手足を動かせず、重すぎてドッグの手にも負えなくなってしまう
助けを呼ぼうにも誰もおらず、ドッグは翌日修理道具を持って、ロボットを助けにこようと考えるのである
映画は、海開きが終わって砂浜に入れなくなったドッグを描き、無断で侵入して逮捕される場面などを描いていく
救出を断念せざるを得なくなり、翌年に救出にいくことを決めるのだが、ロボットを失った喪失感が彼を思わぬ方向へと導いていく
スノーマンと一緒にボウリングに行ったり、ダックと仲良くなったりするものの、なかなかうまくはいかない
一方その頃、動けないロボットは小鳥と一緒に飛んだり、コスモスと踊ったりする夢を見ながら、常にドッグとの楽しい日々を模索しようと考えるのである
物語はそこまで難しくなく、孤独を癒したいドッグがロボットとの喪失を乗り越えて、新しいパートナーを得るという流れになっていた
それは、翌年の海開きにてロボットが忽然と姿を消したからであり、ドッグはもうロボットとは会えないと思い込んでいた
そして、新しい友だちロボット・ティンを手に入れることで、ロボットの代用を試みるという流れになっていく
だが、ロボットはウサギ三人組に足を奪われたり、スクラップ工場で粉々にされたりする中で、最終的にはラスカルというアライグマに拾ってもらうことになった
ラスカルはロボットの頭と手足をラジカセに繋いで復活させる
動けるようになったロボットは、偶然ドッグの姿を見かけることになったのだが、感動的な二人の再会を妄想で終わらせてしまう
そして、新たなパートナーと共に、未来を生きていくことを選ぶのである
映画に登場するロボットはある種のメタファーなようなもので、映画のタイトルが示す通り、離れ離れになって動けなくなったロボットがどんな夢を見ているか、というのが主題になっていると言える
ロボットは小鳥を気遣い、花を気遣いながらも、ドッグのことも気遣っている
だが、ドッグの方は、ロボットと再会するまでの1年間の孤独にすら耐えられず、別の何かで埋め合わせをしようとする
もし、彼が毎日のようにロボットのもとを訪れていれば、彼との永遠の別れはなかったようにも思える
愛玩的な存在以上には考えていなかったことで、代用品という考えが生まれ、自分に都合の良い存在にたどり着いた、という感じに描かれていた
これを残酷と取るかは人次第だが、初動からドッグは何一つ変わっていないので、必然の帰結のようにも思えた
いずれにせよ、かなり残酷な話であり、共感性もありながら、どうして二人が別れなければならないのかとも考えてしまう
ドッグはできること全てをしたのかという疑問も湧くし、彼がロボットを思うのであれば、警備員が根負けするぐらい通い詰めても良かったと思う
彼の行動は他の誰かを動かすには至らず、自己完結的なところで終わっているのが難点で、もう少しの努力と思いがあれば変わっていたのかな、と感じた
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