ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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すごく切ない恋愛映画を観た気分
ロボットが出てくるアニメなのにSF感が全くないのも珍しい。一つにロボットの造形の問題がある。「アイアン・ジャイアント」に少し似た感じの造形だが、さらに優しくした感じ。これでSFを感じるのは難しい。そして人ではなく動物を擬人化したことも拍車をかけている。それでいて、出てくる物はリアルに存在している物で、トーキング・ヘッズのアルバムジャケットを見つけてオッと思ったりする。まずはこの世界観についていけるかどうかが試されるということ。
途中の展開もかなり不思議。あんなことでロボットが置き去りにされるもんかね。イヌにもうちょっとできることがありそうな気がしてしまう。リアルな人間の物語ではすれ違いを作ることが難しいのかもしれない。途中で起こすイヌの行動も若干受け入れがたい。まぁ寂しさに負けてしまった気持ちもわからないではないけど。
さぁ、こんな流れでどんな終わり方するのだろうと思っていたら、めちゃめちゃ切ない終わり方だった。でも切ないだけじゃなくてちゃんと前を向いている感じ。遠距離恋愛をしている恋人たちのすれ違いを描いた、上質の恋愛映画を観た気分だ。セリフなしでここまで描いたことにも感動した。
9.11が起こっていないニューヨーク。印象的な場面で使われるEW&Fのセプテンバーが何かを示唆しているような気がしてならない。ロボットが出てくるのに少しノスタルジックという、少し不思議な映画だった。
犬とロボットの尊い友情にホロリ
同名のグラフィックノベル(未読)を「ブランカニエベス」のパブロ・ベルヘルが監督した作品である。
「ブランカニエベス」もモノクロの美しい映像の作品だったが、こうしたグラフィカルなセンスは元々持っていたのだろう。初のアニメ作品ということだが、中々どうして。ディズニーや日本のアニメとはまた違った味わいのある作品になっている。
まず、動物だけが暮らす独特の世界観が面白い。昨今ではディズニー製作の「ズートピア」という作品もあったが、これは物語に寓話性を持たせるという意味では大変効果的なように思う。人間臭い生々しさがない分、ある種御伽噺のように素直な気持ちで鑑賞することが出来た。
キャラクターや美術、デザイン全般がシンプルにまとめられており、映像から朴訥とした雰囲気が感じられるのも良かった。ドラマ自体は友情をテーマにした割とベタなものなので、これくらい抑制されているとすんなりと入ってくる。これがリアルな映像だったりしたら、かえって鬱陶しく感じられてダメだったろう。そういう意味では、この映像も好き嫌いはあるのかもしれないが、作品のテーマには丁度合っているように思った。
音楽の使い方も中々心憎い。劇中ではセリフは一切なく、代わりに音楽がキャラクターの心情吐露、あるいは展開の緩急やリズムを上手く紡いでいる。
中でも、アース・ウインド&ファイアーの名曲「セプテンバー」はドッグとロボットの友情を象徴するアンセムであり、見事にテーマを抽出するに至っている。
他にも、地下鉄にはドラムをたたくタコのミュージシャンがいたり、ロボットが見る夢がミュージカル仕立てになっていたり、BGMを含め音楽全般が良い役割を果たしている。
また、動物だけが暮らす街とはいえ、外観は明らかに1980年代のマンハッタンである。背景には当時興隆していたヒップホップカルチャーなども反映されていて、このあたりにも細かいこだわりが感じられた。
ちなみに、雑誌の表紙で一瞬だけ往年のテレビドラマ「アルフ」のようなジャケットが見えて嬉しくなった。この作品も80年代を代表するシットコムである。
思えば、「ブランカニエベス」もセリフがない映画で、音楽が重要な役割を果たしていた。ベルヘル監督にとって、音楽はセリフよりも重要な意味を持つものと考えられているのかもしれない。
そんな音楽と映像至上主義的演出が一際目立つのが、タイトルにもあるロボットが見る一連の”夢”のシーンである。とりわけ、終盤の”夢”はドラマに見事なツイストを創り出しており、技ありという気がした。
一方で、ロボットを失ったドッグが寂しさを紛らそうと他者と積極的に繋がりを持とうと奮闘するクダリには、アニメでありながら妙なリアルさを感じた。愛を知らずに生きてきたドッグが愛を知り、愛を求めるという、どこか人間臭い行動は、対するロボットの”夢”がなまじテンポが良い分、若干間延びして見えたのも事実である。
あれ?思ったよりほのぼの
考えさせる、みたいなコメントを見てたからもっとメッセージ性の強い内容かと思ってたら終始和やか、最後にホロリ、くらいでした。Wall-e みたいな地球最後の。。とかじゃなかった。
80年代ニューヨークが舞台とのこと、そっちも楽しむ目でもっと見てれば良かった、と思いつつ、一番好きな曲であるseptemberがずっと流れてるのでそれだけでも楽しい気分になれる。
妄想と現実が入り乱れ途中でどっちかわからなくなったりもしつつ。最後はロボットなのにそんな判断するんだ。。とびっくり。正しいと思えることが常に正しいとは限らない、今大切なものを大切にする、そんな思考をロボットができる日が来るのかな。かえって人間の方が難しいのかも。
もっと時間が経ってから再会して、お互い昔の友達、として素直に再会できると良いね。
Septemberは名曲
Septemberが流れて一緒に踊りたくなる。
名曲ですね。
物語としてはごくありふれた感じはしますが
孤独なドッグが友を得て、毎日が楽しくて仕方ない。
幸福感いっぱい。
ロボットと海水浴、大丈夫設定かと思いきや
大丈夫じゃなかった、錆ちゃった💦
助けたいのに助けられないもどかしさ。
もっとどうにか出来そうじゃない?とか思いつつ
それでも
色んな感情が詰め込まれていて、
ウルッとさせてくれました。
ラスカルがいい。ロボットが幸せになってよかた。
思ったようには行かないさ
11月1日。ファーストデー。
この映画の最中に自宅から電話が鳴った。
用事はメッセージでとあれほど言ったのに…
そう思いながら最後まで映画に集中してから
かけ直せばいいやと思っていた。
映画を見終わって
震える携帯の画面に表示されたのは
姉からのメッセージだった。
「母が亡くなりました」
画面に映る言葉を何度も目が追うのに
意味を理解している自分と理解していない自分。
手足がブルブル震える。
なんで親孝行らしいことをしなかったのか?
なぜ電話をしようと思い立ったあの時に
言い訳を並べて先延ばしにしたのか。
なぜ会えば愚痴と口喧嘩しかしなかったのか。
今更後悔を並べても仕方がない。
「もしも」もないし「まさか」もない。
ただ今の幸せを噛み締めながら
昔幸せだった時のことも時折思い出せ。
それがこの人生をうまくやり過ごすコツだ。
ただ、居なくなるのは本当に一瞬だから。
先延ばしにせず
今すぐに感謝の意や愛情を伝えるべき。
自分の手から離れたものに
自分の気持ちは伝えられないから。
この映画は、そんなことを絵と音だけで教えてくれる。
人生いろいろ。ハバナイスムービー。
あとワクチンはやっぱ怖いね。
さよならだけが人生か。
とてもセンスの良い大人な映画でした。
2次元の絵柄も綺麗で見やすく、画面展開が3次元的で巧みでした。
セリフや説明はありませんが、間と絵柄で分かる映画でした。
孤独なdogが友達が欲しくてロボットを購入します。
ロボットが砂浜に取り残されたくだりは、絶望的でした。
人と人との関わりも、環境や距離感で変わっていくものなので、この緩さが良いのでしょう。
ネトフリとかではなく、映画館で見たので見終わることができました。
少し興味が失せても集中してみ続ければ、引き込まれる場合が有るという見本のようなアニメでした。
アクション好きの私には平坦な所もありましたが、工夫に驚かされるところもあり、良かったです。
音楽が最高でした。
無声なのに
ラスカルがクール!
困った。今後「セプテンバー」を聴くたびに、切なくなってしまう...。
こんな単純な線で描かれたキャラクターに、こんなにも感情を揺さぶられるとは。
ロボットが「アイアン・ジャイアント」を思わせる造形で、「ヤバい、好みすぎる」と思ったら、案の定どっぷり好きになってしまった。いい歳してこの感情移入っぷりは恥ずかしい。
それだけに、ラスカルが男前で本当に良かった。彼のライフスタイルは、人生を謳歌するザ・ニューヨーカーって感じですごく好き。
ロボットが遠くからドッグとティンを見守るラストは切ないが、彼のために一生懸命BBQをしてくれているラスカルの包容力に救われる。
思い出は特別で、何にも変え難いけれど、今側に居てくれる人が素敵な人で、本当に良かった!と、ぼっちの私はしみじみ思うのです😂
今年最後に観るのにふさわしい映画
とんでもない作品です
Do you remember?
とんでも無い表現方法っすわ🤖🐶🫢🎵👌
セリフが一切無くてロボット🤖と犬🐶の全ての感情を目の動きと👀音楽🎵だけで伝えるって偉業といっても良いくらい凄い事やってます👾
あとふざけた感じの絵なのにハインツのケチャップやら建物だったりとか周りにあるモノが超超リアルってのが凄いのとカメラワークが斬新で よくその視点から見せるよな!って感心する場面が数えられないくらい大量にあっていちいち感心させられたのと普通にストーリーがいいですね!(観るポイントによってつまらないと感じるか凄いと感じるかのズレが出る作りであるのは間違い無いですね)
あとこういう作品の感想に必ず現れる映画通ぶるやつが気取って高評価とか意味のわからない偏見でクレームつけるヤツが必ず現れるような作品なので他の感想を読むのが楽しみです🤣
まあ全てをセリフで説明するマイナスゴジラのような作品しか見てない人だとセリフが全く無いから意味わからないし長いしつまんないって言われるパターンが予想出来ますね☹️
あのラストの展開はグッと来ましたよ🥹(切ない終わり方という面ではララランドを思い出したなあ)アカデミーアニメ部門でノミネートされた作品なのが本当に超納得でセリフが極力無くて激しい展開にならないのに飽きずに見れて音楽が素晴らしいって部分も含めてパーフェクトデイズを見た時のような質の高い良い作品を観た感が半端なくて🥰 今年の劇場作品の締めとしては自分としては完璧でした👍
この作品は名作アイアンジャイアントのロボット🤖に似てるし多少リスペクトされてるのかな?
あと入場特典のポストカードと約束のしおりってオマケが映画見た後に改めて見ると👀泣けるんだよなあ🥹
この作品は今年観た劇場作品の中でもかなり上位ってくらい凄い作品でした🥳
無理やり2時間にしていて、テンポが悪い
ドッグ・ドリームズ
今年観た映画の中でもほんとに好きな1本なんですが、一方で主人公のドッグのパートナーとなるロボットが金で売買されていることに抵抗や疑問を覚える方も結構いらっしゃるようで、確かにそのあたりは捉え方によっては「これはどうなんだ」と思わされなくもない。
ただ、それ以外のところで自分が観ていてなんとなく引っかかったのは、これが「独り者」の存在がどこかで無視されていることだったんですよね。
冒頭では独りで寂しそうだったドッグは、ロボットとの出会い以降は常に誰かと一緒に生活することで孤独を克服していく。逆に言うと、「ぼっち」でいることは哀しい状態だという前提でお話が進んでいく。
自分以外の誰かとつながることの大切さ─それは切実なものだし、実際この作品が発している大切なメッセージではあるんだけれど、しかしもし、これをドッグが部屋に飾っていたオモチャの人形たちを「イマジナリー彼女(もしくは彼氏)」と見立てて彼自身が想像した物語として見たらどうだろう。
突然まったく別のせつなさに襲われるのではないか。
何かのきっかけで手放すことになったお気に入りの人形が別の誰かの手に渡り、今では大切にされている。新しいオモチャと楽しい時間を過ごしながら、かつて一緒に遊んだ「パートナー」とお別れする。
…「独り者」を排除するような話だったこの『ロボット・ドリームズ』が、実はロボットが見た夢…を想像しながら今日もオモチャの人形と一緒に過ごす男の「ドッグ・ドリームズ」だったのなら。
もちろん、これもまた街の片隅に生きる「独り者」の単なる想像に過ぎませんが。
この映画の登場人物たちや彼らの互いの関係性には、ちょうど「トイ・ストーリー」シリーズがそうであるようにさまざまな意味付けが可能だから、こういう解釈もまたありなのではないかと思います。
今夜はクリスマスイヴですが、カップルもお一人様も、誰もが温かい気持ちになれる(そしてしたたかに酔いたい気分にもなる)、そんな1本でした。
ビタースイート
切ない。
まさかこんなストーリーだったとは!
「ウォーリー」好きは人は絶対ハマると思います。
私はとても好き。
間違いなく今年のマイベスト5に入りますね。
セリフはほぼゼロなのに目の動きだけで全てを語っているのはすごい。そして絵はシンプルだけど描写が細かくリアルなので感情移入しやすかったです。ワールドトレードセンターにもぐっと来るし80年代に青春時代を過ごした人は間違いなくノスタルジーに浸れます。
ニューヨークの四季の移ろいを味わえて、作中で何度も流れているEW &F のSeptemberが、ラストにこんなにもしっくりくるなんて。泣きましたよ。
アニメーション作品だけどちょっぴりビターで大人向け。
と、久々にレビュー書いてみましたが久々過ぎて書き方忘れてますね^^;
切な〜
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