「ビーチに置き去りになったROBOTの見る夢」ロボット・ドリームズ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ビーチに置き去りになったROBOTの見る夢
すれ違いの“ラブストーリー“
そんなアニメでした。
ユーモラスでちょっぴりほろ苦く、甘くて切ない。
特に素敵なのは80年代のNYの住民は動物たちで、
すべてが動物王国なこと。
働くのも遊ぶのも、千差万別な動物たちです。
とあるアパートには友達のいない孤独なDOGくんが居る。
孤独なDOGが通販で友だちROBOTを購入する。
組み立てた彼とDOGくんはラブラブで、NYを散策する。
会話はない、説明テロップが時々あるけれど、
意思疎通はアイコンタクト。
あとは軽快なアップテンポの音楽が鳴るだけ。
動物たちは二足歩行で歩き、フォークでご飯を食べて、
ストローで飲み物を飲んでいる。
80年代のNYがリアルに描かれる。
ツインタワーも健在だし
エンパイアーステイトビルの眺望も最高。
シティライフを満喫して、ある日、海辺のテーマパークへ向かう
DOG&ROBOT。
そこでアクシデントが起こる。
海遊びをしたROBOTくんが錆び付いたのだ。
DOGとROBOTは引き離されてしまう。
スペイン人の監督さんが、実際に1980年代から12年間、
NYに暮らして、メチャ孤独だった日々をノスタルジックに
回想している実話ベースだそうです。
テーマソングとも言えるFW&Fの「September」は
賑やかなのに、愛が過去形の歌詞が沁みる。
切ないのはROBOTの見る夢。
いつも、
「本当かなぁ・・」と喜ぶと、夢だった。
DOGも海開きにROBOTを取り返す・・・って頑張るのだけど。
いつもすれ違ってしまう。
そして別々の人生が進み、
そして交差するけれど、
“すれ違いのラブストーリー“
ラストも切ない。
ROBOTの瞳がこんなにも多くを語るなんて‼️
夢にも思いませんでした。
琥珀糖さま
先に共感いただいてました、ありがとうございます😊
こちらではまだ2館で上映中なんです。11月8日公開なのでちょうど6ヶ月目、お気に入りの作品がロングランしているのはうれしいです😉