「季節は巡れど、変わらないもの。」ロボット・ドリームズ 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
季節は巡れど、変わらないもの。
ニューヨークに1人で暮らすドッグは、ある夜通販番組で友達ロボットの存在を知り、購入する。
後日、届いたロボットを組み立て、街に繰り出す2人。
たくさんの思い出を作った2人だったが、ビーチで電池切れになってしまうロボット。
その日は救出を諦めて帰宅したドッグだったが、翌日再び訪れるとビーチは閉鎖しており……
なんて優しいんだ、この映画は。
そして、優しいと同時に残酷。
ロボットとドッグの可愛いビジュアルに反して、理不尽な展開が続く。
ラストのあの選択は最大の愛なんだろうね。
切ないよ……
最高の音楽映画。
『September』は言うまでもなく、街に散りばめられた音楽たちは、時に楽しく時に悲しく物語を彩る。
でもやっぱり『September』。
この映画のための曲なんじゃないかと思うほど最高にマッチしていた。
ストーリーはシンプルでセリフはない。
だからこそ、大事なことがたくさん詰まっている気がした。
普段は心の棚に置いておいて、外出時にはキーホルダーみたいに持ち歩きたい、そんな素敵な作品。
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