「GO GET ROBOT!!」ロボット・ドリームズ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
GO GET ROBOT!!
シンプルに再会して踊ってハッピーエンドを想像してたので、終盤の展開はなかなか意外だった。
よく見るとポスターの2人の影で示唆されてたのね。
出会いから仲を深めるまではかなりテンポよく、2人が『SEPTEMBER』を踊るシーンが楽しい。
予告で見た別離も序盤で訪れ、「もう!?」となる。
ただ、そこからの中盤は少し冗長で、特に夢オチは重ねすぎて意外性もなくなり徐々に冷めてしまった。
ロボットの脚を切断したウサギは、去り際に後ろめたそうに振り返ってたのに何もなし。
とはいえ、こちらサイドは心温まる交流や状況打破の予感やらで印象はいい。
対するドッグ君サイドは、諦めが早すぎてモヤモヤ…
黙って引っ越したとはいえ、手紙をくれたダックに会いに行こうともしない姿勢がドッグの本質か。
ソリスキー行ったりハロウィンやったりデートしたり、淋しげな描写もあるが釣り合いが悪かった。
そもそも管理会社に拒否された理由が分からないし。
映像としては細部まで動いており手が込んでいる反面、情報量が多すぎるところも。
スクラップ屋でハエが感電するのとか、必要ないし。
演出やらカメラアングルやらも、効果的というより色々やりたかったんだなという印象が強い。
“かけがえのない関係”を想定していたので結末は飲み込みづらかったが、後味は悪くない。
別れがあってもまた出会いがある、離れていても繋がれる、というような前向きな結末に感じた。
別角度から見ると、絶対に離れたくない相手は何がなんでも手放すな、とも取れる。
ロボットが身を引いた形だが、いつかは再会してほしい。
ドッグ君のボーリングシャツが『CAT』だったのは何?
共感とコメントありがとうございます。
ドッグはただ受け身なだけ与えられるだけ、自分から発信することも与えることもないので他社との感情のキャッチボールが成り立たないと思いました。知り合いにはなれても、トモダチとしたらノーサンキューなの分かります。