「純度100%の「会いたい」」ロボット・ドリームズ Teetさんの映画レビュー(感想・評価)
純度100%の「会いたい」
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生きていればいつか会える。という言葉はあるが、この映画は本当に2度と会えない人、もの、風景に対しての「会いたい」なのだと思った。
2度と目の当たりに出来ないツインタワーがそびえたつ姿が象徴するように、死んでしまった大切な人、お父さんと手を繋いでくれたあの日の幼い娘…。
全て会いたくてももう2度と会えない。触れられない。語れない。
でも会いたいという気持ちは消せない、消えない。思い出すと苦しくなる、この感情。
このただ、あなたに会いたい。という気持ちを凝縮した映画だと思った。
dogが薄情という意見もあるが、dogはdogなりにロボットを愛していた。
ただ、あまりにもピュアで賢く無かったことがロボットを救えなかったんだと思った。
何回も繰り返されるロボットがdogの家に帰る夢。死んだ人の意識ってああいう感じなのかと思った。
私は、死者と残されたものの物語にも感じてしまった。
私も今あなたに会いたい。と涙が出そうです。
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