「宝物の日々」ロボット・ドリームズ 𝐵𝐴𝑈𝑀さんの映画レビュー(感想・評価)
宝物の日々
1980年代のニューヨークのマンハッタンを舞台に孤独なドッグが通販で購入した”友達ロボット”をみずから作り上げ友情や絆を深める様を描きだす。リズミカルに動き出す宝物のような日々の輝き。またセントラルパークやエンパイアステートビルなどロケーションも相まって非常にロマンチック。何よりも設計されたディテールのきめ細やかさに胸を打つ。アニメーションながら芸術の奥深さや丹念に紡がれた物語のフィールドに没入する。制約を排したロボとドッグを人間に重ねて観る刹那的メタファーはもちろんのこと、デジタル社会に疲弊し蔓延する現代にこそ枯渇した人間の心を潤すビタミンが含まれていたように感じた。
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