「さすが金子修介監督。これは凄かった! 迷ってたが、観て本当に良かった! 羽村仁成・星乃あんな が素晴らしい! 凶悪な岡田将生、愚かな母 黒木華も好演」ゴールド・ボーイ ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
さすが金子修介監督。これは凄かった! 迷ってたが、観て本当に良かった! 羽村仁成・星乃あんな が素晴らしい! 凶悪な岡田将生、愚かな母 黒木華も好演
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それは完全犯罪のはずだった。少年たちに目撃されていなければ。
少年たちは、沖縄有数の事業家の婿養子である男が、義父母を崖から突き落とす姿を偶然にもカメラでとらえた。
それぞれ問題を抱えていた彼らは、その男を脅迫して大金を得ようとするのだが。
予告編を観たときから、観るかどうか結構迷っていたのですが、監督が金子修介と知って慌てて鑑賞。
結果、本当に観て良かった!
予告編では、少年法のため捕まらないことが印象に残ったのですが、観たら、そんなことはどうでもよくって、とにかく凄かった。
本作の肝は、少年法どころではない、本当の主役の少年の闇、凶悪さにある!
少年知能犯、羽村仁成の普通の少年っぽさを面影に映しながら、内面では凶悪なクールさを宿す、しかもそれをごく普通と思っているような演技、容赦のない冷酷さが素晴らしい。
「リボルバー・リリー」での木偶(でく)の坊とは大違い!(演出力の差か?)
そこら辺の日本映画やドラマなら、それほど尖らずにソフトにしてしまいがちなところですが、ちゃんとクールなまま突っ走ったのが本当に良かった。
特に、何回も畳みかける終盤の展開が面白い!
対面する二人のラスト・シーンでは、少年は真実がばれて絶望的になったのではなく、ここからさらに頭脳を駆使した戦いが始まる予感で終わる!
少年の嘘も超越した想いを持つヒロイン、星乃あんなの純粋さとその表情が強く印象に残る。
(「王様戦隊キングオージャー」でも光ってた!)
さらに、少年を溺愛、妄信する普通で愚かな母親役の黒木華も良かった。特にラスト!
少年と対峙する岡田将生のクールさ、安定した演技もいい。
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