劇場公開日 2024年3月8日

「終盤の終盤のざわめきがいい」ゴールド・ボーイ ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5終盤の終盤のざわめきがいい

2024年3月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

予想外にも周囲でめちゃくちゃ評判良かったので観に行った。後半怒涛の展開で、結果的に面白かったといえば面白かったのだけど、そんな奇跡の映画かというとそんなことはなかった。しかし終始これはどんなマーケットのどんな力の入れ具合で作られてるのがまったくわからないのがまず不気味。一流のキャストスタッフなのによくわからないポスター。ある意味本格的に得体のしれなさから繰り出してくるまさかの大人のサイコパスVS子供のサイコパス。

映画は終盤の終盤がいちばん面白い。割と凡庸にも見える前半(かなり入り組んだ設定が多いのが難点)を越えると、終盤はストーリーのうねりもあってとても不気味に面白い。黒木華の無駄遣いなように思えたら最後の最後がとてもよかった。
あとキッズ、特に羽村くんの終盤はとてもよかったのと、星乃あんながとても切なく、プロット的にここがくっきりしていたのが記憶に残る

ONI
sow_miyaさんのコメント
2024年3月17日

黒木華の選択の意味、色々考えさせられますよね。そこが自分も良かったと思いました。

sow_miya
ONIさんのコメント
2024年3月17日

年齢男女問わず人がポンポン死ぬのでなかなか酷い話ですが(笑)、、この設定がサイコパスVSサイコパスに白夜行的な切なさというか、儚さを加えていてグッと加えてましたね。

ストーリー的にも時間差でわかる情報が次から次に出てきますが、特に冒頭シーンの回収であるラストの時間差の情報は切ないですね

ONI
トミーさんのコメント
2024年3月17日

夏月は全て分かって、許すという女の対応になりましたね。駆け出して手を繋ぐタイミング、犯行後の初キス、何かを感じて振り返る表情、女の子を撮らせると金子カントク素晴らしいですね。

トミー